<自民党>改憲議論に慎重論 石破、河野氏がクギ

7/5(水) 22:31配信

毎日新聞

5日の自民党憲法改正推進本部では、東京都議選の歴史的惨敗を受け、丁寧な議論を求める声が上がった。
安倍晋三首相は秋の臨時国会に同党の憲法改正案を提出する方針だが、党内には慎重論が広がりつつある。

 会合は冒頭を除いて非公開だった。出席者によると、石破茂元幹事長は
「自民党として国民に説明する態度が欠けていた。そこは改憲の議論でも踏まえるべき大事な点だ」と指摘。
学校法人「加計(かけ)学園」の問題などを念頭に、議論を急ぐ首相をけん制した。

 河野太郎前行革担当相は、この日議題になった緊急事態条項の創設に多くの論点があると指摘し、
「数多く議論の場を設け、時間をかける必要がある」と主張した。

 保岡興治本部長は会合後、臨時国会に提出する自民党案は、国会議員100人以上の賛成で提出する正式な改正案ではないと記者団に説明した。
首相側近も「秋の臨時国会に改正案を提出するのは現実的ではない」という見方を示す。

 衆院議員の任期は残り1年半。改憲を目指すとしても国民に説得力のある説明ができなければ、次期衆院選は戦えないという危機感が党内に漂う。
ある中堅議員は「経済最優先で態勢を立て直すべきだ。憲法を強引に進めたら持たない」と語った。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170705-00000112-mai-pol