0368名無しで叶える物語(鮒寿司)
2022/01/26(水) 21:09:39.88ID:q29BEfPDある猛暑日、侑刑事と歩夢刑事は郊外をパトカーを走らせていました。
そこに木の影から一人のヒッチハイカーが現れ、乗せてくれと頼んだのです。
ヒッチハイカーかすみん「ふぅ、やっと一息つけましたぁ。誰も通らなくて……まさかパトカーをヒッチハイクしたからって、かすみん逮捕されませんよね?」
侑「あはは、警察もそこまで暇じゃないよ」
かすみ「あ、これ乗せてくれたお礼です」
助手席の歩夢はかすみの差し出したチョコバーを受け取り、二つにパキっと割って侑に差し出しました。『あーん』、の言葉付きで。
歩夢「乗せた代わりに、ってわけじゃないけど少し聞いていい? 実は一時間ほど前に近くの銀行から、強盗に襲われたって通報があったの。もしかして怪しい車とか見てないかな?」
かすみ「怪しい車……あ、見ました! かすみん、一時間くらい前から木陰に座ってたんですけど、前の道を猛スピードで走っていく黒い車を見たんですよぉ! この先を左に曲がっていきました!」
二人はそれを聞くと、頷き合い車を急停車させ、もと来た道を戻り始めました。
かすみ「あれ、どこに行くんですか……?」
侑「警察署だよ」
何故車は警察署に向かったのでしょうか?