千砂都「『おねがぁい♡』じゃなくてさ。」ことり「あ、うん……」ビクビク
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拝啓
園田海未 様
ほむまんが美味しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。μ'sの皆様におかれましては、ますますのご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、りなりーが面白いもの作ったからそうっと送っとくね、『送』だけに♪じゃ!
敬具
(宮下愛のサイン)
海未「いやお前かい!!!!!」
海未「璃奈かと思ったらお前かい!!!!!」
ことり「ど、どうしたの海未ちゃん……?」
海未「いえ、何でもありませんよ。ただの迷惑メールです」
ことり(手書きの……?) ことり「じゃあ、こっちの段ボールは?」
海未「それは……なんでしょうね。開けてみましょう」
海未「よいしょ……(なんだこれ……)」
ことり(なんだこれ……)
ことり「あ、あ、取扱説明書だって!……えっと……」
ことり「『スーパー幼馴染スター!!体験ヘッドギア』……?」
海未(なんですかこれ……)
ことり「わあ!面白そうだねっ」
海未「え?」 海未「……ふむ、説明書をみるに、おそらくこれは……電子的なあの、あれを、アレできるやつ、ですね」
ことり「仮想空間で何か体験できるみたいなもの、カナ?」
海未「流石ですね」
ことり「えっへへ」
ことり「それで、どんなことが体験できるの?」
海未「掻い摘んで言えば、この『かのん』と『千砂都』という人物のどちらかの幼馴染として生活する、という体験ができるみたいです」
海未「これがその2人のプロフィールですね」 プロフィール
澁谷かのん
小さいときからあなたのことを助けてくれて、思いやりのあるとっても優しい女の子だよ♡スクールアイドルを頑張っていて、歌が大好きなんだ♪でも目つきが悪くて、相手によってはガラも態度も悪いよ(汗)
嵐千砂都
とってもあなた想いの健気で可愛い女の子だよ!ちょっぴり気が弱くて臆病なところもあるけど、あなた役に立ちたくて頑張っているんだ♪小柄なところもめちゃキュート○"ちぃちゃん"って呼んであげてね♡
https://imgur.com/a/pzslZ0m
海未(なんですかこのチンピラは……)
ことり「わ、2人とも可愛ぃ〜♡」
海未(2人とも……?) ことり「ね、海未ちゃんっ、わたし、これでちょっと遊んでみたいです♡」
海未「あー、良いんじゃないですか」
ことり「海未ちゃんも一緒にっ!」
海未「ええ……私はいいですよ……」
ことり「やぁっ、一緒がいいのっ、ヘッドギア2つあるみたいだからっ」
ことり「ね?おねがぁい♡」
海未「………はあ、分かりましたよ」
海未「ただし、私はかのんの方にします。いいですね?」
海未(ことりに輩を近づかせるわけにはいかないので)
ことり「うんっ、わたしね、ちぃちゃんのこと気になってたから、いいよ♪」
ことり(ちょっぴり気が弱くて臆病、ちっちゃくて可愛い!それにちょっと、親近感♡)
ことり「じゃあ、えっと、これを頭に被せればいいのかな?」カポッ
海未「え、ちょっと、なぜ私の頭に」
ことり「そしてここを、押す!えーいっ」ポチッ
海未「あああああああああ!?」
海未「」チーン
ことり「よしっじゃあことりも〜」カポッポチッ
ことり「ちゅううううううん!?」
ドキピポピーピロロロー…… ことり「ね、海未ちゃんっ、わたし、これでちょっと遊んでみたいです♡」
海未「あー、良いんじゃないですか」
ことり「海未ちゃんも一緒にっ!」
海未「ええ……私はいいですよ……」
