自民党の下村博文都連会長(63)が28日、都内で行った都議選立候補者の応援演説の後、週刊誌の「加計学園からの闇献金」記事について「選挙妨害だ」と怒りをあらわにした。
29日発売の週刊文春によると、2013年、2014年と100万円ずつ献金を受けたが、政治資金収支報告書には未記載で、政治資金規正法違反の疑いがある献金が1000万円に及ぶという。6ページにわたって特集されている。

 下村氏は、都議選の選挙運動で4地区の応援演説に駆けつけた。最後の世田谷区内の応援演説では、「私たち自民党は5年間、政権を得て傲慢(ごうまん)、緩んでる、たるんでると言われている」「しっかり反省するところは反省する」といった言葉も出た。
豊田真由子衆院議員のパワハラ事件、稲田朋美防衛相の失言など、逆風が加速。これに自分の記事まで合わせての反省の弁とみられる。

 演説終了後、囲んだ報道陣に対し、「(週刊文春を)まだ読んでない。そのような事実はありません。明日、キチッと説明します」と語気を強めて、2分ほど一方的に話して車に乗り込んだ。
都議選の指揮を執る本丸にまで及んだ不祥事記事で、自民党への逆風はさらに強くなりそうだ。

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