愛「カナちゃ〜ん」ツンツン

彼方「すやぁ…」

愛「まったくー、カナちゃんから放課後付き合ってって誘ったくせに。ちょっと目放したらこれなんだもんな」

愛「ま、寝てるときが一番可愛くて『らしい』からキライじゃないんだけどさ」

愛「早く起きないと愛さん帰っちゃうぞー」ツンツン

彼方「んにゅ…」

愛 (ほんと、可愛い寝顔してるな。それにすっごく気持ちよさそう。この世に心配事なんか一つもないってくらい幸せそうに眠っちゃってさ)

愛 ナデ…

愛「こんなことある?ふわふわとさらさらが同居してるとかどんなお手入れしてたらこんな髪になるんだろ。神の所業としか思えないよね」

愛 (リップも塗ってないのに唇もキレイだし、まつげだって長…ツケマしてる友達の誰よりも)

彼方 スゥ…スゥ…

愛 (寝息だって可愛い。この距離でもなんかいい匂いするし)

愛「なんなのさ…」

愛 ツン…

愛 (見た目だけじゃなくて、唇やわ…!)

愛 (ほっぺたも、ふにふにじゃん…)

愛 ツン…ツン…

愛「────」

愛「カナちゃんが──悪いんだからね──」

愛 ゴクッ…

愛 ────

彼方 ジーッ

愛「っ!!」

彼方「おはよ、愛ちゃん」

愛「お、おは、はよ…カナちゃん……」バクバク

愛「なかなか起きないから、もう、こんな時間だよ。あ、愛さん、そろそろ帰っちゃうとこだったし…」

彼方「しないの?」

彼方「彼方ちゃんに、ちゅー」


的な?