【SS】もしこいつがアイドル研究部の顧問だったら
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第1話 顧問の先生です
園田海未です
我々アイドル研究部、μ'sもメンバーが9人と多くなり、
2学期から正式な部活動として、転任されてきた先生が顧問に就いてくださる事になりました
なので今日は練習前に部室で就任のあいさつをしてくださるそうです 結成以来しばらくユニットの管理を引き受けていた私にとって、
絵里の参加に加えて大人の先生が顧問についてくださる事を非常にありがたく思います
ありがたく…思いますが… 理事長「紹介するわ
今日からアイドル研究部の顧問をしていただく事になった…」
英吉「吉祥学苑から転任してきた鬼塚栄吉 25歳、童t…いや、
夜露死苦!」
…え?
この人が…本当に教師…なんですか?
というか先生、宜しくを夜露死苦と言ってませんか? 金髪の坊主頭…(←V字カット)
耳には男性なのにピアス…
変なキャッチコピーが書かれたTシャツ…
ずり落ち気味のカーゴパンツ…いわゆる腰穿きという穿き方なのでしょうか?
かかとを踏み潰した簡素な靴…
そして…煙草臭いです…! 海未「!?…何なんですか?
この教師らしからぬ染髪、服装の輩は…!
これでは…まるでならず者ではありませんか!」
ことり「う、海未ちゃん、いつになく口が悪いね」 思わず口を衝いてしまい、ことりに指摘されました…
しかし私の非難などどこ吹く風、この鬼塚先生は全く意に介していないふてぶてしい態度を取っています
希「う〜ん、まぁ確かにチーマーとか半グレって感じやねぇ?」
そう、それです希
まぁどちらにしてもならず者の類ですね 真姫「でも、海未じゃないけどこの先生…ていうか本当に先生なの?
こんな金髪で生徒の手本になれると思ってるわけ?
意味わかんない!」
絵里「!…ごめんなさい」
真姫「あ、絵里、貴女は違うのっ!
あぁん…もうっ!」 真姫、迂闊でしたね
でも地毛の絵里に非はないのは同感です
英吉「こらこら、お前ら、ケンカは良くないぞぉ?」
まるで他人事な先生
全く誰のせいでこうなっていると思ってるんでしょか! そんな私の憤りを他所に理事長は意外な事をおっしゃいます
理事長「あらあら、皆さん
こう見えてもこの部の顧問には適任の方なんですよ」
???…何がどう適任なんでしょうか!? にこ「鬼塚先生…!」
!…にこも鬼塚先生に物申してくれそうですね
こういう時、にこの物怖じしない人柄は頼もしいです! にこ「こちらにお掛けください
肩を揉ませていただきますね♪」
英吉「お、悪いなぁ、じゃあ遠慮なく頼むぜ」
にこ「喜んで!」
ど…どういう事ですか!?
どうして… 花陽「あ、あの…先生…」
…花陽?
あぁ花陽、意外と肝が据わっていることりと違って、
貴女の様な子はこのような輩が特に苦手でしょうね…
でもそんな貴女が何故、鬼塚先生に話しかけるのでしょうか? 花陽「鬼塚先生ってひょっとして…
あの大石夏擁するゴブリンプロダクションの鬼畜 生(いきる)社長ですか?」
英吉「?…おぉ、そうだぞ
それにしても小泉
お前、よく知ってるなぁ」
?…芸能プロダクションの…社長!? 花陽「当然です!
当時無名だったゴブリンプロがあの大石夏を引き抜き、
さらに後には彼女の古巣だったプラチナコートを吸収合併したのは、
芸能界では近年稀に見る大事件でしたからね!!
一説にはこの大物喰いの背景にはあの芸能界のドン、荒羅木蒼一の暗躍があったとも噂されてますが…」
英吉「ははは…小泉、
お前、ホントに詳しいよなw
…でもノーコメントだ」
は、花陽がこんな輩とまともに会話しています!
しかもかなりきな臭い話を…!
凛「凛はこっちの花陽ちんも好きだよ♪」 それにしてもまさか芸能プロダクションの社長とは…!
人は見かけに…いや、見かけ通りなのでしょうか?(←芸能界に対する偏見)
何にせよ理事長が適任と推し、アイドルを目指すにこがあのように歓迎し、そして花陽が物怖じしないのか納得できました。
しかし…こんな人が社長なんて…
そのプロダクションは大丈夫なのでしょうか? 穂乃果「うわぁ、先生ってそんな凄い人なんだね!
何かこれから面白くなりそうだよね♪」
英吉「おぅ、任しとけ!!
俺が来たからにはA-RISEだろうが、ラブライブ優勝だろうが屁でもねえぜ!」
この手の輩ならではの軽口を叩いてくれます 確かにこんな風体ですが聞いた実績を考えると、アイドル研究部の顧問としては適任なのは認めざるおえませんね
いや、むしろそんなプロのアイドル活動の運営を取り仕切っている人が顧問に就いてくださるのは、
僥倖と言っても過言ではないのですが…
どうにも私、この方は信用する気になれません…! TIPS
英吉「ところで矢澤、ひょっとしてお前のお爺さんの名前って…」
にこ「違いますよ
そもそも字が違います」
英吉「…だよなぁ〜」
にこ「やっぱり、先生みたいな人って矢沢永吉は特別なんですね」
英吉「あぁ、俺にとってYAZAWAは神なんだよ…」 第2話 練習です!
園田海未です
鬼塚先生との挨拶も済ませたので、本日の練習を始めます
先生はトレーナーではないので基本は今まで通り、メニューや進行は私たちに任せるとの事ですが、
今日は初日なのでどんな練習をしているのか実際に見学しておきたいらしいです
それにしても先生、すごく楽しみにしている感じです
いえ、楽しみにしているというか…非常に邪な嫌らしい表情をされているのは気のせいでしょうか? …
とりあえず練習に利用している屋上に着いたので柔軟を始めます
鬼塚先生も相変わらず下品な表情をしていますが、今のところはおとなしく見学していますね
しかし開脚ストレッチの際にとうとう動きがありました!
開脚はストレッチでも特に柔軟性が要求されるので、真姫は未だに完璧にはこなせません
英吉「なんだよぉ〜西木野!
お前、股割り出来ねぇのかよw
よし、先生が手伝ってやろう、ぐふふ♪」
!…補助にかこつけて真姫の体に触るつもりですね? 真姫「ヴェェっ!!
よ、余計なお世話よ!!」
流石に真姫も露骨に嫌がっています!
真姫を助けなければ!!
海未「先生、せっかくですから先生もストレッチ、いかがでしょうか?」
私は自分の開脚を打ち切り、真姫の補助に入りつつ、そう提案をします
さて先生、どうしますか? そうすると先生は私が水を差した事を気にした様子もなく、あっさりと見事な開脚をして見せました
英吉「地面が…あったけぇ…♪」
男の人は身体が固いと聞いていたので意外です 絵里「ハラショー!
先生はトレーナーの方ではないので難しいと思っていたんですが…
凄く身体が柔らかいんですね」
英吉「大学時代、これでも空手部の主将だったんだよ
知らねぇだろうけど蹴り技がある格闘技ってのは結構な時間を柔軟に割く
だから股割りくらいは朝飯前ってわけだ」 まさか絵里の信用を得るとは予想外でした!
しかもこんなにも直ぐに…!
絵里は年長なので私や真姫よりは寛容ですが、本質的には真面目なので鬼塚先生の様な人はきっと快く思っていなかったはずです
それなのに… それにしても先生…大学に通われていたんですね
いえ、教職についておられるわけですから大卒なのは当たり前ですけど、
鬼塚先生はその「当たり前」に該当しないというか…
どうにもこの方が真面目に受験勉強に勤しみ、
入学後も大学の講義をキチンと受けている絵が想像できません!(←替え玉受験の事は知る由もない)
…私とした事が失礼な事を考えてました
反省しないとダメですね 英吉「まぁ身体はこの通り柔らかいが…
一か所だけは硬いんだぜ?w」
絵里「?」
英吉「あれ?
通じねぇな…」
先生は肩透かしを食らったような顔をされます 何か冗談を言われたようですが…私も分りませんでした
でも何か…破廉恥な事を言った気がします
希「先生ぇ〜、あかんよ〜
女子高でそんなこと言ってたら、みんな敵に回してまうよ〜」
希だけは意味が分かるようですね
希のからかうような顔から察するにやはり破廉恥な事を口走ったようです
…やはりこの先生は信用なりません! 英吉「さてと…
俺よりも問題は西木野の方だな」
!…上手く有耶無耶にできたと思ったんですが、先生は真姫を諦めていませんでした
英吉「西木野!
あそこの壁に背中を預けて開脚の続きだ」
真姫「えぇ?」 英吉「いいから!