ことり「やぁっ、一緒がいいのっ、ヘッドギア2つあるみたいだからっ」
ことり「ね?おねがぁい♡」
海未「………はあ、分かりましたよ」
海未「ただし、私はかのんの方にします。いいですね?」
海未(ことりに輩を近づかせるわけにはいかないので)
ことり「うんっ、わたしね、ちぃちゃんのこと気になってたから、いいよ♪」
ことり(ちょっぴり気が弱くて臆病、ちっちゃくて可愛い!それにちょっと、親近感♡)
ことり「じゃあ、えっと、これを頭に被せればいいのかな?」カポッ
海未「え、ちょっと、なぜ私の頭に」
ことり「そしてここを、押す!えーいっ」ポチッ
海未「あああああああああ!?」
海未「」チーン
ことり「よしっじゃあことりも〜」カポッポチッ
ことり「ちゅううううううん!?」
ドキピポピーピロロロー…… 海未「」
海未「……」
──みちゃん」
海未「………」
「海未ちゃん?」
海未「はっ!ここはっ……」
海未(うっ、何ですかこれは……頭に……情報が流れ込んで………)
海未(あ、そ、そうです……私は、今……かのんに勉強を、教えている、ところで……)
かのん「海未ちゃん!」
海未「わっ!は、っはい、海未ですがなにか?」
かのん「?……ふふ、海未ちゃんってば変なのー♪」
海未「………」
かのん「……海未ちゃん?」
海未「………」ジロジロ
かのん「?」
海未(この方が、澁谷かのん……)
海未(なんというか、思っていたよりずっと普通ですね)
海未(!いけないいけない、油断は禁物です……!そのうち不良な部分が現れてくるやもしれません!)
海未(まずは様子見ですね……)
かのん「ねえ、ここの問題なんだけど、ちょっとわかんなくて……教えてほしいんだけど」
海未「あ、え、ええ、良いですよ。ここは……」 ────
──
かのん「んーー……またわかんなくなっちゃったぁ……」
海未「ほら、さっきも使った公式を使うんです」
かのん「あ、そっか!」
────
──
海未「ここ、漢字が違いますよ」
かのん「あっ、ほんとだ。ありがとっ」
海未「いえいえ」
────
──
かのん「休憩していい……?」
海未「まだです。このページが終わったらにしましょう」
かのん「むー……わかったー……」
海未「あと少しです、頑張りましょう」
かのん「はーい」
────
── かのん「くぅ〜休憩ターイム!飲み物作ってくるねっ」タッタッ
海未「はい。お疲れ様でした」
海未「………」
海未「………」
海未(いやめっっっっっっっっっちゃくちゃ良い子なんですが……!?!?)
海未(え!?)
海未(めっっっっっっっっっちゃくちゃ良い子なんですが……!?!?)
海未(人に勉強教えるときこんなにスムーズに進んでいくことがあって良いんですか!?!?)
海未(ってくらいめっっっっっっっっっちゃくちゃ良い子なんですが……!?!?)
海未(……これがもし、穂乃果だったら……)
『勉強したくなーい!海未ちゃんの鬼ー!!』『さっき?の?公式?って?どれ?……?』『漢字ぃ?もうっ、海未ちゃんってばいちいち細かいんだから!』『うわーもう脳みそ爆発しちゃうよぉお!!休憩しよーよ休憩〜〜!!』ジタバタ
海未「………」
海未「………」
海未(比較対象がいると2割増で腹立ちますね……)
海未(あ、そういえば、ことりの方はどんな感じなのでしょう?) 千砂都「 時 間 な い ん だ よ ? 」
ことり「う……ん……」
千砂都「 今 日 中 に 材 料 揃 え な き ゃ い け な い ん だ よ ? 」
ことり「うん……」
ことり「でもっ、でもね、ちょっとっ、ちょこっとだけこのお店でお洋服っ、着せ替……見て回りたいなぁ……なんて」
千砂都「………」
ことり(く〜、こうなったら……!)
ことり「ちぃちゃん……おねがぁい♡」
千砂都「『おねがぁい♡』じゃなくてさ」
ことり「あ、うん……」
ことり「………」
──あの説明書ウソこいてるやんけ── かのん「おまたせっ、カフェオレでよかったかな?」
海未「ええ、ありがとうございます」
海未「……!、美味しい」
かのん「ほんと?よかった♪」
海未「これ、かのんが作ったのですか」
かのん「うんっ、今日は勉強見てもらっちゃったから、真心いっぱい込めたよ!」ニコッ
海未(……え、普通に可愛くて混乱する……)
かのん「さて、と……海未ちゃんのおかげで思ったより早く終わっちゃったから、」
かのん「作詞の続きしよーっと」
海未「作っ!?」ガタッ
海未「あなた作詞をするんですか!?」
かのん「うわ!?びっくりしたぁ……もう、どうしたの海未ちゃん?いつもそうだったでしょ」
海未「いつもそうなんですか……あ、ああ、そう、ああ……」
海未(まさか作詞担当だったとは……)
海未「それが歌詞ノートですか?」
かのん「え?うん、そうだよ」
海未「あの、少し……見せていただいても?」
かのん「見たいの?全然良いけど」 海未「では失礼して……」
海未「……」
海未「……ふむ……」
海未「……」
海未「………おお……」
海未(私のものと比べるとやや直接的ですが、その分まっすぐで良い詩ですね)
海未「なんだかグッとくるフレーズが多くて、好きですよ」
かのん「えへへ、ありがと♪」
海未「あ、これが今書いているものですか?」
かのん「うん……けど、もうちょっと、なんていうか、表現に捻りが欲しいなぁって思ったら進まなくなっちゃってさ」
海未「………あの」
かのん「?」
海未「もしよろしければ、手伝いましょうか?」
かのん「ほんと!?助かるよ!ちょうど人の意見も聞きたかったとこなの!」
海未「そうですか」ニコッ
海未(やっぱり良い子では……?)
かのん「あ!なんなら海未ちゃんが作詞で私が作曲とかやっちゃう?」
海未「あなた作曲もやるんですか!?!?」 ────
──
ことり「………」カタカタカタ(ミシン)
千砂都「………」ヌイヌイ(アクセ縫い付け)
ことり(う、そろそろ集中力が……)
千砂都「……よし、こっちも一段落ついたし、」
ことり(あ、やっと終わ
千砂都「休憩挟もっか」
ことり(まだやるの!?)
────
──
千砂都「あ、もうこんな時間、じゃあ……」
ことり(はあ、やっと帰
千砂都「体幹とランニング、今日はどっちにしよっか」
ことり(まだやるのぉ!?) ────
──
ことり「はぁっ、はぁっ、はぁっ」タッタッタッ
千砂都「あと500m!!頑張れ頑張れ!」タッタッタッ
ことり「はぁッはぁッハァッ…!」
千砂都「……ふぅ、お疲れさま〜!」
ことり「はぁ゛っ゛、ハぁ゛っ、は゛ぁ゛っ、ピ゛ピ゛ィ゛」
ことり(ことり……もう……げんかい……パタリ……)
千砂都「あっ」
ことり「え!?(まさか……まだ何か……!?)」
千砂都「そろそろバイト行かなきゃだから、先行くね!ことりちゃんも身体冷える前に早く着替えたほうがいいよ、じゃっみんなまた明日!うぃっす〜」
ことり「………うぃっす〜……」
ことり(『みんな』もいるみたいだけどシステム的に話したりは出来ないんだ……)
ことり(人間関係に逃げ道がない……)
ことり(………もしかして、これからもこれが続いてくのかなぁ……)
ことり「………」
ことり「………」
ことり(ダレカタスケテーー!!!) ────
──
ことり「はぁ、はぁ」
千砂都「ここのフリ、手と脚の動きがもう少しスムーズにいくといいね」
ことり「あ、ご、ごめんなさい……」
千砂都「ううん!まだ出来なくても全然オッケーだよっ」
ことり(あ、ちょっと優し
千砂都「今日は時間あるから大丈夫!出来るまでとこっとん付き合うよ!」
ことり(ウワーーーー!!!!)
────
──
ことり「はぁ……はぁ……どう、かな……」
千砂都「うん!カンペキ!ことりちゃんならやれるって信じてたよ」
ことり「あ、あはは……」
千砂都「じゃあ次、ここのフリなんだけど……」
ことり「!?!?」
────
──
千砂都「みんなお疲れさまー」
千砂都「じゃあ私、またバイトだからお先ね!うぃっす〜!また明日!」
ことり「ま、また明日〜」フリフリ
ことり「………」
ことり「………」
ことり(明日日曜ですけど………) ことり「……はぁ……」クタクタ…
ことり(なんだかすごく疲れました……もう本当にダメってなる直前の絶妙なタイミングで毎回休憩入れられて回復込みで練習時間に使える最大限の体力を消費させられた……怖い……)
ことり(こんなのプロフィールのどこに書いてあったの……?)
ことり(小さいときの画像とか、ちょっと小さいときの海未ちゃんみたいで可愛いなぁって思ったのに……あんなの、あんなの抜け目のない海未ちゃんだよ!!)
ことり(抜け目のない海未ちゃんなんかただの鬼だよぉ!!!怖いよぉ!!!)
ことり(ていうか幼馴染体験ヘッドギアなのに帰り道1人ってどういうことなのぉ……?)
ことり(こういう、何気ない時間を重ねていけるのが幼馴染って関係のいいところだって、ことりは思うんですけど!!)プンスカ
ことり(海未ちゃんの方はどうなのかなぁ……)
────
──
─
かのん「〜〜〜♪」ジャララーン
かのん「できた!」
海未「なかなか良い仕上がりだと思います」
かのん「やったー!ありがと海未ちゃん!」
海未「いえいえ。かのんの曲、とても素敵ですね」
かのん「えへへ……海未ちゃん」
海未「はい♪」
かのん「うぃっす?」
海未「うぃっす」
「「うぃーっす!」」ユビキス
海未「ふふふっ♪」 ことり「………」
ことり(おはようございます。南ことりです。)
ことり(今日はよく晴れた日曜日です。ちなみに昨日の帰り道から今朝の登校までの時間は強制スキップされました。無休です。)
ことり(そして今、私は衣装を作っています。)
ことり「はあ………」ヌイヌイ
ことり(とはいえ、衣装を作るのは楽しいです。)
ことり(……この衣装、実はちょっぴり元々用意されてた設計図にないアレンジとかしちゃったり♡そっちの方が可愛いと思って……そこは衣装担当としての意地というか………)
ことり(でも怒られたりしたら……泣いちゃうかも……)
ことり「(なんで考えてる間に)………できた♪」
千砂都「ほんと?見せて見せて!」
ことり「う、うん、いいよ……?」
千砂都「………」ジーーー
ことり(うわすごい見てる……裏地とか全部見てる……)
千砂都「………」ジーーーー
千砂都「………」ジーーーーー
ことり「………(ひぃーー!)」
千砂都「………」
ことり(やばいもう泣きそう……) 千砂都「ことりちゃん」
ことり「はっ、はいっ……」
千砂都「ここのところ、アレンジ加えてるね」
ことり「っ!!」
ことり「あ……あ……」
ことり「……あのっあのごめんなさ
千砂都「すっっっっっごくいいよ!!!」
ことり「い……へ?」
千砂都「ここ!サビ前の振り付けで正面にくる部分にこのワンポイント!天っ才だよ!」
千砂都「こっちなんてデザイン案とかなり大胆に変えてるのにパッと見わからないくらい自然且つより洗練されてる……!すごい、すごいよ……!!」
ことり「……」ポカーン
千砂都「ことりちゃん?」
ことり「そう……そうなの!振り付け練習のときに思いついてねっ、そこも設計図みててもう少し引き締まったデザインにできないかなって思って」
ことり「あとこことかも……」
千砂都「え!あっほんとだ!そっか、ここ斜めにした方がすっきりするんだ」
ことり「そう!わたしもそう思ってっ」
千砂都「うわーすごいなぁ〜!やっぱりことりちゃんは最っ高だよ!才能に溢れてる!」
ことり「えへへ〜」
ことり「………」
ことり(?????) ことり(え?なにこれ?)
