安倍総理大臣は、来月3日にも行う内閣改造と自民党の役員人事で、麻生副総理兼財務大臣と菅官房長官に加え、自民党の二階幹事長を続投させる意向を固めました。一方、先の東京都議会議員選挙の応援演説などをめぐり野党などから批判を受けている稲田防衛大臣は交代させる方針です。

ヨーロッパを歴訪中の安倍総理大臣は、日本時間の9日夜、同行の記者団に対し、内閣改造と自民党の役員人事について「来月早々に断行し、人心を一新する考えだ。幅広い人材を積極的に登用し、安定感と改革突破力を兼ね備えた態勢を整えたい」と述べました。そのうえで、「経済最優先で安倍政権が政策を進め、それなりに結果を出すことができたのは、継続性と安定感だ。そうした意味では、骨格はころころと変えるべきではないと考えている」と述べました。

安倍総理大臣は、来月3日にも内閣改造と自民党の役員人事を行う考えで、第2次安倍内閣発足当初から政権運営を支えてきた麻生副総理兼財務大臣と菅官房長官を続投させる方針です。

これに加えて、党運営の要である自民党の幹事長人事について、政治経験が豊富で中国や韓国にも太いパイプを持つ二階幹事長を続投させる意向を固めました。安倍総理大臣としては、内閣と党の重要ポストを占める3氏を続投させ、政権の骨格を維持することで、今後も重要政策を確実に実行していく姿勢を国民にアピールしたい考えです。

一方、安倍総理大臣は、みずからに近い稲田防衛大臣について、先の東京都議会議員選挙の応援演説などをめぐり野党などから厳しい批判を受けていることも踏まえ、交代させる方針です。

7月10日 5時00分NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170710/k10011051681000.html?utm_int=all_side_ranking-access_006