歩夢「お昼休みの」副会長「生徒会室に」
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グイグイかすみん×ツンデレクールぽむ×にゃんデレしおりん×せつしお推し(?)副会長×厄介彼方
読まなくても読める前作
かすみ「ぽむちゃんの」栞子「あゆねえの」歩夢「誕生日?」 〜昼休み・生徒会室〜
栞子「占いなんて信じてないけど♪」
栞子「『AB型が最下位!』って、Ah-♪」
栞子「ちょっとヘコむね♪」パチッ
はんぺん「にゃ〜ん」
副会長「……」ソローリ
栞子「『ラッキーアイテムはピアノ!』♪」
栞子「『ショパンが弾けたならダイジョウブ!?』って、Ah-♪」
栞子「イジワルなルール♪」クルッ
はんぺん「にゃ〜ん!」
かすみ「…………」ソロリソローリ 栞子「お昼やすみに練習しようかな?♪」
栞子「ドレミファソ・ドレミファソ♪」
栞子「いやいや、それじゃきっと間に合わないでしょ!?♪」
栞子「オボツカナイ・オボツカナイ♪」
歩夢「………………」スタスタ
栞子「って、あーだ!こーだ!1人で悩んでいないで♪」
栞子「いっそアカもアオもキイロもマッシュアップして♪」
栞子「カラフルな世界をみんなでつくろう♪」ヨコピース
歩夢「……」
かすみ「……」
副会長「……」
栞子「」
副会長「こんにちは、栞子さん♪」
栞子「あああああああっっっ!!!」 歩夢「どう?副会長?お昼休みの栞子は」
副会長「大変面白いものが見られました、ありがとうございます」
栞子「なんなんですかっ!」
歩夢「私としては猫なで声の栞子が出て来るかと思ったんだけど、まさかソロライブやってるとはね」
栞子「どっちも見なくていいですっ!」
歩夢「ノリノリだったじゃない」
かすみ「ほんとだよ」
かすみ「『ちょっとヘコむね』って、ウィンクしてるし!全然ヘコんでないじゃん!」
栞子「今が一番ヘコんでます!」 栞子「……皆さん何しに来たんですか。ここは生徒会室ですよ」
歩夢「お昼を食べに?」
栞子「生徒会室は生徒会役員が仕事をする場所です」
副会長「私は役員ですから」
かすみ「っていうかしお子が一番仕事とほど遠いことしてたよね」
栞子「あれははんぺんのためにソロライブをしていただけです」
歩夢「それ仕事なの?」
栞子「はんぺんは生徒会の飼い猫ですから、退屈させない義務があります」
かすみ「いくらなんでも無茶だよしお子」
栞子「はんぺんも喜んでいましたが」
副会長「そういう問題ではないです」 栞子「いつからここはあゆねえやかすみさんのお昼処になったのでしょうか……」
かすみ「しお子のライブ会場にもね」
副会長「そのずっと前から菜々さんのアニメグッズの隠し倉庫にもなっています」
栞子「……は?」
副会長「いえ、あるんですよ。菜々さんが隠しているアニメグッズが今も」
副会長「ほら、こちらに」
栞子「……なんですかこれは……」
歩夢「もういいんじゃない?生徒会長の趣味の部屋で」
栞子「趣味じゃないですっ!」 歩夢「さ、ライブが終わったところでお昼食べましょ」
栞子「まだ半分も歌っていませんでしたが……」
かすみ「じゃあ続き歌う?」
栞子「結構です」
副会長「色とりどりのスケールで♪」
歩夢「日常をナナイロにメイクアップ♪」
かすみ「#最高のエンターテインメント♪」
栞子「なんてつぶやいちゃお!♪」
栞子「ってやらせないでください!」
副会長「ノリノリじゃないですか」 歩夢「副会長上手いわね」
副会長「本当ですか?お世辞でも嬉しいです」
栞子「いえ、そういうことではなく……」
かすみ「歌い慣れてるような……」
副会長「えっ!?……いえ、なんのことだか」
歩夢「っていうか普通に歌詞覚えてたわね」
副会長「……勘違いじゃないですか?」
かすみ「思いっきり副会長さんから歌い始めてましたよね」
副会長「……まあそんなことはいいじゃないですか!」
かすみ(……ごまかした)
歩夢(まあ知ってたけど) 副会長「そういえば、そろそろ修学旅行ですね」
栞子「はい」
歩夢「そうね」
かすみ「……」
副会長「……かすみさん?」
歩夢「そろそろ『わたしの』修学旅行だからね」
栞子「小学校の時からずっとですね」
副会長「……ああ、なるほど。かすみさんは上原さんがいなくて寂しいのですね」
かすみ「たまにはぽむちゃんと一緒に修学旅行行きたい!」
副会長「それはさすがに難しいですね……」 副会長「みなさんのこれまでの修学旅行はどんなだったんですか?」
歩夢「わたしは……そうね」
〜〜
歩夢「それじゃ、行ってくるわね」
かすみ「……行ってらっしゃい」
栞子「気を付けてくださいね」
歩夢「ありがとう、ふたりとも」
かすみ「……やっぱりこっそりついてく!」
歩夢「いや、ダメだからね。ちゃんと授業受けること」
かすみ「……」
栞子「かすみさん、あまりあゆねえを困らせては……」
かすみ「……しお子も寂しいくせに」
栞子「……」 歩夢「明後日には帰ってくるんだから、ね?」
かすみ「……」
歩夢「好きなだけ電話かけてきていいから」
かすみ「ずっとかけてるもん……」
歩夢「ずっとはちょっと困るけど……」
かすみ「好きなだけって言った」
歩夢「……授業中はダメだからね?」
かすみ「……うん」 栞子「……」
歩夢「栞子も、ね?」
栞子「はい、かすみさんと一緒に電話します」
歩夢「ん。じゃあ……ちょっと寄って」
かすみ「わっ……」ギュッ
栞子「あゆねえっ……」ギュッ
歩夢「んー……やっぱりこうすると落ち着くわね……」 歩夢「じゃあ、今度こそ行ってくるわね」
栞子「はい、行ってらっしゃいあゆねえ」
かすみ「気をつけてね」
歩夢「ありがとう。ふたりも行ってらっしゃい」
〜〜
歩夢「っていう感じで始まったわね」
副会長「おふたりは本当に上原さんが好きですね」
かすみ「もちろんです!」
栞子「はい、もちろんです」
歩夢「その後、昼間は休み時間のたびに電話がかかってきたわ」
副会長「すごいですね……」 副会長「中学校ではどこへ行ったんですか?」
歩夢「京都と大阪のあたりね。まあ修学旅行としてはありふれたところよ」
かすみ「かすみんとしお子からするとつい去年のことなんですけどね」
栞子「そうですね。楽しかったです」
歩夢「ちなみに、ふたりが修学旅行の時はひっきりなしにLINEが送られてきたわ」
栞子「送ったのは9割以上かすみさんですが……」
歩夢「そうだった?3割くらいは栞子だった気がするけど」
かすみ「しお子もぽむちゃんのことずっと気にしてたよね」
栞子「そっ、そんなことないですっ!」
歩夢「……気にしてなかったの?」
栞子「そんなことないですっ!」
歩夢「ふふっ、分かってるから大丈夫よ」 歩夢「それで私は休憩時間のたびに電話をかけて……結局私も同じ事してたわ」
歩夢「だからまあ、私のときもふたりのときも、半ば一緒に旅行してたようなものね」
歩夢「なんなら私、このふたりが何日目に何を食べたかとか、大体覚えてるわよ」
栞子「あゆねえ、それは当たり前です」
かすみ「うん、だって大体ぽむちゃんと同じルートを回ったんだもん」
歩夢「っていう感じなのよね」
副会長「なるほど…………いわゆる聖地巡礼……のような……」
歩夢「聖地は言いすぎよ」
かすみ「そういえばせつ菜センパイは今度の修学旅行、好きな作品の聖地巡礼するって言ってた」
歩夢「せつ菜ならどこに行ってもそれが出来そうよね」 かすみ「副会長さんはせつ菜センパイと一緒に回るんですか?」
副会長「え!?……そうですね……まだ考えてなかったです……」
かすみ「まあしお子はいないですし、せつ菜センパイと行くのがいいんじゃないですか?」
副会長「し、栞子さんがどうかしましたかっ!?」
かすみ「いや、わかりやすすぎですよ……」
栞子「ええっと……残念ながら私は一緒には行けませんが、ぜひ他の方と楽しんできてください」
副会長「……はい、ありがとうございます」
歩夢(……) かすみ「副会長さん、ぽむちゃんの修学旅行の時の写真、ありますよ」
副会長「本当ですか?ぜひ見たいです」
かすみ「どうぞ」
副会長「…………」
歩夢(……?)
歩夢「どれ?……ああ、清水の舞台のときのね」
副会長「…………」
歩夢「どうしたの?黙り込んで」
栞子「……仕方ないと思いますよあゆねえ。あの写真はものすごいです」
歩夢「私としては普通にしてるつもりなんだけど……」 副会長(……こ、これはっ……)
副会長(相当な観光地なのに周りに人がいない!?)
副会長(……背中から囲いにもたれかかる上原さん。背後には絶景の自然)
副会長(少し俯いた顔は自然体なのに何故か物憂げで、それでいて自信に満ちあふれたような表情……)
副会長(まったく偉そうにはしていないのに、見えるもの全てを従わせているかのような全能感……)
副会長(……か、かっこいいっ……!)
かすみ「……副会長さーん、戻ってきてくださーい」
副会長「……失礼しました」
副会長「ときに、上原さんの周りに人が見えないのは何故なのでしょうか?」
歩夢「……私にもよく分からないけど、私がそこに移動したら何故かさっと人払い……というか、人が勝手に払われていったわね」
副会長(さすが上原さんっ……) かすみ「あ、そうだぽむちゃん!お弁当作って!」
歩夢「え?どうしたの突然」
かすみ「修学旅行の時に作ってくれたでしょ?それ思い出したの」
歩夢「ああ、なるほど、そういうことね」
副会長「……あの、すみません、どういうことですか?」
栞子「あゆねえが修学旅行に行く日、わたしたちのために作ってくれたんです。少しの間いない分、せめてお弁当くらいは、と」
歩夢「……まあ、そういうことよ」
副会長「上原さん、照れてるんですか?」
歩夢「……見間違いでしょ」 歩夢「確かに最近お弁当作ってあげてなかったわね」
かすみ「食べたい!コッペパンも焼いてくるから明日作ってきて!」
栞子「私も食べたいです」
歩夢「はいはい。わかったわ」
副会長「……あの、わ、わたしも……食べてみたいです」
歩夢「……」
歩夢「ええ、いいわよ」 副会長「本当はもっと色々お話を聞きたいのですが……」
栞子「そろそろ授業が始まりますね……仕事は全く進みませんでしたが」
歩夢「いいじゃない、お昼処で」
栞子「……」
かすみ「明日もここで食べることになるよね?」
栞子「……」
歩夢「もう全生徒出入り自由にしたら?昼休み限定で」
栞子「……検討してみます」
かすみ「ぽむちゃんのお弁当が勝った」
栞子「いえ、私は生徒会長として生徒との交流を図ろうとしているまでです」
歩夢(この調子なのに他の生徒の前だとしっかり者のイメージを崩さないんだから、大したものよね)
栞子「あゆねえ?何か失礼なことを考えていませんか?」
歩夢「なんでもないわ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています