成長率 29年度1・40%、30年度1・1% ESPフォーキャスト調査
産經新聞:2017.7.10 22:01更新
http://www.sankei.com/politics/news/170710/plt1707100053-n1.html

 日本経済研究センターが10日発表した7月の民間エコノミストの経済見通し「ESPフォーキャスト調査」によると、平成29年度の実質経済成長率の予想は前年度比1・40%、30年度は同1・10%、31年度は同0・70%となった。
政府が目指す32年ごろの名目国内総生産(GDP)600兆円達成に必要な年2%には届かない。

 29、30年度の成長率を項目別でみると、海外経済の回復を背景に輸出が29年度5・54%増、30年度3・28%増と大きく伸び、全体を牽(けん)引(いん)する。
企業の設備投資も29年度2・91%増、30年度2・22%増と高い伸びになる見通しだ。

 一方、内需の柱である個人消費は29年度0・87%増、30年度0・85%増といずれも低迷し、力強さを欠く状況が続くとみられる。

 また31年度の成長率を予想した37人のうち、31年10月の消費税増税を想定した27人の予想平均は0・68%、想定しなかった10人の平均は0・75%で、増税の有無による差は0・07ポイントにとどまった。