…絢瀬、ついてきてくれ」
絵里「あ、はい!」
そんなやり取りの後、3人は屋上入り口付近の壁に行き、
真姫は先生の言った通り、開脚します
…やはり開き方が不十分です それにしても…ひょっとして真面目に何か指導するつもりなのでしょうか?
英吉「そのまま右足動かしてもいいから、
左足を壁にひっつけてみろ
…それを絢瀬は固定してやってくれ」
絵里「はい」
それを確認すると先生は自分の左足の踝を真姫の右足首に押し付けました てか栄吉も25才なんか
純愛組のころはナンノに昭和50年代生まれのヤングなめんなよとか言ってたが 英吉「西木野、俺の足を右足でしばらく押し返せ!
挟み込むような感じで!」
真姫「う、うん」
言われた事を真姫は実践します 英吉「よし!」
そう言って真姫に力を抜かせたかと思うと、先生は真姫の右足首を掴んでさらに足を開けさせます
真姫「あれ?
さっきより開けられる…!」
英吉「だろ?
でもこの分だと後、数回は必要だな」
そういって先生と真姫、絵里は今した事を何度か繰り返します
そしてとうとう… 真姫「や、やった…!
初めて180度開いたわ!」
絵里「真姫、おめでとう!」
驚きました!
鬼塚先生のアドバイスでとうとう真姫が180度の開脚ができるようになりました
真姫が喜んでいます
我が事のように絵里も祝福しています
そして鬼塚先生もどうだと言わんばかりに誇らしげです
でも誇らしげではありますが…その顔には先程までの嫌らしさは微塵もありません 真姫「や、やるじゃない先生…
ぁ…ありがとぅ…」
英吉「プッ…何だよその礼の言い方はw
お前、ツンデレか?w」
真姫「なっ!?…ば、馬鹿っ!
別にデレてなんかないわよ!」
凛「真姫ちゃん、ちょろいにゃ〜」
真姫「も〜違うってば!」 …そんなじゃれ合いも落ち着いて練習も再開します
乗り掛かった舟との事で先生も練習に参加されますが、そこでも驚かされます
どの練習も…それどころか凛の軽業すら一目見ただけで完璧に実践して見せます。
何という体幹、何という身体能力、運動神経なのでしょうか
でも… 英吉「うっふ〜ん♪」
英吉「あっは〜ん♪」
女性的なポーズをとるタイミングで気持ち悪い掛け声をいちいち挿入しないでください!
しかしそれも…
穂乃果「あはは、先生、気持ち悪いよぉ〜♪」
結構、みんなには受け入れられているようです
ただ、私としてはもっと真面目にしてほしいです!
でもアイドルに人一倍こだわりのある花陽とにこ、人懐っこい穂乃果と凛はもちろん
本来なら私と同じようにああいった人を嫌いそうな絵里、真姫にまでいつの間にか受け入れられているように思えます 希「不思議な先生やね
エロい顔してイタズラしようとしてるか思ってたら、真面目に指導してるし、
全然、先生らしくないのに…
いや、先生らしくないからかなぁ?
なんかとっつきやすいわ」
ことり「お母さんがあの先生を連れてきた時は驚いちゃったけど、
何だかんだでいい先生が顧問になってくれたなって思うよ
ちょっとエッチだけど、ちゃんと指導してくれるしね」 どうやら希、ことりも鬼塚先生の事を認めたみたいです
…そういえば鬼塚先生、私たちはさっき自己紹介をしていないのに名前を知っていましたね
ああ見えて意外とマメな方なのでしょうか?(←可愛い娘ばかりなので楽しみに写真眺めてたら自然に覚えただけ)
それでもやっぱり私は…苦手です! 補足
真姫ちゃん、身体柔らかいらしいけど固い事にして書いた >>31
パラダイスロストの時点で24歳って言ってたけど、都合により+1した 音ノ木にGTO投入か…。さて何が起きる?続きを期待する。 土日、湘南純愛組読みたいな
こんなSS書き始めたけど、GTO以降しか知らん 第3話 海未山田です!
園田海未です
今日は家の道場で使う竹刀を剣道部の人達と合わせて購入して頂いたので、
それを受け取ってから練習に向かいます
その道すがら、なにやら聞き覚えのある声が響いてきます 凛「逃げるにゃ〜」
凛が廊下を走ってます
穂乃果「お〜にさん、こ〜ちら〜♪
手ぇ〜の鳴ぁ〜る方へ〜♪」
誰かを煽りながら、穂乃果も走っていきます
英吉「待て待てぇ〜」
変質者…いえ、鬼塚先生が2人を追いかけています 鬼ごっこ?
あなた方は昭和の小学生ですか?
元々人懐っこい穂乃果や凛ですから、鬼塚先生に懐くのは予想してはおりましたが、
この3人のはしゃぎぶりは目に余るものがあります
海未「…先生、何をなさってるんですか!?」 英吉「え…?
鬼ごっこ♪
穂乃果捕まえたら穂むらの饅頭、奢ってもらえるんだぜ?」
海未「そんな事は見ればわかります!
後、生徒の奢りを当てにしないでください!
大人なんですから普通に購入してください!!
そもそも廊下を走らないで下さいと言ってるんです!!
私達、生徒だって守れているルールをどうして先生が守れないんですか!!?
大体、教師という存在は我々生徒の模範となるべき存在です!
にもかかわらずこのように逆に生徒に注意されるという体たらく!
そこを鬼塚先生はどうお考えなのですか!?
私達が先生に教わるべきは勉学だけではありません!
そもそもその授業だって先生は教科書を棒読みするだけじゃないですか!
そもそもそれすら授業中にお喋りしている生徒がいれば注意するどころか、
それに混ざって雑談を始めて中断するし、
―中略― ―中略―
後、部活の顧問として来られて私の管理の負担も減るかと思いきや、
むしろ増えているのはどういう事なんでしょうか!?
今のように穂乃果、凛とはしゃいだり、
にこや花陽とアイドル談義に花を咲かせていたり、
それを私や真姫が咎めると絵里や希を盾にする始末…
酷い時はことりを通して理事長室に入り浸っているらしいじゃないですか!
理事長は元より絵里、希も生徒会の任期が満了間際なので残務処理に追われる多忙な日々!
遊び呆けてる先生と違ってみんな忙しいんですよ!
…以上です!!
お分かりいただけましたか!?」
英吉「はい、園田先生!
わかりました!!」 まったく返事だけは良いんですから…
後、先生は貴方でしょう?
でも私も用事があるのでこれ以上の追求は止めます
何よりも疲れました…
…
……
……… ようやく竹刀を受け取り、練習のために屋上に到着する直前の事でした
?…何やら屋上から私の事を話している声が聞こえますね
気になります
少々はしたないですが、聞き耳を立てさせてもらいます 英吉「…ったくよぉ、あの海未山田は毎度毎度、小言ばっかだなぁ〜」
穂乃果「海未ちゃん、真面目だからねぇ
でも先生、海未山田って何なの?
海未ちゃんの名字は園田だよ」
英吉「いや、前の学校によ
内山田って教頭…いや、もう副校長だったか?
とにかく同じように口煩い先コーがいたんだよ
で、語呂がいいから取りあえずくっつけてみたわけよw
うん、我ながらナイスな命名だぜ」 凛「なるほど、ちなみに内山田先生ってどんな先生だったんだにゃ?」
英吉「煩せぇのは園田と同じだけど、禿で眼鏡の50過ぎのおっさんだ」
凛・穂乃果「…うわぁ」
英吉「しかしよぉ性別、年齢、髪の毛の量はまるっきり逆だけど、
口煩いのが鬱陶しいのはまるっきり同じ!!
転任してようやく内山田から解放されたかと思ったら今度は海未山田かよ!」
そろそろ私も…
会話に参加させて頂きましょうか… 凛「!!」
穂乃果「!…あの、先生?
もうそれ位にした方が…w」
英吉「んだよ、俺はまだまだ言い足りねぇ…ぞ!!!?」
海未「ごきげんよう♪
海未山田です♪」 穂乃果「う、海未ちゃん…?
笑顔が素敵だけど…
こめかみがピクピクしてる…よ?」
英吉「え、と、ところで園田さん
その竹刀は…何でしょうか?」
海未「この竹刀ですか?
この竹刀はですねぇ〜♪
…
不届き者を成敗するための武器ですっ!!!」
バシィ―――――――――ン!!! !?…手応えがない?
流石です!
よくぞ今の一撃をかわしました!
しかし!次こそは仕留めます!
…っていない!? タタタタタタッ
階段を駆け下りる音がします!
逃しません!!
海未「鬼塚先生、待ちなさい!!」
英吉「待ってって言われて、待つ馬鹿がいるかよ!」
凛「…海未ちゃん、凄い形相だったにゃ!」
穂乃果「凛ちゃん、2人を追いかけよう!
流石にこれは止めないとまずいよ!」
………
……
… …結局、鬼塚先生を見失い、
再会できたのは理事長室で私達4人がお叱りを受ける場となりました
少々やり過ぎたとは思います
そこは反省しますがやはり割り切れないものがあります
吉祥学苑高等部の内山田副校長先生、
お会いした事はございませんが、
貴方様の御苦労、ならびに心労、お察しいたします… >>45
正直純愛とGtoの英吉は別物と思ってる
GTOは両津みたいな半分ギャグだけど
純愛はちょっと強いヤンキーが最強ヤンキーになるまでのお話
まぁ最初に読んでると純愛時代のキャラ出るとノスタルジィがあっていんだが >>60
ジャンル違うんだな
でもwikiで概要なめるだけより、実際に読む方が色々とネタ拾えるんだよね
とはいえ30年も前の漫画じゃ漫喫どころか古本屋でもなかなかなさそうだな… 第4話 頼りになります
園田海未です
本日は私達μ'sのライブでした
ライブは滞りなく進行し、ファンの皆様にも好評を頂けたようで何よりで、
ライブ毎にμ'sの人気も出てきているのを実感しています
しかし人気が出てくれば来るほど、ある問題も深刻化してきました
それは所謂「やらかし」と言われる一部のマナーの悪いファンの方々の増加と激化です
現状、ライブ自体の進行には問題は出ておりませんが、会場までの道程、そして…撤収後の出待ち等は正直、憂鬱です
スクールアイドルとしてファンの方を憂鬱に思うのはいけないとは分かってはいるのですが… ファンA「あ、出てきた!」
ファンB「穂乃果ちゃん、こっち見てー!」
ファンC「えりち、間近で見ても美人だなぁ」
ファンD「ライブ、サイコーだったよ!」
このように声をかけるだけに留めてくださる方々は当然、素直に有り難く思います ドルヲタA「に、にこちゃん、握手してください…!」
ドルヲタB「真姫ちゃん、サインちょーだい!」
中にはこのように何かを要求する人もいらっしゃいますが、
ほとんどの方は応えると他の人達にも応えなくてはならなくなる旨を伝えると素直に引き下がってくださります
まぁ分かっているのに断りの言葉を聞くのが目的…の方もいますが、それくらいなら許容範囲です
ですが… やらかしA「いいじゃん、他のやつなんてさw」
やらかしB「俺らはこいつ等みたいなニワカじゃないんだしさ」
花陽「あ、あの…」
凛「…かよちん、大丈夫?」
…勝手な人達です ファンE「おい、やめろよ!」
ファンF「そうだよ、かよちん怖がってるだろ!」
やらかしA「うっせ!
雑魚どもは消えろよ!!」
あまつさえ注意してきた方とケンカしようとする始末…
こんな時、今までは絵里、穂乃果、そして私が何とか仲裁していたのですが、
仲裁の間、絵里と穂乃果の膝は常に震えていました
そしてそれは…私も同じです…
でも最近は事情が違います
何故なら鬼塚先生がいるからです!
ただ…いくつかの問題はあるのですが… 英吉「はーい、君達、ケンカは他所でやってね?
後、ウチの踊り子さん…じゃなかった生徒に触れないでねぇ〜?
やらかしA「何だテメェ?
教師かなんだか知らねぇが引っ込んでろ!」
やらかしB「自分の生徒のナイト気取りかよw
このロリコン教師が!!」
そう言ってやらかしの方々が先生を小突いたり蹴ったりします!
ダメです!
そんな事をしたら死んでしまいます!!
貴方達が… …バッキィィーーーーーーン!!!!
…今日は公衆電話ですか
威嚇で公共物を破壊するのはやめて頂きたいのですが…
電話に中程まで埋まっている先生の前腕、そしてその手が掴んでる電話機の配線を引きずり出しながら言われます
英吉「さて問題です
空手二段でちょっとロリコンなボクちゃん
そしてボクちゃんに盾ついた哀れなやらかしAとB
…今から死ぬのはどっちでしょう!!?」
やらかしAB「ひぃぃっ!!」
恐れ慄き、逃げようとしたやらかしの方々の頭を両脇に抱えて、私達が出てきた所に連れ込み、そして… ドカ!
バキ!
ドフ!
ゴフ!
ドス!
ボキ!
やらかしA「すんませんしたっ!
すんませんしたっ!!」
やらかしB「まさか先生があの…
…だなんて知らなくてっ!」
ゴス!
ゴス!
ゴス! …
程なくして先生がやらかしの方々2人と肩を組んで戻ってきました
英吉「いやぁ、分かってくれりゃいいんだよ♪
分かってくれりゃ〜ね?」
やらかしAB「「ひゃい(はい)」」
ご機嫌な先生とは対照的にすっかり悪びれてるお二人…
目元にアザができ、唇は膨れ上がり、鼻血を出されています
自業自得とはいえ、お気の毒です 海未「あの…大丈夫ですか?」
お二人に声をかけて、持っていたウェットティッシュで鼻血を拭って差し上げます
やらかしA「いや、自分等なんかに…
やらかしB「そっすよ…俺等、迷惑かけたのに…」
ファンG「海未ちゃんに介抱されてる…羨ましい」
ファンH「結局、やらかし得?」
ファンI「いや、いくら海未ちゃんに介抱してもらえても…
あの先生にボコられたくねーよ!」
ファンJ「それにしてもあの先生、
わかりやすい形でやらかしを成敗してくれるから、結構スカッとすんだよな!」
ファンK「あぁ、これだからμ'sの出待ちはやめらんねぇw」
…何やら私達μ'sとの交流より、このお仕置き…先生風に言うとヤキ入れを楽しみにされている方もいらっしゃるようですね
とはいえこれを良しとして、先生のやり過ぎを看過してはいけません 今日もファンの皆様の前ですが…いえ、皆様の前だからこそ、
このような行き過ぎた対処がいけない事だと示す必要があると考えます!
海未「鬼塚先生、助けてくださったのは有り難く思います
ですが!
このような暴力に任せた解決方法はいかがなものでしょうか!?」
英吉「で、でもよ!
俺だって小突かれたし蹴られたしさ…」
海未「言い訳無用!!
大体、先生はいつもいつも…?」 ファンL「あの先生、また海未ちゃんに怒られてるよw」
ファンM「やらかしには無敵だけど、海未ちゃんにはからっきしだなw」
ファンN「あぁ、これがあるから、μ'sの出待ちはやめられん!!」
えぇ!?
こんなやり取りも催し扱いなんですか!?
ファンの皆様の心理は理解を超えることが多々あります… ファンO「でも今日でこの2つも見納めじゃね?」
ファンP「あぁ、確かあいつらで主だったやらかしは全滅だよな…」
しかも何故か名残惜しそうにしてる人もいるではないですか!
トラブルがないに越した事はないでしょうに… ファンQ「いや、たとえ奴らがいなくなっても第二、第三のやらかしが…」
ファンR「確かに…俺達はそういう悪の再来を何度も目の当たりにしてきたものな…」
ファンS「てかもう第二、第三なんて過去の話だしな
今回で第何だっけ?」
縁起でもない事を言わないでください!
いつから私達μ'sのファンにはこういう野次馬目的の方達が増えたのでしょうか?
…いえ、原因は明らかでしたね そんな事を思っていると元凶…いえ、原因の先生がある人達を呼びつけます
英吉「おーい、元やらかし1号、2号、V3!
こいつ等、合格だから向こうで説明してやってくれ!」
1号、2号、V3「心得ました!」
どうやら今日のやらかしの方々は先生のお眼鏡にかなったようですね
先生は一部のやらかしの方達を自分の舎弟にして、ライブ時のスタッフとして手伝わせています
穂乃果が言うには敵を倒して仲間を増やしていく様はまるでRPGや少年漫画のようだとの事です 何かとライブの準備、撤収作業をメンバーだけで行うのは負担でしたのでお手伝いは助かるのですが、
正直、問題のあった方達を受け入れるのは不安でした
でも皆さんは先生の仕置きが余程堪えたのか、非常に誠意のある態度で応対してくださります
そうなると逆に先生に酷い仕置きを受けた上、使役されるのは気の毒に思えるのですが、
それを少しでも労うと皆さん、何故か非常に張り切ってくださります
嫌々ながら…または先生に怯えながら手伝っている風なら分かるのですが…不思議です そういえば先生やにこに尋ねてみたのですが、2人とも心底驚いた様子でした
先生はわからないなら、わからないままの方がいいとおっしゃい、
にこは自然とそう思って、自然とそうするのが私の強みだと言ってました
私はただ手伝ってくださる方々に当たり前に感謝しているだけなのですが… それにしても…
鬼塚先生は少し乱暴な所もありますが、トラブルを解決するだけでなく、トラブルを起こした方を受け入れ、
更生させる様はまるでちゃんとした教師のようで、非常に頼もしく思えます
思えますが…
女性ファンA「ねぇあの先生…ちょっとカッコよくない?」
女性ファンB「だよねぇワイルドで…ちょっとオラオラ系?」
あぁ…
英吉「ぐふ♪」
こういう事に限って地獄耳ですね!
見事なまでにだらしなく緩み切った顔を晒しています
こういう所は何とかならないものなんでしょうか… 本編には今のところ出てない鎌田や阿部や真や人殺しのマダラの特待大久保さん出してほしいなぁ そういえばアニメのGTO神崎麗美ってにこママだったなw >>80-81
こういうの聞くとGTOしか知らんのに早まった真似したと頭を抱える 閑話
絵里「先生、どうしてああいう人達を受け入れてるんですか?」
英吉「?…やっぱ嫌か?」
絵里「正直、最初は不安でしたけど…
皆さん、頑張ってくれるんで助かってます」
英吉「まぁあの手の連中は色々と持て余してんだ
だから発散する場を与えてやったんだよ
しかもテメェの好きなアイドルの役に立てるんだ
放っておいてもいい所見せようと張り切るさ」 絵里「なるほど…
でも、それだと何だか好意につけ込んでいるようで申し訳ないですね…」
英吉「そう思いつつ時折、礼を言ってやるだけで十分だよ
でもあんまりサービスするなよ
一応、手ぇ出したらどうなるか釘は刺してるが、
馬鹿だから勘違いしかねんしなw」
絵里「はいw
気を付けます」 英吉「それにしても園田といい絢瀬といい…まぁ他の連中もだけど、
そんな事に負い目感じるなんてお前ら、ほんとに良い子ばっかだよな
ったくお前らの爪の垢、煎じて吉祥学苑のクソガキどもに飲ましてやりてぇぜ!」
絵里「私が言える事ではないんですが…
先生が来るまで音ノ木坂も色々あったんですよ?」
英吉「あぁ流石に親どr…理事長から聞いてるよ
廃校の件はもちろん、お前の事も…な」 絵里「やっぱり…ご存知なんですよね」
英吉「でもお前のは学校のためを思っての事だし、
それにこうして今は穂乃果達と力を合わせてるからいいんじゃね?
まぁ新参の俺がエラそーに言う事じゃねーけど…」
絵里「いえ、そんな事ありません!
やっぱりそう言って頂けるのは嬉しいです」
英吉「それに引き換えあいつらときたら、
俺の弱みを握って高級寿司代、数十万奢らせるは、
金がないからって当たり屋で代金用意させようとするは、(←どさくさに濡れ衣着せる)
科学室の薬品ちょろまかして爆薬作って授業テロしかけるは、
自分のファンクラブの会員を刺客にして俺を襲わせるは、
それで俺、腹刺されるはで散々だったぜ…!」
絵里「!…き、聞かなかったことにしますね?」 英吉「まぁ何にせよああいう血の気の多い連中は目の敵にし続けるより、
適当に懐柔して目の届くところに置いておいた方が何かと対処が楽なんだよ
まぁ俺が芸能プロダクションの社長に抜擢されたのも似たような…」
絵里「!?…それってどういう事ですか?」
英吉「すまん!
余計な事を話し過ぎた
忘れてくれ…!」 絵里「は、はぁ…」
英吉「とにかくだ!
あの手の連中の扱いはガキの頃から慣れてるから、
もしなんかあったらすぐに教えてくれ」
絵里「わかりました
頼りにしてますよ、先生」
英吉「おう!任せとけ!!」 第5話 眼帯ビキニ…です
園田海未です
今日はμ'sの知名度アップのための作戦会議です
先日のライブでも知名度が高くなってきたのを実感できましたが、
それでもA-RISE等、トップクラスのユニットには数段劣るのが実情です
そこで先生が一気にトップに食い込むための妙案を思いついたとの事でお聞きする事になったのですが、
やはりというか何というかの…破廉恥な内容です… 英吉「眼帯ビキニやるぞ!
眼帯ビキニだ!!」
真姫「が、眼帯ビキニ!?
何なのよそれ!
意味わかんない!!」
英吉「お前、そればっかりだな」
真姫「なっ…!
いつも先生が変な事ばかり言うからでしょ!」
英吉「それにしても医者の娘が眼帯を知らんとはねぇ〜」
真姫「眼帯くらい知ってるわよ!!
それとビキニがどう結びつくのかって聞いてるのよ!!」 眼帯ビキニ…
ちょっと想像がつきませんが何か…破廉恥な響きがありますね
まぁ鬼塚先生の提案である以上、まともなアイデアである筈はないですけどね
穂乃果「先生、それってどんな衣装なの?」
英吉「こんな感じだ♪」
…写真ですか?
https://i.imgur.com/6cbNNrU.jpg
こ、これは…! ことり「ざ、斬新な…デザインですね…w」
海未「な、何なんですか!?
この破廉恥極まりない衣装…!
いえ、これを衣装と呼んでもいいんでしょうか!?
ブラが普通の眼帯くらいしかないから、む、胸が全然隠れてないじゃないですかっ!!」
これに比べれば膝上丈のスカートばかりのことりデザインの衣装が可愛く思えます
あ、いえ、ことりの衣装はどれも可愛いですが、その可愛いではなく…!
あぁ…もぅ! 花陽「こ、これは…」
花陽…
偶然、鬼塚先生に一目置く事になった貴女ですが、このような破廉恥な要求を突きつけられれば貴女の目も醒め…
花陽「これはあの野村朋子じゃないですか!
三年前、彗星の如く現れた若くして超実力派女優の…!!」
そ、そっちですかぁー!!
私は花陽の芸能界への憧れを侮っていたようです…
衣装の過激さよりモデルの芸能人の方に目が行きますか!
英吉「あぁ、野村は俺が発掘した!(ドヤ」
花陽「す、凄過ぎます!
鬼塚先生!!」
凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ♪」 それにしてもここぞというタイミングで芸能プロダクションの社長というアドバンテージを活かしてきますね
勉強はもしかしたら生徒である筈の私たち以下かもしれない無学な先生ですが、
こういう駆け引きでの狡猾さには目を見張るものがあります
花陽「で、でも…流石にこれは…ちょっと恥ずかしいですね…」
にこ「にこもぉ〜これはちょっとぉ〜恥ずかしいにこ♪」
良かった
二人ともそこまで鬼塚先生を盲信しているわけではないのですね 英吉「まぁ流石にこれを着てライブしろとは言わねぇよ
俺だってクビは御免だからな
それに規約になくても、これでライブしたらまず即、失格だろ」
驚きました!
先生も一応の理性があったんですね…!
英吉「でもライブに使えないからと言って、使いどころがない訳じゃねぇよ
…サイトだよ!
μ'sのサイトのトップにこの眼帯ビキニ姿のお前らの画像を掲載するんだよ」
!!? 英吉「インパクト…掴みはそれで十分だろ
ライブでいきなりこの格好はリスキーだし恥ずかしいだろうが、
サイト掲載程度ならまずいきなり失格にせずに注意してくる筈だ
撤去はそのタイミングでいいし、
お前らだってこの姿で直接、大勢の前に立つわけじゃないから、恥ずかしさもだいぶマシだろ」
いえ、それでも十分に恥ずかしいです!!
…それにしても運営の匙加減も計算ずくとはつくづくずる賢い人ですね 希「でもそれインチキやない?
お客さん、その格好でライブすると思えへんかな?」
英吉「流石にそりゃねぇよ
それにライブ当日、どんな衣装で登場するかもファンにとっては楽しみの一つだ
むしろライブ前に衣装を公開する事なんてあんのか?
だから事前にサイトにアップした画像と別の衣装でも何もおかしくはねぇ」 確かにそうですが…
海未「それだとファンの皆さんの期待を裏切りませんか?」
英吉「なんだ?
園田、お前、このエッチッチな衣装でライブしたいのか?」
海未「そんなわけないじゃないですか!!!
いや、そうじゃなくて、もっと…」 もっと他の方法を考えませんか?
英吉「だろ?
確かにこの衣装そのものじゃなくても同じような方向性の衣装を期待する奴はいるだろうな
なのに衣装は普通でパフォーマンスも並じゃブーイングもんだ!
でも…
お前らμ'sのパフォーマンスは並なのか!?
ファンを納得させられないようなチンケなパフォーマンスなのか!!?
なぁ穂乃果!
言ってみろ!!」
何、人の話を遮って、熱い事を語って煙に撒こうとしてるんですか!
しかもこの話をよりによって穂乃果に振るとは本当に抜け目のない人ですね!!
こんな煽り方されたら穂乃果は… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています