愛「いくつもの愛をかさねて」
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・・・・・・・
ｶﾞﾁｬｯ
歩夢「っ!!!!!誰!!!!」
菜々「歩夢さん、私です」
歩夢「なんだ菜々ちゃんか・・・・」
歩夢「入るときはノックくらいしてよ。そんな事も出来ないの？」
菜々「すみません」
菜々「私も急いでいましたので」
菜々「歩夢さんが各地を転々としているから探すのに苦労したんですよ」
歩夢「私は命を狙われている身だからね。襲われないように・・・隠れて過ごさないといけないの」
歩夢「小雪とココちゃんは元気？」
菜々「・・・・・あれが元気と言えるかどうか分かりませんが、とりあえず大丈夫です」
歩夢「それで菜々ちゃんは何の用があって私に会いに来たのかな？」
菜々「歩夢さんに報告しないといけない事があります」
菜々「多々良るうさんが亡くなりました」 歩夢「・・・・・」
菜々「ここ数日、虹ヶ咲や音ノ木坂学院の生徒について調べています」
菜々「歩夢さんの事も・・・・調べました」
菜々「父親と母親がロリコンとショタコンの性犯罪者であったことも」
菜々「中学生時代・・・・歩夢さんが発言した一言でるうさんの人生を破壊したことも知ってます」
菜々「星空凛さんについても・・・・」
歩夢「人の過去について調べるのはよくないよ菜々ちゃん」
歩夢「私も菜々ちゃんの無能エピソードを調べて、SNSに拡散しようかな？」
菜々「別に良いですよ。あなた如きに何されても痛くも痒くもありません」
歩夢「・・・・・・」
菜々「話は戻りますけど・・・・多々良るうさんの最期の一言は歩夢さんへの謝罪です」
菜々「あなたのせいで人生が無茶苦茶になっていたのに」
菜々「責めずに、自分自身が悪いと思っていました」
歩夢「・・・・・・」
菜々「その点についてどう思っていますか？」
歩夢「そうだね・・・」
↓コンマレス
コンマ奇数 白歩夢降臨
コンマ偶数 黒歩夢降臨 歩夢「@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ うぅぅぅ・・・るうちゃん、ごめんなさい」
菜々「歩夢さん・・・・」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ なんて言うとでも思った？」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ あんな子。死んだって別に良いよ」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ むしろ長生きしたってメンタルも弱そうだし、死んで正解♪」
菜々「・・・・・歩夢さんは反省したんじゃなかったんですか？」
菜々「・・・・・悔い改めて、罪と向き合うと言ったのは嘘なのですか？」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 簡単に人は変わらない。そうでしょ？」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 今我慢しているけど、きっとその内また適当な女の子を薬漬けにするかもしれない」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ もう止められないの」
菜々「・・・・・・」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ どうする？私を殺してみる？」
菜々「いえ・・・何度でも私は歩夢さんを説得して見せます」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 悪い事に手を染め続けようとするなら、ずっと止めます!!!」
歩夢「どうしてそこまで私に拘るの？」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ だって歩夢さんは友達ですから」
歩夢「・・・・・」 歩夢「友達？私は菜々ちゃんを虐めていたのに？」
歩夢「それとも菜々ちゃんはMなのかな？気持ち悪いよ」
菜々「・・・・昔は違いました。スクールアイドル同好会の大半は嫌いでした」
菜々「でも・・・・思うんです。もっともっと互いを理解し、尊重し合えることが出来たなら」
菜々「私たちは最高の仲間になれたのではないてじょうか？」
菜々「だから私は・・・遅いですけど、友達と思うようにしています」
菜々「歩夢さん、遊園地でもどこでもいいですから」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ いつか・・・一緒に遊びましょう!!!!」
歩夢「・・・・・・」
歩夢「・・・・そんな日が訪れたらいいね」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 信じていれば必ず訪れますよ!!!」 歩夢「・・・・ずっと考えてた事があるんだけど」
歩夢「私たちがハッピーエンドになれる選択肢があったんじゃないかって」
歩夢「どんなクズな人間でも・・・やり直せるチャンスが」
菜々「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」
歩夢「そう・・・私たちの幸せになれる最後の・・・・チャンス」
歩夢「ある一人の人物のせいで台無しになったけど・・・・」
歩夢「空気の読めない発達の菜々ちゃんでも分かるよね？誰が潰したか」
菜々「・・・・・・」
菜々「栞子」
歩夢「三船栞子ちゃん。彼女が全てを潰した」
歩夢「彼女はエマさんに気持ち悪い発言をする事以外は落ち度はなく」
歩夢「誠実で真面目で・・・まともだった」
歩夢「常にみんなの為に行動が出来る・・・」
歩夢「でも・・・・それがいけなかった」
歩夢「私達にとって栞子ちゃんは迷惑でしかなかった。彼女が虹ヶ咲学園の不正を告発しなかったら？」
歩夢「彼方さんの万引き窃盗を告発しなかったら？」
歩夢「しずくちゃんと彼女が付き合わなかったら？」
歩夢「きっと未来は変わっていたよ」 菜々「でも・・・・私は栞子がいなければ両親や学校の環境に潰されてました」
菜々「両親は私を良い大学に進学させるために、無理矢理勉強を強要させ」
菜々「さらには、服やおしゃれ・・・・娯楽に制限をかけてとても不便な生活を強いられました」
菜々「学校でも・・・いじめを受けていて、毎日がとても辛かったです」
菜々「本当に自殺も考えていました・・・・」
菜々「そんな私を栞子が助けてくれた。何のメリットも無くです」
歩夢「・・・・・いや、菜々ちゃんの事は私が助けたよ」
菜々「えっ・・・」
歩夢「私と菜々ちゃんってよく考えてみると、相性良いかもしれない」
歩夢「私は愛され歩夢と言われるくらい、愛を欲する強欲な人間」
歩夢「菜々ちゃんは馬鹿だから、うまく合致すれば私を一途に愛してくれる」
歩夢「だから・・・私が菜々ちゃんを助けるの」
歩夢「だから栞子ちゃんは要らない。不要だよ」 菜々「ヤダ」
菜々「そんなの認めない。認めたく無いです」
菜々「栞子が要らないなんて言わないでください!!!」
歩夢「・・・・・菜々ちゃん」
歩夢「現実を見ようよ。菜々ちゃんが一番感じているんじゃない？」
歩夢「一度は栞子ちゃん、いや中川雪菜を見捨てたんだから」
菜々「!!!!!」
歩夢「どうして知っているのかって顔だね」
歩夢「内部事情を色々と知っている子が居たから・・・・情報は知っているよ」
歩夢「幼少期の頃虐めていたことも、邪魔だから大金と引き換えに三船家に養子に出したことも」
歩夢「ﾌﾌﾌﾌ、菜々ちゃん素直になろうよ」
菜々「わ、私は・・・・」
歩夢「大丈夫。誰にも言わないから・・・・本音を言ってごらん☆聞いてあげるから☆」
菜々「ぁぁぁ・・・」
↓コンマレス
コンマ奇数 大好きを叫ぶ菜々ちゃん
コンマ偶数 大嫌いを叫ぶ菜々ちゃん 菜々「私は・・・・栞子の事が」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ うん」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 大好きです!!!!」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ・・・・」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ・・・・えっ」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 当たり前じゃないですか。私を救ってくれた命恩人でありますし」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ あの子の笑った時に見える八重歯が可愛くて好きです!!!」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ はんぺんと戯れている時も可愛くて好きです!!!」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ かすみさんに【新入部員は購買で食べ物買ってくるのがルール】と言われて」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ それを鵜呑みにし、パシられそうになる姿も可愛いです」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 猫耳メイド姿でご奉仕する姿も好きです!!!!」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ iPhoneをシャワーで洗う、おっちょこちょいな姿も可愛くて好きです!!!」
歩夢「もういい!!!!」
歩夢「どうして・・・菜々ちゃんは・・・・」
歩夢(あり得ない。菜々ちゃんは絶対に彼女の事を心の中では嫌っていると思ったのに)
菜々「・・・・・簡単な話ですよ」
菜々「血の繋がった妹を嫌いになる姉がこの世に存在すると思いますか？」
菜々「それに・・・・・栞子には大切な事も教わりました」 ・・・・・・・
菜々「また・・・・両親にこっぴどく怒らました」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
菜々「クラスでもいじめられて・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
菜々「部活でもいじめられて・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
菜々「何で私だけこんなにひどい目に遭うのですか!!!」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
菜々「もうヤダ・・・ヤダヤダ・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
栞子「泣いたって何も解決しませんよ」
栞子「今の姉さんに、味方なんて私だけ」
栞子「周りの人が憎いですか？無殺したいですか？」
菜々「憎いです!!!殺したいです!!!!」
菜々「馬鹿にする同級生、かすみさん、エマさん、歩夢さんの顔面を殴って破壊して無茶苦茶にしたい!!」
菜々「ナイフで刺して抉って・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
栞子「今すぐそういう考えは捨ててください」
菜々「・・・・・」
栞子「たとえ、嫌いな人でも殺したいと思う人でも・・・・」
栞子「良い部分を探して愛する様にしてください」
栞子「『大好き』を世界中に溢れさせちゃうスクールアイドルになるには」
栞子「まずその人の良い部分を探して理解し合う事から始めないと・・・」
菜々「無理ですよ!!!!そんな事・・・・」
栞子「人の良いところを見つけて、愛して理解し合う。でなければ過ちを繰り返すだけです」
栞子「でなければ、今度は姉さんが加害者になり不幸の連鎖は続きます」
菜々「栞子は・・・出来ているのですか？」
栞子「ᶘｲ^⇁^ﾅ川」
菜々「・・・・・・・」
菜々(なんて美しい笑顔・・・・栞子は本当にみんなを愛している。ヒーローとは彼女の事なのかもしれない) ・・・・・・・
歩夢「・・・・・馬鹿な子だね」
歩夢「・・・・・・」
歩夢「@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ」
菜々「歩夢さん・・・」
菜々「でも私は運が良かっただけです。たまたま栞子が虹ヶ咲学園に入学して」
菜々「タイミングよく現れたから救われた」
菜々「だから今度は歩夢さんの味方に私はなります」
歩夢「@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ・・・・遅いよ。私は心を悪い鬼に屈したんだから」
歩夢「@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ まともに戻れないよ」
菜々「・・・・・・」
菜々「その首に口付け、匂いを嗅いでいたい〜」
菜々「ある晴れた放課後、銃弾が降り注ぎ」
菜々「惨劇の季節が来た〜」
菜々「風が止まった、風車も止まった、ふいごも止まった」
菜々「音も止まった〜」
歩夢「@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ その歌は・・・・菜々ちゃんの代表曲」
菜々「息も止まった、心臓も止まった」
菜々「そしてすべておしまいに出来たらぁぁぁぁぁぁ」
菜々「どうかそばにいて〜」
菜々「こんな悪夢も狂おしいほど愛してた〜」
菜々「出来れば笑ってぇぇぇぇぇ」
菜々「幾億光年」
菜々「いつまでもいられますように」
菜々「お願いしたんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
菜々「ﾊｧﾊｧ・・・ﾊｧﾊｧ・・・・」
菜々「悩む暇があったら歌って、発散して忘れちゃいましょう!!!!!」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 次はA・ZU・NAランドです!!!!」
歩夢「それを言うならDream Land!Dream World!」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ もう・・・・菜々ちゃんは曲名すら覚えてない無能なの？」 ・・・・・・
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 楽しかった。久しぶりに歌を歌った気がする」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ クズみたいな人生を嘆いていたけど、菜々ちゃんを見てるとどうでも良くなった」
エマ「歩夢ちゃん。見つけた」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 菜々ちゃんの次はエマさんかぁ・・・」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ バレるなら引っ越したほうが良いかな？」
エマ「何笑ってるの？」
エマ「こっちは真面目な話があって来ているんだけど(低音)」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 私はいつもこうだよ。不快にさせたならごめんね」
エマ「・・・・・・・」
エマ「実はね・・・璃奈ちゃんの居場所が分かったかもしれないんだ」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 璃奈ちゃんの居場所？」
エマ「私の妹もしずくちゃんの母親も居るかもしれないから」
エマ「歩夢ちゃん・・・一緒に乗り込もう!!!!」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ エマさんやる気だね」
エマ「当たり前だよ(低音)」
エマ「鎌倉の虐殺事件を裏で手を引いていたのは、私の妹なんだから(低音)」
エマ「これ以上は止めないといけない!!!!」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ でも、会って説得しても無駄だと思うよ」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 殺される心配だってあるから」
エマ「心配ないよ歩夢ちゃん・・・こっちにも武器はあるから」
ｶﾁｬｯ
エマ「拳銃4丁・・・・用意した」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ すごーい本物だ」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ でもエマさん。銃を扱えるのかな？」 エマ「日本人と一緒にしないでくれない？(低音)」
エマ「スイスは永世中立国。銃の所持率も高いんだよ？」
エマ「私はクナーベンシーセンで【シュッツェンケーニギン】を取った事ともあるから(低音)」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ スイスの射撃大会だよね」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ エママ、すごーいね。母性溢れる強くてドスケベで完璧すぎる」
エマ「おちょくってると、歩夢ちゃんから撃つよ(低音)」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ あまりにビックリしたからつい・・・・」
エマ「・・・歩夢ちゃんは当然協力してくれるよね？」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ・・・・」
↓コンマレス(中川菜々が闇堕ちしなかった為協力する確率は低い)
1〜90 断る
91〜99、00 協力する 歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ いいよ。エマさんの力になってあげる♪」
エマ「ありがとう歩夢ちゃん」
エマ「まだ色々と準備があるから・・・・」
エマ「日時は追って連絡するから待ってて」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ うん・・・・」
歩夢「・・・・・」
歩夢(結局私は、こういう道しか無いの)
歩夢(菜々ちゃん。ごめんね・・・私はやっぱりしずくちゃんの母親を許すことは出来ない)
歩夢「@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ」
歩夢「@cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ 小雪の事も任せたよ。菜々ちゃん」 次の日
公園
咲夜「・・・・・・」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
ありあ「うわ・・・体中砂まみれ」
ありあ「また・・いじめられたのですか？」
咲夜「・・・・・大丈夫。いつもの事だから」
ありあ「いつもの事って・・・こんなに傷ついているのに・・・・」
咲夜「・・・・・」
咲夜「あと3年耐えるだけだから・・・・平気」
ありあ(全てを諦めているのか・・・・それとも3年という目標があるから耐えられるのかな？)
ありあ(少しでも元気が出るように・・・)
ありあ「実は咲夜さんに朗報があります」
ありあ「1日ですがヨハネ様が復活します!!!!」
咲夜「ヨハネ様が!!!!」
ありあ「はい!!!!」
咲夜「嬉しい・・・リトルデーモンは見捨てられたと思っていたから」
咲夜「ヨハネ様のグッズを持って応援したい」ﾆｺﾆｺｯ
ありあ「日時は・・・また追って連絡します」
ありあ(凄いニコニコの笑顔・・・・やっぱり待っていたんだ。ヨハネ様を) ・・・・・・
ありあ「ﾌﾌﾌﾌ、楽しくなってきた」
真姫「ありあ!!!!」
ありあ「真姫さん!!!!」
真姫「また咲夜に会ったの？今すぐ手を引きなさい」
ありあ「何ですか!!!」
真姫「ありあ・・・咲夜を救う事は無理なのよ」
真姫「見捨てるしかないわ」
ありあ「医者の娘なのに、酷いこと言いますね」
真姫「医者の娘だからよ。人の心はなおせても歪んだ心は直らない」
ありあ「咲夜さんが歪んでいるって言うのですか!!!!」
真姫「歪んでいるわ・・・・彼女は壊れている。もう元に戻ることは無い」
真姫「遅すぎたの・・・そして深すぎたの・・・」
ありあ「・・・・・ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」
ありあ「この間は、真姫さん言ってましたよね」
ありあ「尾崎まこって子のおかげで人を愛する事。そして分かり合う事、助け合う事を理解したって」
ありあ「どうして・・・否定するんですか!!!」
真姫「・・・・・・」
真姫「ついて来なさい、ありあ・・・・あなたの末路を見せてあげるわ」 ・・・・・・・
地方の病院
病室
ｶﾞﾁｬｯ
真姫「・・・・ありあ、尾崎まこはここにいるの」
まこ「ｽｩｰｯ・・・ｽｩｰｯ」
ありあ「これが尾崎まこさん」
ありあ「・・・・・」
見た時の最初の感想は、人間なのかって思った
顔もｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬで・・・・手足もボロボロ・・・・体も至るところに・・・・
多々良るうさんよりも酷い
真姫「この子は正義感が強かったみたいで、困っている子を助けたり、いじめを止めたりしていたの」
真姫「それで恨みを買い、リンチされてボコボコにされて・・・・今も意識不明で入院」
ありあ「ひどい・・・・」
真姫「加害者の親は上級国民でもみ消されてニュースにもならなかった」
真姫「そして数年の女子少年院と保護観察の後に・・・現在は加害者全員が一流企業に就職結婚して幸せな家庭を築いているわ」
真姫「私も情報も隠ぺいされているから見つけるのに苦労して、最近ようやく再会できたってわけ」
真姫「ありあ・・・あなたの末路はこの子同じよ」
真姫「首を突っ込んで・・・恨みを買い、報復に遭い・・・・死ぬ」
真姫「死ぬだけなら運が良いけど」
真姫「まこみたいに死にきれず、永遠と意識不明の世界をさまよう可能性だってある」
ありあ「・・・・・・」
真姫「しずくと幸せな家庭を築きたいのでしょ？」
真姫「だったら妥協しなさい。全てを救う事なんて無理」
真姫「咲夜の事は諦めるの」
ありあ「・・・・・・妥協」
↓コンマレス
コンマ奇数 諦めたくない
コンマ偶数 真姫さんの意見に賛成 ありあ「・・・・・諦めたくないよ」
ありあ「咲夜さんを助けたい!!!!」
真姫「・・・・そう」
真姫「やっぱり貴方は澁谷かのんの妹ね」
真姫「愚かな姉にして、妹あり・・・」
ありあ「お姉ちゃんの事は関係ない!!!」
真姫「関係あるわよ。彼女は愚かだった・・・・スクールアイドルなんて諦めれば良かったのに」
真姫「音楽科に逆らったあげく、最後はいじめられて自殺」
真姫「最初から素直にスクールアイドルなんて始めなかったら、長生きできたのに」
真姫「ありあもそう・・・もう長生き出来ないわね。いつ死んでもおかしくない」
真姫「コンビは解消ね。バイバイ・・・・あなたが賢ければもう少し楽しかったけど」
ありあ「・・・・・・」
こうして私は真姫さんとは距離を置くことになった 私のお姉ちゃん、澁谷かのんは歌う事が好きだった
何故歌を歌う事が好きだったのかは・・・私の中では有力な説がある
かつてスクールアイドルをしていた葉月花を見て目指すようになった説だ
葉月花という人物は神宮音楽学校に廃校の危機が訪れた時、
スクールアイドルの活動を行って生徒を集め乗り越えようとした人
俗にいう廃校スクールアイドル商法の元祖・・・結局は廃校を阻止することは出来なかったが
彼女の歌は素晴らしく・・・・私やお姉ちゃんは虜になっていた
後にその娘である葉月恋にスクールアイドル活動を否定されたことは、お姉ちゃんや私にとってはとても大きなショックだった
葉月花さんの歌を聞いたからは知らないが、とにかくお姉ちゃんは歌を歌う事が好きで
新設された結ヶ丘女子高等学の音楽科に進み、歌でみんなを笑顔にする事を夢見ていた かのん「外苑・・・西中学の・・・澁谷・・・かのん・・・・です」ｶﾞｸｶﾞｸｯ
先生「では課題曲の独唱から」
かのん「は・・・・は・・・い」
かのん「・・・・・・」
ﾊﾞﾀﾝｯ
結局お姉ちゃんは、緊張のあまり倒れてしまい・・・音楽科には落ちてしまった
そして普通科として入学を果たすも・・・音楽科の入試で倒れた事が学校中に広まり
周囲から馬鹿にされて、孤立していった・・・・
かのん「あーあ。学校行くの嫌だなぁ・・・」
ありあ「お姉ちゃん、高い学費払って通わせてもらっているんだから文句言わないで!!!」
かのん「はいはい、分かってまーす」
ありあ「・・・・なにその態度・・・・お父さんとお母さんに失礼だよ」
かのん「・・・・っさいなぁ。ほっといてよ」
私はお姉ちゃんが孤立しているのを知らずに、なんてワガママ姉だと思っていた
・・・・・・
澁谷母「かのん・・・・食事中くらいヘッドホンを外しなさい」
かのん「・・・・・」
ありあ「・・・・流石にマナー悪いよ」
お姉ちゃんは四六時中ヘッドホンをつけて一人の世界に閉じこもっていた
そんなお姉ちゃんと仲良くなれるはずもなく、次第に仲違いをした お姉ちゃんは、ある一人の人物により・・・変わっていくことになる
ｶﾗﾝｶﾗﾝｯ
澁谷母「いらっしゃいませ」
穂乃果「あの・・・・私、高坂穂乃果と言います!!!!」
穂乃果「この店から夜、素敵な声とギターがするんだけど・・・誰が歌っているのか教えて欲しい!!!!」
澁谷母「あぁ・・・かのんね。あの子夜は静かにしさなさいって言っているのに」
穂乃果「かのん・・・」
ありあ「お母さん。この人・・・・高校の廃校を阻止したμ'sの高坂穂乃果さんだよ!!!」
澁谷母「まぁ、そうなの？ありあ、とりあえずかのんを呼んできて頂戴」
・・・・・・・・
かのん「高坂穂乃果さん・・・・うそっ・・・マジっ」
穂乃果「キミが素晴らしい声とギターの人？」
かのん「素晴らしいって・・・私なんて別に・・・・」
穂乃果「そんなことないよ!!!かのんちゃんの歌凄く素敵だった!!!」
穂乃果「ねぇ、スクールアイドル・・・・良かったら始めてみない？」
ありあ「お姉ちゃんが・・・スクールアイドル・・・・・」
こうしてお姉ちゃんはスクールアイドルの道を選ぶことになる
それが破滅への道だったとは・・・・知らずに・・・・ まず初めにお姉ちゃんの外観から穂乃果さんは変えた
お姉ちゃんは眼鏡を掛けていて、私も人の事は言えないが地味だった
穂乃果「かのんちゃん、まずは眼鏡を外そうか」
穂乃果「そして明日から、コンタクトレンズを付ける事!!!!」
穂乃果「それだけで容姿はかなり変わって可愛く見えるよ」
かのん「そうかな・・・私・・・・地味であんまりよくないと思うけど」
穂乃果「原石に気づいてないだけだよ!!!!」
穂乃果「かのんちゃんは花陽ちゃんと同じく、眼鏡を外したら化けるタイプ」
穂乃果「自信を持っても良いよ!!!ファイトだよ!!!」
かのん「そこまで言われたら・・・・外してみる////」
穂乃果「・・・・・改善はされたけど、髪型がイマイチかな」
穂乃果「もっとかのんちゃんには似合う髪型があると思う」
穂乃果「そうだ!!!強力な助っ人呼んでくるね!!!!」
穂乃果「きっと、かのんちゃんもビックリするよ〜」 12時間後
ｶﾗﾝｶﾗﾝｯ
ありあ「いらっしゃいませ」
果林「ﾊｧﾊｧ・・・ようやくたどり着いたわ」
ありあ「あぁぁぁぁ!!!!」
澁谷母「ありあ、どうしたの？大声出して」
ありあ「読者モデルの朝香果林さんだよ!!!!」
澁谷母「それって凄いの？」
ありあ「スクールカーストの上位層から支持のあるカリスマモデル・・・・」
ありあ(私やお姉ちゃんのような陰キャとは別次元に生きている陽キャ)
穂乃果「遅いよ果林さん。12時間も掛かるなんて・・・・ギネス記録更新レベル」
果林「まったくわけが分からないのよ。グーグルマップの指示通りに移動したのに」
果林「気づいたら、県外を飛び出して・・・岩手県まで・・・」
穂乃果「どんだけ迷ってるの!!!!ビックリだよ!!!」
果林「仕方ないじゃない・・・私の行った事も無い土地に呼び出すのだから」
かのん「えっと・・・・この人が穂乃果さんの呼んだ助っ人？」
穂乃果「そう・・・どんな道でもすぐに迷子になるポンコツ先輩の朝香果林さん」
穂乃果「でもそれは仮の姿」
穂乃果「読者モデル、スクールアイドル、全国模試1位をこなす天才なんだよ」
果林「そんなに褒められるものじゃないわ」
果林「読者モデルになんて誰でもなれるし」
果林「スクールアイドルも誰でもできるし」
果林「全国模試1位なんてあくまでも模試、所詮は遊びよ」
果林「そもそも勉強なんてしていない私が1位を取れる模試に何の意味があるのかしら？」
かのん「凄い。なんていうか・・・自信満々に言う辺りが」 果林「それで穂乃果、この子をプロデュースすれば良いのかしら？」
穂乃果「そう・・・・澁谷かのんちゃん」
穂乃果「見た目は眼鏡を掛けて地味だけど、磨けば光る原石だよ!!!」
果林「ふーん・・・・」
果林「・・・・・・」ｼﾞｰｯ
かのん「顔が近いです////」
かのん(胸デっか。エッロ!!!!)
果林「髪型も服装も・・・何もかもが地味ね」
果林「でも大丈夫。とっても情熱的で魅力ある女の子に仕上げて見せるわ」
・・・・・・・・
都内高級美容院
果林「まずは髪型からイメチェンね」
果林「私の指示通りにしてくれるかしら？」
店員「かしこまりました!!!」
かのん「良いんですか・・・こんな高級店。しかもお金払わなくて良いって」
果林「ええ、私が全て負担してあげるわ」
穂乃果「流石虹ヶ咲学園に通うだけはあるよね」
果林「何言ってるのよ、穂乃果。美容にお金を掛けるのは当然の事じゃない」
果林「少しでも外見を良くして、アピールしないと・・・人は外見で50割決まるのだから」
果林「スクールアイドル同好会でも彼方はそれを理解していないから困るの」
穂乃果「近江彼方ちゃんか・・・」
かのん「確か虹ヶ咲学園に通っているのに貧乏の学生ですよね？」
穂乃果「かのんちゃん、この間酷い話があったんだよ」 なんとなく、虹ヶ咲スクールアイドル同好会のメンバーと遊びに行ったときの事
結友「あれ、彼方さん。見かけない私服だね」
彼方「ﾌﾌﾌﾌ、この間半額だったから買ったんだ〜、ちなみに遥ちゃんとお揃いだよ〜」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ なんだか安っぽい素材だね。いくらしたのかな？」
彼方「6,000円の半額だから〜3,000円」
かすみ「えっ・・・」
愛「カナちゃん、ヤバッwwww受け狙い過ぎっしょwwwwww」
結友「やめてwwwwwwwww腹痛くてダメだwwwwww」
彼方「・・・・・そんなに笑える？」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 1万円以下の服なんて着てる人が居た事にビックリした」
かすみ「よくそんなゴミみたいな服着れますね。恥ずかしくて外に出たく無いですぅ」
璃奈「璃奈ちゃんボード『啞然』」
愛「きっと・・・愛さん達を笑わせる為に、わざと着ているんだよね？」
愛「でなきゃありえない」
彼方「真面目だよ・・・・ウチの家は、年収300万だから贅沢は出来ない」
結友「えっ・・・・」
しずく「彼方さんの家庭、年収300万なのですか？それって彼方さんのバイトの話じゃなくて・・・」
彼方「お母さんだけど・・・」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 彼方さん、嘘は良くないかな」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ アルバイトでもないのに年収300万円なんてあり得ない」
璃奈「私がゲームに使う額よりも少ない・・・・」
かすみ「かすみんの家は普通ですけどぉ、それでも800万くらいあります」
かすみ「彼方さんのお母さんってよっぽど使えない人間なのですかぁ？」
結友「だからあんなボロ小屋に住んでいるんだwwwww」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ かすみちゃんも結友も言い過ぎ。ボロ小屋から通っている彼方さんが哀れで可哀想だよ」
彼方「・・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
穂乃果「うわー・・・」
しずく「穂乃果さんの家はちなみに年収どれくらいありますか？」
穂乃果「うーん、詳しくは知らないけど・・・姉妹揃ってUTX高校は余裕で通って一人暮らしも出来る額は稼いでいると思うよ」
穂乃果(だから彼方さんごめん。私も3,000円の服を着ているのはちょっと見下してる) 彼方ちゃん可哀相すぎるぜ・・・
そりゃああもなるわ ・・・・・・
かのん「酷い・・・彼方さんが可哀想。みんなから馬鹿にされて」
果林「全然可哀想だとは思わないわ」
果林「彼方は、虹ヶ咲学園を選んだ。なら当然じゃない」
果林「一般層より上の人間ばかりが集まる場所に・・・低い人間が居たら笑われる」
果林「特待生枠で入学できても、分不相応なら意味が無いのよ」
果林「無理せず公立に通えばよかった・・・・」
かのん「・・・・・・」
穂乃果「彼方さん。どうして私立に通ったんだろうね」
穂乃果「貧乏人なら普通は公立を選択するのに」
穂乃果「もしかして、底辺から這い上がろうと努力している？」
果林「仮にそうだとしても」
果林「無茶なアルバイトと勉強は非効率で時間の無駄だって理解していない内は無理ね」 ・・・・・・
それから時間が経ち
かのん「・・・・・」
かのん「これが私・・・？」
かのん「まるで別人みたい」
穂乃果「うん♪無茶苦茶似合ってる。凄く可愛いよ!!」
果林「それじゃあ次は、かのんに似合う衣装を用意するわ」
かのん「衣装ですか」
果林「スクールアイドルを始めるなら、それに相応しい衣装は必要」
果林「この私に任せて」
・・・・・・
果林「・・・・・・素材はこれだけ集めれば充分ね」
果林「さぁ、取り掛かるわよ〜」
かのん「・・・・凄く高そうなアクセサリーや生地ばかり」
穂乃果「余裕で1000万くらいはあるんじゃないかな」
かのん「10000000!!!!」
かのん「これって全部果林さんの自費で集めたものですよね？」
穂乃果「果林さんはかなり稼いでいるよ」
穂乃果「株の投資や読者モデル・・・更には動画投稿や生配信で稼いだり」
穂乃果「お金の事よりも衣装を作る姿。しっかり目に焼き付けたほうが良いよ」
穂乃果「スクールアイドルは衣装の作成もしなくちゃいけないから」
各学校のスクールアイドル 衣装担当
音ノ木坂学院【μ's】南ことり
浦の星女学院【Aqours】渡辺曜、黒澤ルビィ
雨野升高校【Midnight cats】 酒井(ライブサンシャイン３話の紫髪の方)
UTX学園【A-RISE】優木あんじゅ
函館聖泉女子高等学院【Saint_Snow】鹿角聖良
武士道女学院【ミントチョコ】夏川マイ
神津島高校 【Sunny_Passion】聖澤悠奈
青藍高校 一之瀬マリカ
東雲学院 クリスティーナ
Y.G.国際学園 レオ
千歳橋高校 白木凪
藤黄学園 紫藤美咲
紫苑女学院 高天原睦月 かのん「それじゃあ、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は果林さんが担当？」
穂乃果「虹ヶ咲学園は違うよ」
穂乃果「あそこは大きい学校だから、専門の服飾同好会が付いている」
かのん「じゃあ・・・果林さんは普段は衣装を作っていない」
穂乃果「それ以前に果林さんは面倒くさい事はあまりしたくないタイプなんだよ」
穂乃果「だからかのんちゃんの為に衣装を作るのは」
穂乃果「それだけ期待しているって事だよ」
かのん「でも・・・・私、人前で歌うなんてとても・・・・」
穂乃果「大丈夫!!!!歌えるようになるからファイトだよ!!!!」
果林「・・・・・・」 それから果林さんと穂乃果さんによる。お姉ちゃんを人前で歌えるようになる特訓が始まった
かのん「恥ずかしいです・・・・道端で歌えなんて////」
果林「なにしているの!!!それくらいでヒビってないで歌いなさい!!!」
穂乃果「大声を出さなきゃ、大人数でのライブなんて無理だよ」
かのん「ﾊｧﾊｧ・・・・」
ありあ「凄くしごかれてる。高坂穂乃果さんと朝香果林さんって意外にスパルタなんだ」
ありあ「お姉ちゃん、大丈夫かな・・・」
ありあの同級生「ありあ、さっさと行こうよ」
ありあの同級生「あそこに美味しいコッペパンあるから一緒に食べようよ」
ありあ「うん・・・・・」
・・・・・・・
かのん「・・・・・・・・疲れた」ｶﾞｸﾝｯ
果林「なかなか最後は良かったわよ」
果林「でも・・・まだまだね」
かのん「はい。私もまだ出来る事が沢山あると思いますから」
かのん「頑張ってみます!!!!」
果林「もう・・・18時、そろそろ私は帰るから」
かのん「はい・・・お気を付けてください。帰るときはタクシーで・・・・絶対電車はダメですから」
果林「ええ、分かっているわ」
かのん「・・・・・」
かのん「もう少し頑張ろうかな」
穂乃果「今日はもう良いと思うよ。もうすぐ暗くなるから」
穂乃果「はい、紅茶」
かのん「ありがとうごさいます」ﾍﾟｺﾘｯ
穂乃果「果林さんのしごき、結構凄かったよね？」
穂乃果「私もあそこまで張り切っている果林さん。見たことないよ」
穂乃果「ホント、果林さんはかのんちゃんの事を大切に想っている」
かのん「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の方に行かず、私ばかりに・・・・なんだか申し訳ないです」
穂乃果「今、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会はギスギスして仲悪いんだよ」
かのん「えっ・・・・」 かのん「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会ってエマ・ヴェルデさん以外人気で」
かのん「不人気エマさん以外全員がセンター張れる。バケモノグループ」
かのん「歩夢さんにせつ菜さん、しずくさんも仲良く明るくて楽しい印象で・・・ギスギスしているイメージなんて」
穂乃果「でもラブライブに出場する気も無いし、メンバーはソロを主軸にしている」
穂乃果「普通スクールアイドルって全員で歌う事の方が多かったりするんだけど」
穂乃果「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会にはそれが無い」
穂乃果「ユニットは稀に組むけど、まぁ本当に稀だよ」
かのん「あっ・・・」
穂乃果「無理もないよね」
穂乃果「メンバーには」
穂乃果「愛され歩夢ちゃん」
穂乃果「無能な菜々ちゃん」
穂乃果「サイコハート愛ちゃん」
穂乃果「性格カスカスのかすみちゃん」
穂乃果「ラブライブ界のダークライ、しずくちゃん」
穂乃果「表情死んでる璃奈ちゃん」
穂乃果「迷子左右盲の果林さん」
穂乃果「貧乏人の彼方さん」
穂乃果「不人気のエマさん」
穂乃果「そしてコンセントレイト栞子ちゃん」
穂乃果「あと・・・真姫ちゃんよりピアノ下手糞な・・・あれ・・・誰だったかな」
穂乃果「こんな異常者の集団が仲良く出来るわけないよ」 穂乃果「更には、鐘嵐珠とミア・テイラーって子が新たにスクールアイドル部を設立して」
穂乃果「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の一部は裏切ろうとしている状況なんだよね」
穂乃果「だから果林さんも、嫌気がさしてかのんちゃんに接近したんだと思う」
かのん「・・・・・」
かのん「私絶対。スクールアイドルになって穂乃果さんと果林さんに恩を返します」
かのん「そして・・・・ラブライブで優勝して二人を超えて見せる!!!」
穂乃果「その調子だよ。ファイトだよ!!!」
♪〜
かのん「あっ・・LINEの着信。なぁんだ・・・ありあからか」
かのん「・・・・分かってるよ。うっさいなぁ」
かのん「ふんっ」
穂乃果「ありあって、かのんちゃんの妹の？」
かのん「そうです。あの子・・・私に対していつも小言ばかりで迷惑している」
穂乃果「でも・・・言ってくれるのは大切だよ」
穂乃果「ちゃんとかのんちゃんの事を大切にしているのだから」
かのん「うるさいだけだと思うけど」
穂乃果「仲良く出来るときに仲良くしておかないと」
穂乃果「私と雪穂みたいに冷え切った関係になるよ」
かのん「穂乃果さん妹が居るんですか!!!」
穂乃果「うん・・・・とても仲が悪くて、目が合えばすぐに喧嘩している」
穂乃果「本当は仲直りがしたいのに・・・つい言えなくて」
穂乃果「かのんちゃん。悪い事は言わない・・・妹は大事にしなきゃ・・・・私みたいな」
穂乃果「馬鹿な人間になっちゃダメだよ」 ・・・・・・
夕食
かのん「・・・・・いただきます」
♪〜♪〜♪〜
澁谷父「・・・・」
澁谷母「・・・・」
ありあ「お姉ちゃん。食事中くらいヘッドホン外してよ」
ありあ「普通に行儀悪い」
かのん「・・・・」
かのん(うざっ・・・)
ふと穂乃果さんの言葉を思い出した
穂乃果【かのんちゃん。悪い事は言わない・・・妹は大事にしなきゃ・・・・私みたいな】
穂乃果【馬鹿な人間になっちゃダメだよ】
かのん(そう言えば・・・ありあと最近まともに話せてなかった)
かのん(もしかしたら、私は避けていたのかもしれない)
かのん(音楽科に落ちて・・・学校では孤立しているから・・・ヘッドホンで音楽を聴きながら現実逃避をする事によって)
かのん(でも・・・それじゃあ何も変わらない。いつまで経っても弱い自分のまま)
かのん(私はスクールアイドルになるって決めたんだ・・・変わらなきゃ)
かのん「確かにありあの言うとおりだ」
かのん「分かった・・・・外す」
ありあ「お姉ちゃん!!!!」
澁谷母「アンタ、どうしたの急に」
かのん「別に・・・・ただ・・・・気分転換したかっただけ」 ・・・・・・・・
ありあ「お姉ちゃん、お風呂上がったよ〜」
かのん「・・・・・ありあ」
かのん「曲を聴いてくれない？」
ありあ「良いけど、どうしたの急に」
かのん「納得の行く曲を作ったからさ、初めてはありあに聴いて欲しい」
かのん「そして正直な感想を言って欲しいんだ」
ありあ「うん・・・・」
かのん「・・・・・・」
♪〜♪〜♪
♪〜♪〜♪
かのん「I feel songs float across some around」
かのん「A bird has a dream and a flower has a love」
かのん「We had in arms of tenderness anytime but」
かのん「it's some late that become of」
ありあ「いきなり英語・・・」
かのん「雨上がりの草木の匂いは〜♪」
かのん「何故だかとても切なくて、空に向かい求めて手を伸ばす・・・・でも届かない〜♪」
かのん「僕たちは〜寂しくなると、高いとこで風に吹かれて淚ふき払うから〜♪」
ありあ「・・・・・・」ｺﾞｸｯ
とても優しい歌だった・・・・お姉ちゃんは凄かった。どんなスクールアイドルや歌手よりも・・・ ・・・・・・・
かのん「ありあ・・・・どうだった？」
ありあ「・・・・・」
ありあ「全然ダメだよ・・・・まったくもって下手だった」
かのん「そう・・・だよね」ｼｮﾎﾞｰﾝｯ
ありあ「でも私は好きだよ」
かのん「えっ・・・」
ありあ「優しくて愛に溢れてて心が温まる」
ありあ「お姉ちゃんの歌が大好き////」
かのん「ありあ!!!!!」
ｷﾞｭｯ
ありあ「ちょっ////お姉ちゃん////」
かのん「ありがとう・・・私、絶対スクールアイドルになってみんなを笑顔にさせる」
かのん「ラブライブも優勝して、ありあの自慢のお姉ちゃんになるから!!!」
ありあ「メンバーのあてはあるの？」
かのん「うん・・・葉月花さんの娘が結ヶ丘女子高等学校の生徒会長をしているんだ」
かのん「その人なら絶対、協力してくれると思うから♪」
ありあ「・・・・・・」 ・・・・・・・・
かのん「まずは仲間を集めないと・・・とりあえず4人くらい」
かのん「チラシも手作りで100枚用意したから・・・配ろう!!!」
・・・・・・・
かのん「ねぇ・・・私とスクールアイドル始めない？」
普通科の生徒A「えーっと・・・私は間に合ってます」
かのん「そう・・・でも気が向いたらいつでもオーケー。待っているから」
・・・・・・・・
かのん「あの・・・」
かのん「一緒にスクールアイドルを始めませんか？」
普通科の生徒B「・・・・・・」
普通科の生徒C「・・・・・・」
普通科の生徒D「・・・・・・」
かのん(無視された)
かのん(あんまり反応が良くない・・・・スクールアイドルは嫌なのかな？)
かのん(生徒は沢山いるんだから、諦めずに勧誘を続けたらきっと何人かは・・・・)
恋「・・・・あなたですか？スクールアイドルの勧誘をしているという人は」
かのん「あっ・・・」
かのん(丁度良かった。葉月恋さんに声を掛けてみよう)
恋「理事長の許可を取ったのですか？」
かのん「・・・取っては無いけど、許可いるなら後で理事長に言ってくるけど」
かのん「私はただスクールアイドルを始めたいと思って」
かのん「葉月恋さんもスクールアイドルに興味無い？良かったら一緒に」
恋「・・・・・この際だから言っておきます」
恋「結が丘女子高等学校にとって音楽はとても大切なものです」
恋「生半可な気持ちで勝手に行動する事は慎んでください」
かのん「生半可な気持ちって・・・・私は・・・」
恋「スクールアイドルはこの学校には相応しくない」
恋「ましてや音楽に疎い、普通科の人間が始めても恥になるだけです」
恋「今すぐやめなさい。音楽科の生徒の邪魔です!!!」 後日
かのん「どうして部活の申請の許可がおりないの!!!」
普通科の生徒E「そう言われても私には・・・」
恋「一体何事ですか？」
普通科の生徒E「あっ・・・葉月さん。実はスクールアイドル部を創設したいという人が居まして」
恋「はぁ・・・・また貴方ですか・・・」
かのん「どうして!!!スクールアイドル部を作っちゃいけないの？」
かのん「部活だよ？生徒がやりたいことをやって何がいけないの？」
恋「・・・・・」
恋「スクールアイドルにも音楽と言える要素があります」
かのん「それが・・・？」
恋「・・・・」ｲﾗｲﾗｯ
恋「分からないのですか!!!音楽科があるこの結ヶ丘は音楽に関しては」
恋「他の学校よりも秀でていないと、この学校の価値が下がってしまいます!!!!」
かのん「・・・・つまりレベルが高いものではないとダメって事？」
恋「普通科の人間が音楽関わるなんてもってのほかです!!!」
かのん「普通科は音楽に関わっちゃいけないの？」
かのん「そんなの差別だよ!!!!」
かのん「私は絶対にあきらめない・・・・スクールアイドルを始めるから!!!」
恋「・・・・・ここまでの問題児は初めてです」
音楽科の生徒A「葉月さん。ここは私達に任せてください」
音楽科の生徒B「弁えずに行動をする普通科の人間の躾は私たちがやりますから♪」
恋「ええ、任せました、普通科の人間に音楽の厳しさを教えてあげてください」 ﾎﾞｺｯﾎﾞｺｯﾎﾞｷｯ
ｶﾞｼｯ
ﾎﾞｺｯ
ｺﾞﾎﾞｯﾊﾞｺｯ
かのん「うっげぇぇぇ」ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ
音楽科の生徒A「うわ・・・汚い、普通科のゲロが制服にかかった」
音楽科の生徒B「おらっ、謝れよ。ゴミが!!!」
ﾎﾞｺｯ
かのん「おごっ」
かのん「痛い・・・・だずげで」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
音楽科の生徒C「まだまだこんなものじゃなから」
音楽科の生徒D「この普通科の女。生意気にもソニーのヘッドホンなんか持ってるよ」
音楽科の生徒A「40,000円もするヘッドホンを普通科が？マジありえない」
音楽科の生徒B「普通科なんて100音を見分ける力も無いんだから100均で充分」
音楽科の生徒C「潰そう」
かのん「やめて・・・・それ・・・お母さんに買ってもらった大切なものだから」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「生意気いってごめ゛ん゛な゛ざい」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「だから返して・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
音楽科の生徒A「どーしよっかなwwwww」
音楽科の生徒B「全裸になったら許してあげるよwwww」
かのん「え゛・・・」
音楽科の生徒C「いいよ。脱がなかったら・・・ヘッドホンを壊すから」
かのん「脱ぎます・・だからヘッドホンを壊さないで・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ ・・・・・・・
かのん「脱ぎました・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
音楽科の生徒A「うわ・・・・校内で裸になる変質者が居るよwwww」
音楽科の生徒B「SNSに拡散しよwwww」
音楽科の生徒C「あーあ、終わったよコイツ」
ﾊﾟｼｬｯ
ﾊﾟｼｬｯ
ﾊﾟｼｬｯ
かのん「やめて・・・写真を撮らないで」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ﾎﾞｺｯ
音楽科の生徒D「黙れ・・・普通科が、口答えするな」
音楽科の生徒D「写真を消して欲しければ、今すぐ10万円用意しろ」
音楽科の生徒E「出来なきゃヘッドホンも潰して、全裸写真をSNSに拡散だから」
かのん「・・・・・そんな」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
音楽科の生徒A「ほらほら〜送信手前だよwwwww押したら投稿されるよ〜wwww」
かのん「・・・・・わかったから・・・100,000円払うから・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ こいつら殺そうぜ
旭川の糞餓鬼共と同じ目に遭わせよう ・・・・・・
かのん「・・・・・・お年玉もかき集めても7万円」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「あと3万円足りない」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「どうしよう・・・・どうしよう・・・・」
かのん(SNSに写真をバラまかれたら、確実に終わる・・・学校も退学になっちゃう)
かのん「こうなったら・・・・」
・・・・・・・・
ありあ「お金を貸して欲しい？」
かのん「うん・・・・スクールアイドル活動には結構お金が掛かるからさ」
かのん「特に衣装もたくさん用意しないといけない」
ありあ「あれ・・・でも、お姉ちゃん。衣装は朝香果林さんに無料で作って貰わなかった？」
かのん「・・・・・ああ、あれね」
かのん「もっと他の衣装も欲しい、あれじゃ全然足りない」
ありあ「ふーん。でどれくらい貸して欲しいの？」
かのん「さ、30,000円」
ありあ「分かった。でも約束してね・・・・必ず返すって」
かのん「うん・・・約束する」 音楽科の生徒A「遅いぞー、これだから普通科の生徒は」
音楽科の生徒B「約束どおり10万円持ってきた？」
かのん「はい・・・・持ってきました」
音楽科の生徒C「おぉ・・確かに10万だ」
音楽科の生徒E「約束通りヘッドホンは返してやるよ」
ﾎﾞｷｯ
かのん「あっ・・・」
音楽科の生徒A「wwwwwwww」
音楽科の生徒B「見たwwwwあの間抜け顔wwww」
かのん「酷い・・・・どうして・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
音楽科の生徒C「普通科が調子に乗るからだ。これは罰だよ」
音楽科の生徒E「全裸写真は1年間大人しく過ごしたら消してあげる」
かのん「そんな・・・約束が」
ﾎﾞｺｯ
音楽科の生徒A「普通科が音楽科に指図するな」
音楽科の生徒A「それとも今すぐばら撒かれたい？」
かのん「ｺﾎﾞｯｺﾞﾎﾞｯ・・・いえ・・・・ごめなさい」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
音楽科の生徒C「分かれば良いんだ。分かれば」
音楽科の生徒B「よーし、金も手に入ったし・・・・葉月も誘って遊びに行こう」
・・・・・・・
かのん「・・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「私はスクールアイドルの活動をしようとしたのに・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「うぁぁぁぁぁぁ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ そりゃつるんでたのがこんな奴らだと知ったら恋ちゃんも数年単位で後悔引きずるわ・・・ この世界メインキャラだけでなくモブキャラもことごとくクズすぎる
こんな世界滅んだほうがいいのでは ・・・・・・
数日後
栞子「♪〜」
真姫「♪〜」
花丸「♪〜」
遥「♪〜」
蘭花「♪〜」
下園咲「♪〜」
小雪「♪〜」
高天原睦月「♪〜」
かのん「♪〜」
海未「なかなか素晴らしい出来です」
善子「様になって来たわね。【Liella!】プロジェクトも」
果林「9校のスクールアイドル1年生の代表がユニットを組んで曲を披露する」
果林「それを布石にスクールアイドルの輪を広げようという計画」
菜々「スクールアイドルというのはやはり【ラブライブ】ありきで活動している学校がほとんどです」
菜々「この【Liella!】プロジェクトを通じて、【ラブライブ】ら囚われない自由なスクールアイドル活動を目指す」
菜々「 ⁄/*ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ さすが栞子は分かっていますね!!!」
歩夢「@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ さすしおだね。菜々ちゃんも少しは見習ったら？」
菜々「・・・・・・」
かすみ「でも納得できないです!!」
かすみ「なんでその9校のスクールアイドル合同グループを結成したのに」
かすみ「中心は、実績も何もないかの子なんですか!!!!」
希「そうやね。未だに緊張してぎこちない感じやし」
絵里「澁谷かのんより真姫の方がよっぽど適任ね」
にこ「はぁ・・・・これだから素人は困る」 にこ「これはスクールアイドルを始めたばかりの澁谷かのんを中心とする事によって」
にこ「スクールアイドル界の話題性を一気に集める作戦よ」
にこ「現状、一番実力の無い彼女が成長する事によって感動も生まれる」
にこ「いわば、サクセスストーリーってなわけ」
にこ「きっと数か月もしたら化けるわよ」
かのん「♪〜」
かすみ「とてもそうには見えないですぅ」
・・・・・・・
栞子「みなさん、お疲れ様です」
栞子「また来週もこの時間帯に集まりましょう」
睦月「よーし、いいアイデアが浮かんだから帰ってさっそく実行なのだ」
花丸「東京の美味しい食べ物を買って帰るずら〜」
栞子「・・・・・」
かのん「あのっ、栞子さん!!!」
栞子「かのんさん。どうかしましたか？」
かのん「ちょっと話があります。ここでは話せませんが・・・」
栞子「分かりました。場所を移動しましょう」 栞子「それで、どうしたのですか？」
かのん「・・・・・スクールアイドルやめたい」
栞子「・・・・・・」
栞子「しお？」
かのん「もう耐えられない」
かのん「私はやっぱり、スクールアイドルなんて柄じゃなかった」
かのん「みんなには悪いけど・・・私・・・これ以上続けても」
かのん「絶対に上達しないし、迷惑を掛けるだけ」
かのん「だから・・・・もうスクールアイドルをやめたい」
栞子「それは・・・本心で言っているのですか？」
かのん「本心だよ!!!」
かのん「もう耐えられない・・・・」
栞子「スクールアイドルは大好きじゃなかったのですか？」
かのん「大好きだよ・・・・今だってそう・・・・でも無理なの」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「元々音楽の才能なんて無かったし、音楽科だって落ちたし・・・」
かのん(普通科の私が音楽をやる資格なんて・・・・)
栞子「どうして下らない嘘を付くのですか？」
栞子「さっきから続けたいって顔していますよ」
栞子「才能が無くたって・・・音楽科に落ちたって関係ありません」
栞子「才能が無いとやっていい資格がないわけじゃないですから」
栞子「才能が無くたって、いいのですよ？」
栞子「だから・・・自分の大好きを否定しないでください」
かのん「あっ・・・・」
栞子「一度家に帰って考えてみてください」 ・・・・・・・
かのん「栞子さんの言う通り、私は嘘を付いている」
かのん「でも・・・無理・・・私がスクールアイドルをしたくても」
かのん「葉月さん率いる、音楽科が許してくれない」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
？「ねぇ・・・」
ことり「かのんちゃん。スクールアイドルを辞めたいって本当？」
海未「栞子との話を立ち聞きしていましたけど」
かのん「・・・・・海未さん、ことりさん」
かのん「はい。スクールアイドルを辞めたい」
ｶﾞｼｯ
かのん「痛っ・・・」
海未「それは困ります。せっかく穂乃果がやる気を出しているのに」
ことり「ﾎﾉｶﾁｬﾝ、廃校を阻止してから元気が無かったのぉ」
ことり「燃え尽きたって感じかなぁ・・・・」
海未「【Liella!】プロジェクトで穂乃果はやる気を取り戻しました」
海未「ですから、あなたが余計な事をすれば・・・また穂乃果はやる気を失ってしまう」
海未「いいですか？勝手に辞める事は出来ないのですよ」
海未「それでも辞めたいというのであれば良いですけど」
ことり「その代わり・・・かのんちゃんの実家のカフェ」
ことり「料理に虫が混入して、評判が大変なことになっちゃうかも♪」
かのん「えっ・・・・」
海未「そうですね・・・例えば私とことりが店に入って注文した料理に【偶然】」
海未「虫が混入したら、どうなるか」
海未「きっと周りも大騒ぎで拡散されるでしょうね。評判はガタ落ち客も減少して売り上げも・・・」
ことり「下手をすれば、閉店って事もありえるかもぉ」
かのん「それって脅しですか？」
海未「いえ・・・・私たちはあくまでも可能性の話をしているだけです」
海未「賢い選択を期待していますよ。澁谷かのん」
かのん「・・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
スクールアイドルを辞めなくても地獄、辞めようとしても地獄・・・・
地獄の1丁目に私は居る。どうしたらいい？誰か助けて・・・・ 次の日
校庭
音楽科の生徒会役員「葉月さん、次の仕事ですが」
音楽科の生徒会役員「普通科の生徒がまたしても音楽の活動を始めようとしています」
恋「またですか」
恋「普通科の人間はどうして、馬鹿な人が多いのですか」
恋「名前をリスト化してください。場合によっては退学を勧めた方が良いかもしれません」
音楽科の生徒会役員「はい!!!」
かのん「あの・・・葉月さん」
恋「はぁ・・・・澁谷かのんさん。何の用ですか？」
恋「私は普通科の生徒と違って忙しいのです。後にしてください」
かのん「お願いします。スクールアイドル部を認めてください」
かのん「この通り・・・」
ﾍﾟｺﾘｯ
音楽科の生徒会役員「この女・・・土下座してます」
音楽科の生徒会役員「地面で土下座なんて・・・普通科は恥というものが無いのですか？」
かのん「・・・・」
かのん(プライドなんて捨てる。私はどうしてもスクールアイドルを認めて欲しい)
かのん(その為なら何度だって土下座するよ)
恋「・・・・・下らない」
恋「安っぽい土下座一つで解決しようという考えこそ、いかにも普通科らしい発想です」
恋「頭の悪いあなたにもう一度言います。スクールアイドルは認めません」
かのん「・・・・・」 音楽科の生徒会役員「そう言えば、この女」
音楽科の生徒会役員「国立音ノ木坂学院の生徒と虹ヶ咲学園の生徒と最近つるんでいるという噂があります」
恋「腐ったミカンの集まる学校の連中とですか？」
かのん「腐ったミカンって・・・」
恋「2つの学校を一度視察したことがありますが、ふざけている学校です」
恋「風紀も乱られて、やりたい放題の学校・・・・極めつけは生徒会長の絢瀬絵里さんと中川菜々さん」
恋「無能な生徒会長すぎて、反吐が出ました」
音楽科の生徒会役員「廃校になったら良かったのに、あんな学校存続する価値ないよ」
音楽科の生徒会役員「ミューズだっけ？あそこに相当痛い奴いるよねwww」
音楽科の生徒会役員「にゃ〜とか言ってるやつとかwww、にこにこニーとか言ってる馬鹿とかwwww」
音楽科の生徒会役員「虹ヶ咲もヤバいよね。@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘとjΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘと⁄/*ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ の人達」
音楽科の生徒会役員「見てるだけで頭脳が下がりそうな間抜け顔ばかりwwwww」
恋「澁谷かのんさん。今すぐ腐った人たちとは縁を切りなさい・・・・あなたも腐っていくますよ」
かのん「私の事はいくらでも・・・馬鹿にしていいけど」
かのん「他校の生徒の事は、馬鹿にしないでください」
かのん「少なくとも、ここの音楽科よりは良い人ばかりです」
かのん「普通科の生徒に自由を与えない、貴方たちの方が狂ってる」
恋「なっ・・・」
恋「私の方針が間違っていると言いたいのですか？」
恋「今すぐ生徒会室に連れて反省文を書かせた方が良いみたいですね」
恋「ついてきなさい・・・」
かのん「・・・・・・」 海未ちゃんも大概だよな
しぶかのの事情通すら聴かず追い詰めて弟の進路勝手に決めて風俗狂いっておかしい・、・ かのん「・・・・・・」
恋「ようやく、反省文20枚書き終わりましたか」
かのん「分からない・・・どうして・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「普通科は音楽科の奴隷なんですか!!!この学校の悪なんですか？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「分からない・・・・分からない・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
恋「腐ったミカンですね。成長しないというか・・・ダメと言うか」
恋「音楽に秀でていない普通科生徒が、音楽に関われば品位に関わると何故分からないのですか？」
恋「やはり音ノ木坂学院は腐ったミカン。取り除かなければ」
恋「後で連絡を入れましょう。今後音ノ木坂の生徒は結ヶ丘に関わるなと」
かのん「そんなのやめて!!!!」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
恋「悪影響があるのは明らかです。これ以上結ヶ丘の生徒を音ノ木坂の毒から守るための措置です」
かのん(酷い・・・なんて学校なの・・・)
かのん(あまりにもこの生徒会長は横暴すぎる) 結ヶ丘女子高等学校の音楽科に進み、歌でみんなを笑顔にする事・・・・私それを目標としていた
でもそれは私のエゴだったのだろうか？
かのん(どうすることも出来ない)
かのん(詰んでいる。スクールアイドルを続けるにしても辞めるにしても)
かのん「・・・・・・ぅぅぅ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
？「何を泣いているのですか。せっかくの素晴らしい声が台無しですよ」
かのん「誰・・・？」
聖良「これは失礼しました。私の名前は鹿角聖良です」
聖良「北海道のスクールアイドルとして遥々東京まで貴方に会いに来ました」
かのん「わ・・・・私に？」
聖良「取りあえず、コーヒーを一杯貰えませんか？」
・・・・・・
カフェ
ｶﾞﾁｬｯ
ｶﾗﾝｯｶﾗﾝｯ
聖良「良い雰囲気のカフェですね。私は好きですよ」
聖良「おや・・・フクロウがいます」
かのん「マンマルっていいます」
聖良「・・・・・♪」
聖良「完璧なまるですね。惚れ惚れとします」
かのん「そんなに丸いですか？」
聖良「とても美しいです。何時間でも見とれてしまいます。」
聖良「・・・・北海道に持って帰っても良いですか？」
かのん「だ、ダメだよ。大切な家族なんだから!!!!」 かのん「コーヒーです・・・・」
聖良「良い香り。いただきます」
聖良「・・・・」ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ
聖良「美味しい。どこのコーヒー豆を使っているのですか？」
かのん「別に普通に変哲もない買えるものだけど」
聖良「だとすれば、愛情という事でしょうか」
かのん「愛情/////」
聖良「かのんさん。私は貴方をスカウトしにきました」
かのん「私を・・・・？」
聖良「スクールアイドル仲間である。カスミちゃんから送られた動画を拝見しました」
聖良「すると・・・とても素晴らしい声に感動しました」
聖良「是非私と北海道で一緒に活動しませんか？」
かのん「えっ・と。カスミちゃんって中須かすみちゃんの事？」
聖良「彼女は北海道出身で、私とは小学生の頃からの付き合いです」
聖良「色々と事件もありましたが、今でも連絡は取り合っています」
かのん「お気持ちは嬉しいけど・・・北海道は東京から遠くて、一人暮らししないといけないし」
かのん「仕送りなんてとても・・・・」
聖良「私の家は広いですから、一人くらい増えても平気です」
聖良「食費も家賃も勿論タダ」
聖良「ですから仕送りなんてしなくても平気です」
聖良「なんならウチの喫茶店でアルバイトとして働けばお金も稼げます」
聖良「良い条件だと思いますが・・・・」
かのん「・・・・・・」
かのん(正直言って、今の学校から離れたい)
かのん(でも北海道は流石に離れすぎているよ)
聖良「結ヶ丘女子高等学校に通う価値ありますか？」
聖良「新設校ではありますが、よくない噂も聞いています」
聖良「音楽科による普通科への差別行為」
聖良「しかもあの伝説的スクールアイドル葉月花さんの娘である葉月恋が主導で行っているとか」
聖良「なんとも悲しい・・・」 聖良何気にかすみの裏事情知ってるのか、ここからあの悲劇に繋がるのが 聖良「あなたは素晴らしい才能を持っています」
聖良「だけど、普通科に居続けてもそれは発揮されない」
聖良「私なら、活かすことが出来ます」
かのん「・・・・・」
かのん「お母さんとお父さんがなんていうか」
かのん「無理をして私立に通わせ貰っているのに、転校するなんて・・・」
聖良「ならばご両親に実力を証明しましょう」
聖良「ちょうど明後日にある音楽大会があります」
聖良「そこで私と組んで優勝すれば、説得の材料にもなるはずです」
かのん「明後日なんて急すぎるよ」
かのん「そんなので優勝できるわけ・・・・」
聖良「簡単にできますよ。あなたの素晴らしい声とギターさえあれば」
かのん「・・・・？」
聖良「ﾌﾌﾌﾌ、そこは私に任せてください」 次の日
スタジオ
かのん「えっと・・・・このメンバーでバンドをするって事ですか？」
聖良「その通りです。私たちでバンドを組み、優勝する」
聖良「そして澁谷かのんさんの音楽の才能を御両親に見せつけて」
聖良「転校を勧める」
聖良「かのんさんがギター兼ボーカル」
聖良「私がドラム」
ランジュ「ベースはランジュに任せなさい♪一応一通りはマスターしているつもりよ」
梨子「ピアノは曜ちゃんに任せて・・・・引退するつもりだから、これが最後の仕事になる」
聖良「すみません。急に沼津から呼び出して」
梨子「いいの、私は頑張ってる子の応援をしたいから♪」
梨子「/ﾒﾉ＾ﾉ。＾ﾘ」
かのん(この人・・・・顔がレズだ) 明日が大会の日の為、夜遅くまで練習が続いた
かのん「ﾊｧﾊｧ・・・・」
ランジュ「最高ね。これならランジュ達優勝できるわ」
梨子「そうね。この出来なら・・・・納得いくかも」
聖良「お疲れ様です。今日はお開きにして明日に備えましょう」
かのん「みなさん、ありがとうごさいました」ﾍﾟｺﾘｯ
ランジュ「お礼を言うのはまだよ。優勝してから・・・じゃないと」
梨子「そうそう、まだ終わっていないから」
かのん「は、はい!!!!」
かのん(なんて良い人達なんだろう)
・・・・・・・
かのん「明日は何が何でも優勝しないと」
かのん「夜遅くまで付き合ってくれたんだから」
かすみ「そうですよぉ。せっかくこのかすみんが紹介してあげたんですから」
かすみ「ちゃんとしてください」
かのん「あっ・・・・中須かすみさん」
かのん「色々とありがとうごさいます」
かのん「あなたが聖良さんに動画を見せてくれたお掛けで私・・・・」
かすみ「勘違いしないでください」
かすみ「別にアンタの為にやったわけじゃないですぅ」
かすみ「かの子がスクールアイドルを辞めるみたいなことをしお子に話したそうじゃないですかぁ？」
かのん「それは・・・・」
かすみ「しお子、とても悲しんでいました。ただでさえお荷物無能な菜々先輩の面倒を見て精神を病んでいるのに」
かすみ「余計な事をすれば、ますますしお子はおかしくなります!!!!」
かのん「・・・・・ごめんなさい」
かすみ「ふんっ・・・スクールアイドルをしたければ虹ヶ咲学園を選べばよかったのに」
かすみ「ふざけた学校に進学した罰です。あんな学校とてもじゃないけど可愛くないです」
かのん「・・・・・そうだね。虹ヶ咲学園に行った方が幸せだった」
かのん(葉月さんがあんな人だったなんて知りたくも無かった) かすみ「あと感謝をするなら、きな子に言ってあげてください」
かのん「きな粉？」
かすみ「言っておきますが、食べ物じゃないですよ。人の名前ですから!!!!」
かすみ「中須きな子。私の妹は・・・かの子のような人間に懐くタイプでした」
かすみ「もし出会っていたら、困っているアンタを必ず助けて欲しいと頼んでくる」
かすみ「それも含めて、助け舟を出してあげたんです!!!!」
かのん「えっと・・・・じゃあ、そのきな子ちゃんに今からお礼に言いに行く」
かのん「好きな物とかある？」
かすみ「とっくの昔に死んでいます。北海道の方にお墓がありますから・・・・もしすべてが終わって」
かすみ「お参りしてください」
かのん「・・・・・・そうなの」
かのん「ごめんなさい・・・その・・・・」
かのん(確かに、中須さん・・・過去形で話していた)
かすみ「謝らなくていいです」
かすみ「その代わり、かの子はちゃんと妹を大切にして・・・・誇れるような姉であり続けてください」
かすみ「それがかすみんからのお願いですぅ」
かのん「分かった・・・ありあに誇れるような立派なお姉ちゃんになってみせる」
かすみ「・・・・・・」 レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。
