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 4日に初めてICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験に成功したと発表した北朝鮮。なぜこのタイミングでの発射だったのでしょうか。専門家からは、都議選で大敗した自民・安倍政権への当てつけなのではないかという声も上がっています。

 4日午前9時40分ごろ、北朝鮮の北西部バンヒョン付近から日本海に向けて弾道ミサイルが発射されました。飛距離約930キロ、高さ2800キロ余りで約40分間飛行。日本の排他的経済水域内に着水したとみられています。北朝鮮はこのミサイルをICBMと発表。公開された写真では、満面の笑みで喜ぶ金正恩委員長の姿もありました。北朝鮮のミサイル発射後、約2時間後には号外が出ていました。5月に北朝鮮が発射した弾道ミサイル「火星12」の飛距離は800キロでしたが、今回は約930キロまで延びています。また、飛行時間も火星12の約30分から今回は約40分に延びていました。政府関係者によりますと、今回のミサイルは、通常より高度を上げて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」の可能性が高いといいます。北朝鮮によるミサイル発射。いったい、なぜこのタイミングだったのでしょうか。現地時間の3日、モスクワでは中露首脳会談が行われていました。そしてアメリカは、きょう、独立記念日を迎えていました。先週にアメリカを訪れ、トランプ大統領と北朝鮮の挑発に対する連携を確認したばかりの文在寅(ムン・ジェイン)大統領。ミサイル発射の報告を受け、緊急のNSC(国家安全保障会議)を開催しました。文大統領はあすにも、ドイツで行われるG20サミットに向けて出発し、各国と北朝鮮問題について話し合う予定です。また、日本・アメリカ・韓国の3カ国による首脳会談も予定されています。北朝鮮の狙いは、ここで議題に上ることになる北朝鮮への厳しい対応に対する牽制(けんせい)とみられています。しかし、このミサイル発射の裏には日本の反応をうかがう狙いがあるといいます。それはいったい何なのでしょうか。