菅官房長官は、参議院の閉会中審査で、稲田防衛大臣が、大雨の特別警報が出されていた今月6日に一時、防衛省を不在にしたことについて、大切なのは居場所ではなく事態を適切に管理したかどうかだとして、対応に問題はなかったという認識を重ねて示しました。

稲田防衛大臣は、今月6日、昼のおよそ1時間、防衛政策に関する勉強会に出席するため防衛省を離れ、福岡県と大分県に大雨の特別警報が出される中、防衛省では、40分程度の間、政務三役がいない状況となりました。

これについて、参議院の閉会中審査で、民進党の蓮舫代表は、「不在の間にも被害が拡大した。国民の命を守るために一刻一秒を争う中、勉強会をキャンセルすべきだったのではないか」とただしました。

これに対し、菅官房長官は、「危機に対しては、事態をマネージすることがいちばん大事であり、どこにいるのかではない。稲田大臣は、15分程度で帰ってこられる所にいて、常に連絡を取れる態勢だったということであり、大臣として適切な判断を行っていたと考えている」と述べ、対応に問題はなかったという認識を重ねて示しました。

一方、菅官房長官は、稲田大臣が東京都議会議員選挙の応援演説で、「防衛省・自衛隊としてもお願いしたい」と投票を呼びかけたことに関連し「なぜ罷免をしないのか。安倍総理大臣と罷免するか話したことはあるか」と問われたのに対し、「安倍総理大臣と話したことはない」と述べました。

7月10日 16時26分 NHK
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