すみれ「可可とのツーショットをあげたらSNSの食いつきがいいわね」
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可可「す、すみれってばことあるごとに可可との写真を撮りたがるなんて……やっぱり可可のことが好きなのデショウカ……////」 パシャ
すみれ「どれどれ…」
すみれ(うーん、何か微妙ね)
すみれ(あ、私が立って可可が椅子に座ってるからイアリングが良く見えないのね)
すみれ「あんたの椅子半分空けなさい」
可可「ウェイシェンマ? なぜデスカ?」キョトン
すみれ「私もそこに座るの――ほら、寄って寄って。顔を近づけなきゃお揃いだって写らないじゃない」グイッ
可可「ちょ、すみれ!?」
可可(ほっぺがくっついて――)
パシャ
すみれ(おほ! 今度はいい写真じゃない! 投稿投稿!)
すみれ「はい、イヤリングは返すわ。ありがとう、可可!」
可可「は、はぁ……」
可可(いったい何だったんでしょうカ)
可可(それに素直に礼を言うなんて、変なすみれデス)
可可(いえ、すみれが変なのは今に始まってことではなかったデスね)
可可(――と思っていたのデスが)
=== 千砂都「はい、じゃあ十分休憩! この後5キロランニングねー!」
可可「ぐ、ぐる゛ぢぃ……!」バタリ
すみれ「だらしないわねえ。あ、そうだ」
すみれ「ねえ、可可」
可可「あぁ〜〜?」フリムキ
パシャ
可可「なに撮ってるデスか〜……!」ヨロヨロ
すみれ「良いじゃない、へばったあんたも可愛いわよっ」
可可(……とか)
=== 恋「はぁあああこの苺クレープ、何という黄金比でしょうか〜〜!!」
千砂都「はは!恋ちゃん、苺のことになると異常に目の色変るよねー」
かのん「ちーちゃんは人のこと言えないと思う…」
千砂都「ん?」
可可「でもレンレンのおすすめだけあって、本当に美味しいデス〜!」ン~~!
すみれ「あんた、鼻の頭にクリームついてるわよ」ヤレヤレ
可可「え゛! 本当デスカ!?」ドコドコ
すみれ「あ、待って! 拭く前に――」
パシャ
可可(またクゥクゥとツーショット……)
すみれ「ほら可可、あざと可愛く撮れてるわよ♡!」
可可(……とか)
=== すみれ「ごめん!遅くなったわ!」
可可「あ、すみれ遅刻デス! 一番家が近いあなたが一番遅いとはどういう了見デス!?」
すみれ「髪のセットに時間がかかったのよ。ほら、私髪が長いでしょ?」
可可「その言い訳は通用しマセン! 同じく髪の長いレンレンは一番早く来たのデスよ!」
恋「いえ、私は皆さんとお買い物に行くのが楽しみで気が逸っただけですから」アセアセ
かのん「まあまあ、遅刻と言っても5分だけだから」アハハ
千砂都「それじゃ行こっか。この町の丸いものを探しに!」
恋「ええ!? 神津島旅行の下準備では!?」
千砂都「たはは、そうだった――」
ガヤガヤ
可可「マッタク。あなたという人は緊張感が足りマセンっ。これがラブライブ予選だったらどうするのデスかっ」プンプン
すみれ「だから悪かったわねって――そんなことより可可。その服良いじゃない」
可可「ほぇ? そ、そうデスか?」
すみれ「ええ。ふわっとした可愛い雰囲気でとても可可らしいわ」
可可「それはどうも――」
すみれ「そうだ! 私服ツーショット撮りましょ?」ダキヨセー グイッ
可可「あっ…//」
パシャ
可可(…などと……)
=== 可可(クゥクゥの寝ているところを勝手に撮ったり、ツーショットをやたら撮ったり)
可可(あんなにくっついてきて)
可可(しかも、か、『可愛い』って……)
可可(もしかして、すみれ、クゥクゥのこと――)
可可「……キュゥ////」
可可(あ、ありえマセン!! クゥクゥとすみれはケンエンの仲!)
可可(そもそも! クゥクゥはすみれのコト嫌いデシタ!)
可可(スクールアイドルをバカにして。ポテンシャルは高いのに自信がないからってセンターから逃げて)
可可(クゥクゥたちが背中を押さなければ、いつまでも”ショービジネスの世界を目指す自分”を隠れ蓑にして、
スクールアイドルに本気で打ち込むことから逃げていたに違いありマセン!)
可可(……でも、それは昔のすみれ)
可可(今のすみれを、クゥクゥはどう思って――)
可可「…っ!……///」
可可「ああ違いマス違いマス!!」
可可「も〜〜ムカつきマス!! なんでクゥクゥがこんなことで悩まないといけないのデス!!」ウガー アイカツのかなり初期の話であおいがSNS中毒になった回思い出した かのん「悩んでるの?」
可可「わぁ!!? か、かのん!? どうしてここに!」ドキドキ
かのん「どうしてもなにも、ここ部室だよ?」ニガワライ
可可「はっ!」
可可(ミシンがすごいことに!)
かのん「私に話せるようなことなら、聞かせてほしいな」イスニコシカケ-
可可「かのん…」
かのん「夏のラブライブ予選まであと少しでしょ? その前に片づけちゃおうよ」ニッコリ
可可「ラブライブ…」
可可(そう、ラブライブ!!)
可可「かのん、ありがとう。でもクゥクゥは大丈夫デス!」メラメラ
かのん「そ、そう?」
可可「はいデス! ラブライブで勝つことに比べたら、小さなことデス!」
かのん「そう? 大丈夫なら良いんだけど……」
可可(そうデスとも。今のクゥクゥにとってはラブライブで勝つことが一番の課題!)
可可(このニッポンでスクールアイドルを続けていくために!!)
=== すみれ(ふっふっふ……)
スマホ『フォロー:112 フォロワー:4302』
すみれ「はっはっは」
スマホ『今日のオフショット♡ スタバで宿題しながらガールズトーク 可可ちゃん、頭良くてびっくり〜 将来は一緒にギャラクシーカリスマアイドルになるんだから☆』
スマホ『いいね:2千 コメント:109』
すみれ「あーっはっはっはっは!!」
すみれ妹「お姉ちゃんうるさい。お風呂空いたよ」
すみれ「後で入るわ」
すみれ妹「もう。おじいちゃんにどやされても知らないよ」
すみれ「フッ……」憐れむ目付き
すみれ「愚かなる妹よ。あなたはそうやって籠の中で生きるがいいわ……」
すみれ妹「はあ?」イラリ
すみれ「私はじきに羽ばたくの。ここを出て行くの。厳しいしきたりともおさらばよ」
すみれ妹「何だか分からないけど、早くお風呂入ってね(威圧)」
すみれ「分かったったら分かったわよ」
すみれ「まったく、我が妹ながらキツイ子ね。誰に似たのかしら」 すみれ(さて、フォロワー5千人を前にして最近伸び悩んでいるわね)
すみれ(基本可可とは学校と部活の絡みしかないから、飽きられてきてるのね)
すみれ(よし、ここはカンフル剤よ)
スマホ テテテ テテテ テテテ テン♪
可可『ウェー? なんデスか?』
すみれ「あ、可可。今大丈夫だった?」
可可『はい。通話料無料のLINEじゃなかったら切ってマシタが』
すみれ「そしたらスタンプ爆撃するまでよ」
可可『あれ迷惑だから止めろデス🔥🔥!』
すみれ「あんたも学ばないわね。寝るときには通知切っときなさい」
可可『姐姐――お姉ちゃんからの連絡はすぐ出る約束なんデス!』
すみれ「お姉さんね。そう言えばあの件はどうなったの? その、成果が出なかったらってやつ……」
可可『二年生のうちに成果が出なければ上海に帰って大学受験、ということになっていマス』
可可『でも大丈夫デス。今のLiella!なら今年のラブライブは勝てマス!』
すみれ「そう……一緒に頑張りましょうね。あんたのこと、帰したりはしないわ」
可可『ありがとう。…嬉しいデス』
すみれ「あら、素直ね」
可可『クゥクゥはいつだって素直デス。天邪鬼のすみれには分からないデショウ』
すみれ「それが素直じゃないって言うのよ」クスクス
可可『ははッ』 すみれ「そう……一緒に頑張りましょうね。あんたのこと、帰したりはしないわ
うーんこの 可可『それで、なんの用デス? 下らない用なら切りますヨー」
すみれ「ううん。可可の声聞きたかっただけ」
可可『…っ!!』ガラガラガッシャン!
すみれ「可可? どうしたのよ?」
可可『……なんでもありマセン。部屋にネズミが出ただけデス』
すみれ「いや一大事じゃない!」
可可『はい。なので切りマス。また来週デスさよならデス――』
すみれ「ああ待って待って! 冗談はさておいて」
可可『イーグェツァオガオデシャオホア!』
すみれ「は? なんて?」
可可『いえ何でもありマセン。早く本題に入れデス!』
すみれ(なんかいつにもましてイライラしてない、この子?)
すみれ「明日遊ばない?」
可可『明日デスか? 良いデスが皆さんの予定は――』
すみれ「ううん、二人で」
可可『っ!!』ドンガラガッシャン!!
すみれ「何!? どうしたのよ!」
可可『いえ、またネズミが出ただけデス』
すみれ「あんたそこもう引っ越しなさい!!」 すみれ「――で、結局明日予定は大丈夫?」
可可『別に、予定は大丈夫デスが……』
すみれ「??」
可可『どうしてあなたはこうもクゥクゥのことを……』
すみれ「なに? 良く聞こえないのだけど」
可可『いえ! 何でもありマセン! 覚悟は決まりましたカラ!』
すみれ「覚悟?」
すみれ「あんたときどき変な日本語使うわねぇ」クスクス
すみれ「じゃ、そういうことで。明日10時に原宿駅前で待ち合わせね! じゃ!」
スマホ テレロン↓♪
すみれ(さてさて、明日はいろんなシチュエーションでツーショットを撮りまくってやるわ〜〜) すみれ(これでフォロワーもまた爆上げねっ)ニッシッシッシ… すみれ(……あれ?)
すみれ(そういえば私、可可と二人きりで遊ぶって初めてのような……)
すみれ(それどころか友達と二人で遊ぶこと自体初めてのような?!?!?!)
すみれ「……」ドクン ドクン
すみれ(え、なんか緊張してきた…?)
すみれ(友達と二人で遊ぶのが初めてだから? それとも――)
すみれ(って、馬鹿馬鹿しい。相手はあの可可じゃない)
すみれ(明日は単なるフォロワー稼ぎのための素材集めなんだから。それ以上でもそれ以下でもないわ。うん)
すみれ(さ、もう今日は寝ましょ。寝不足でコンディションが悪くなったら自撮りに差し障るもの)
=== 6cƠᴗƠ∂ 続きはまた明日デス!(スレが残っていれば) ツーショットだけじゃなくて、可可単体でも可愛いって写真撮ってるし天然無自覚たらしめ
大丈夫 落とさないから これほどまでに落としてはならないスレが今まであっただろうか 今こそケンカップルの腕の見せ所。喧嘩→仲直り→百合の流れを見せつけてくれ 6cƠᴗƠ∂ いま、ない頭を捻って書いているデスよ〜〜少々お待ちくださいデス 朝
AM 8:07 可可の部屋
ピピピ ピピヒ ゚ピピピ ピピピ…………
隣人モブ代「唐さん。唐さ〜ん! 目覚まし時計の音うるさいんですが!(ガチギレ)」ドンドンドン!
可可「う〜〜〜ん? あと五分〜〜〜……」
可可「……っは! もうこんな時間デス!?!? 寝坊しまシタ!!」アイヤー
可可(どどどどうしマショウどうしマショウ! 早く寝なくてはと思って昨日の夜はなんの準備もしていないというのに!!)
可可(結局緊張して全然寝られませんデシタ! すみれが前日になって遊ぼうなんて言い出すのが悪いのデスヨ〜〜〜!)グギギギ
可可(とにかく超特急でシャワーを浴びて歯を磨いて……)
可可「あああ服はどうしマショウ!」
可可「このニットは? 色が季節感なさすぎマス!」
可可「こっちのワンピースは? コーデをラクしすぎデス! 全Liella!ファンにガッカリされマス! はわはわはわ……」
可可「おお、この服デス! これなら季節感もバッチリかつ考え抜かれたコーディネートが――」
可可「ってこれ制服デス!!!」ビターン 可可「ハァ、ハァ……」
可可「……いったん落ち着くのデスよクゥクゥ。考えるのデス。どんな服ならクゥクゥファンが喜ぶかを」ムーン
すみれ『その服良いじゃない』『ふわっとした可愛い雰囲気でとても可可らしいわ』
可可(『可愛い』)
可可「……///」
可可「こ、これデス!」
可可(春らしい、可愛い系のコーデを揃えるのデス! フリルのついたVネックのカットソーに、オーバーサイズのマウンテンパーカーに……)
可可(あとはメイクして、アクセサリーをつけて、ポーチにいろいろ詰めて……)
可可「ヨシッ!デス!」鏡ノ自分ヲ指サシ-
可可「ふー、なんとか間に合いマシタ! まったく、熱烈なファンを持つのも大変デス!」
可可(そう。すみれがクゥクゥのことを大好きだというのは分かりマシタ)
可可(だからクゥクゥがすみれのために可愛く着飾るのは当然のコト)
可可(だってクゥクゥは、ファンのために尽くすスクールアイドルなのデス)
可可(ちょっと緊張はしマス。でもこれはファンの前でステージに上がるのと同じ)
可可(すみれに対して特別な感情があるからではありマセン)
可可(…………と、そうやって、誤魔化してきマシタ)
可可(でも、もうそれも要らないみたいデス)
可可(あんなふうにツーショットを撮って、『可愛い』と言ってくれて、そして今日、デートに誘ってくれた)
可可(それは『そういうこと』なんデスよね、すみれ?)
可可(ラブライブで勝つまでは、クゥクゥの本当の気持ちにはフタをしておくつもりデシタ)
可可(でも『そういうこと』なのであれば、クゥクゥの覚悟は決まっていマス)
可可(すみれも今日、覚悟を決めているのデスよね?)
可可(待っているデスよ、すみれ) AM 10:03 原宿駅前
すみれ(可可まだかしら)サングラス上ゲテ スマホ見ル
すみれ(あの子が待ち合わせに遅れるなんて珍しいわね〜)
すみれ(ん、あのおしゃれなコーデの子――)
すみれ「あ、可可こっちよ〜」
可可「スミマセン、ちょっと遅くなってしまいマシタ」トテトテ
すみれ「構わないわよ。私は可可と違って心が広いのっ」フフン
可可「ありがとうー」ニコッ
すみれ(? いつもなら『一言余計デス!』とか噛みついてきそうなものだけれど)
すみれ(まあいいわ。それにしても――)
すみれ「あんた今日はずいぶん気合いの入ったコーデね」
可可「そ、そうでしょうカ?」伏シ目-
すみれ「ええ、とってもかわ――」
可可「…」ジッ
すみれ「か、わ……」
すみれ(え、なにその目!? 言いづらいのだけど!?)
すみれ「かわ………」
すみれ「かわ、乾くわねー、のどw もうすぐ夏だものねー。あ!!(大声)まずはどこかカフェにでも行きましょうか!w」
可可「……はぁ〜〜〜〜〜」溜息
可可「……」ジーッ
すみれ「な、なによ。なによったらなんなのよっ」
可可「いえ」スッ
すみれ(ひゃ! 可可が腕を絡ませてきて――)
可可「ではこっちに行きマショウ! クゥクゥおすすめの中華カフェがあるのデスヨー」ニコッ
すみれ「あ、ちょっと可可〜〜!」
=== AM 10:21
可可「ん〜〜ナイラオワタルシミ……」ズズズッ
すみれ「確かにこのナイラオ?って飲み物は新感覚ね〜〜」ズズズッ
可可「そうデショウ? 美味しいお茶の貸しは高くつくデスよ」エッヘン
すみれ「なぁに偉そうにっ。…それにこのタンユェンってお団子も美味しいわね」モッチモッチ
可可「はい、可可の故郷の味。無限に食べられマス」モッチモッチ
すみれ「白くてモチモチで丸くて…千砂都に教えたら大変なことになりそうね」
可可「たぶん一つも食べずにずっと眺めてマスよw」
すみれ「ありそうねw ホントに美味しいわ。もっと注文しても良かったかもね」
可可「流石に太りマス。スクールアイドルは節制と克己心デスよ、すみれ」
すみれ「大丈夫。私はあなたより運動して消費しているもの」
可可「ムッ」キッ
すみれ「と言うわけで最後の一個もーらい!!」ヒョイ
可可「あー!あー!!? なぁんてことを!! 最後の一つはじゃんけんでと法律で決まっているのデスよ!?!?」ムッキー! パシャッ
可可「なに写真撮ってやがるデス🔥!!!」
すみれ「ふふふッ、むくれた可可、タンユェンみたいよ? ほら」スマホミセー
すみれ「白くてモチモチで丸くって、可愛いじゃないっ」
すみれ(…あ、いつもの感じに戻って来たわ)
すみれ「ね、もう一枚撮らせて? 今度は二人で」
可可「…まあいいデスが、クゥクゥは笑いマセンよ!」
すみれ「いいわよ、その方が面白そう。はい、チーズ!」
パシャッ
すみれ「…お、いい写真じゃない。片方がむくれた顔した自撮りなんてシュールで新鮮だわ」
すみれ「画像のタイトルは『可可ちゃんのむくれ記念日』にしましょ」
可可「……ぷっ、あはは! なんデスカ”むくれ記念日”って。すみれは育児中のお母さんデスカ? すみれママー!」キャッキャ
すみれ「そんなところね! クゥクゥって子供っぽいから!」 可可「フンっ!」バシッ
すみれ「あ、あんた私のナイラオをどうするつもり――」
可可「フンっ!」ズズズズズズズズズズーズーー!!
すみれ「あー!!あー!!?全部飲んだわねあんた〜〜〜〜!!!」ゴゴゴ
パシャッ
可可「キャハハハっ! すみれ凄い顔してるデス〜〜般若デス〜〜!」キャッキャ
すみれ「うわっ、やば! それは消しなさい! あんたの写真と違って洒落にならない顔してるから!」
可可「やデス〜〜みんなに送りつけてやりマ〜ス!」
すみれ「絶対やめなさい! ちょ、そのスマホ貸しなさいよ〜〜!」
可可「キャーくすぐったいデス〜〜どこ触ってるデスカ〜〜〜!!」ポカポカ
すみれ「あんたこそマジな抵抗はよしなさいよ〜〜!!」
こわい店員「お客様お静かにお願いしますね?(威圧)」ビキビキ
くぅすみ「ご、ごめんなさい……」シュン…
=== すみれ(朝は変に神妙だった可可も、その後はいつもの調子に戻って、安心したわ)
すみれ(とはいえ、朝から夜まで原宿界隈を練り歩くのは流石に疲れたわね)
すみれ(でも、可可との写真もたくさん撮れたし、良しとするわ)
=== PM 14:44
可可「すみれすみれ! 見てクダサイあのパンダ柄のニット帽! 很可爱〜〜!」
すみれ(でた、竹下通り名物のコンセプトが謎なアパレルショップ…)
すみれ「あんたホントにパンダ好きね〜。被ってみたら?」
可可「い、いいのでショウカ?」キラキラ
すみれ「良いでしょそれくらい」
可可「では――ど、どうでショウカ?!」フリムキ
すみれ「ええ、とっても可愛いわよ」ニコッ
可可「……///」
すみれ「じゃあ私はこのタヌキ?柄のやつを被って――はい、チーズっ」
パシャ
=== PM 16:09
可可「すみれ! あのお店行ってみたいデス! ひとりでは入りづらいので」
すみれ「そりゃ入りづらいでしょうよ。超高級ジュエリーショップじゃない…」
可可「入ってみまショウ! 何事も経験デス!」
すみれ「え〜〜〜、冷やかしってことでしょ? 門前払いされない?」
可可「大丈夫デス! 日本人はとっても優しいデスから!」
すみれ「ちょ、ホントに入るわけ〜?」
店内
すみれ「ひえぇ〜〜〜このネックレス一本400万円だって……」ヒソヒソ
可可「誰が買うんデショウ、想像出来マセン」ヒソヒソ
すみれ「そりゃあんた、大金持ちでしょ。札束で人の顔叩いてるタイプの」ヒソヒソ
可可「すみれの中のお金持ち観、歪んでマス」ヒソヒソ
すみれ「じゃああんたはどうだって言うのよ」ヒソヒソ
可可「それはもう、借財のカタに臓器を売らせるようなコンチクショーどもに決まってマス」ヒソヒソ
すみれ「あんたの方がよっぽど偏ってるじゃない!」ヒソヒソ
やさしい店員「そちらの商品、試着してみますか?」
くぅすみ「ギャ、ギャラクシー!!」
すみれ「い、いいんですかったらよろしいのですか!?」ワタワタ
やさしい店員「ええ。女の子は輝きたいものですものね」フフフ
すみれ「じゃ、じゃあこっちの可可にお願いします!」
可可「すみれ! すみれは良いのデスか!?」
すみれ「わ、私はいいわ! お昼のお店のお詫び! あんただけ試着させてもらって!」
すみれ(なんか私は壊しちゃいそうだもの!)
やさしい店員「では……」スチャ
可可「ふわぁああ! すみれすみれ! どうデスカ!?!?」
すみれ「すごいわ可可、綺麗よ! 輝いてるわ!」パシャパシャパシャ
可可「…///」伏シ目-
=== PM 18:33
可可「あ」
すみれ「ん」
くぅすみ「「綺麗な夕陽……」」
くぅすみ「っ!」目ヲ見合ワセー
くぅすみ「あはは!」
すみれ「見事にハモッたわね」
可可「デス」
すみれ「…あ、そうだ! スマホをこの塀の上に置いて、こうして……」
可可「??」
すみれ「はい、カメラの方を向いて、並んで!」グイッ
可可「おっとと……」
パシャ
すみれ「……どう、これ?」
可可「うわぁ、夕陽をバックにして綺麗デス〜〜!」
すみれ「でしょ? すごい”映え”よね、これ。自分のセンスが恐ろしいわ」
可可「ちょっと逆光で二人の顔が暗いデスが」
すみれ「フンっ、編集でどうにでもなるわよっ」
可可「でもクゥクゥこの写真好きです」
すみれ「そう?」
可可「はいデス。可可、お姫様みたいで――」
すみれ「あ〜、確かに私が強引に可可を引き寄せたから、可可が私に身を預けた感じになっちゃったわね。じゃあ私があんたの王子様ってこと?w」
可可「……///」コクッ
すみれ「んな、なんであんた照れてんのよ!こっちまで恥ずかしくなるじゃない!///」
可可「はぁ!? 照れてなどいマセン、夕陽のせいデス! すみれこそなにロマンチックな気分になっているのデスカ、恥ずかしい!!」
すみれ「なにを〜〜〜!?」
可可「なんデスか〜〜〜!?!?」
=== PM 20:03 原宿
すみれ「ん〜〜〜〜今日は遊んだわね〜」ノビー
可可「そうデスね〜、遊び疲れるという単語はこういう時使うデスね〜〜」グッタリ
すみれ「さて、じゃあそろそろ解散としましょうか」
可可「解散、デスか?」
すみれ「ええ、どうかした?」
可可「……」ジッ
すみれ(あれ? また今朝の感じ……)
可可「………」ジーッ
すみれ「…な、なんなのよ私のこと見つめちゃって!」
可可「……はー、すみれは本当に根性ナシのグソクムシデス」カタスクメ-
すみれ「な、なんで急にディスられたわけ?!」ギャラクシー
すみれ「根性なしたって、遊び疲れたってあんたも言ってたじゃない!」
可可「いえ、そういう意味ではありマセンよ――なんでもないデス。今日は解散しまショウ!」
可可「はぁ〜あ、クゥクゥは一日すみれに振り回されて疲れマシタ。疲労コンペイデス!」
可可「ではクゥクゥはこっちデスので!」タッタッタ…
すみれ「え、ええ……」ボーゼン
すみれ「って、走る元気あるじゃない…変な可可ね」
=== 可可「やっぱりすみれはグソクムシです」タッタッタッタ
可可(あの時と同じ、あと一歩が踏み出せない臆病なグソクムシ)
可可(でも、それでも良いのデス)
可可(今日、クゥクゥは気が付いてしまったのデス)
可可(クゥクゥはすみれがどうしようもなく好き)
可可(クールですかしたところも、ときどきはしゃぐところも、それに実は臆病なところも)
可可(ぜんぶひっくるめてすみれが好きなんデス)
可可(あの時すみれをセンターに推したのは、臆病なすみれを変えたかったからではなかったのデス)
可可(臆病さも含めたすみれが好きで、応援したかったからなのデス)
可可(一緒にいると楽しいデス。可愛いと言われると頭がボーっとしマス。肩が触れ合うとドキドキしマス)
可可(クゥクゥはすみれが大好き)
可可「臆病でもいいのデスよ、すみれ。クゥクゥはいつまでも待ってマスから」
=== 6cƠᴗƠ∂ お仕事入ってしまって今日全然進みませんデシタ…続きはまた明日デス!スミマセン! クゥクゥちゃんは十分頑張ってる
ご褒美にこのまま900くらいまでだらだら何回もデートしてくれてもいいんだよ
ナイラオ美味しそう初めて知ったわ どうでもいいけどクゥすみ画像見て喜んでるのがすみおじって嫌だな…ラブライブ世界におじさんは要らないよ(辛辣) >>158
すみおじなんていないよ
ファンもみんな10代20代女子 ここまですごく丁寧に描かれている良質なクゥすみなので期待が高まります 6cƠᴗƠ∂ お仕事忙しくてなかなか書き進められず…申し訳ないデス! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています