築地市場こそ危ない 【深さ50pの表層土壌30か所】から【水銀、鉛、六価クロム】

やはり出てしまった−。東京都が行った築地市場(中央区)の土壌調査で、
[30カ所]で採取した土から土壌汚染対策法の基準値を超える
水銀や鉛、六価クロム、ヒ素、フッ素の5種類の有害物質が検出されたと発表した。
「安全」でも「安心」でもなくなった築地。
調査は水産仲卸売場周辺など8区域の111カ所で表層から【深さ50センチまでの土】を採取して行い、有害物質は8区域全てで出た。
各物質の最大値は基準値に比べ鉛が4・3倍、ヒ素2・8倍、水銀1・8倍、フッ素1・5倍、六価クロム1・4倍。
ヒ素が最も多い20カ所で検出された。
築地市場は戦後、ドライクリーニング工場などがあり、土壌汚染の恐れが指摘されていた。
【今回は工場があった区域などは調査していないにもかかわらずこの数値だ】。
都の担当者は「築地の敷地はアスファルトなどで覆われており、安全性に問題はない」と強調する。
 
しかし、豊洲の土壌汚染対策を検討する「専門家会議」座長の平田健正放送大和歌山学習センター所長は、同会議に参加する別の有識者と連名で
「[【水銀】は常温でも揮発する物質で、【表層】での検出は重く受け止めるべきだ。(調査した8つの)全区域で基準超過が確認されており、敷地内の他の区域でも似たような状況にあることが懸念される」と声明を出した。
築地市場の業界団体幹部は、敷地内の【30カ所】から有害物質が検出されたと知り、「信じられない」と絶句した・・・
小池知事は「引き続きボーリング調査などを進めたい」と語った。
 都は今後、ボーリング調査をして地下水と土の汚染を調べ、11月ごろに結果を公表する。