花陽「サッカーやろうぜ、悪魔の言葉…です」
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希「ウチ?」
海未「あなたのゴール、撃ち抜かせてもらいます」
希「う、海未ちゃん…それって告白?」
海未「なっ」
亜里沙「ハラショー//試合中になんて大胆…」
希「きゃーっ♡」
海未「ち、違いますっ!私はただ、点をとりたいだけですっ」
希「照れなくてもええんよ?ほら、おいで♡」スシザンマイ
海未「くっ」
にこ「希ぃ!真面目にやんなさい!」 海未「し、《真ラブ・アロー》!」バキュン
絵里「この短期間で2段階も進化してる!」
ことり「専売特許だからねぇ」
希「真の愛かぁ、ウチ嬉しくてもう……」
にこ「それはもういいから」
真姫「私達は付き合わないでやるわよ?」
凛「うん」 花陽「ペンギンさん、整列ー!」ピャアー
ズボッ ズボッ ズボッ
絵里「たくさんいて可愛いわね」
花陽「後はお願い!皇帝ペンギンっ」パス
まきりん「2号!!」シュート!
穂乃果「神シックス(仮)の反撃のロングシュート、愛は太陽じゃなくてペンギンだったよ!」 希「これは直接受け取ったら…蜂の巣にされちゃうね」
雪穂「《もちもち黄粉餅》!」パワーダウン!
穂乃果「あーっ!雪穂またお餅出した!ずるい!」
雪穂「お姉ちゃんもお父さんに習えばいいんじゃ…あっ!」
絵里「希!」 ────
絵里『素人にしか見えない』
にこ『そりゃそうよ、トレーニングの一環としてのサッカーしかしたことないもの』
希『なのに「宇宙と戦う術を叩き込んでやるわ」なんて言ったん?』
にこ『あの場は……勢いよ!悪い!?』
にこ『でも、戦えるようにするのは本当。にこの勘が当たってて、相手が本当に大銀河宇宙No.1だったとしても』
にこ『中学生だもの。スクールアイドルの基礎体力なら、技さえ身に付けば太刀打ちできるはずよ』 絵里『簡単に言うわね……確かに今までしてきた練習は運動部並みだけど』
希『海未ちゃんのおかげでね』
にこ『まあ、本当に勝てるようになるかはそこまで重要じゃないわ。あの子達が、負けても折れずにやっていけるかどうか。それが大事なのよ』
希『あー…確かにウチら、μ'sやっててこれ!って敗北は味わったことないかも』
絵里『最初のライブ…はまだ3人だったわね』
希『えりちは盗撮してたんだっけ?』
にこ『そういう希も外にいたそうじゃない?』
絵里『ちょっと、にこも隠れて観てたわよね?』 のぞえりにこ『……』
絵里『やめましょこの話』
にこ『そうね』
希『話戻すね。最初のラブライブは出場辞退、2回目は最初の予選の順位こそ良くなかったけど結果は優勝』
絵里『途中で色々あったけど、終わり良ければ全てよし!……で済ませてきちゃったわね』
にこ『天狗になってるワケじゃないから、お説教してどうにかなるもんでもないけど……』
希『勝ち慣れた奴には見えない景色がある』
にこ『そういうこと』 にこ『それに、サッカーで起きた問題はサッカーで解決するしかないのよ。そもそもアイドルって気軽に野良試合とかしないし』
希『今のままやと、花陽ちゃんサッカーボールおにぎり見たら泣いちゃうかもしれへんね』
絵里『世界の終わりね』
にこ『その前に部が終わるわ。だから放っておけないの、ニコニーズで全力で叩きのめす!』
希『ウチらが負けたら?』
にこ『そ、それはそれで……その時考える!』 ────
希(にこっちもえりちも、一切手加減してない)
希(だからウチも…今日は鬼にでもなったつもりで、遠慮せんでいくよ?)
希「その尖ったラブコール、もうひとクッションだけ入れさせてもらうね♪」
にこ「もうアレ、使うの…?」ゾクッ
絵里「亜里沙…あなたは見ない方がいいかも」
亜里沙「?」 希「スピリチュアルとわしわしを掛け合わせたキーパー必殺技、その名も《サクリファイス》!」
海未「えっ」シュン!
ことり「ンミチェア!?」
花陽「キエチャッタノォ!?」
真姫「違うわ、ゴール前!」
海未「な、なぜ私はこんな所に」
希「からの〜…わしわし♪」
海未「!?!!???っ///」 穂乃果「あーっと!海未ちゃんワープ先でわしられるー!」
希「そしてリリース」サッ
海未「うっ…希!この破廉恥な技のどこが」
凛「海未ちゃん前!」
海未「ゴールキうみゅっ!??!」ゴシャアア!
ポーン 海未「」ビクンビクン
ゆきあり「お姉ちゃん」
絵里「誤解よ2人とも」
穂乃果「あんな腹筋の鍛え方してないから」
亜里沙「……揉む方は?」
絵里「希だけはやるわ」
雪穂「私、部活変えようかな……」
穂乃果「違うってばぁ!!」 真姫「ボールは生きてる…海未の犠牲、無駄にはしない」ダッ
海未「し、死んでません…」
凛「真姫ちゃんやめよう?ああなってもいいの?」ガクブル
真姫「い、今さら怖気付いてどうするのよ」ガクブル
真姫(あんな大技、おそらく連発はできない…ハズ。ダメなら骨は拾って)
真姫「《ファイアトルネード》!」ゴッ
希「真姫ちゃん勇ましいなぁ。じゃあウチ、もう1つ凄いのサービスしよっか」
真姫「……?」 希「白尾神タマズサ」
バシュウウン
絵里(うそっ、まだ前半よ希?)
花陽「希ちゃん、化身使いだったんですかっ」
希「ほいっ」パシッ
真姫「ノーマルキャッチ!?」
ことり「やんやん…」
海未「あ、あの化身……」
凛「おっぱいでかいにゃ」
にこ「味方なのに頭にくるにこ」 ラブリンク
:必殺技補足《サクリファイス》
:シュートした選手をGKの前にワープさせて、シュートを跳ね返すパンチング(?)技 痛そう
:シュートチェインが挟まっても、シュート始動の選手がワープしてお腹でシュートを受け止める、痛そう
:成功しても失敗しても、どのみちシュートは腹筋ブロックさせられる、痛そう 希「こっからスローイン…の前にちょっと試合止めてもらうね」
希「海未ちゃん、大丈夫?ほんとにごめんね」
海未「一瞬走馬灯のようなものが見えた気がしますが、問題ありません。そういう技なのでしょう」スクッ
にこ「タフね…まあ《ジャッジスルー2》とか技としてまかり通るくらいだし、当然と言えば当然だけど」
穂乃果「ところでその化身、いつから使えたの?」
希「んー……出すだけなら3年生になる頃にはできたかな」
穂乃果「ならライブで使ってくれればよかったのにー」
にこ「あほのか、ライブ中に出したらデカくて邪魔でしょ」 穂乃果「アホじゃないよ!じゃあ…あれ!化身アームドすればいいんだよ」
海未「パフォーマンスはぐっと良くなりますけど、一朝一夕にできるものではありませんよ?」
亜里沙「それに、せっかくことり先輩が作ってくれた衣装が見えなくなっちゃいます!」
穂乃果「確かに!ことりちゃんごめーん!」ゴーン!
絵里「まあ、アームドを利用した演出自体は研究する価値が有りそうね」 穂乃果「さあ、一時中断した試合が再開だぁ!前半残り22分、ボールは希ちゃんからにこちゃんへ」
にこ「さーて、そろそろキャプテンらしく仕事しないとね」
真姫「行かせないわよ」
にこ「やっぱり来たわね真姫ちゃん」
真姫「早速止めさせても「はいパス」
真姫「ら…えっ」
絵里「さすがにこね」
真姫「今の流れでそうくる!?」
にこ「馬鹿正直に突破するのは、あっちに任せてるから」 絵里「はいはい、キャプテンの期待にお応えするわ」
海未「今度は通しませんよ、絵里」ダッ
花陽「2人でなら、止められるはずです」
絵里「あら、これは骨が折れそうね」
亜里沙「お姉ちゃん、こっち」
凛「そこは塞いどくにゃ!」
絵里(前にふたり、にこと亜里沙はマークされてる、バックパスも危険だし…) 絵里「ちょっと早いけど、私もジョーカー切らせて貰おうかしら」
絵里「豪雪のサイア…アームド!」シャキン!
ことり「2人目!?」
希「やっぱりえりちの化身は綺麗やね」
絵里「知ってる?アームドって速くて強いのよ」
絵里(代わりに燃費最悪だけど…後半はなんとかしてもらいましょう) しゅばっ
花陽「ま、またっ…ことりちゃん!」
ことり「大丈夫だよ、これ以上点差は広げさせない!」
絵里「《パンサーブリザード》!」
ことり(穂乃果ちゃんが控えにいるから、これで!)
ピューイッ!
ザクザクザクッ
雪穂「腕に刺さった!?」
ことり「《ペンギン・ザ・ハンド》ぉ!」 バシュウウウン!
穂乃果「ことりちゃん止めたっ。でも…」
ことり「っ…うっ……」ビリビリ
絵里「えっ、ちょっとやりすぎた?」
ことり「大丈夫……ちょっと痺れただけだから……そういう技なの」
ことり「海未ちゃん、おねがいっ」スロー
海未「任されました」 海未(極力使わないようにと言ったのに、穂乃果みたいな無茶を……仕方ないですね)
海未「《爆ラブ・アロー》!!」バキュン
花陽「さっきより、強くなってる!」
海未(少しでもゴールから、ことりからボールを遠ざけます!)
希「みんな手ぇ出さんといて、今度はウチが1人で止めるから」
ぱん ぱんっ
希「μ'sのエンドを守ってきたウチの、化身必殺技……《シキガミラインズ》の御披露目やん!」 希「それっ」
パララララ…
ポトッ
穂乃果「紙人形の列でシュートを防いだ!ラブアロー、またしてもゴールまで届かない!」
希「そしてえりち、キミに決めたっ」
絵里「ポケモンみたいに言わないの」 絵里「勝手にアームドしといて悪いけど…時間が惜しいの、ワンマンっぽくなっちゃうけどいい?」
にこ「いいわよ、やっちゃいなさい」
花陽「来るよ!止めなきゃ!」
真姫「分かってるけどっ!」
凛「今の絵里ちゃん、速すぎて追い付けないよ!」
花陽「そ、それならっ…」 花陽「絵里ちゃん!ここは、通しません…絶対に!」
凛「シュートしたければ凛とかよちん、あと海未ちゃんの屍をこえていくにゃー!」
海未「私だけ死ぬの前提ですか!?」
絵里「ゴール前に固まれば相手せざるをえない、悪くない作戦ね」
絵里「でも……私たちは止まるつもりはないわよ。亜里沙っ」
亜里沙「それっ」バシバシバシッ
絵里「この技、元々は兄弟2人で使うらしいの…《ウルフレジェンド》!」
「「うおおおおっ!」」ワオーン! 花陽「止めます……!」
花陽「時代…もとい、次元の嵐には逆らえぬさだめ!《ディメンションストーム》!」
絵里「シュート技でブロック……まさか蹴り返すつもり!?」
ことり「無茶だよ、花陽ちゃーん!」
花陽「やあああっ!」
キラッ
海未(今なにか、光った…?)
凛「海未ちゃん、加勢しよう!」
海未「そ、そうですね!ちょっと春情っ」
うみりん「《バタフライドリーム》!」 ググググッ
にこ「やるじゃない、ずいぶん練習してきたみたいね。もうちょっとでカウンター成功よ」
にこ「でも真姫も下げなかったの、今回は失敗だったんじゃない?」
にこ「サイキック…《マキシマムファイア》ァ!」チェイン!
花陽「あっ……」
海未「これはっ……」
ドカァン!
うみりんぱな「きゃああぁっ!?」
穂乃果「拮抗が崩れた!にこちゃんの真姫シマムファイアが嵐をかき消したぁ!」
雪穂「お姉ちゃん字がおかしくない?」 真姫「ことり!」
ことり「……!《ペンギン・ザ・ハンド》!」
カブガブッ
ことり「大丈夫……まだ……大丈夫だから」
ことり(とは言っても、さっきより威力があって、腕がもう……)
ことり「ぁうっ!」
ガシャン!
穂乃果「ことりちゃん執念のキャッチは惜しくも失敗。ボールは、ゴールポストに弾かれた、けど……」 ことり「2発受けただけなのに……」ビリビリ
穂乃果「ことりちゃんっ」
ことり「ごめん、穂乃果ちゃん……まだ前半だけど、もう限界かも」
ことり「次の1点、止められるかわからない」
穂乃果「十分すぎるくらいだよ、ありがとう」
選手交代
神シックス
OUT IN
GKみなみ→GKほのか 花陽「……」
海未「ことりなら大丈夫です。怪我したワケではないので心配しないでください」
真姫「あの技、威力がある代わりにものすごく腕がシビレるのよ。しばらく休めば治るわ」
花陽「うん、それは分かってる」
花陽「けど……私、何度もあっさり抜かれちゃってるから、このままだと穂乃果ちゃんも」
凛「そんなにヤワじゃないと思うよ、穂乃果ちゃん」
海未「それに花陽、一緒に抜かれた私にもグサグサ刺さってます」
花陽「うぅ……ごめんなさい……」 真姫「別に、無理に守れないならその分点を取り返せばいいだけの話よ」クルクル
凛「まだ1点も取れてないけどね」
真姫「うるさいわね。まだ使ってない技もあるんだし、それでゴールを奪ってみせるわよ」
海未「いえ、化身キーパーの希は厄介ですが、先に前線で暴れまわる絵里のアームドに対処した方がいいのかもしれません」
凛「パスまわしで時間稼ぎ…とかはできないよね」
海未「はい。身体能力が大幅に向上している絵里を避け続けるのは難しいです」
花陽「直接勝負も、化身無しだとさっきみたいに力負けするかもしれない」
海未「ええ、ここはやはり……」 >>146
ミス
無理に守れないなら→無理して守らなくても 絵里「大怪我させちゃったんじゃないかと思ったけど…思ったよりも元気そうで安心したわ」
希「そうやね。で、ここからどうする?」
にこ「あんな技を使ってくるなんて予想外だったわ。でもま、なんとかなるでしょ」
にこ「穂乃果が出てきたし、せっかくだから雪穂も攻撃参加させましょ。そしたら一気に楽になるはずだから」
絵里「そうね。じゃあこのまま畳み掛けましょう」
亜里沙「はーい」
雪穂「任せてください。ことり先輩ならともかく、お姉ちゃんのゴールなら割れます」 サイアアームドは実際かっこいい
色違いのゲルダもすき 穂乃果「よぉーし、行くぞー!反撃
開始だ!」
ピー
ことり「ここからは、ベンチから私が実況するね」
ことり「神シックス(仮)は海未ちゃんにボールを渡しました。他のみんなは前に出て攻撃態勢です」
ことり「ニコニーズも黙って見てはいません。前に出たメンバーを戻して守りを固めています」
ことり「海未ちゃんに向かってくるのは…やはり絵里ちゃーん!」 絵里「今回も速攻よぉ!ボールをいただくわ!」
海未「そう言うと思いましたよ」
海未「蒼天の覇者 玉竜!」
バシュウウン
絵里「化身!?あなたも使えたの?」
海未「ええ。本当は後半まで温存するつもりでしたが、出し惜しみをしている場合ではないようなので」
ゴロゴロ…
絵里「なんか暗くなってきたような……にこ!」ヒシッ
にこ「ちょっ、こっち来んじゃないわよ!離しなさい!」
海未「《テンペスト》」
ピシャーン! ピシャーン!
ドカーン!
絵里「チカァァ!」
にこ「に゛こ゛ぉ゛っ!!」
ことり「雷が2人に直撃っ!やんやんっ!」 海未「今です、花陽!」
花陽「うん!真姫ちゃんお願い!」
真姫「任せて」
♪〜
亜里沙「虹のリング?」
雪穂「いや、これは…五線譜!」
真姫「《ディフューズコード》!」
ジャンッ!
穂乃果「弾ける音符が相手を退ける、あの時受けたやつそのものだ!すごいよ!」 凛「行っくにゃああああ!」
希「凛ちゃんがシュートするん?ウチも化身も林属性なのに」
真姫「でしょうね。山とか風って感じではないもの」クルッ
凛「ちょうどいいね、冷たいヤケドを教えてあげよっ」クルッ
まきりん「《クロスファイア》!!」ドンッ 希「氷と炎、流石に火の方って分かるよ……《シキガミラインズ》!」パンパンッ
バリバリバリ…
花陽「式神が破けてる……決まるかも!」
希「うぅ……でも、点は取らせへんよ!」
パシッ
真姫「この技でもダメなの!?」
穂乃果「でも効いてるよ、真姫ちゃん!もう1回撃とう!」
凛「冷たいヤケドを」
真姫「それはもういい!」 ラブリンク
:属性について
:必殺技と選手には風林火山のいずれか、もしくは無といった属性がついていて、一致するとちょっと強くなる
:ちなみにクロスファイアは風属性版、火属性版が存在する
:風は山、山は火、火は林、林は風に有利
:今回のメンバーの属性は以下の通り
風 そのだ ほしぞら エリチカ
林 みなみ とうじょう ありさ
火 ほのか にしきの ゆきほ
山 こいずみ にこ 希「雪穂ちゃん、まかせた!」
雪穂「了解です!亜里沙!」
亜里沙「よし、行くよー!」
絵里「あのギョクリュウ…だっけ?ドリブル化身を出してる海未は、ブロック技を出せないわ!狙って!」
花陽「オーラ削り…させないよ!」 花陽「《マジカルフラワー》」フッ
キラキラ…
ぽんっ!
雪穂「わわっ」
フワーッ……ドーン!
亜里沙「花火にされちゃった」
穂乃果「たまやー!」 ことり「花陽ちゃん、反撃を封じることに成功!このまま攻め立てることができるかな?」
ガサッ
花陽「真姫ちゃん凛ちゃん、もう1回…」
ガサガサ…
にこ「」コソコソ
絵里「」コソコソ
凛「かよちん後ろ後ろ!」
花陽「えっ……ピャアァァ!」
にこえり「《スニーキングレイド》ォ!」ズバァン!
真姫「両手に木の枝持って隠れるとか、小学生じゃないんだから」
希「そういう技だから仕方ないやん?海の広さに比べたらちっぽけな事やんね」 絵里「前半終わる前に、もう1点取るわよ!《ジャックナイフ》」
バシャア
ことり「水の刃が海未ちゃんを攻撃!」
海未「当たりません、ボールは返してもらいます」スッ
絵里「と思うじゃない?」
バスッ!
海未「なっ…」
亜里沙「一回わざと外した後、戻って来るんです!」 絵里「さあ穂乃果、あなたにこれが止められるかしら?」
穂乃果「止めるよ。止めてみせる!」
絵里「《ギアドライブ》!」
ジャーン!
花陽「は、歯車…?」
絵里「この技、たくさん出てきて格好いい…のよねっ!」
希(時々よくわからんなぁ…えりちのセンス) カンッ
ガガガガガガ!
ことり「ボールが歯車で跳ね返って、コースが読めない!」
海未「穂乃果!」
穂乃果「うっ、たしかに分かんない…なら、大きな必殺技を使えばいいんだ!」
穂乃果「《フェンス・オブ・ガイア》!!」
ズガンッ!
にこ「でかい岩でゴールを塞いだ!?」 パシーン!
絵里「穂乃果にしてはかしこい選択ね。でも甘いわ!」
雪穂「ここで畳み掛ける!《やきもちスクリュー》!」
パアァン!
花陽「またお餅の必殺技……お願い、止めて!」
穂乃果「大丈夫…穂乃果に任せて!」 ────
海未「いいのですか?穂乃果」
穂乃果「なにがさ」
海未「ポジションの件です。サブキーパーだなんて、らしくありません」
穂乃果「そうかな」
海未「そうです。どう考えても前線にいるべき選手でしょう、あなたは」
穂乃果「でも、GKって格好いいじゃん」
海未「格好いい?」
穂乃果「うん、どんなチームにも1人しか存在できない、特別の存在だよ」
海未「……理解はできますが、格好よさだけで選んだのなら、お説教の時間でしょうか」
穂乃果「ひっ!違うよ海未ちゃん、冗談だってば!…7割くらいは」 穂乃果『先輩面したいんだよ、私は』
穂乃果『威張りたい!とか、そういうのじゃなくって。μ'sは先輩禁止だったし、そうなる前も頼れるリーダー!…って感じじゃなかったしさ』
海未『それはまあ……否定は出来ませんが』
穂乃果『私も3年生だから、たまには希ちゃんみたいに後ろにドーン!と構えていたいなって思ったんだ』
穂乃果『まあ、今回困ってるのが花陽ちゃんってのもあるけど』
海未『?』
穂乃果『真姫ちゃんは穂乃果より大人だし、凛ちゃんとは一緒にふざける側だし、ときどき一歩引いて毒吐くし…』
海未『消去法ですか……』
──── 穂乃果(まあ、本当はもうひとつ理由があって)
穂乃果(はじめてのライブ、最初のお客さんが、花陽ちゃんだったから)
穂乃果(あの時、あのまま講堂に誰も来なかったら……今頃、どうなってたか分からないよ)
穂乃果(だから今度は私の番、私の力で、あなたの涙を止めてみせる!) 穂乃果(あっ、でも後で聞いた話だけど、実はμ'sになるメンバー、全員近くにいたんだっけ?)
穂乃果(後から来た凛ちゃんはともかく……外にいた希ちゃんと真姫ちゃんは、ちゃんと席についてくれたら良かったじゃん!)
穂乃果(にこちゃんは隠れてるし、絵里ちゃんも勝手に観てるし、お行儀がよくないよまったく!!)プンスコ!
穂乃果(雪穂は今日これ見よがしにお餅振り回したり焼いたり…なんか腹立つなぁ!この怒りはボールにぶつけてやるっ!)
穂乃果「はああああ!」
マジンさん「ガアァァ!」
穂乃果「《いかりのてっつい》!!!」 ことり「穂乃果ちゃんっ、マジンさんと一緒に…大きく腕を振り下ろす!」
ドスンッ!
凛「すごい音したにゃ!」
亜里沙「ゴールの前にクレーターが出来ちゃった」
雪穂「そんなに嫌だったの!?」
絵里「め、滅多に怒らないのに……」
にこ「…何故か私まで怒られた気分なんだけど?」
希「ウチも急に寒気が……」
真姫「殺気を感じたわ」 穂乃果「やったー!止めれたよ!」
花陽「す、すごいよぉ〜!」
穂乃果「えへへー♪ベンチに控えてた分、まだまだいけるよ!」
穂乃果「さ、どんどん撃ってきて!全部止めちゃうから」
にこ「言ってくれるじゃない」
海未「穂乃果!調子に乗りすぎです、いくら絵里の化身アームドが終わりそうとはいえ…」
穂乃果「だいじょーぶっ!ガンガン撃たせて、はやく解除させちゃお!」 真姫「不安だわ……本当に大丈夫かしら」
花陽「……うん、でも穂乃果ちゃんなら、きっとできるよね!」
ことり「さあ、前半も残り数分!一気に点差を広げたいニコニーズ、追いつきたい神シックス(仮)、お互い気合十分です!」
海未「蒼天の覇者 玉竜」
絵里「ま、また雷落とすつもり!?今度はそう簡単に」ビクッ
海未「ご心配なく、正々堂々ぶつかります。アームド!」
シャキィン!
亜里沙「こっちもハラッセオ!!」 絵里「暗くならないならそっちの方が助かるわね!《アイスグランド》!」
シャーッ
凛「当たると凍っちゃう技だにゃ」
海未「躍りはあなたの専売特許ではありませんよ、《風神の舞》」
ヒュン ヒュン ヒュン
ゴオオオ!
絵里「きゃあああっ…!」
ことり「竜巻で絵里ちゃんを打ち上げて抜き去り……」 ことり「なんと海未ちゃん、そのままシュート体勢に入りました!」
海未「《天地雷鳴》!はっ!」
ゴロゴロ…
絵里「ま、また暗くなった…」
海未「今度こそ決めます、希!」パシン!
ズガァン!
ことり「黒雲と稲妻の必殺シュートが、ニコニーズのゴールに迫るぅ!」 希「いかにもシビレそうな一撃やね、でもウチはやるしかない!《シキガミラインズ》」パンパン
ババババッ!
ばりっ!
穂乃果「押してる、行けるよ海未ちゃん!」
希「アカン、流石にこれは…止められへんっ」
GOAL!
前半25分 そのだ 凛「これで1-1、同点だね!」
真姫「私達も続きましょう」
花陽「うんっ」
希「1点差で後半にもっていきたかったんだけどなぁ。ごめんみんな!」
にこ「謝ることないわ、後半で10点くらい返せば問題なしよ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています