その時、隣の家部屋の地下に続く床の扉が空いた

まるで5人を誘うかのように……

かのん「何?今の…?」

可可「すみれ、この下に何があるのデスか?」

すみれ「知らないわよ?私」

千砂都「…私見てこようかな、面白そうだし」

かのん「え…ちぃちゃん?」

可可「可可も行く…デス」

かのん「可可ちゃんまで…」

千砂都「恋ちゃん、懐中電灯持ってきてたよね」

恋「…はぁ、まったく」

ここはすみれの別荘、という名のボロい山小屋

長年誰も使っていなかったのか懐中電灯さえ置いていなかったのだが…

恋が懐中電灯を持ってきていたことで、幸か不幸か突入を止める口実が一つ無くなってしまっていた

恋「危険なことはしないでくださいね?」

かのん「ちーちゃん!やめたほうがいいよ!?危ないよ!」

すみれ「やめたほうがいいんじゃないの?」

千砂都「大丈夫大丈夫!危なかったらすぐ戻るから」

かのん「…わかった。じゃあ、私も行くよ」

すみれ「かのん!?」

かのん「怖いけど、ちぃちゃんと可可ちゃん二人だけで行かせるよりはマシだもん」

かのんの突然の宣言にしばらく唖然としていたすみれだったが

すみれ「あーもう、わかったわよ!」

すみれ「私と、あと恋も一緒に行きましょう!こうなったら、ヤケったらヤケよ!」

恋「そうですね、少なくとも二人よりは安全ですし」

可可「じゃあ、早速行くデス!」

かのん「大丈夫…だよね?」