愛が>>3に>>7する話
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愛「せっつーってさぁ」
せつ菜「なんですか?」
愛「可愛いよね」
せつ菜「へ?」
せつ菜「ななな、なんですか急に」
愛「いや、ふとそう思って」
愛「……」ジー
せつ菜「な、なんですかっ」
愛「……」スー
せつ菜「どうして近づいてくるんですか!?」
愛「…………」ジー
愛がせつ菜の頬に右手を添えようとす
せつ菜「……っ」
思わず目をつぶってしまう
ガラッ
璃奈「愛さん、せつ菜さん、早いね。私が部活一番乗りだと思ってた」
愛「うん、愛さん練習の気合ばっちりだよっ! 『あい』だけにっ!」
璃奈「私も頑張る。璃奈ちゃんボード『ムンッ!』」
せつ菜「…………」ドクドク ーーーー
ーー
せつ菜(愛さんのあれは、いったいなんだったんでしょう)
せつ菜(愛さんの振る舞いは、まるでなにもなかったようですし)
せつ菜(忘れた方がいいんでしょうか)
せつ菜「はぁー……」
愛「おつかれー! せっつー!」
誰かが後ろから急に抱きついてくる
せつ菜「わっ、わわ!」
せつ菜「愛さん!?」
愛「正解! せっつーは今帰り?」
せつ菜「は、はい」
愛「そっかそっかー、遅くまで生徒会の仕事頑張ってて、せっつーは偉いなあ」ナデナデ
抱き着いた姿勢のまま、せつ菜の頭をなでる
せつ菜「あ、あの……」
愛「ん?」
愛「ああ、頭撫でられるの嫌だった? ごめんね、せっかく可愛く髪整ってるもんね」
せつ菜「手も、ですけど、その抱き着いたまなのも」
愛「あはは、今日寒かったし、せっつー体温高くてあったかいんだもんー」
せつ菜「制服そんなに着崩してるからですよ」 愛「あはは、せっつー風紀委員長みたい」
せつ菜「生徒会長ですよ。まったく」
愛「あはは、そうだったね」
せつ菜「それと、今はスクールアイドルではないんですから、せっつーは」
愛「そうだね、ゴメンゴメン!」
愛「そうだ、菜々と一緒に行きたいところあるんだよね。近くだからよってこーよ!」
せつ菜「ちょ、菜々って、それに制服で寄り道は!」
愛「そんな遠くないからへーきへーき!」 璃奈(咄嗟に部室に入って阻止したけど、愛さんはせつ菜さんに何をしようとしてたんだろう……何だが心がチクチクする……) せつ菜「ちょっと買い食いするくらいかと思ったのに、どこまで行くんですか」
せつ菜「制服でこんなお店が立ち並んでるところに行くなんてまずいですよ」
愛「大丈夫、もうすぐだから!」
せつ菜「え、ここアパレルショップ? ですか? それにしては雰囲気が妙なような」
愛「うん、そうだよ、ここに菜々と一緒に来てみたかったんだよねー」
愛「それに着替えちゃえば、制服云々も関係ないでしょ?」
せつ菜「え、ほかにも回るつもりなんですか!? それに、私お金ありませんよ!」
せつ菜「いや、あるにはありますけど、今使ったら今月の新刊が……」
愛「大丈夫大丈夫! 中で愛さんと至『福』のひと時を過ごそう! 『ふく』屋だけに!!」 せつ菜「ここ、コスプレショップだったんですね。興味はありましたけど、初めてきました」
愛「菜々も? 実は愛さんも初めて」
せつ菜「あ、そうだったんですね」
せつ菜「というか、慣れないのでやっぱりせつ菜の方で呼んでいいただいていいですよ」
せつ菜「もうここまで学校の生徒もいないから安心でしょうし」
愛「そう? 菜々って呼ぶの、ちょっと気に言ってたんだけど」
せつ菜「せっつーでお願いします」
愛「そっかー、わかっt」
せつ菜「あ!!!!!!」
せつ菜「これ、アスナがSAOの頃に来てた血盟騎士団の制服ですね!」
愛「せっつー、これ着てみたいの?」
せつ菜「はい! 私このアニメにかなり影響受けてまして、この服を着てるアスナってキャラクターがすごく好きなんですよ! はぁ〜、来てみたいなあ」
愛「そうなんだ、ふーん」
せつ菜「でも、こういう衣装、買うお金もないですし、買ってもしまう場所に困りますからね」
せつ菜「眺めてるだけで十分です」
愛「……んー、ちょっと待ってて」
せつ菜「え、はい……」 テクテクテク
愛「店員さんが、着て良いってさ!」
せつ菜「えっ!? 嘘ですよね?」
愛「嘘じゃないよー、コスプレしたせっつーを撮影して、店舗にモデルの写真として置かせてもらえるならとは言われてるけど」
せつ菜「は、はぁ……」
愛「あれ、せっかく愛さんが交渉してきたのに、あんまり気乗りしない?」
せつ菜「い、いえ、ちょっと驚いてしまって」
愛「大丈夫、撮影するのは愛さんだし、ちゃんと店に飾る写真はせっつーに選ばせるからさ」
愛「着てみたいんでしょ?」
せつ菜「……はい、ありがとうございます。愛さん!」 ーーーー
ーー
せつ菜「はぁっ!」
ビュンビュンビュンッ!
愛「おー、なんかすごい動きだったね」
愛「SAOに出てくる技なの?」
せつ菜「はい、アスナとユウキというキャラクターが使うマザーズロザリオという技でして」
せつ菜「実はこの服装の頃はその技使えないんですけど、私が動きを覚えてる技これだけだったもので」
せつ菜「あ、動画でも取ってもらっていいですか? あとで動画私に送ってください!」
愛「オッケー、じゃあもういっかいいくよー、3−、2ー、1−」 ーーーー
ーー
せつ菜「あ、愛さん、こんなのも着なきゃいけないんですか!?」プルプル
愛「最初に言ったでしょー、写真撮らせてもらうことが条件だって」カシャッ
せつ菜「さっきみたいな、かっこいい衣装を着ると思ってたんですよ!」
愛「大丈夫大丈夫、可愛いから!」カシャッ
愛「それに、せっつーすごく似合ってるよ、自信もって!」カシャッ
せつ菜「スモックなんて似合っても嬉しくないですよ〜!」
ーーーー
ーー
せつ菜「え、本当にさっきの写真使うんですか?」
愛「いや、さすがにお店には出さないよ」
せつ菜「え、じゃあ、なんで撮ったんですか?」
愛「あっ、せっつー、あの黒コートの服も来てみない? やっぱせっつーは黒い衣装似合うと思うんだよね」
せつ菜「話そらさないでくださいよ! 着ますけど!」 せつ菜「すごく楽しかったです! ひどい目にも会いましたけど」
愛「あはは、恥ずかしがるせっつーすごくかわいかったよ」
せつ菜「もー、愛さん悪趣味ですよ。ちゃんと写真消してくださいね」
愛「あはは、もう消したってば」
せつ菜「ほんとですかね」
愛「ほんとほんとー(嘘)」
せつ菜「なら、信じますけど……」
せつ菜「それにしても、愛さんは着なくてよかったんですか?」
愛「うーん、愛さん知ってるアニメなかったしなあ」
せつ菜「じゃあ、私が持ってるラノベ貸すのでぜひ読んでください!」
せつ菜「愛さんが読んだらまた一生に来ましょう!」グイッ
愛「お、もうせっつーから次のデートの約束してもらえるなんて思わなかった」
せつ菜「デートって、えぇ!? 違いますよ!」
愛「えー違うの?」
せつ菜「違います!」 次の日
歩夢「せつ菜ちゃん、相談ってなにかな?」
せつ菜「これは友達の話なんですけど、その子に最近よく関わってくるようになった人がいるそうなんですよ」
歩夢「友達の話……うん」
せつ菜「なんていうか、よくからかってきたり、挑発するようなことを言われるそうでして」
せつ菜「その相手の方、からかってくる方はどういった心境でそういうことをしてくるんでしょうか?」
せつ菜(やっぱり私のことが好きなんでしょうか?)
歩夢「う、うーん。それだけだとなんとも言えないかな」
歩夢「からかったりって、実際どういうことをしてくるの?」
せつ菜「えっと、それはですね、急に頬をさわってきたり」
せつ菜「急に名前で呼んできたり」
……
せつ菜「ーーーされま……されるそうです」
歩夢「せつ菜ちゃん」
せつ菜「はい」
歩夢「それセクハラだよ」
せつ菜「え!?」
歩夢「こ、こいびとでもないのに急に抱き着いて着たり、無理やり恥ずかしい服を着せるなんてセクハラ以外の何物でもないよ!」
せつ菜「え、えっ、そうなんですかね!」
歩夢「ごめんね、せつ菜ちゃん気づいてあげられなくて!!」
せつ菜「あ、いえ、これは友達の話でして」
歩夢「無理しなくていいよ、せつ菜ちゃん!」ダキッ
せつ菜「あ、歩夢さん!? 苦しいです!」
歩夢「ぎゅー」
せつ菜(これは、歩夢さん基準ではセクハラではないんでしょうか……?) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています