善子「ちょっ!?//リリー!?か、顔、ちか……//」梨子「ほら善子ちゃん、ちゃんと目、閉じて?」
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|:! ゴクゴク! _ 。U U
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∧ VU。∴|o
/ \ V∴。Uノ|
| (゚)Y ̄ ̄ ̄ ノ
|  ̄ ̄ ̄厂
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/ | 昼休み 教室
ガラガラッ
ルビィ「あっ、梨子ちゃん!」
梨子「ごめんねルビィちゃん、善子ちゃんいる?」
ルビィ「うん!ちょっと待っててね!」
テクテク
ルビィ「善子ちゃん!梨子ちゃん来てるよ!」
善子「えっ!?そう、ありがとっ!」
タタタッ
善子「ごめんリリー!ちょっと前の時間の数学の課題が手こずっちゃって……」
梨子「ううん、大丈夫だよ」
善子「ちょっと待ってて!すぐ準備してくるから!」
タタタッ 屋上
善子「〜♪」
梨子「ずいぶん楽しそうね、善子ちゃん」
善子「えっ!わかる?ねえ聞いてよリリー!今日家庭科で調理実習あったんだけどね、もうすっごく美味しかったの!」
梨子「美味しかったって何が?何か作ったの?」
善子「ええ!真紅の宝珠が散りばめられた神々の花園……アップルパイよ!」
梨子「へぇ〜……」
善子「私普段はスイーツなんて食べないんだけど、すっごく美味しいわねアレ!もう頬っぺたが落ちちゃうかと思ったわ!」
善子「クラスの友達がすっごくお料理上手くってね、その子に教えてもらったんだけど……もうサクッ!ふわっ!って感じで、林檎もすっごく瑞々しくて!美味しかったわ〜♪」
梨子「ふーん……」
梨子(……私だってアップルパイくらい作れるのに) 善子「他にもその子とは遠足の行動班でも一緒だったんだけど、意外と話が合って……こ、これでヨハネもクラスの人気者デビュー!?なんて思っちゃったりして!クックックッ……」
善子「……」チラッ
梨子「……」
善子「……ねえ、聞いてるの?リリー」
梨子「ふぇっ!?き、聞いてるよ!大丈夫だよ!」アセアセ
善子「ならいいけど……」
善子「……ねえリリー、ひょっとして考え事?」
梨子「ええっ!?」
善子「ねえ……あ、あのね……悩みごととかあるなら……ヨ、ヨハネでよければ相談にのるわ!!リトルデーモンの心のケアも、主君であるヨハネの務め、だから……」
梨子「うん……」
善子「だ、だから話したいことがあるなら!気軽に
花丸「たとえ悩みごとを抱えていたとしても、善子ちゃんだけには相談したくないと思うずら」 善子「ずら丸!?どうしてここに!?」
花丸「善子ちゃん、委員会の当番いつまで経っても来ないから様子を見に来たずら。やっぱりここにいたんだね」
善子「ええっ!?今日当番私だったっけ!?」
花丸「ほら、よく見るずら」ファサッ
善子「ほ、ほんとだ……」
花丸「というわけで梨子ちゃん、善子ちゃん借りてくね?」
梨子「え、あ、うん……」
善子「ごめんリリー!この埋め合わせはいつか絶対にするから!!」
梨子「ううん、大丈夫だよ。いってらっしゃい」
善子「ありがとっ!」
タタタッ 梨子「……」
梨子(……せっかく善子ちゃんの好きなおかず、作ってきたのにな)
パクッ!
梨子「……」モグモグ
梨子「……うん、美味しい」
梨子「……」
梨子(でも……たとえ私がどんなにアプローチしても、そこには越えられない壁が一つ……一つだけあるということが……)
梨子(ちょっとだけ、ちょっとだけだけど……
……寂しい、って思ったりします 午後
先生「よーし!それじゃあ始めるぞー!教科書開いてー!!」
梨子(はぁ……)
梨子(まあ善子ちゃんは善子ちゃんの都合があったわけだし……全部私の都合に合わせてくれるってわけじゃないし……)
梨子(仕方ない、よね……)
ワーワー!!!
梨子「……」チラッ
梨子(一年生、今の時間体育なんだ……)
梨子(……あっ、善子ちゃん見つけた)
梨子(いいなぁ……楽しそうだなぁ……)
梨子(それに……)
善子「……!!!」
ワイワイ!!
梨子(……善子ちゃんって意外とクラスに溶け込めてるのね)
梨子(ちょっとだけ安心……かな?) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています