間違った情報を視聴者に伝えるリスク

もし、「日本太郎」の名前や肩書きを間違えてバースデーカードを送付したとしよう。次ぎの選挙では推薦がされなくなる可能性がある。重要な後援会に対して失礼をはたらいたなら怒るのは当然だろう。また、秘書が録音していることを揶揄する風潮は危険であるとの指摘もある。私は、これが議員秘書でなければ録音しようがなにをしようが構わないと思う。

しかし、秘書は、議員が繁栄するときも衰亡するときも、運命をともにする運命共同体であることを忘れてはいけない。求められる要素も様々だが、絶対に不可欠なのは「忠誠心」だと思う。議員の黒子となって働き、政治に集中できる環境をつくることに力を注ぐためのベースとなるのが忠誠心だからだ。

したがって、忠実な部下として任務を果たすことに加えて、いつでもボスを守る!という気構えが必要になる。今回、明らかになった状況を鑑みれば気持ちはわからなくもない。しかし、メディアへの暴露という手段は禍根を残すことになる。決してほめられた道理ではない。もっと違うやり方はなかったのか。それを考えると残念でならない。

コメンテーターの方も、表面的な知識や推測でものを言うのはやめたほうがいいだろう。本質から乖離した議論になってしまう。知らないもの同士が推測だけで意見を戦わせることは危険だ。テレビの情報は信頼できる情報として受け止められるので、結果的に間違った情報を視聴者に伝えるリスクがある。何卒、ご留意いただきたい。


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