配信先、産経ニュース、2017.6.17 10:00更新

小池百合子都政は10カ月が過ぎた。支持率が6割を超え、人気が衰えないのは見事だ。

 ただ気になることが3つある。

 1つ目は「決められない知事」との評判だ。五輪関連予算、豊洲市場移転問題など相当時間がかかった印象がある。結果、「小池都政になって何をやったの?」と思ってしまうがいかがか。街頭演説で小池さんは、「私のこと決められないと言っているが、あっちなんですよ」と反論していた。本人も気にはしているようだ。

 2つ目は「都民ファーストの会」の候補の顔ぶれだ。民進党は12日に都連の常任幹事会を開き、既に公認を取り消していた候補予定者14人の離党届を受理した。この14人と、除名処分が決まった2人はいずれも「都民ファースト」から、公認か推薦を受けている。

 3つ目は「都民ファースト」と知事との関係だ。「小池新党」を公言してはばからないが、「二元代表制」が担保されるのか。この疑問についての見解を後述したい。

 共同通信社が5月末に行った東京都議選に関する世論調査では、小池知事を支持する人は63%に上り、女性を中心に人気が根強い。知事を支持しない人はわずか15%で、「関心がない」は14%にとどまった。