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2017/7/11付
〈ＦＴ特約〉Ｇ20開催地で暴力的デモ 独左派党が最大の敗者
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO1870441011072017FF1000/
　ドイツのメルケル首相が暴力的なデモを巡る論争に巻き込まれている。同氏はハンブルクで開催した
20カ国・地域（Ｇ20）首脳会議を９月の議会選挙に向けた弾みにしたい考えだったが、暗雲が垂れこめている。
　メルケル氏は過去に過激なデモがたびたび起きているリベラルな都市のハンブルクを開催地に選び、
デモを適切に取り締まれなかった同市のショルツ市長と共に非難を浴びている。
　暴徒化した反資本主義のデモ隊が車両に火を付け、商店を略奪し、石やボトルを警察に向かって投げるなどした。
混乱は９日未明にやっと収束したが、約５00人の警官が負傷し、４00人のデモ参加者が拘束された。
　デモ参加者が掲げる反資本主義に共感する左派党は、政権を主導するキリスト教民主・社会同盟（ＣＤＵ・ＣＳＵ）
を率いるメルケル氏と、連立を組む社会民主党（ＳＰＤ）のリーダーの一人であるシュルツ氏を攻撃できるこの機会を逃さなかった。…

　最大の敗者は左派党かもしれない。ドイツ人の多くは、同党が今回のデモの背後にいる極左団体と関係しているとみているからだ。