千砂都「ClearMind」
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・・・・・・・・・・
栞子「何故、私がこのお話をしたのか分かりますか?」
ウィーン「・・・・・・さぁ」
栞子「いい加減。茶番を演じるのはやめにしませんか」
栞子「あなたは、誰かの罪を被っている」
栞子「澁谷家に対して誹謗中傷したのもありあさんを突き飛ばしたのも」
栞子「軽音部の部室を荒らしたのも・・・・ウィーンさんじゃない」
栞子「そうですよね?」
ウィーン「私が全てやったの、理由は澁谷かのんが憎いから」
ウィーン「かのんが一緒に居ると千砂都はダメになる」
ウィーン「そうなる前に、排除しようとした」
栞子「・・・・・」
栞子「どうしてつまらない嘘を付くのですか?」
ウィーン「嘘じゃない!!!!」
栞子「嘘ですよ・・・だってあなたには出来ない」 栞子「あなたは・・・千砂都さんの為に自分を傷つけることは出来ても」
栞子「他人を傷つけることは出来ない」
栞子「そういう人間です・・・私と同じです」
栞子「軽音部の部室を荒らした件、ありあさんを殺そうとした件は」
栞子「目撃情報があっただけです。ウィーンさん以外の人が行ったんじゃないのですか?」
ウィーン「・・・・・・栞子は陰謀論が好きなの?」
ウィーン「物事には黒幕が居て、私は黒幕の生贄になった・・・」
ウィーン「おしえてあげる。黒幕は私・・・・私がすべてやった」
栞子「・・・・・・・」
栞子「ウィーンさん。私はそこまで信用に足りない人物なのですか?」
栞子「確かに・・・・私とウィーンさんはまだ出会って間もないですけど」
栞子「それでも力になれる」
栞子「このままじゃ、あなたは悪者になって孤立したまま終わります」
栞子「全員が認めた嘘に真実は覆い隠される。それで良いのですか!!!!!」
栞子「もう一度考え直してください!!! ウィーン「栞子が何を言っているのか、さっぱり分からない」
ウィーン「私が悪い。私がやった・・・私のせい」
ウィーン「栞子・・・私は良い子じゃない。人だって殺せる人間」
ウィーン「現実を直視して、私クズなの・・・・」
栞子「違う・・・あなた」
栞子(考えろ私・・・ウィーンさんにはきっと何か言えない秘密があるんだ)
栞子(何か違和感は無かっただろうか?)
栞子(思い出せ・・・思い出して思い出す。お願いします・・・・思い出してください)
↓コンマレス
コンマゾロ目 違和感について思い出す
それ以外 タイムオーバー 栞子「くっ・・・・」
ウィーン「栞子、もういいんだ」
ウィーン「私の為にもう・・・やめてくれ」
ウィーン「私が悪い。それが全て・・・・考えるのはやめよう」
ウィーン「せっかく夜空の綺麗な場所に連れて行ってくれたのだから、一緒に観て思い出を作ろう」
栞子「ヤダ」
栞子「諦めたくない・・・認めたくない・・・・お願いです。否定してください」
ギュッ
ウィーン「栞子・・・もう良いの、ありがとう」
栞子「うっ・・・ぁぁぁぁぁぁ」ポロポロ
ウィーン「どうして栞子が泣くの?」
栞子「私は・・・・無力です」ポロポロ
ウィーン「ううん。無力なんかじゃない」
ウィーン「・・・・栞子は私に楽しい思い出をいっぱい作ってくれた」
ウィーン「ありがとう」
栞子「そうじゃない!!!!私は・・・・」ポロポロ
ウィーン「ダメだよ栞子。これ以上は私も・・・」ポロポロ
ウィーン「最後は笑顔で楽しく終わらないと・・・」ポロポロ
ウィーン「ぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ポロポロ
栞子「・・・・・・・」ポロポロ
私達は泣いた。しかし・・・泣いたって時は待ってくれない
そう・・・時間は進む・・・・そして・・・・別れの時も ・・・・・
病院
看護師「まったく・・・勝手に患者を連れまわして貴方は・・・」
看護師「本当なら、大問題ですからね」
栞子「ごめんなさい」
ウィーン「栞子・・・・」
栞子「ウィーンさん。また明日、行く前に来ますね」
栞子「そして週に一度は北海道にも遊びに行きますから」
ウィーン「それは嬉しいけど、1つ重要な事を言い忘れた」
ウィーン「私の恋人関係は解消しよう」
ウィーン「まだ私たちには恋愛は早すぎると思うの」
ウィーン「栞子だって・・・冷静に考えてみれば、やっぱりおかしいと思うから」
栞子「私は良いですよ。別に恋人関係を継続しても」
ウィーン「せめて2年くらいは待って」
ウィーン「そして・・・その時、私が栞子の事をまだ好きでいたら・・・・」
ウィーン「今度は、私が告白する//////」
栞子「・・・・・・分かりました」
栞子「楽しみに待っていますね」
栞子「それと・・・・その時はラブホテルの予約も取っておいてください」
栞子「ウィーンさんのはじめてをいただきます」
ボコッ
看護師「何言ってんのアンタ!!!!小学生5年生に対して!!!!」
ウィーン「やっぱり栞子は変態・・・・」
栞子「ᶘイ^⇁^ナ川」 ・・・・・・・・・・・・
五日後
それから変らない、いつもの日々が続いた
千砂都さんもすっかりウィーンさんの事は忘れて、楽しく過ごしている
私は腑に落ちない
彼女はやってもいない罪を被って貧乏くじを引いている
彼女もそれを望んでいるかのようだった
栞子(一体何があったのでしょうか?)
栞子(明日土曜日、ウィーンさんに会いに北海道に行ける)
栞子(今はまだ聞きだせないが、いずれ落ち着ければ話してくれるかもしれない)
かのん「ねぇ・・・栞子ちゃん。聞いてる?もう一度合わせるよ?」
栞子「あっ・・・すみません。ボーっとしていました」
睦月「文化祭まであと数日しかない。それまでに完璧に合わせないと」
咲「私たちのお披露目ライブなのですから!!!!」
栞子「えーっと、待ってください」
栞子「文化祭に出るのですか?」
かのん「そうだよ。聞いてなかったの?」
栞子「それはマズいですよ。今出場しても良い結果にはなりません」
栞子(何を勘違いしているのか知りませんが、まだ時期が早すぎます)
栞子(だってかのんさんは・・・・みんなの前で歌えない)
栞子(なんとしても止めないと) 栞子「まずは、千砂都さんを呼んで・・・・・」
栞子「そういえば、千砂都さん。どこにいるのですか?」
かのん「ちぃちゃんなら福島に行ったけど」
かのん「明日、ダンスの大会があるって」
栞子「福島ですか!?」
かのん「うん、初めて出る大会だから緊張していたけど」
栞子「・・・・・・」
栞子(頭がウィーンさんでいっぱいだったから、すっかり記憶にありません)
栞子(週明けにでも、千砂都さんから軽音部の出場を辞めさせるように説得しましょう)
栞子(かのんさんも、彼女の言う事は素直に聞きますから)
ガラガラッ
担任の先生「おーい。三船・・・ちょっと職員室に来てくれ」
担任の先生「大事な用がある」
栞子「は、はい」
睦月「悪い事でもしたのか?なにせ狂犬だからな」
咲「栞子さんはしませんよ」
かのん「どうだろう。たまに変態チックなところがあるから」
かのん「何かしたのかも」
栞子「私は変態ではありませんし何もしていません」
栞子「勘違いされては困ります」 ・・・・・・・・
職員室
ガラガラッ
栞子「失礼します」ペコリッ
担任の先生「来たか・・・まぁ座れ」
先生A「・・・・・」ヒソヒソ
先生B「・・・・・」ヒソヒソ
先生C「・・・・・」ヒソヒソ
栞子「・・・・・」
担任の先生「色々と先生と衝突しているそうだな」
担任の先生「みんな、お前には良い印象は無い」
担任の先生「狂犬の様に次々と噛みついているみたいだから」
栞子「適性の無い人間だから、少し意見を言っただけです」
栞子「それを私のせいにしてもらっては困ります」
担任の先生「今回は、お前の素行についての話ではない」
担任の先生「ウィーンって女の子の事は知っているか?」
栞子「はい」
担任の先生「この間、軽音部の部室を破壊した。嵐千砂都の妹・・・・いやもう違うのかな」
担任の先生「その子の事について、北海道の施設の職員から連絡があった」
栞子「どういった連絡ですか?」
担任の先生「どうやら・・・死んだそうだ」
栞子「・・・・・・・」
栞子「し・・・・死んだ」
栞子「えっ・・・・・」 ・・・・・
屋上
栞子「・・・・・」
栞子「ウィーンさんが死んだ」
心の中の栞子「ねぇ、どっち?」
心の中の栞子「死んでしまって悲しい?それとも・・・・私のものになれなくて怒っている?」
栞子「悲しいに決まっています。変な事言わないでください」
心の中の栞子「・・・・・じゃあ次の獲物を狙おう?」
心の中の栞子「絶望して可哀想な子に施しを与えてあげる」
心の中の栞子「そして・・・今度は、完璧な奴隷仕立て上げて愛でてあげよう」
栞子「うるさい!!!」
栞子「私はそんなつもりで・・・ウィーンさんを助けたわけじゃない」
心の中の栞子「綺麗ごとは抜きにしましょう」
心の中の栞子「フフフフッ」
栞子「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ」
栞子「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
心の中の栞子「欲望に忠実になりなさい」
心の中の栞子「私はどこまでもクズなんだから♪」
栞子「違う・・・・私は・・・・・」ポロポロ 福島駅
千砂都「・・・・・」ドキドキッ
千砂都「明日はいよいよ。ダンスの大会」
千砂都「初めて、出る大会で私・・・・通用するかな?」
千砂都「今日は早く寝て、明日に備える!!!!」
?「そこのお嬢ちゃん」
千砂都「?」
?「キミ、君の事を言ってるんや」
千砂都「えっと・・・・私?」
?「せや」
?「聞きたいのは、ここはどこやの?」
千砂都「えっと・・・・福島県のJR福島駅」
?「ふ、福島県!!!!!ここって福島県なん!!!!!」
?「大阪環状線の福島駅やなくて!!!!!」
千砂都「・・・・うん」
?「嘘や・・・・また間違えて乗ってしまった」
?「・・・・・はぁ」 ?「なぁ・・・・この辺にホテルとか泊まれる知っとる?」
千砂都「私が泊まるホテル案内します」
?「ありがとう。嬢ちゃん優しいなぁ〜」
千砂都「嬢ちゃんじゃない。私は嵐千砂都って名前がある」
?「千砂都・・・良い名前やね」
?「ウチの名前は朝香果林」
千砂都「朝香果林さん・・・」
朝香果林「呼び捨てでも構わんよ。あだ名でも」
千砂都「年上そうなので遠慮します」
千砂都「それじゃあ、ホテルに案内するから付いてきて」
・・・・・・
受付の人「大変申し訳ございませんが、本日は満室となっております」
果林「えーっ、ウチに野宿せえって事か!!!!!」
千砂都「仕方ないよ・・・急なんだから」
受付の人「系列ホテルの△△ホテルなら部屋は空いてますが」
千砂都「高級ホテル。安いところでも一泊80000くらい」
千砂都「もう漫画喫茶とかで泊まるしか」
果林「仕方ないなぁ・・・そこにするわ」
果林「一番高い部屋で・・・・連絡入れて」
千砂都「えぇぇぇぇぇ!!!!」 数分後
果林「なぁ、これからどっか食べにいかへん?」
千砂都「良いの?果林さんが泊まるホテル」
千砂都「ルームサービスもかなり美味しいらしいのに
に」
果林「高級な食材使ってんねんから当たり前や」
果林「ウチは高級な料理より、庶民的な方が好きや」
果林「千砂都ちゃんはどうなん?」
千砂都「まず高級な料理を食べたことないよ」
果林「それはそれで可哀想やな」 ボロい居酒屋
千砂都「うぇ・・・ボロボロ」
千砂都(もっとおしゃれな店に行きたかったのに)
千砂都(わざわざ・・・・こんな汚い場所に来るなんて)
果林「良い雰囲気やね・・・」
果林「ん・・・・?」
果林「!!!!!!」
果林「千砂都ちゃん、見てみ!!!!!」
果林「この店、島寿司提供しとる!!!」
千砂都「島寿司?」
果林「なんや、島寿司も知らんのか」
果林「八丈島の郷土料理や、ウチの大好物」
果林「特徴としてはワサビの代わりに練りからしを使ってて美味しいから食べてみ」
千砂都「へぇー、じゃあ注文しようかな」
千砂都「ちなみに果林さんって八丈島出身?」
果林「うん、生まれは八丈島やね」
果林「でも育ちは兵庫・・・やから関西弁に染まってる」
果林「おばあちゃんが八丈島におるから、年に数回は帰省しとるね」
千砂都「じゃあ、スクールアイドルの発祥の地には行った事ある?」
果林「あれか?スクールアイドルの祖、初代Midnight catsがライブした場所」
果林「行った事はあるけど、最近はスクールアイドルブームもあってか外部からの観光客で騒ぎまくってる」
果林「正直言って滅茶苦茶ウザいわ」
千砂都「・・・・・」
千砂都「でも仕方ないんじゃないかな。初代のMidnight catsの情報ってあんまり出回ってないから」 八丈島はスクールアイドル発祥の地だ
八丈島の高校、その名も雨野升高校という田舎の学校で誕生した
【Midnight cats】の初代メンバーでもある
久保田派威流と斉藤裏異悠が校内で始めたのがきっかけだった
始めた理由は当時、離島の高校で年々と入学希望者が減り廃校の危機となったのを阻止する為に
スクールアイドルとして、全国に発信して・・・入学希望者を増やすという学校救済だった
しかし、スクールアイドルは大人の人々には地位が認められていなかった時代
校長の雨野氏を筆頭に徹底的に弾圧され、初代【Midnight cats】は退学という悲しい結末を迎えることとなった
大人たちに潰された初代【Midnight cats】が撒いたスクールアイドルの種は全国で花を開かせ
学生たちの間で開花した。スクールアイドルを始める学校は増えていき、盛り上がりを見せることになる
・・・・・
千砂都「今、考えても可哀想だよね」
千砂都「スクールアイドルの活動して廃校から救おうと頑張った結果が退学処分なんて」
果林「ちなみに弾圧をした校長の雨野氏はその後、スクールアイドルのブームに便乗して廃校の危機を乗り越えてた」
果林「今でも代々、【Midnight cats】は受け継がれていって・・・今年で何代目やったかな」
果林「忘れてもうたわ」
千砂都「でもファンの間では、彼女達の娘がそろそろスクールアイドル界にやってくるって盛り上がっている」
千砂都「私もちょっとは楽しみにしている」
千砂都「【Midnight cats】のメンバー、斉藤裏異悠の飛び込みの動きを利用したキレッキレっのダンス」
千砂都「久保田派威流のパンダの動きを利用したパンダダンス」
千砂都「娘にも受け継がれているのかなぁって」
果林「・・・・・」
果林「100%ないやろ。スクールアイドルのせいで学校に追い出されたのに」
果林「娘にやらせるわけない。それに娘だって・・・絶対やりたくないわ」 八丈島はスクールアイドル発祥の地だ
八丈島の高校、その名も雨野升高校という田舎の学校で誕生した
【Midnight cats】の初代メンバーでもある
久保田派威流と斉藤裏異悠が校内で始めたのがきっかけだった
始めた理由は当時、離島の高校で年々と入学希望者が減り廃校の危機となったのを阻止する為に
スクールアイドルとして、全国に発信して・・・入学希望者を増やすという学校救済だった
しかし、スクールアイドルは大人の人々には地位が認められていなかった時代
校長の雨野氏を筆頭に徹底的に弾圧され、初代【Midnight cats】は退学という悲しい結末を迎えることとなった
大人たちに潰された初代【Midnight cats】が撒いたスクールアイドルの種は全国で花を開かせ
学生たちの間で開花した。スクールアイドルを始める学校は増えていき、盛り上がりを見せることになる
・・・・・
千砂都「今、考えても可哀想だよね」
千砂都「スクールアイドルの活動して廃校から救おうと頑張った結果が退学処分なんて」
果林「ちなみに弾圧をした校長の雨野氏はその後、スクールアイドルのブームに便乗して廃校の危機を乗り越えてた」
果林「今でも代々、【Midnight cats】は受け継がれていって・・・今年で何代目やったかな」
果林「忘れてもうたわ」
千砂都「でもファンの間では、彼女達の娘がそろそろスクールアイドル界にやってくるって盛り上がっている」
千砂都「私もちょっとは楽しみにしている」
千砂都「【Midnight cats】のメンバー、斉藤裏異悠の飛び込みの動きを利用したキレッキレっのダンス」
千砂都「久保田派威流のパンダの動きを利用したパンダダンス」
千砂都「娘にも受け継がれているのかなぁって」
果林「・・・・・」
果林「100%ないやろ。スクールアイドルのせいで学校に追い出されたのに」
果林「娘にやらせるわけない。それに娘だって・・・絶対やりたくないわ」 色々な話をした。関東や関西の文化の違い
学生生活について・・・・
そして家族の話も・・・・
果林「ウチには妹が6人いる。みんなそれぞれ可愛いよ」
千砂都「6人も・・・・」
果林「千砂都ちゃんは、兄弟、姉妹は?」
千砂都「・・・・・・」
千砂都「いないよ」
千砂都「だから、姉妹ってどういうものなのかイマイチわからない」
果林「ウチは妹しか、知らんけど」
果林「全てを投げ出しても守りたい。人生の全てを費やしても支えたい」
果林「そう思えるほど、大切な存在や」
果林「これはなんていうか・・・・妹が居ないと分からん感覚やな」
果林「だからこそ、ウチは妹を大切にしない姉は最低な姉やと思ってる」
果林「身近で大切な相手すら守れない人間は、幸せになれない」
千砂都「・・・・・・」
千砂都「たとえクズでも・・・ですか?」
果林「せや、どんなクズでも助けなあかん」
果林「それが姉としての役目や」 千砂都「助けるにも限度があるよ」
千砂都「例えば、犯罪・・・殺人未遂を犯しても」
千砂都「果林さんは、守るって言うのですか?」
果林「せや」
千砂都「おかしいよ・・・犯罪者を守るなんて!!!!!」
千砂都「犯罪者は救えない擁護できない・・・見捨てるべき」
果林「せやけど、罪を犯したって反省して罪を償うことは出来る」
果林「許してやるのも大事や」
千砂都「被害者は加害者のせいで一生トラウマになる事だってある!!!!」
千砂都「軽々しく言わないで!!!!!」
果林「・・・・・・・」
千砂都「あっ・・・・」
千砂都「・・・・・・ちょっと熱くなってしまいました。外で頭を冷やしてきます」
タッタッタッタッタ
果林「・・・・千砂都ちゃん。何か抱えているようやね」
果林「被害者の気持ちか・・・・」 ・・・・・・
千砂都「・・・・・・」
千砂都「私だって、最初からウィーンの事が気持ち悪くて嫌いだったわけじゃない」
千砂都「何度も何度も・・・分かろうとした」
千砂都「でも・・・かのんちゃんやありあちゃんを傷つけるのは流石に許せない」
千砂都「クズはどこまでいってもクズなんだ」
プルルルルルブルルルル
千砂都「お母さんからだ」
千砂都「・・・・・・はい」
千砂都「・・・・えっ」
千砂都「ウィーンが死んだ」
千砂都「そう・・・・分かった。でも今は他人だから会わないよね?」
千砂都「うん・・・・うん・・・・・」
千砂都「それじゃあ・・・おやすみ」
千砂都「・・・・・」
千砂都「これでやっとかのんちゃんも落ち着けると思う」
千砂都「良かった・・・本当に」
千砂都「・・・・・・」ポロポロ 次の日
ジリリリリリリ
ジリリリリリリ
千砂都「んっ・・・」
千砂都「・・・・・朝」
千砂都「昨日は果林さんのせいで、遅くまでどんちゃん騒ぎしちゃった」
千砂都「今日は大事なダンス大会の日だというのに」
千砂都「準備運動して、体を慣らそう」
千砂都(かのんちゃんの横に立つには、私自身がダンスで良い成績を収めないといけない)
千砂都(待っててね。かのんちゃん・・・必ず優勝するから!!!!!)
・・・・・・・・
公園
千砂都「ふぅ・・・」
千砂都「体も温まってきたし・・・上手く行けそうな気がする・・・絶対に優勝するぞぉ〜」 ダンス大会会場
ザワザワザワザワ
千砂都「・・・・・」ドキドキッ
千砂都「手強そうな人たちがいっぱい集まってる」
千砂都「優勝者には賞金が貰えるから・・・無理も無いか」
千砂都「・・・・私だって負けないよ。この日の為に練習してきたんだから」
果林「えらい人が集まっとるな」
果林「ここは祭りの会場なんか?」
千砂都「あ・・・・果林さん」
千砂都「なんでここにいるのですか?」
千砂都「てっきり関西に帰ったかと思ったけど」
果林「それがな・・・・スマホの地図を頼りに歩いたら」
果林「ここにたどり着いてしまってん」
千砂都「駅とはまったく反対の場所だけど」
果林「それが分からへんのや・・・・駅の方向に歩いてたはずやのに」
果林「🤔」
千砂都「とにかく・・・タクシーを呼んで駅まで送ってもらったほうが早いと思うよ」
千砂都(せっかく集中したのに・・・ペースが乱れる) 果林「ん?」
果林「ダンス大会・・・・しかも優勝者には賞金まで貰える」
果林「なぁ、千砂都ちゃん。なんぼ貰えるんや?」
果林「当日でも飛び入り参加は可能?」
千砂都「・・・・・・」
千砂都(うるさい・・・早く黙って)
優勝候補「そこの関西弁女」
優勝候補「みんなピリピリしてるからさ、黙ってくんない?」
優勝候補「正直言ってアンタみたいな場違いは邪魔なの」
優勝候補「さっさと消えろ」
「そうだそうだ」
「私関西弁嫌いなの」
「大阪へ帰れ」
ザワザワザワザワ
果林「・・・・・・」
果林「ふーん・・・」
果林「分かった、アンタらはウチの敵と認識したわ」
果林「こっちもそれなりの流儀で行かせてもらう」
果林「大会に飛び入り参加して優勝したるわ」 ・・・・・・
千砂都「私まで白い目で見られてる」
果林「別にええやん、ウチが守ったるわ」
千砂都「私は目立ちたくない」
果林「どっちみち大会に勝っても目立つんやから同じやろ」
果林「それとも負けるつもりで来たんか?」
千砂都「・・・・・」イラッ
千砂都「私は優勝する!!!絶対に勝つ!!!」
果林「そうや、あんな有象無象の群れてる人間なんか倒してこそや」
果林「期待してるで、千砂都ちゃん」
千砂都「・・・・・」
千砂都(できれば帰って欲しいんだけど) かくしてダンス大会は幕を開けた
出場選手のレベルは高く、私はただ驚くばかりだった
千砂都「‥‥‥」
千砂都(レベルが高すぎる。私が出たところで笑いものにされちゃうよ)
千砂都(いっそのこと棄権しようかな)
果林「もうすぐ千砂都ちゃんの出番やないの?」
果林「早く準備せなあかんで」
千砂都「‥‥‥」
果林「もしかしてビビっとんのか?」
果林「ウチは戦う人間は好きや、けどな逃げる人間は嫌いや」
果林「笑われたって、ええやないか」
果林「笑われた分努力して見返せばええ」 千砂都「そんなこと言われたって私・・・・」
千砂都「・・・・・怖い」
千砂都(私はかのんちゃんみたいに強くなりたい)
千砂都(でも強くない・・・)
千砂都(・・・・・・)
↓コンマレス
コンマ奇数 棄権する
コンマ偶数 頑張る 千砂都「果林さん・・・私・・・・逃げない」
千砂都「優勝したい」
果林「😊」
果林「頑張りや。ウチは千砂都ちゃんのことを応援するわ」
・・・・・・
私は精一杯のダンスをした
だけど・・・・・
クスクス
「なにあれ〜、幼稚園の踊りでもしているつもりwwwwww」
「よくあんなので、大会に出ようと思ったよねwwww」
「撮影したから帰って、友達と一緒に観よwwwww」
優勝候補「ばーか、雑魚が来るんじゃないよ」
優勝候補「さっさと帰れ」
千砂都「・・・・・・・」ポロポロ
優勝候補「さぁて、下手糞なダンスで見ている人も審査員も不快な気分になったと思います」
優勝候補「次は私の番なので、期待してください!!!」
果林「・・・・・」 ・・・・・・・
優勝候補「ハァハァ・・・・」
審査員A「・・・・・間違いなく優勝は彼女だ」
審査員B「やはり大会優勝の常連である彼女で決まりか」
審査員C「そろそろ彼女にも芸能界のデビューさせてましょう」
審査員C「あとで事務所の方にも連絡を取るか」
審査員D「これで出場者全てのダンスを見たな」
審査員A「いえ・・・まだ一人居ます。飛び入り参加した子が」
審査員B「そんな子が居たのか」
審査員C「と言ってもどうせ、あの嵐千砂都とかいう下手糞な奴と同じだろ」
審査員C「見る価値あるのか?」
・・・・・・
優勝候補「私のダンス見たでしょ?」
優勝候補「審査員も良い反応をしていた」
優勝候補「アンタが出でも意味無いのよ。棄権しなさい・・・・時間の無駄だわ」
果林「うっさいな、黙っとれワレ!!!!!」
優勝候補「!!!!!」
果林「しゃべってる暇があったら、帰る準備でもしい」
果林「ハァ・・・・審査員も見る目無いわ」
果林「アンタのダンスなんて、創造性のない今時の量産タイプのダンスや」
果林「ウチが審査員やったら、途中退場させとるわ」
優勝候補「・・・・・・・は?」
果林「解らへんねやったら、才能ないわ。辞めたらダンス?」 そして‥‥
果林「なぁ、ダンスの曲はさっきの子と同じやつにしてな」
女性「わかりました」
優勝候補「ば、馬鹿じゃない。私と同じ曲を使うなんて」
果林「一瞬や、一度しかみせへんからよう見とき」
♪〜
千砂都「‥‥‥」
会場にいた人達は知る。世の中には天才、いやそれ以上の存在がいることを
優勝候補の女の子と同じダンスをして
しかもその子よりも上手にやってのけた
しかも、何よりスゴイのは手を抜いていること
本気を出さずして果林さんは大会を優勝してしまった ・・・・・・・・
千砂都「果林さん、どこに行ったんだろう」
千砂都「ダンスが終わってすぐに消えちゃった」
「うっ・・・ぅぇぇぇぇぇぇ」
ビチャッビチャッ
「うぇぁぉぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
ビチャッビチャッ
千砂都「大丈夫ですか?」
果林「ハァハア・・・」
千砂都「って果林さん!!!!!」
果林「メンタル弱いんやウチ・・・いっつも大勢の人達の前で何かをするとこうなる」
千砂都「・・・・・」
千砂都「凄いです。優勝候補の人と同じ構成のダンスで・・・その人よりも上手に踊れて勝つのですから」
果林「凄くない、コツを掴んだら誰だってできるわ」
果林「優勝賞金、貰えんのはええけど・・・芸能関係の人からの誘いが来るのは厄介や」
果林「読者モデルくらいやったらええかもしれんけど」
千砂都「・・・・・・私、全然ダメだった」
千砂都「もうダンス辞めようかな」
千砂都「みんなにだって笑いものにされたし」
果林「千砂都ちゃんのダンス、良かったで」
果林「今は実力が追い付いていないだけで、頑張ればトップを目指せる」
果林「ここで辞めるのはええけど勿体ないで」
千砂都「そ、そうかな・・・・」
果林「もっと自信を持ちや」 千砂都「・・・・・・・」
結局私は、ダンスを続けるか続けないかでいうと続けることにした
果林さんに続けることを勧められたこともあるけど
やっぱりこのままで終わるのは悔しいし
なによりも果林さんに勝ちたい
かのんちゃん待っててね。私・・・・絶対成長するから
・・・・・・・・・
沼津
渡辺曜「遅い時間に呼び出して何の用ですか?」
上級生A「渡辺・・・・お前、この前の球技大会のソフトボール」
上級生B「3年1組と対戦しただろ?」
曜「・・・・・・はい」
上級生C「そのクラスにはソフトボール部の部長が居たんだ」
上級生C「その子ね。子供の頃からプロのソフトボール選手になるために必死で頑張ってたの」
曜「・・・・・・私は」
ボコッ
ボコッ
上級生A「口を開くなバケモノ!!!!!」 曜「痛い・・・・」ポロポロ
上級生B「何が痛いだ!!!!!」
上級生B「あの子はお前にソフトボールでボコボコにされて、ショックを受けて転校する」
上級生C「お前みたいなバケモノ1人のせいで!!!!ソフトボール部は崩壊だ!!!!」
ボコッ
ボコッ
曜「私は・・・・ただ楽しく競技をしただけです・・・・」ポロポロ
上級生A「黙れバケモノ!!!!」
上級生A「人の尊厳を殺して、楽しんでいるクズだろお前は!!!!!」
上級生B「コイツは今すぐ殺す・・・・でなきゃ、被害者が増える一方だ」
上級生C「流石に殺すのは・・・・」
上級生A「いいや、バケモノは殺さなきゃ・・・・町全体がコイツに潰される!!!!」
上級生A「そうなってからでは遅い!!!!今すぐ実行しなきゃ!!!!!」
曜「うぅぅぅぅぅ・・・・ごめんなさい・・・・」ポロポロ
上級生B「覚悟しろ渡辺!!!!バケモノを征伐する!!!!」 この世界でも曜ちゃんは周囲からこの扱いなのか・・・ 「あ、あそこですお巡りさん。あそこに変な人達が!!!!!」
上級生A「やっべっ、逃げるよ」
上級生B「夜遅くに歩いているのがバレたらママに怒られる」
上級生C「渡辺・・・・この事は内緒にしろよ。チクったら本当に殺すから」
曜「・・・・・ぅぅぅぅ」
「バーカ、警察なんて呼んでないっての」
「それよりも大丈夫ですか?怪我とかしていない?」
曜「・・・・・・」ポロポロ
曜「どうして、こうなんだろう。私はただ楽しくみんなと遊びたかっただけなのに」ポロポロ
曜「気が付けば人を傷つけて・・・・迷惑かけて・・・・」ポロポロ
曜「ぅぅぅぅぅぅぅ」ポロポロ
曜「千歌ちゃんが羨ましい。私も劣った人間になりたかった」ポロポロ
「・・・・はい。ハンカチ」
「ぐちゃぐちゃでみっともない」
「もう今更考えたって遅いでしょ、あなたは生まれてしまったのだから」
「どうしても嫌なら沼津から離れる事をオススメするわ。それじゃあ」
曜「待って・・・・名前・・・・」
曜「・・・・・あっ、行っちゃった」
曜「でも・・・あの子生徒手帳落としてる」
曜「蓮ノ空女学院・・・どこの学校だろう?」 リアタイで新要素を取り入れていくスタイルはすごいと思う >>382
その結果広げに広げまくってただただダラダラ続いてるのが現状だけどね 月曜日
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
千砂都「おはよう、かのんちゃん!!!!」
ガラガラッ
シーンッ
千砂都「・・・・・あれ、かのんちゃんは?」
女子生徒A「今日は休みだよ」
女子生徒B「文化祭終わるまで来ないんじゃない?」
千砂都「・・・・・どういうこと?」
女子生徒C「土曜日にさ、文化祭の準備とか練習があって」
女子生徒C「そこでさ・・・・軽音部のリハーサルがあったんだけど」
女子生徒C「澁谷さん。突っ立ってばかりで何もしなかった」
女子生徒A「歌えなかったの」
女子生徒B「あの時の間抜け面ヤバかったよねwwwww」
千砂都「かのんちゃんが歌えなかった・・・・」
千砂都「そんな・・・・」 ・・・・・・
睦月「なんだ朝から・・・騒々しい」
千砂都「かのんちゃんが歌えなかったってホント!!!!!」
睦月「あぁ、本当だ。あいつは歌えなかった」
睦月「緊張していたのかは知らないが、練習の時は歌えていた」
睦月「だがリハーサルになった瞬間に・・・固まって何もできなかった」
睦月「これじゃあ、文化祭は辞退だな」
睦月「人前で歌えないボーカルは、終わりだ」
千砂都「そんなはずない!!!!かのんちゃんの歌声は世界一!!!!!」
千砂都「絶対に終わらせちゃダメ!!!!」
千砂都「なんとかしないと・・・・」
睦月「まぁ、ガンバレ。ポンコツボーカルをなんとか歌えるように頼むぞ」 ・・・・・
屋上
栞子「・・・・・」ボーッ
栞子「・・・・・」ボーッ
千砂都「狂犬!!!!」
栞子「なんですか・・・大声で叫んで」
千砂都「屋上でボーっとしないでよ。何回も声かけていたのに!!!!」
栞子「そうですか・・・・」
栞子「しばらく1人にして貰えませんか?」
栞子「私は感傷に浸っていたいのです」
栞子「・・・・・」ボーッ
千砂都「そんな事よりもかのんちゃんだよ!!!!!」
千砂都「文化祭まであともう少しなのに・・・・かのんちゃんが歌えないなんて・・・・」
千砂都「狂犬なにも感じないの!!!!」
栞子「・・・・・・・」
栞子「私は前に言いましたよ。かのんさんには適性が無いと」
栞子「こうなることを予想して、止めた方が良いと勧めました」
栞子「当然と言えば・・・・当然です」
千砂都「っ!!!!!」
千砂都「じゃあ狂犬はかのんちゃんが一生歌えなくても何も思わないの?」
栞子「生きていれば、なんとでもなります」
栞子「死んだ人間はそれさえもない」
栞子「ウィーンさんのように」
千砂都「あの子の話はしないで・・・・不快だから」
千砂都「もういい、私がなんとかする!!!」
バタンッ
栞子「・・・・・園田さん、小泉さん、絢瀬君。私はどうすれば良いでしょうか?」
栞子「・・・・」ボーッ はじめから知っていた。かのんさんには人の前で歌う事の適性が無い事を
止めようとは思った・・・・いずれ、こうなることは予想できていたから
でも結局はせずに、私も彼女の同じ部活に入ってしまった
三船家
栞子「・・・・・・ダメ。これのへ方法ではかのんさんは部活をやめてしまいます」
栞子「プランG・・・・これも保留」
栞子「プランH・・・・これも・・・・」
栞子「考えて・・・私・・・もっと良い案があるはずです」
三船家当主の娘「おやおや〜栞子なにをしているの〜?」
栞子「・・・・・別になにもありません」
三船家当主の娘「えっーと・・・・なになに〜」
三船家当主の娘「澁谷かのん救済プラン〜」
三船家当主の娘「澁谷かのんってかの貧乏カフェの娘?」
栞子「・・・・」
三船家当主の娘「アンタが行ったから、私も行ってみたけど」
三船家当主の娘「外観も内装もゴミ屋敷みたいに汚かったし」
三船家当主の娘「出されたコーヒーも安い豆使ってるし・・・・料理もなにあれ?」
三船家当主の娘「残飯でも出してるのかってくらいマズかった」
三船家当主の娘「あーあ。私のパパに言って買収してプロデュースでもしようかしら」
三船家当主の娘「勿論、澁谷はクビwwwww」
栞子「・・・・・・」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています