すみれ「可可に逆襲するわよ」
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可可「そういうことでは……」
すみれ「じゃあどういうこと?詳しく説明しなさい」
すみれ(なんだか心苦しいけど、逆襲のためだから。これくらいはやらないとね)
可可「……帰れデス」
すみれ「聞こえなかったんだけど」
可可「帰れデス!すみれなんてもうどこにでも行け、帰ってくるなデス!」
すみれ「……」カチン
すみれ「いいわよ!帰ってあげるわ!それに可可がそう言わなくたって帰らないわよ!」 すみれ「……落ち着いて考えてみたけど」
可可「すみれ、本当に帰ってしまいマシタ……もしかして、可可……」
すみれ「ここまでする必要はなかったのでは?」
可可「やってしまったのでは?」 可可「これからすみれが来なくなって、それがきっかけで解散になってしまったら……」
可可「そうなったら、全部可可のせいデス。可可の行いの悪さが原因デス」
可可「……謝らないといけマセンね。すみれに謝るというのは少し癪デスが、仕方ないデス」 すみれ「飛び出してきちゃったはいいけど、ここからどうしようかしら……」
すみれ「これ、可可以外の皆にも迷惑よね……ひとまず今日は急用ができたということにしておいて……」
すみれ(今日はいいけど、明日以降はどうすればいいのかしら。タイミングが悪いことに、土日が挟まってしまう。練習以外で可可に会う機会がないのよね)
すみれ「ああもう、どんな顔して練習に行けばいいのよ……」 かのん「すみれちゃん、急用ができたから今日は帰るって」
千砂都「じゃあ今日はこの四人で練習だね」
恋「そうですね。では今日は基礎のおさらいを重点的にしましょうか」
可可「……」
かのん「可可ちゃん、どうしたの?」
可可「いえ、なんでもないデス」 千砂都「可可ちゃん、今日は全然元気ないね。何かあったの?」
可可「……ちょっとだけデスが」
かのん「そっか」
可可「かのんは、どうしマスか?」
かのん「へ?」
可可「かのんがもし、誰かと喧嘩してしまったら。どうしマスか?」 千砂都「すみれちゃんが来てない理由ってもしかして」ヒソヒソ
かのん「ああ、そういうことだったんだ」ヒソヒソ
可可「何をコソコソ話してるデスか」
かのん「ううん、こっちの話。それで、可可ちゃんの質問だけどやることは一つだと思う」
可可「一つ?」 かのん「直接話して謝る。それが一番だと思うよ」
可可「直接話して謝る……」
恋「そうですね。言葉で伝える事が一番だと思います」
千砂都「私も同意かな。喧嘩をすることは当たり前だと思うけど、やっぱり大切なのはその後だと思うよ」 可可「やっぱり謝る、デスよね。ありがとうございマス」
千砂都「やっぱりってことは考えてたんだね」
可可「はい。すみれに謝るのは嫌デスから最後の最後と考えていマシタが、今のままだとモヤモヤしてもっと嫌になってしまいマス」
かのん「なんだかんだ言って仲良しだしね」
可可「それは違いマス」
かのちされん(本当、素直じゃないなぁ) 〜放課後〜
可可「……来てしまいマシタ。すみれの家に」
可可(デスが、来ることも伝えていマセン。ここからどうしマショウか……)
すみれ妹「可可さん?」
可可「ちょうどいいところデス!すみれを呼んできてくだサイ!」
すみれ妹「え、あっ、はい……」 可可仕方ないから謝ってやるみたいな態度でちゃんと謝れそうにもないからすみれマジギレしそう すみれ「何よ、いきなり」
可可「すみれ。悪かったデス」
すみれ「何があったのよ。あんたらしくない」
可可「何もないデス。ただすみれが来ないと不都合なだけデス」
すみれ「そう。それは今回のことだけ?」
すみれ(可可が素直じゃないことくらい分かってるからいいけど、それより聞きたいのはこっちなのよね) すみれ「今回は私が行動を起こしたから可可は謝ったんでしょ?でもそうじゃなきゃ謝らなかったわよね?」
可可「それは……」
すみれ「毎回、謝るわけじゃないのに急に謝られたらすぐに分かるわ」
可可「……」
すみれ「分かってるわよ。可可が私のことを嫌ってることくらい。だから謝ってくれただけで……」
可可「そんなことないデス!」 可可「確かに、可可はすみれのことが嫌いデス。デスが全部が嫌いというわけではなくて……どう言ったらいいか分からないデス……」
すみれ「可可……」
可可「デスから、可可はすみれのことが嫌いデスが嫌いじゃないデス」
すみれ「ふふっ、何よそれ」 可可「笑わないでくだサイ!可可は真剣デス!」
すみれ「分かってるわよ。それに、可可の言いたいことも分かったわ。本当、素直じゃないんだから」
可可「?」
すみれ「明日は練習に行くわ。これでこの話はおしまい。明日からはいつも通りでいきましょ」 〜翌日〜
可可「そう言われマシタが、やっぱり不安デス……」
可可(すみれとギクシャクしてしまったら……)
可可「おはようございマス」
すみれ「遅いわよ。可可」
可可「すみれ……」
すみれ「どうしたのよ。いつものあんたらしくないわよ」 可可「なんでもないデス!グソクムシには気にしているように見えたらお節介デス!」
すみれ「そう。それならよかったわ」
すみれ(可可が切り替えてくれて安心したわ。ちょっと不安だったけど……)
可可「〜!!!」ポカポカ
すみれ「ああもう!痛いったら痛いわよー!」 おしまいです。
いつも通りの見切り発車に加えて初めて書いたくぅすみでしたが、楽しんでいただければありがたいです。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています