エマ「彼方ちゃんを1日お世話できる権利?」
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皆「「エマ(さん)(ちゃん)(っち)、タンティアウグーリ!!」」
エマ「わぁ、みんなありがとう!」
果林「はい、これはエマに似合うとおもって買ってきたネックレスよ」
歩夢「私からのプレゼントは手袋です」
せつ菜「オススメラノベ詰め合わせセットです!!後で感想を語り合いましょう!!」
しずく「私のは特製オフィーリアアルバムです!これがあればいつでもかわいいオフィーリアのあんな場面やこんな」
愛「はいはい、私からはうちのお店のもんじゃ食べ放題券だよ〜!」
璃奈「璃奈ちゃん特製ドリンクver1.1、今回はエマさん専用に作ったから安心安全…たぶん」
かすみ「ひっ…絶対やばそうなんだけど…。あ、かすみんのはレインボーコッペパンですよ!」
エマ「わぁい!ありがとう!!皆からこんなにお祝いしてもらえてうれしみが溢れてエモエモだよ〜」 歩夢「後あげてないのは彼方さんだけかな」
果林「彼方は何をもってきたの?見たところ手ぶらだけど」
彼方「ふっふっふ、彼方ちゃんからのプレゼントはね〜…」
彼方「『彼方ちゃんを1日お世話できる権利』だよ!」
果林「は?」
璃奈「…りなちゃんボード『???』」 しずく「それっていつもと一緒では?だいたいエマさんにくっついてますよね?」
彼方「うむ、だから今日は彼方ちゃん、いつも以上にお世話してもらう所存!」
かすみ「何考えてるんですか…彼方先輩そんなのプレゼントでもなんでも…」
エマ「…っ!いいの!!?彼方ちゃん!!?」キラキラ
歩夢「す、凄い食い付き…」
愛「え〜、それでいいのエマっち…」
せつ菜「大好きの形は人それぞれですからね!!本人達が幸せならOKです!!」
エマ「ありがとう彼方ちゃん!!わたし、頑張ってお世話するね!!」
彼方「うむ、心行くまでお世話してくれたまえ〜」 更衣室
エマ「それじゃあ練習着にお着替えしよっか」
彼方「くるしゅうない」
愛「いやいや、流石にそれくらい自分でしようよかなちゃん!?」
彼方「言ったはずだよ愛ちゃん。今日は彼方ちゃんいつも以上にお世話されるって。それはつまり着替えだってエマちゃんにさせてもらうという事なのだ」
愛「いやだって、結局それってかなちゃんが楽したいだけじゃ…」
彼方「む、流石に聞き捨てならないよ愛ちゃん。彼方ちゃんだって流石にお着替えさせてもらうのは恥ずかしいんだよ!」
エマ「はい、彼方ちゃん万歳して」
彼方「ん」スルッ 彼方「だけど、エマちゃんのお世話欲を満たすために恥ずかしくても我慢してお世話されているのだ!」
エマ「次は足をあげて〜?」
彼方「あい」シュッ
彼方「今の彼方ちゃんにあるのは、全力でエマちゃんの為を思うおもてなしとホスピタリティーの気持ちだけだよ!」
エマ「はい、お着替え完了だよ」
彼方「わ〜い、ありがとうエマちゃん」
エマ「そうだ、練習場までだっこしてあげよっか」
彼方「ええ、流石に重いんじゃない?」
エマ「大丈夫だよ、ほら」グイッ
彼方「おお、流石山育ち!」
エマ「それじゃあレッツゴー」タッ
彼方「ご〜」
愛「…ほんとかなぁ」 練習場
彼方「ほっ、ほっ、ほっ…」
果林「練習はちゃんとやるのね」
彼方「まあこればかりは自分でやらなきゃ意味ないからね〜彼方ちゃんは真面目さんなのだ〜」
