私としずくさんで廊下を歩いている時、1年生達のそんな会話が耳に入った。

「……」

「聞いた?お似合いだって」

「ええ、聞こえましたね」

「……どうする?」

「別にどうもしませんよ」

「あれ?もしかして」

「はい?」

「照れてる?」

「いえ、別に」

「顔赤いけど?」

「気のせいです」

「ふーん……」

しずくさんの表情が変わる。
いたずらっ子のような笑みを浮かべた。