>>565

ゲートが開くとすぐに俺は会場内へ向かった。
薄暗い会場内を漂うスモークと厳格で壮大なステージ設備が浮かれていた俺を一気に緊張モードへと誘う。すぐさま俺はスタンド後方席に座り大きく深呼吸。
今回も悪くない席だ。ライブ慣れすると下手なアリーナよりもキャストとブレードのグルーヴ感を俯瞰で感じられるスタンド席が理想だと理解る(わかる)
迅る気持ちを抑えながらブレードに下ろし立ての単四をゆっくりと装填する。最早儀式のようなものである。気分はまるでスナイパーだ。
この頃になると気分も落ち着きスクリーンに映し出される販促映像を観る余裕が生まれる。
BGMに合わせてブレードを振り軽くウォーミングアップ。これをやってるかどうかで熟練者かどうか分かる(笑)
お隣さんが時間ギリギリにやってきたので軽く挨拶。ぎこちない手つきでブレードとTシャツの包装を破いているがホホゥ、ライブビギナーのようですな。安心しなよ、お隣に精鋭が座ってるから分からないことはなんでも聞いてくれよと心の中で呟く(笑)
さて、あと1分で祭りの時間だ。コールリーダーとして後方の守りは俺に任せてくれ!と、その前にウンコ行ってくるわ。