彼方「それに今日ほど練習が捗る日もないよ」
歩夢「それってどういう…?」
エマ「彼方ちゃん、お疲れ。はい、スポーツドリンク」
彼方「流石エマちゃん、気が利くねぇ」チゥー
エマ「冬だから汗もすぐ拭かないと体冷えちゃうからね」フキフキ
彼方「ありがと〜」
彼方「とまあこういう訳だよ」 しずく「楽しいですか、エマさん?」
エマ「うん!!とっても!!」ペカー
せつ菜「なんだか今日のエマさんは専属マネージャーみたいですね!!」
かすみ「いいなー彼方先輩、これならかすみんも『1日かすみんをかわいいかわいいできる権利』をあげればよかったなー」
璃奈「りなちゃんボード『じとー』」
かすみ「じょ、冗談だよりな子ぉ、その顔はやめてー」
エマ「練習後のストレッチも一緒にやろうね、彼方ちゃん」
彼方「ありがとう〜、お陰で彼方ちゃん一気にレベルアップできそうだよ」 放課後
歩夢「結局最後まで二人はあの調子だったね」
しずく「エマさんってどれだけお世話好きなんでしょう」
歩夢「きっと相手が彼方さんだっていうのもあるんじゃないかな。大好きな人の為に頑張りたいって気持ちはわかるなぁ」
エマ「じゃあまた明日だね!皆ありがとう、今日はとっても楽しい誕生日になったよ」
彼方「…何を言ってるのかな、エマちゃん?彼方ちゃんのバトルフェイズはまだ終了してないぜ」
エマ「どういうこと?」
彼方「彼方ちゃんは今日1日お世話される、と言ったんだよ?つまり、このままエマちゃんをうちに迎え入れる覚悟がある!」
エマ「ま、まさか彼方ちゃんがそこまで私の事を考えてくれてたなんて…!ほ、本当にいいの…?」
彼方「もちろん、彼方ちゃんに二言はないよ」
エマ「グスッ…ありがとう彼方ちゃん。わたし、精一杯がんばるね…」
彼方「おやおや、泣かないでおくれエマちゃん。このプレゼントはエマちゃんの笑顔の為に用意したんだから」 璃奈「…。こんな時、どんな顔をすればいいかわからない……」
かすみ「…そんなこと聞かれてもかすみんにも分からないよ」
せつ菜「違いますよかすみさん!!そこは、笑えばいいと思うよ、と返さないと!!」
かすみ「え、笑うんですか?まあ確かに笑うしかないかも」
エマ「よし!じゃあ帰りはおんぶしてあげる!少しでも彼方ちゃんの想いに応えるために!」
彼方「おぉ、抱っこの次はおんぶかぁ。至れり尽くせりだねぇ」
エマ「よーし、このままスーパーによって夕飯の準備も買ってっちゃおう!」タッタッタッ
果林「なんだかもう呆れて何も言えないわ…」
愛「ん〜、でもかなちゃんがエマっちの為に頑張ってるのっては本当なのかも」
果林「どういうこと?」
愛「ほら、かなちゃんの耳、赤くなってない?」
果林「……寒いだけじゃない?」 彼方ちゃんち前
エマ「ちょっと買いすぎちゃったかな、彼方ちゃんにスイスの味をご馳走したくて張りきっちゃった」
彼方「それよりこの荷物を持ちながらおんぶし続けてくれるエマちゃんの体力に彼方ちゃんびっくりだよ…」
エマ「えー、これくらい弟妹たちにじゃれつかれる時より全然平気だよ〜」
彼方「なるほど、山以外にもエマちゃんの体力の秘密があったか」
彼方「ただいま〜」
遥「あ、お姉ちゃんおかえり〜」
エマ「お邪魔しまーす」
遥「え、エマさん?」
彼方「エマちゃんは今日家でお泊まりするんだよ〜」 遥「ええ、そんな、それならもっと早く連絡してくれないと…」
エマ「あ、ごめん、迷惑だったかな…」
遥「ち、違うんです!迷惑とかじゃなくて…ただ、今日は早く帰れたからお姉ちゃんに上達した料理を見せてあげようと思って。だから、もう夕飯作っちゃったんですけど、二人分だけで…」
彼方「うぐっ!!!」
エマ「彼方ちゃん!?」
彼方「は、遥ちゃんの手料理…!い、いやしかし、今日だけは…今日だけは彼方ちゃんの使命がっ!!」
エマ「だ、大丈夫だよ彼方ちゃん!私の料理はまた今度でいいから!せっかく大事な妹が作ってくれたんだもん!そっちを食べてあげて!」
彼方「…ううん、今日はエマちゃんの誕生日…それだって…同じくらい大事なんだもん…」
エマ「彼方ちゃん…!」
彼方「ご、ごめんね、遥ちゃん。…がはっ」
エマ「や、やっぱり、無茶しないで彼方ちゃん!」
彼方「無茶なんかじゃないよ…。…遥ちゃんの料理は、ぐぅっ…、あ、明日美味しくたべるから…コヒュ―コヒュ―…冷蔵庫に、入れておいてくれるかな…。ゴフッ! きょ、今日だけは…ゆるして…ね」ガクリ
エマ「か、彼方ちゃーーーん!!!」
遥「えぇ、どういうこと…??」 食卓
エマ「はい、彼方ちゃんあーん」
彼方「あーん。んー、チーズがトロトロでおいしい〜」
遥「もう、事情はわかったけど…。今日1日お世話してもらうだなんて、お姉ちゃんもお姉ちゃんだし、エマさんもそれでいいんですか?」
エマ「うん、弟妹達をお世話してる見たいですごく幸せな気持ちになるんだ」
彼方「うんうん、わかるよ―。こればっかりはお姉ちゃんにならないとわからないよねー」
遥「そうなのかなぁ、なんかやっぱり変な気もするけど…」
彼方「そうだ、良いこと思い付いた」
エマ「良いこと?」
彼方「特別にエマちゃんには『遥ちゃんをお世話する権利』もあげよう」
エマ「ホントに!?」
遥「ちょっ、何言ってるのお姉ちゃん!?」 彼方「これは凄くレアなプレゼントだよ〜。なにせ普段なら彼方ちゃんの特権だからね〜」
エマ「じゃ、じゃあ、遥ちゃんも…あーん」
遥「ま、待って下さい!そんな、恥ずかしいですし!」
彼方「まあまあ、エマちゃんは今日お誕生日なんだから、お願いは聞いてあげないと」
遥「うぅ…ずるいよお姉ちゃん…そんな風に言われたら…。…あ、あ〜ん///」パク
エマ「どう、おいしい?」
遥「お、おいしい…です///」
エマ「ふふっ、よかったぁ」 彼方「じゃあ、彼方ちゃんからも〜、あーん」
遥「あーん///」
エマ「あー、ずるいよ彼方ちゃん!お世話するのは私じゃなかったのー?」
彼方「エマちゃんにお世話されるとは言ったけど、遥ちゃんをお世話しないとは言ってないからセーフ」
遥「わ、私はもう大丈夫ですから!エマさんも自分の分が冷めちゃう…」
エマ「え、私はもう食べ終わってるから平気だよ?」
遥「え!?本当だ!いつの間に!?」
彼方「大食いだけじゃなく早食いもいけるのか…恐るべしエマちゃん」
エマ「というわけで、二人とも私が食べさせてあげるからね!」 お風呂
エマ「おかゆい所はありませんか〜?」ワシャワシャ
彼方「ないで〜す」
エマ「じゃあ、流しますね〜」
彼方「は〜い」バシャー
エマ「じゃあ次はお背中洗いますね〜」ゴシゴシ
彼方「よろしく〜」
エマ「…今日はありがとうね彼方ちゃん」
彼方「ん〜、なんでエマちゃんがありがとうなのかな?お世話されてるのは彼方ちゃんだから普通に感謝するのはこっちだよ〜」
エマ「ふふっ、そういえばそうだった。ちょっとおかしいね」
彼方「だから、今日は彼方ちゃんに付き合ってくれてありがとうねエマちゃん。お世話する権利、なんて変なプレゼントでも喜んでくれて」
エマ「お世話するのは私の好きな事だから全然変じゃないよ。それに、やっぱり私の方がありがとうだよ。だってお陰でこうして一緒に誕生日をすごせるんだもん。とっても楽しい1日になったよ」
彼方「そっかぁ、もしかしたら怒られるかなって心配だったけど、それならよかったよ」 エマ「…ふふっ。それじゃあ、背中も流すね〜」
彼方「は〜い、ありがと〜」ザバー
エマ「さて、あとの所は自分でするよね」
彼方「…エマちゃん、さっきも言ったよね。恥ずかしくてもエマちゃんの為にお世話される、と!」
エマ「!!?」
彼方「さぁ、覚悟はできてる!一思いにやっておくれ、エマちゃん!!」
エマ「そこまでの覚悟で…!?わかった、その心意気に応えて、全身隅々まで、余すとこなく綺麗にさせてもらうよ!彼方ちゃん!」
彼方「さあ来い!!」
エマ「とおおおおお!!」
彼方「はあああああ!!」
ーーー
ーー
ー
遥「お姉ちゃん達、騒がしかったけど何してたの?」
彼方「いや、ちょっと、2人で真剣な気持ちをぶつけ合ってね…///」
エマ「い、今までで一番大変なお世話だったよ…///」 寝室
エマ「もうすぐ今日も終わりだね〜」
彼方「そうだねぇ」
エマ「最期のお世話は膝枕かな?それとも子守唄がいい?」
彼方「う〜ん、どっちも迷うけど、その前にそこのクローゼットからブラウスを取ってきてくれるかな?」
エマ「いいよ〜、ここかな?…ん?」ガチャ
[エマちゃん 誕生日おめでとう]🎁
エマ「あっ、これって…!」
彼方「それが本当のお誕生日プレゼントだよ、流石にお世話させるだけ、なんてのは無いからね〜」 エマ「わぁ!これも貰っていいの!?」
彼方「もちろんだよ〜。もうすぐバレンタインでもあるし彼方ちゃん特製のチョコクッキーを作ったんだ〜」
エマ「ねぇ、開けてもいい?開けてもいい?」
彼方「ふふ、どうぞどうぞ〜」
エマ「やったあ!!」パカッ
[全部わたしが食い申した]✉
https://i.imgur.com/bBiIWUy.jpg
終わり 日付変わる前に書き始めたからセーフ
エマちゃん誕生日おめでとうだった オチがガチでナイスだわww
いいかなエマだったわおつ 乙、甘々な雰囲気が幸せすぎて逆に脳が再起不能になりそうだった 唐突の藤丸彼方で大草原
でも彼方はちゃんとしたのも用意もしてそう エマちゃんと彼方ちゃんの可愛いところを引き出す名SS
乙でした >>26
> エマ「最期のお世話は膝枕かな?それとも子守唄がいい?」
ここの誤字から感じる圧倒的強ボス感はスマンが草生えた
かなエマの可愛いを詰め込んだSSありがとう おつおつ
かなエマの感じも最高だし他のキャラの適度なツッコミのテンポがいいからすらすら読めて凄い好き 彼方にお世話してもらう権利、じゃなくて
彼方をお世話できる権利…ね 2人で真剣な気持ちをぶつけ合ってた所をもうちょっと詳しく かなエマじゃないと成り立たないような、不思議だけど納得感のある関係 とてもいい 彼方ちゃんを1日お世話できる権利というプレゼントは実に彼方ちゃんらしいしそれを本当に喜んで享受するのも実にエマちゃんらしい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています