どんなに手を尽くしても、考え抜いてやりぬいて、出来る限りの全てを注ぎ込んでも、それでも結果が伴わないなんてことはままあるはずだ。

作曲活動での作業は進まず。挙句、作詞担当の海未とはお互いの意見がまとまることがなく。イライラが募り、一方的に八つ当たりに近いような発言を浴びせてしまった。

さらにその様子を見てなだめに入った穂乃果や希にも当たり散らすような態度をとってしまい、いたたまれなくなって私は部室を飛び出した。

やることなすことなにもかもがうまくいかず、心がささくれている。

ーーー誰にも優しくしたくないし、優しくされたくない

どこ行く当てもなく暗いピアノのある部屋へ逃げ込んだ


真姫「私...何やってんだろう...」