遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
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遥「本当ですか!? やったぁ! この前オススメしてくれた映画観たので、感想会しましょう!」
しずく「早速観てくれたんですか? 嬉しいです!」ニコリ
遥「しずくさんが教えてくれたあらすじだけでも面白そうだったので、すぐに観ちゃいました!」
キャッキャ、キャッキャ
彼方「………………」 〜翌日 放課後〜
スタスタスタスタ
しずく「ふぅ……ちょっと早く着くかも」
しずく(本日は同好会の練習も演劇部の練習もおやすみ。完璧フリーな日だ)
しずく(かすみさんと璃奈さんに遊びに誘われたけど、予定があると伝え、遥さんとの集合場所へ向かう)
しずく「今度埋め合わせしなきゃ」
しずく(……そして彼方さんは、本日欠席だった)
しずく(連絡は取れたし、ただの体調不良だってメッセージも届いたけれど……心配だ……) スタスタスタスタ
しずく「えーっと、この辺、だよね?」
しずく(遥さんとの集合場所へと到着する。まだ集合時間まで30分前だけれど、とりあえず辺りをキョロキョロと見渡す)
しずく「あれ? 遥さん?」
遥「………………」
しずく(す、すごい。30分前集合だ。いつもギリギリか遅刻する彼方さんとは大違い……)
タッタッタッタ
遥「あ、しずくさん」
しずく「遥さん、早いですね。お待たせしちゃってごめんなさい」
遥「いえ、ちょっと早く着き過ぎただけなんで、謝る必要なんてないです」ニコリ
しずく「あと……今日はリボン、付けてないんですね」
遥「……うん」
遥「たまには、イメチェンもありかなーって思いまして」
しずく(そこにはツインテールの彼女ではなく、髪を下ろした遥さんがいた)
しずく(何か、新鮮だ)
しずく「髪下ろしているのも可愛いですよっ、遥さん」
遥「あはは、ありがとう……ございます」ニッコリ
しずく「……」
しずく(なんだか、遥さんも元気無さそうに見える……) しずく「あ、そう言えば遥さん。彼方さん、体調どうでした……?」
遥「!!」
しずく「彼方さんが学校休むのなんて珍しくて……」
遥「今日お姉ちゃん、学校休んだんですか……?」
しずく「え!?」
遥「ごめんなさい、私今日……お姉ちゃんと顔合わせ辛くて、お姉ちゃんが起きる前に早く家を出たんです」
しずく「え、えぇ!?」
遥「そ、そんなに驚きます?」
しずく「あっ、ごめんなさい!」
しずく「け、けど……顔を合わせ辛いって……」
しずく(遥さんと彼方さん……とっても仲良しなのに)
遥「………………」
しずく「もしかして、喧嘩でもしちゃったんですか?」
遥「う、うーん……喧嘩したと言うよりも……」
遥「私がお姉ちゃんを……傷付けてしまったんです」
遥「昨日、お姉ちゃんとしずくさん電話してましたよね?」
遥「あの時、お姉ちゃんが元気なかったの……私が原因なんです」
遥「私が……お姉ちゃんを傷付けたんだ……」
しずく「遥さん……」 遥「……ごめんなさい! 暗い話は、また後で話します!」
遥「今日は、私とのデートに付き合って下さい!」
しずく「………………」
しずく(きっと、何かあったんだ。私に何か出来るかは分からないけど)
しずく(力になる為に。彼女から話してくれる時を待って、今は全力で遥さんと遊びましょう)
しずく「はいっ! エスコートしてくださいね、遥さん」ニコッ
遥「……うんっ」グッ ───────
遥「ねぇ、しずくさん。このワンピース可愛くないですか?」
しずく「あっ、すっごく可愛い! そのままアウター羽織れば秋コーデとしてお洒落できそうです!」
遥「ですよね! うーん……買っちゃおうかなぁ……」
しずく「お洋服って結構値段するので、悩みますよね……」
遥「ですよね」
しずく「あっ、こっちのワンピースの方が値段も安くて、柄も少し似てますよ!」
遥「わぁ〜!! かわいいっ!! そっち買います!!」キラキラ
しずく(目を輝かせてる遥さん、すっごく彼方さんに似てる)クスクス
───────
遥「し、しずくさん……VRゲームってやった事ありますか……?」オロオロ
しずく「い、いや……なかったのでやってみたくなったんですけど……これ臨場感凄いですね……」オロオロ
遥「本当に……この銃? みたいなのも結構重いし……」
しずく「ですねー……」
ザッザッザッザッ!!
ゾンビィ「」
しずく「ひっ!」
遥「いっ!」
遥「え!?」
しずく「ぞ、ゾンビ!? これ敵ゾンビなの!? 可愛い鳥みたいなのじゃないの!?」
遥「げ、ゲーム間違えたっぽいです!!」
しずく「ちょ、えぇ!?」
ダッダッダッダッダッ!!!!
ゾンビィ「ウ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッ!!」 ゾロゾロゾロッ!!
しずく「ひぃいいいいいいいッ!!」
しずく「は、遥さん!! あんなの戦えないよ!! 逃げましょう!!」
しずく「あれ、無理ですぅ!! こ、怖すぎるって!! ビジュアル本気出しすぎです!!」ダッ
遥「は、はいいいいいいいいッ!!」ダッ ───────
しずく(色々な事をして、遊んで、時間はあっという間に過ぎていった)
しずく(もうすぐ夕日が沈み、夜になる)
しずく(暗くなるのが少しずつ早くなってきて、夏の終わりを感じさせる)
しずく(そんな雰囲気が私はちょっと好き)
遥「いやぁ、ははは……疲れましたねー」
しずく「ですねー」
しずく「けど、充実した時間でした」
遥「はい! 私もです」
しずく「ふふっ」ニコッ
遥「えへへ〜」ニッコリ
遥「…………あぁ〜、楽しかった」
しずく「私もですよ、遥さん」
遥「しずくさん、今日は本当にありがとうございました」
遥「今日、改めてしずくさんの人柄が分かりました」
遥「……本当に、よく分かりました」
遥「美人で可愛くって、気が利いて、真面目でお堅い人なのかなぁ〜って印象があるのに、よく笑うしちょっとお茶目な一面もある」
遥「……理想のヒロインって感じです」ニコッ
しずく「遥さん……」
しずく「私は、そんな絶賛される様な人間じゃないですよ」
遥「ううん。そんなことないです。凄い人……だよ」
しずく「………………」
遥「しずくさん」
遥「最後に、一緒に行ってほしい所があるんです」
遥「お時間、いいですか?」 ───────
しずく「あっ、ここ……」
遥「はい。ヴィーナスフォートのライブ会場です」
遥「今日はライブ予定は何もないから、誰もいません」
遥「お姉ちゃんが……『Butterfly』を歌った所」
しずく「何か……懐かしいですね」
遥「はい」
しずく「……遥さん」
遥「……何でしょう、しずくさん」
しずく「彼方さんと昨日、何があったんですか……?」
しずく「それを教えてくれる為に、ここに連れて来てくれたんですよね?」
遥「……半分正解です」
遥「お姉ちゃんの事を話す前に、私の気持ちを打ち明けたくて、ここに連れて来ました」
しずく「遥さんの……気持ち?」
遥「うん」
遥「しずくさん」
遥「私……」
遥「──しずくさんの事が好きなんです」
しずく「え?」 しずく「私の事が……好き?」
遥「はい」
しずく「え、えと! 私も遥さんの事好きですよ!?///」
遥「ううん、違います」
遥「しずくさんの好きと、私の好きは方向性が違います」
しずく「えぇ!?///」
遥「恋愛感情で、私はしずくさんが好きです」
遥「私と……付き合って下さい」
しずく「!!」
遥「………………驚いてますね、しずくさん」
しずく「そ、それはそうですよ……あまりにも予想外な展開過ぎて……」
遥「………………」
スタスタ
ピタッ
しずく(ち、近い……っ///)
遥「しずくさん」
遥「私、変ですよね?」
遥「私……気持ち悪いですよね?」
しずく「──へ?」 遥「だって、私は女の子ですよ?」
遥「しずくさんも、女の子です」
遥「普通じゃないですよね?」
遥「女の子が女の子を恋愛感情で好きになるなんて!」
しずく「は、はる──」
遥「正直に言ってください!!」
遥「気持ち悪いですよね?」
遥「こんなの普通じゃない。変な子なんです、私」
遥「普通じゃないんですッ!!」
しずく「は、遥さん待っ──」
遥「言ってくださいよ!! 思っている事を正直に!!」
遥「こんな子、周りにはいません!!」
遥「──近江遥は、普通じゃないんです!!」
遥「私は!! 彼方お姉ちゃんが思っているような可愛くて、いい子なんかじゃないんです!!」
遥「……禁断の恋をしている、気持ちの悪い、変な子なんです!!」
遥「だから──
しずく「──遥さんっ!!」
しずく「聞いてッ!!」ガシッ
遥「ッ!!」ハッ
しずく「………………」
遥「はぁ、はぁ、はぁ……っ」
しずく「遥さん」
しずく「聞いて」
遥「………………」
遥「…………」コクリ 遥「……嘘つかないで下さい」
しずく「嘘じゃないです」
遥「嘘」
しずく「気持ち悪くない。変じゃない」
遥「!!」
遥「どうして!!」
遥「そんな事が言えるんですかッ!!」
遥「普通じゃないんですよ!?」
遥「私は、普通の子じゃ──」
しずく「普通って!! なんですか!!」
遥「!!」
しずく「……いつ、どこにでもあるような、有り触れたものであること。他と特に異なる性質を持ってはいないさま」
遥「え?」
しずく「普通の意味です」
遥「………………」
しずく「……女の子が女の子を好きになっちゃいけないなんて、誰が決めたんですか?」
遥「………………」 しずく「遥さん」
遥「……」
しずく「本当に、私の事が好きなんですか?」
遥「へ?」
しずく「正直に、言って?」
しずく「大丈夫だから」
遥「………………」
遥「……ごめんなさい」
しずく「大丈夫」
しずく「自分の気持ちに、正直になって」
しずく「……私じゃないよね?」
遥「────ッ!!」ポロ、ポロ
遥「わ、……わたし……」
遥「彼方お姉ちゃんが……好きなんです……っ……!!」 しずく「……うん」
遥「けど……お姉ちゃんは……お姉ちゃんはぁ……!!」
遥「私の事は、妹としては愛してくれるけど」
遥「一人の女の子としては……愛してくれない……っ!!」
しずく「…………」スッ
────ギュッ
遥「つらい……つらいよ!! 誰にも言えなかった……変な子って思われるの怖かったし……!お姉ちゃんにも嫌われたくなかった!!」
遥「しずくさんに、いつか打ち明けようと思ってた……でも、昨日お姉ちゃんの事を傷付けちゃって……もう、心を壊したくなっちゃった」
遥「何も考えられないように、壊してほしかった……消えたかったの……!! いなくなりたかった!!」
遥「しずくさんに、否定してもらって、気持ち悪いって言ってもらって……もう終わりにしようと思ってた!!」
遥「……しずくさんを、巻き込んだ……!!」
遥「私、最低なんです……!!」
しずく「…………」ギュッー
遥「ごめんなさい!! ……ごめん、なさい……!!」
遥「しずくさん……ごめんなさい……ッ!!」
遥「嘘ついて……ごめんなさい……まきこんで、ごめんなさい……」
しずく「遥さん、辛かったよね?」
遥「ッ!!」
しずく「……教えてくれて、ありがとう」ニッコリ
遥「ッ────!!」
遥「──うあああああああああッ!!」 ギュッ!!
しずく「………………」ギュー ───────
しずく(遥さんは、暫く泣き続けていた)
しずく(今は少し落ち着いたけれど)
遥「…………」ギュー
しずく(ずっと手を握って離してくれない)
しずく(妹ってこんな感じなのかなぁ……妹欲しいなぁ……でも流石にこの歳になってから妹出来るとなると色々想像しちゃって何か嫌ですね……)
遥「しずくさん」
しずく「!!」ビクゥ!!
しずく「は、はい! 何でしょう!?」
遥「本当に、ごめんなさい」
遥「ありがとうございました」
しずく「…………大丈夫ですよ」ニッコリ
しずく「………………」
遥「………………」
しずく(静かだ……この感覚、何か落ち着く)
遥「私の行動は全部お姉ちゃんの為なんです」 しずく「そうなんですか?」
遥「はい」
遥「スクールアイドルも、お姉ちゃんの為に続けてます」
遥「理想のスクールアイドルを演じているんです」
しずく「……」
遥「しずくさんのインタビュー記事を見て、『Solitude Rain』もいっぱい聴きました」
遥「歌詞が好きで、聴いていると勇気付けられるから大好きなんです」ニッコリ
しずく「///」カァァァ
遥「だから、かな」
遥「しずくさんには何か親近感湧いて、仲良くなりたいなぁって思ったんです」
しずく「……うん」
しずく「私も遥さんと似たような理由で仲良くなりたかった」
遥「え? ほ、本当ですか?」
しずく「うん」
しずく「私達、案外似た者同士かもですね」クスクス
遥「ですねー」ニッコリ しずく「……ねぇ、遥さん」
遥「はい」
しずく「お互い、敬語やめにしない?」
遥「!!」
しずく「友達に、なろうよ」
しずく「私と、桜坂しずくと────友達に!」ニッコリ
遥「……ッ」グスッ
遥「……」ゴシゴシ
遥「……」スゥー
遥「────うんっ!!」 ───────
しずく(私と遥さんは、近江家に向かって一緒に歩いていた)
しずく(手を繋ぎながら、他愛のない話をしながら──)
しずく「私もさ、普通じゃないって思われるのが怖かったんだ」
遥「そうなの?」
しずく「うん」
しずく「誰から嫌われたどうしよう。嫌われるのは怖い」
しずく「ずっとそう考えて15年生きてきたんだ」
遥「…………」
しずく「だから、遥さんの気持ちよく分かったの」
遥「そう、だったんだ」
遥「本当に……ごめんね?」
しずく「ううん、いいの」
しずく「私も……大切な友達に助けて貰ったから。救ってもらったから」
しずく「私がそれを他の友達にしてあげた。それだけだよ」ニッコリ 遥「しずくさん……」
しずく「……結局さ、普通か普通じゃないかなんて、関係ないんだと思う」
しずく「自分は自分だし」
しずく「その人の大好きは誰にも止められないもん」
しずく「だから、女の子が女の子を大好きになったって……別にいいんだよ」
遥「……うん」
遥「ありがとう、しずくさん」
しずく「いーえ!」ニッコリ
しずく「それに、さ」
遥「?」
しずく「例え周りの誰かが遥さんを嫌ったって」
しずく「私は──近江遥の事大好きだよ」
遥「!? ──っっっっ!?///」カァァァッ!!
遥「……しずくさんの天然女の子タラシ」プンッ
しずく「えぇ!?」ガーン
遥「……でも」
遥「ありがとう」ニッコリ
しずく「うん!!」
しずく(────今度かすみさんにお礼言わなきゃだなぁ) 遥「……着いちゃった」
しずく「着きましたねぇ、遥さんのお家」
遥「うん……」
しずく「それじゃあ、彼方さんと仲直りしよっか」
遥「あ、で、でも……体調悪いんだよね……?」
遥「あぁ……お姉ちゃん本当にごめん……ごめん……」ドヨーン
しずく「大丈夫です。彼方さんメンタルが結構体調に反映しやすい性格なので」
しずく「お互い、想いをぶつけ合って仲直りしましょう」
しずく「……ね?」
遥「……う、うん。いっぱい謝る」
しずく「その意気です」
しずく「大丈夫です。私も一緒にいますので」
遥「……しずくさん、今日もウチに泊まっていく?」
しずく「うん!」
しずく「もう親には連絡済!」
遥「!!」パァァァ
遥「やった」ボソッ グッ
しずく(かわいいなぁ)ニッコリ
遥「な、なら早くお姉ちゃん謝らなきゃ!! 早速お姉ちゃんに会いに行こう!!」
しずく「あっ、遥さんちょっと待って」
遥「え?」 しずく「ちょっと髪触るね?」ササッ
遥「わわっ!?」
遥「く、くすぐったい///」
しずく「我慢我慢ー」 ササッ
しずく「……よし! できた!」
遥「へ?」
しずく「遥さん、かわいいよ」
鏡 スッ
遥「ツインテール……え、このヘアリボン……!!」
しずく「私からのプレゼント」
しずく「遥さんに似合うと思って、買っちゃった」
遥「え、ええ!? あ、ありがとう!! ……あっ!! お金っ!」アタフタ
しずく「プレゼントだよ」
しずく「友達の印」
遥「うぅ……何から何まで……何なのこの人本当に……」ボソッ
遥(お姉ちゃんじゃなくても好きになっちゃうよこんなの……///)
しずく「……これからも、よろしくね。遥さん」
遥「こ、こちらこそ!! 本当にありがとうっ!///」
しずく「さっ、彼方お姉ちゃんと仲直りしに行きますよー!」ギュッ
遥「う、うん!」ギュッー
タッタッタッタ
しずく(遥さんにあげたヘアリボンは黄色い花のマネッチアの柄が入ったリボン)
しずく(マネッチアの花言葉は)
しずく(────たくさん話しましょう!) ───────
〜後日 朝 学校〜
彼方「ねぇねぇ! しずくちゃんー!」ギュッ
しずく「彼方さん、どうしました?」
彼方「これ、見た!?」
彼方「じゃじゃーん! 本日発表の遥ちゃんのソロ曲のMVー!」
しずく「……ふっふっふっ」
しずく「24時になった瞬間に、ダウンロード済みですよ! 彼方さん!!」
彼方「なっ!?」
しずく「ヘビーローテーションが止まりません……もうかれこれ100回は聴いています。良い歌ですね本当に」ニコニコ
彼方「ひゃ、100回〜!? そんな……彼方ちゃんより多く……聴いている……!!」
彼方「悔しいよ〜!! 彼方ちゃん悔しい!!」
しずく「はいはい、お姉ちゃん嫉妬しないで下さいっ」
彼方「うぅ……」
しずく「また今度3人でカラオケ行った時、お二人のデュエットソング聞かせて下さい」
しずく「あれは彼方さんと遥さんにしか出来ない特別なものですから」
彼方「────!? お、おぉー!! そうだよね〜!!」
彼方「いやぁ〜、彼方ちゃんは最強のマウント力を持っていたから嫉妬しなくていいんだ〜。そーだよねー、あれは彼方ちゃんと遥ちゃんの特別な歌で、彼方ちゃん達にしか歌えない歌だもんね〜!」
しずく「すーぐ調子にのるんだから……」フー 彼方「ねーねー、しずくちゃん」
しずく「はいはい、今度は何ですか?」
彼方「昨日のお返事、聞かせて欲しいなぁ」
しずく「ぁえ!?///」
しずく「き、昨日、ですか!?」
しずく「……な、何かありましたっけ!? ……記憶にございませんねぇ……」
彼方「も〜、逃げないでよ〜」
彼方「何度でも言うよ〜?」
彼方「彼方ちゃん、しずくちゃんの事が大好きなの〜! 私と付き合って下さいー!」
しずく「ちょ、ちょ!! ここ学校っ!!」アセアセ
彼方「えー? いいじゃーん。もう彼方ちゃんは自分の気持ちに嘘をつかないって決めたんだもーん」
彼方「遥ちゃんの気持ちを聞いて、あの時から正直に生きるって決めたんだも〜ん」エッヘン
しずく「だからって! 場所が!」
彼方「大丈夫大丈夫〜、周りに誰もいないよ〜!!」
しずく「うぅ……///」
彼方「恥ずかしがってるしずくちゃんも可愛いね〜」ニマニマ
しずく「むぅー……!!///」 しずく「…………分かりました!!」
しずく「いま、ここでお返事返します!!」
彼方「おぉ〜、ドンと来い〜!」
しずく「彼方さん、私は貴方とは付き合えません」
彼方「……そっかぁ」
しずく「待って下さい、最後まで聞いて」
彼方「──!! ……うん」
しずく「彼方さんは尊敬する先輩です。けど私……女性を恋愛対象として今まで、そういう目で見ていなかったんです」
彼方「うん」
しずく「でも」
しずく「──今日から見ていきます」
しずく「どうなるかは、分からないですけど」
しずく「しっかりと、見つめてみます」
しずく「そして」
しずく「もし、貴方に恋をしたら」
しずく「────私から告白いたします」
しずく「……待っていて、くれますか?」
彼方「────はいっ」
普通か普通じゃないかなんて、関係ない。
彼方「えへへ〜……絶対しずくちゃん落としてやるぜ〜……ッ!!」ニヤニヤ
しずく「もー! 可愛い笑顔作って下さいよ彼方さんっ!!」
これは────
彼方「……えへへ〜」ニッコリ
しずく「……もうっ」ニッコリ
────彼女達のひとつの物語。 長らくお付き合い頂き本当にありがとうございました。
思いの他長くなってしまい申し訳なかったです。
何とか完結出来て良かったです。
誤字や色々なオリジナル設定ばかりで人を選ぶ内容だと思いますが、ひとつの二次創作として見てくれると嬉しいです。本当にありがとうございました! あと2年生とエマかり3年生はこれ以上風呂敷広げ過ぎるのはまずいと思い、登場させることが出来なかったです。
今後もSSは投稿していく予定なので、またのご縁がありましたらよろしくお願い致します。おやすみなさい。 乙
シリアス具合がちょうどいい塩梅で面白かった
次作も待っとるで 近江姉妹2人をたらし込んで…ハーレムでもええんやで? 遥ちゃんの場合は同性の壁に加えて近親の壁まであるからな。後者の壁は高すぎる ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています