千歌「前髪を短く切りすぎたのだ……」
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千歌「ん〜……」ゴロゴロ
志満「千歌ちゃん?」
千歌「んあー?」ゴロゴロ
志満「一日中パジャマでごろごろしているとダメ人間になっちゃうわよ?」
千歌「えー?」ゴロゴロ
志満「天気もいいしどこかお出かけでもしてきたら?」
千歌「でも〜、やることないし〜」
志満「あ、そうだ!美容院にでも行って来たらどう?千歌ちゃん、前髪けっこう伸びて来てない?」
千歌「え〜?いいよ、めんどくさい」 志満「そんなこと言わないの。女の子なんだから」
美渡「お前も高校生なんだから身だしなみとか少しは気にした方がいいと思うぞー」
千歌「むぅ、不細工な美渡姉だけには言われたくないもん」
美渡「んだと!!このバカチカ!!」ムカッ!
千歌「それに散髪なんて自分でも出来るじゃん」クシクシ
志満「プロの美容師さんだったらも〜っと上手に出来るわよ。ほーら、お金は出してあげるから。ねっ?」
千歌「え〜っ?」 千歌「むぅ……」
千歌(散髪なんて絶対自分でも出来るもん。それに床屋の人とかいっつもチカのことおんなじ髪型にしか仕立て上げてくれないじゃん)
千歌(私のことなんて私がいっちばんよくわかってるんだから!絶対自分でやった方が上手く行くもんね!あとわざわざお出かけなんてするのめんどくさいし!)
千歌(いいもん!散髪なんて自分でやって、その分他のことにお小遣いは回してやるっ!!にししっ!!)
千歌「そうと決まれば!はさみ、はさみ〜……あった!」
≪鏡≫
千歌「ん〜、えっと……ていっ!」
ジャキン!
千歌「えっ?あっ……」
パッツーン
千歌「……あああーっ!!!」 千歌「志満ねえ!!志満ねえ〜!!」ドタドタ!!
志満「どうしたの?千歌ちゃん……って」
千歌「ふぇ〜ん!!!前髪短く切りすぎたぁ〜!!!」
美渡「ぷっ!デコ、丸見え……!!ぷぷぷっ!!」クスクス
志満「はぁ、だから言ったのに」
千歌「どうしよーっ!!どうしようったらどうしよ〜っ!!!志満ねえ〜!!」アワアワ
志満「そんなこと私に言われても……」
美渡「ぷぷっ、あはははっ!!まあそのままでもいいんじゃない?似合ってるぞ、おかっぱ頭。昭和の小学生みたいで、ぷぷぷっ……」
千歌「むぅ〜!!それ絶対バカにしてるっ!!」プクーッ!!
美渡「だって面白すぎるんだも〜ん。だいたいバカチカは昔からおでこが広いんだし、おかっぱ頭になんてしたらますますハゲ
ポカポカ!!
千歌「ううーっ!!!ゴリラの美渡姉だけには言われたくないっ!!」
美渡「ちょっ、叩くなっ!!やめろっ!!」
志満「二人ともやめなさい!!千歌ちゃんも美渡も侮辱するような発言しないの!!」
美渡「ちぇっ」
千歌「ふんっ!!」
志満「はぁ……」 千歌「……」チラッ
≪鏡≫
千歌「うぅぅ、やだよぉ。こんな髪型可愛くないよぉ、子供みたいだし……」
美渡「仕方ないだろ。自分でやっちゃったんだから」
千歌「けどっ、うぅぅ………」ウルウル
千歌「ぐすん……」
≪鏡≫
千歌「……」チラチラ
≪鏡≫
千歌「うぅ……」
千歌「……あーもうっ!!じゃあ私髪の毛元に戻るまでずーっと外に出ないでやるっ!!」
志満「えっ?」
美渡「学校とかどうすんだよ」
千歌「行かない!全部休む!前髪戻るまでずーっと家で過ごすもん!ふんっ!」
美渡「えぇ……」
志満「はぁ……」 千歌「あっかんべー!もう二度と部屋から出てこないもんねー!」
バタン!!
美渡「……」
志満「……」
美渡「……どうすんだよ。あいつ部屋に引きこもるとか言ってるぞ」
志満「美渡が千歌ちゃんのこと茶化すからでしょ」
美渡「それを言ったら千歌が自分で髪を切り始めるのが悪いんだろ」
志満(……)
美渡「どうすんだよ。このままだとほんとに学校行かないかもよ?あいつこういう時だけ無駄に頑固だし」
志満「そうねぇ……」 千歌「はぁ……」
ゴロン!
千歌「……うぅぅ、ぐすっ」グスッ
千歌(どうして髪の毛なんて自分で切っちゃたんだろ……大人しく志満姉の言うこと聞いておけば良かったよぉ……)クシクシ
千歌「うぅぅ……」
コンコン
千歌「……誰?」
志満「私よ」
千歌「……」
志満「ねえ千歌ちゃん、いいものあげよっか?」
千歌「いいもの……?」 志満「じゃじゃーん!ヘアスプレー!」
千歌「?」
志満「ほら千歌ちゃん、ちょっとこっちにおいで」クイッ
千歌「あっ!ちょっと志満姉!!いいって別に!!」
志満「いいからいいから。とびっきりに可愛くしてあげるんだから♪」クシャッ!
千歌「わああっ!!わあああああ〜っ!!」
………
……
… 〜間〜
志満「……できた!」
千歌「?」キョトン
志満「どう?これならお外に出ても恥ずかしくないでしょ?」
千歌「うーん……」
≪鏡≫
千歌「……」チラッ
≪鏡≫
千歌「……おぉ〜!すごい!なんか梨子ちゃんみたい!」
志満「そうね。前髪を横に流す感じに固めてみたの。この髪型だったらおでこが見えちゃってても気にならないでしょ?」
千歌「うん!ありがと、志満ねえ!」
千歌(おぉ〜っ!髪の毛ふわふわで子供っぽくないし、本物のオシャレなお姉さんになっちゃった気分だよっ!)クシクシ♪ 〜翌日〜
果南「あれ?千歌、もしかしてイメチェン?」
千歌「そうだよ!大人っぽくしてみたんだー!」クシクシ
花丸「お手入れが行き届いている感じが見て取れるずら」
ルビィ「髪の毛ふわっふわで可愛いね!」
ダイヤ「ええ。それでいて前髪がきちんとまとめられておりますし、きちんと清涼感も感じられますわ」
千歌「でしょでしょ!大人っぽいでしょ!」
梨子「そうね。まるでいつもの千歌ちゃんとは別人みたい」
千歌「えへへ〜♪」
曜「……」
チラチラ
曜(かっ、可愛い……//) 曜「……//」
曜(いつもの子供っぽくて人懐っこい雰囲気の千歌ちゃんも物凄く可愛いけど、大人っぽい雰囲気の千歌ちゃんもこれはこれで魅力たっぷりですっごく可愛い……///)
曜(なんだろう、こう……大学生になって久しぶりに会った千歌ちゃんとデートとかすることになっちゃったら、こんな大人っぽい髪型とコーデにちょっぴりブランド物のカバンとかを合わせてきて……)
千歌『えっ?別人みたい?ま、まぁ、私も曜ちゃんのためにお化粧とか結構頑張ってきたとこあるし……///』クシクシ
千歌『も、もっと褒めてくれると嬉しいなぁ。あはは……///』
曜「っ〜〜///」キュン♡
曜(み、みたいな……///)
善子「はぁ……曜?」
曜「ふえええっ!!?よよよ善子ちゃん!!?///」ビクッ! 曜「びっくりしたぁ!!急に話しかけないでよーっ!!」
善子「はぁ。そんなことより曜はいいの?」
曜「な、何が……?」キョトン
善子「千歌のこと褒めておかなくて。可愛いと思ったのなら素直に言葉にしておいたほうがいいと思うわよ。その方が千歌だってきっと喜んでくれると思うし」
曜「うえええっ!!?あ、いや、私は別に……///」
善子「はぁ……ねっ、千歌?」
曜「っ!!?///」ビクーッ!!! 千歌「ん〜、なあに?」クシクシ
善子「その髪型似合ってるわよ」
千歌「でしょでしょ!!いつもより大人っぽいでしょ!?えへへ、頑張ってセットした甲斐があったなぁ〜♪」クシクシ
善子「そうね。ねっ、曜?」
曜「びくっ!!?」
善子「曜もそう思うでしょ?」
曜「うええっ!!?///あ、いや、えっと、その、私は……」
千歌「曜ちゃん?」キョトン
曜「あぅぅ……///え、えっと!!そのっ!!」
千歌「?」 曜「す、す………!!!///」
千歌「……?」
曜「す、す……すてき!!素敵だと思う、よ……」
千歌「だよね〜!ありがとっ!!」
曜「……はぁ」
曜(うぅぅ、結局今日も好きって言えなかった……)
千歌「〜♪」ルンルン ◇———◇
千歌(へへーん、みんなに新しい髪型可愛いって言ってもらっちゃった〜♪)
千歌「志満ねえ!!ねえねえ志満ねえ!!」ユサユサ
志満「なあに?どうしたの?」
千歌「志満姉がいっつも使ってるあの髪の毛くるくるってするやつ使っていい?いいよね!?」
志満「えっ?……もしかしてヘアアイロンのこと?」
千歌「うん!」
志満「いいけど、怪我だけはしないでね?」
千歌「わかってるっ!」
ピューッ!
千歌「〜♪」 〜そして次の日〜
千歌「ふふふふふ〜ん♪」クシクシ
果南「あれ?もしかして千歌、今日もまたイメチェン?」
千歌「うん!どうどう?可愛いでしょ?」クルクル
梨子「そうね。ゆるふわウェーブ、すっごく似合ってはいるんだけど……結構大変だったんじゃない?お手入れするの」
千歌「えへへ〜、出来ないところは志満姉にも手伝ってもらったんだ〜」
梨子「そっか。よかったわね、優しいお姉さんがいてくれて」ナデナデ
千歌「うん!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています