自民党かつての最大派閥「経世会」を前身とする「平成研究会」(会長=額賀福志郎氏、額賀派)は4日、東京都内のホテルで「経世会30周年記念懇親会」を開いた。竹下登、橋本龍太郎、小渕恵三(いずれも故人)と3人の首相を輩出した派閥も現在の所属議員数は衆参計55人で、党内第3派閥。「ポスト安倍」候補も不在で、展望を描けずにいる。

 「言うべきは言い、正すべきは正す形で我々が大きな役割を果たし、安倍政権を支えることが、国民の理解を得ることにつながる」。額賀氏は会合の冒頭で強調した。

 派内には、小渕氏の次女、優子元経済産業相への期待があるが、2014年に政治資金疑惑などで経産相を辞任。「数年は表舞台に立つつもりはないようだ」(閣僚経験者)という。茂木敏充政調会長、加藤勝信・1億総活躍担当相らも派閥を束ねるには決め手を欠く。

 額賀氏は会合で、派内に有望な若手がいるとし、「バトンタッチするため、戦う集団に変貌(へんぼう)していく」と呼びかけた。【光田宗義】

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