ことり(とっても褒められちゃったよ?)
ことり(ことりが褒めてほしかったところ全部的確に褒められちゃったよ???)
千砂都「よし、衣装はこれで一旦完成ってことで!今日はおしまい!」
ことり「え?いいの?」
千砂都「うん!」
千砂都「じゃあ行こっか!」
ことり「え?」
────
──
千砂都「到ちゃーく!」
ことり「……あっ、この洋服屋さん……」
千砂都「この前は時間なくて、行けなくてごめんね?」
千砂都「ことりちゃん、最近ずっと頑張ってたから……だからね、何か買ってあげたくって」
ことり「え?別にそんな……」
千砂都「そのためにバイトのシフトも増やしてたし」
ことり「!」
千砂都「今日はちぃちゃんの大サービス!なんでも買うし、なんでもしちゃうよ!」
ことり「なん、でも?」
千砂都「うん、なんでも」
ことり「そっかぁ……♡」 ────
──
千砂都「どうかな?」
ことり「カワイ〜〜!♡」
────
──
千砂都「じゃじゃーん!」
ことり「カワイイYO〜〜!♪」
────
──
千砂都「こんな感じ?」
ことり「似合ってる〜〜!♡」
────
──
千砂都「キリッ、みたいな?」
ことり「カッコイイ〜〜!♡」
────
──
千砂都「いぇい!」
ことり「ふ〜〜!♡」
────
──
千砂都「ちょっと、これ……//」
ことり「あっ。キュンです。。。」 ────
──
千砂都「も〜、ことりちゃんのお洋服買いにきたのに……」
ことり「可愛いちぃちゃん見てる方が嬉しいもんっ」ルンルン
千砂都「ふふ、まあ、ことりちゃんの役に立てたならいっか」
千砂都「次はどこ行く?」
ことり「う〜んとねえ……(何か食べたいなあ、パンケーキとか)」
千砂都「あ、今日はパンケーキの気分?」
ことり「!」
ことり「どうして、わかったの?」
千砂都「えへへっ、ことりちゃんのことならなんでもお見通しだよ!」
ことり「………」
ことり(お見通し、かあ……すごいなあ……なんでもわかっちゃうんだ)
ことり(よく見てるんだ、私のこと)
ことり「………」 ことり(ことりのこと、見ててくれたんだ)
ことり(ことりのこと、考えてくれてるんだ)
ことり(だから練習のときも、衣装作りのときも、お休みしたいときにピッタリ休憩にしてくれるし、)
ことり(あのときも、振り付けがうまくできるようになるまで見ててくれたし、)
ことり(ちぃちゃんがいなかったらもっと時間かかってた、ちぃちゃんがいたから頑張れた)
ことり(この子は、私が頑張れるように助けてくれてた)
ことり(それに、ちぃちゃんはアルバイトまで頑張ってて、それはことりのためで……)
ことり「どうして……」
千砂都「?」
ことり「どうしてそこまで……してくれるの……?」
千砂都「………」
千砂都「ことりちゃんの役に立てるのが、一番嬉しいから」
ことり「わたしの、役に……?」 千砂都「うんっ。だから、ことりちゃんのことをいつも考えているし、」
千砂都「ことりちゃんのこと、いつも見てるんだよ」
ことり「わたしなんかの、ことを……?」
千砂都「なんか、じゃないよ」
千砂都「ことりちゃんが頑張り屋さんで!ことりちゃんにしかできないことがあってすごい!ってこと、私は知ってるよ」
千砂都「ずっと、見てたから!」
ことり「……!」
ことり「……」
ことり「……っ」ポロ…
ことり「…っ……うれしい……」
ことり「ずっと……っみててくれたんだね……っ」
千砂都「ふふふっ、当たり前だよ!」
ことり「ちぃちゃん……」
千砂都「えへへ♪」
ことり「……♡」 海未「1、2、3、4 !1、2、3、4!」
かのん「はっ、と、ほっ」クルッタタンッ
かのん「うわっ、いった!」フラッドテ
海未「かのん!大丈夫ですか!?」
かのん「あ、うん大丈夫……でも……」
かのん「また失敗しちゃった……」
海未「………」
海未「……立ってください。もう一度です」
かのん「ここ難しすぎない?」
海未「それは承知の上です」
海未「しかし、それくらいでなければ人を感動させるパフォーマンスなど出来ません!」
かのん「できるかなぁ……」
海未「出来る出来ないではないんですよ、やるんでs──」
海未「はっ!」
海未(………つい、いつものように指導してしまいました……この子にはそこまで厳しくするようなこともないでしょうに……)
海未「すみません、少し言い過ぎました……やはり振り付けを少し変えるべきでしょうか……」
かのん「………」 かのん「ううん、やるよ」
海未「ですが……」
かのん「ありがとう、海未ちゃん」
海未「え……?」
かのん「海未ちゃんは、優しいね」
海未「……え、優しい……?……私が……?」
かのん「うん。だって、私のことを思って言ってくれてるんだもんね」
海未「!」
かのん「私のために、厳しく言ってくれてるんだよね」
かのん「だから、ありがとう」
海未「……」
かのん「……♪」ニコッ
海未「………っ!」
海未「……ああ……」ポロポロ
かのん「え!?海未ちゃん!?」
海未「……っ…すみませっ…、そのようなことっ…、言われたのは……初めてで……」
海未「私はっ、…っ、その人のために…なるなら…っ……厳しい゛と言われ゛ても………それは仕方のっ、ないことだと……思゛っていたから……」
海未「だがらっ…分゛かってもら゛えて……!、すごくっ、……っうぅ………!!」ボロボロ
かのん「本当はみんなわかってるよ、海未ちゃんのこと」
かのん「だってみんな海未ちゃんのこと、大好きなんだからさ」
海未「うぅぅ…っわあぁあぁ……」ウワァァア
かのん「ああだから泣かないで〜!」 穂乃果「おっまたせー!ことりちゃん海未ちゃーん!」
海未「」チーン
ことり「」チーン
穂乃果「海未ちゃんことりちゃん!?!!?」 穂乃果「ん?なになに?『スーパー幼馴染スター!!体験ヘッドギア』……?」
穂乃果「うわー!2人してなんか面白そうなやつやってるー!ずるーい!」
穂乃果「……あれ?なんか箱の奥に……液晶パネル?」
穂乃果「んー、こうかな、これかな?」カチャカチャ
穂乃果「あ!ついた!」
穂乃果「『始めから再生?』かのんサイド、千砂都サイド……」
穂乃果「あ!もしかして2人のゲームの中での様子が見れるってこと?」
穂乃果「見ちゃえ見ちゃえ」 >>28
穂乃果「この子には?」
凛「この子には?」
希「この子には?」 >>11
穂乃果「……う、うそだ………あの鬼の海未ちゃんがニッコニコで勉強教えてる……」
>>13
穂乃果「うわー、怖そうな子だなぁ海未ちゃんとはまた違った感じの……ことりちゃんも怯えてるよ……」
>>18
穂乃果「ストイックだぁ、これはあの優しいことりちゃんもすきにはならないだろーなー、起こしてあげた方がよかったり?」
>>19
穂乃果「……いちゃついてる」
>>27
穂乃果「………あれ……」
穂乃果「……あれ……?」
穂乃果「え、ちょっと……」
穂乃果「………」 海未「1、2、3、4 !1、2、3、4!」
かのん「はっ、はっ、よっ」クルッタタンッ
海未「!」
かのん「できた!できたできたできたー!」
海未「素晴らしいです♪よく頑張りましたね、偉いです、かのん」
かのん「えっへへ!」
海未「うぃっす?」
かのん「うぃっすー」
「「うぃーっす───
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ことり「ん〜♡パンケーキおいひぃ♡」
千砂都「ね!」
ことり「はむっ、んふふ」
千砂都「ふふ、ことりちゃん幸せそう」
ことり「うん♡ちぃちゃんのおかげ」○
千砂都「!」
千砂都「ことりちゃん!」
ことり「ちぃちゃん!」
「「うぃ〜〜っす─── 海未「……ん……」
海未「はっ」
ことり「んっ、んぅぅ………」
ことり「……あれ?」
穂乃果「………」
海未「……?」ポケー
ことり「……?」ポケー
穂乃果「……………」
穂乃果「ケトルチュン!!!!!!!!!海未ァ!!!!!!!!!」
ことり「!?!?」海未「!?!?」
穂乃果「どういうことか説明してもらおうかァン!!?」
ことり「………」海未「………」
ことり「なんだ穂乃果ちゃんか……」海未「なんだ穂乃果ですか……」
穂乃果「ぅおォイ!!!!!」
穂乃果「ちょっと2人に確認したいことあるんだけど!!」
海未「うるさいですね、なんですか?」
穂乃果「海未ちゃんの幼馴染って誰?」
海未「かの……ことりと穂乃果です、なにを当たり前のこ」
穂乃果「なに当たり前のこと間違いかけてんの!?」
穂乃果「ことりちゃん!ことりちゃんは穂乃果といられて幸せだよね!?」
ことり「え、それは、もちろん穂乃果ちぃ…あっ穂乃果ちゃんといられて幸」
穂乃果「穂乃果ちぃ!?!?」
穂乃果「うわーーー!!!2人がどこぞの幼馴染に取られるーーー!!」
海未(っぱ、かのんですねぇ……)
ことり(ちぃちゃんに会いたいなぁ……) ────
──
愛「りなりー、例のヘッドギア返品されちたwどうする?」
璃奈「もちろん、次は内浦に送る。璃奈ちゃんボード『わくわく!』
歩夢「もうやめようよ……」
おしまい 良かったわ乙
ただ内浦に送られても俺らの曜ちゃんなら大丈夫だな >>38
やるのが千歌ちゃんでもかのちぃには靡かなそうだから脳破壊しなくて済むしね 良かった
μ's←リエラならAqours←μ'sでほのようが見たい 乙乙面白かった
Aqoursは幼馴染組が多いけど誰になるのかしら 確かにことうみはハイスペックだけど普通怪獣の千歌ちゃんはどうなるのか 曜はかのんとも千砂都とも相性良さそうだけど千歌はどちらとも相性悪そうだな、特に千砂都 幼少期に知り合えば問題ないけど今のかのちぃとは無理っぽい 曜ちゃんとちぃちゃんは際限なくお互いを高め合っていきそう 俺はずっとうみかのは相性良いって思ってたからよかったぞ その点穂乃果ってすげぇよ、幼馴染がこの飴と鞭の2人じゃないとダメな気がする、ちぃかのどっちでも上手くいくビジョンが見えんなー ケトルチュン←新鮮だな。
それはさておき、楽しませてもらいました。乙! 沼津モデルのヘッドギアだと果南か曜が幼馴染になるのか
どっちも相当キツそうだしこれらと幼馴染やって上手くいった千歌凄いなって感じだ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています