あなた「彼女ヅラ電波?」璃奈「うん」
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あなた「なんか名前の時点でヤバそうなんだけど……」
璃奈「あなたが今押してしまったそれが電波を流すためのボタン」
あなた「え!?」
璃奈「私が見てない間に勝手に触らないでほしい。璃奈ちゃんボード『こらこら』」
あなた「だ、だってボタンってあると押したくなっちゃうんだもん……」
あなた「でもわざわざ持ってきたってことは私に試してほしかったんだよね?結果オーライ!」
璃奈「……いや、本当は破壊する予定だった」
VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvvv:1000:512:: EXT was configured あなた「うぇ!?な、なんで……」
璃奈「だ、だってそんなのあなたが使ったら……もう遅いけど」
あなた「お、遅いって……」
あなた「聞くの怖くなっちゃったんだけどこれの効果って……」
璃奈「名前の通りその電波を発信してしまったら発信者に近しい関係者がみんな自分が彼女だと思い込んでしまうの」
あなた「彼女って……か、解除方法は!?あるんだよね!?」
璃奈「……」
あなた「う、嘘だよね……?」 璃奈「頑張ればなんとか……」
あなた「そこはがんばってよ!」
璃奈「あなたの為ならもちろん頑張る。璃奈ちゃんボード『ぞい』」
璃奈「それに治さないと……」
あなた「璃奈ちゃん?」
璃奈「とにかく、今日はもうどこにも出ないで誰にも会わないで私と一緒にいよ?」
あなた(まぁそれが一番だよね……)
あなた(ちょっとだけどんな感じになってるか気になっちゃうけど……あはは) 璃奈「私の電波のせいでおかしくなってるみんなをあなたに合わせたくないし」
あなた「璃奈ちゃん……」
璃奈「それにいくら機械のせいだとはいえ私という彼女がいるのに他の子に言い寄られるのはいい気持ちしないし…璃奈ちゃんボード『脳壊』」
あなた「……ん?」
あなた「璃奈ちゃん、今なんて?」
璃奈「?璃奈ちゃんボード『脳壊』」
あなた「璃奈ちゃんボードじゃなくて!その前!」
璃奈「前……?」
あなた「か、彼女がどうのって……」
璃奈「うん。だって恋人に他の子が彼女ヅラしてたら嫌」
あなた「恋人って誰と誰が?」
璃奈「?あなたと私」 あなた「え?」
あなた「私と……璃奈ちゃん……?」
璃奈「む……そんな反応されると私も悲しいしちょっと怒っちゃうよ。璃奈ちゃんボード『拗ねー』」
あなた「いや!だからそれって電波のせいでそうなっているわけでしょ?」
璃奈「私はかかってないよ」
あなた「いやでも
璃奈「何を言ってるの?いくらあなたでもそれ以上は本当に怒るよ?」
あなた(うわ……璃奈ちゃんボード外してるのにちょっと怒ってる顔になってる……) あなた(でも私は本当に知らないし……効果や理論まで知り尽くしているはずの璃奈ちゃんでも平然と電波が……)
璃奈「私のこの気持ち、それにあなたとの思い出は操作なんてされてないもん……」
璃奈「私……こんな顔だけど頑張ってあなたに告白して……それで…デートして……ご飯食べて……」
あなた(き、記憶の捏造までされるのか!)
ポロ
あなた「!」
璃奈「あ……」
璃奈「ほ、ほら!みて!私涙が出てる!」
璃奈「えへへ、こんなのが出るってことはやっぱりこの気持ちは本物なんだよ!電波のせいじゃないんだ!」
あなた「璃奈ちゃん……」 璃奈「どうして……」
璃奈「どうしてそんな顔をしているの……」
あなた「だって……」
璃奈「……そっか」
あなた「?」
璃奈「わかった。あなたがおかしい理由」
璃奈「きっとボタンを押しちゃったせいで逆にあなた自身も一時的に記憶障害を起こしちゃってるんだ」
あなた「え?いやそんなことは……いたって普通だよ?」
璃奈「ううん。そんなわけない。あなたは今おかしくなってるの」
璃奈「……戻してあげるから」スッ
あなた(!!)ビクッ
あなた(あ、あの目!あの目はなんかやばい!いつものボードの下の無機質な目とはまた違う気がする!)
ジリ
璃奈「……どうして怯えてるの?」 あなた「え……あ…いや……」
璃奈「やっぱり……ごめんなさい。私の作ったもののせいで……」
璃奈「でも……大丈夫。ちゃんと私が直してあげるから」
璃奈「私の家にいこ?どうせ誰もいないから二人で落ち着いて話せるしあなたの治療≠烽、ちなら……」
璃奈「電波のせいで勘違いした子たちも遮断できるし」
あなた「いや……あはは」ジリ
あなた「ごめん!」バッ
タタタ
ガチャ!ガチャ!
あなた「!?ど、ドアが開かない!?」
璃奈「部室のドアは私が任意でロックできるように改造してるの。あくまで防犯用に。璃奈ちゃんボード『えっへん』」
あなた「し、栞子ちゃんにバレたらなんてどやされるか……」
璃奈「……今、他の子関係ない……」 璃奈「やっぱり今のあなたを出すわけにはいかない。あまり使いたくなかったけどこの薬で一旦眠ってもらう」
あなた「ひえ!」
あなた(く、薬はダメでしょ!逃げないと!)
ガチャ!ガチャ!
あなた「開いて!開いてよ!」
璃奈「無理だよ。力じゃどうしようも……」
ガラ
あなた「!!あ、開いた!やった!」
あなた「ごめんね璃奈ちゃん!でも電波の解析はちゃんとしておいてね!それじゃあ!」
タタタタ
璃奈「あ……!」
テクテク
璃奈「……ロックが溶かされてる……」
スッ
璃奈「……酸?」
シュルル
璃奈「……そういうこと」 タタタタ
あなた「ふぅ……こ、ここまでくれば……幸い璃奈ちゃんなら体力もそんなにないし大丈夫だとは思うけど……」ゼ-ゼ-
あなた(それにしてもあの電波……なんておそろしい効果なんだ……)
あなた「あはは……璃奈ちゃんとお付き合いするのはちょっと考えた方がよさそう……」
せつ菜「お付き合いがどうかしたんですか!?」
あなた「うわっ!?」ビクッ
ペタン
あなた「いてて…び、びっくりした……せつ菜ちゃんか……」
せつ菜「す、すみません!!驚かせちゃいましたか!?」
あなた「う、ううん…大丈夫」
せつ菜「あなたを見かけてつい……本当にすみません」シュン
あなた「ほ、ほんとに気にしないで!私もせつ菜ちゃんに会えて嬉しいから!」
せつ菜「!!ほ、本当ですか!」ペカ-
せつ菜「えへへ……」テレテレ
あなた(かわいいな) せつ菜「それじゃあ行きましょう!」
あなた「行くってどこに?」
せつ菜「もちろん部室ですよ!練習の日じゃないですか!」
あなた(部室は今はまだちょっと……)
あなた「ぶ、部室行く前にちょっとのんびりしない?」
せつ菜「?それはいいですけど私もう着替えてしまってますし……」
あなた「あ、そっか……あんまり人目に付かない……そうだ!屋上いこっか」
せつ菜「はい!わかりました!」ニコッ ギュ
あなた「あの……なんで手を繋いで……」
せつ菜「?だめ……でしょうか?」
あなた「そ、そんなことないよ!(そんな悲しい顔されて言われたら断れないよ……)」
せつ菜「すみません……私誰かとお付き合いするのって初めてで……どうしていいかまだわからないんです」
あなた「え……お付き合い……?」
せつ菜「……///」
あなた(これが電波の力……あのせつ菜ちゃんがこんなに乙女の顔をして……)ゴクリ あなた(でもせつ菜ちゃんなら危ないことしないだろうし……大丈夫だよね)
せつ菜「あの……何か悩み事ですか?」
あなた「え?」
せつ菜「私も悩み事はよくしてので……わかるんです」
せつ菜「もしよかったら話してくれませんか?私……その……か、彼女としてあなたのお役に立ちたいです!」ギュッ
あなた「せつ菜ちゃん……(めっちゃいい子だ……)」
あなた「その……実はね……」 〜間〜
せつ菜「……」
あなた「というわけで璃奈ちゃんの電波のせいでせつ菜ちゃんはちょっとおかしくなっちゃってるんだ。ごめんね」
あなた「でも璃奈ちゃんならすぐ元に戻せると思うからそれま
せつ菜「なんで……」
あなた「え?」
せつ菜「なんで……そんなひどいこと言うんですか」ポロポロ
あなた「!?」 せつ菜「ぐすっ……わ、私は…ひぐっ、ほんとうにあなたのことが大好きなのに…そんな……電波のせいなんて……」ポロポロ
あなた「あ……いや……」
せつ菜「……うそ、なんですよね」
あなた「えっと……」
せつ菜「え、えへへ……すみません、私こういうのに疎くて……恋人同士なら冗談の一つや二つで楽しくするものなんですよね……」ニコッ
あなた「……」
せつ菜「……なんで、目を逸らすんですか」
せつ菜「私の……大好きは本物なんです!私は本当にあなたが大好きなんです!私の大好きを否定しないでください!!」
あなた「ごめん……」
せつ菜「っ!」 ドン
あなた「え––––––––」グラ
ドサッ
あなた「せ、せつ菜ちゃん……?(お、押し倒されて……だめだ…う、動かない……)」
せつ菜「私……これでもスクールアイドルとしての活動は長いので筋肉もあなたよりはあるんですよ……」
せつ菜「いきなり上に乗っかってしまってすみません……でも、こうするしか……」プチ…プチ
あなた「!??!せ、せつ菜ちゃん何を……///」
せつ菜「あなたに……私の大好きが本物だということを証明する為です……」プチ
せつ菜「は……恥ずかしいですけど…私はあなたの為なら……///」(上半身下着姿)
あなた(ま、まずい!これは本当にまずいって!!せつ菜ちゃんだから大丈夫だと思って屋上に移動しちゃったから人もこないし……!) せつ菜「大丈夫です……大丈夫なので……」ハァハァ
あなた「だ、だめだよ……やめて…せつ菜ちゃん!!」
ガラ!!!
「何をしているんですか!!」
あなた「!!」
せつ菜「!?……栞子…さん……」
栞子「ここは学校ですよ?一体何をしているんですかと聞いているんです」
せつ菜「なんでここに……」
栞子「私はただ屋上の施錠を……声がするので何かと思えば……」
栞子「優木……いえ、中川さん。あなたは今何をしているのか分かっているのですか?」 せつ菜「私は……大好きを……」
栞子「その人を見てもそんなこと言えますか?」
せつ菜「え……?」
あなた「うぅ……ぐすっ……」ポロポロ
せつ菜「あ……」
栞子「あなたの大好きとやらは人をそんなに泣かせるものなのですか?」
せつ菜「ち、ちがっ……!!私は!!!」
あなた「ひっ」ビクッ
せつ菜「!?」
せつ菜「ちがうんです……わたしは……ちがうんです……」
せつ菜「わたしはだいすきなあなたのえがおがみたくて……」
栞子「理解できませんね。あなたがしたことはただの……」
せつ菜「あぁ……!あ……!ちがうちがう!ちがうんです!」バッ
せつ菜「うわぁぁぁぁぁ!!!」
タタタタ 栞子「……さぁ、もう大丈夫ですよ。立てますか?」スッ
あなた「!?」ビクッ
栞子「……大丈夫。大丈夫ですので」ナデ
あなた「あ……栞子…ちゃん……」
あなた(あたたかい……)
栞子「落ち着くまでゆっくりしていてください……」
あなた「ありがとう……」
栞子「せ、生徒会長として生徒のケアをするのも仕事ですので……」 ……
…
あなた「ごめんね、ありがとう。もう大丈夫だよ」
栞子「……そうですか」
栞子「もしよければ……話してくれませんか?中川さんと何があったのか」
あなた「……うん」
〜間〜
栞子「……天王寺さん。彼女は一体何者なんですか」
あなた「そ、そんなこと言われても……」
栞子「はぁ……それで中川さんはあなたを恋人だと思い込んでいたというわけですね」
あなた「うん……」
栞子「中川さんの心情も理解できないわけではありませんがやはりああいったことは間違っていると思います」
あなた「私も……電波のせいだってわかってたんだけどやっぱりその……は、はじめてだから……///」
栞子「こほん!あなたのそういった事情はいいんですよ」
あなた「あ///ご、ごめん!」 栞子「しかし中川さんの起こしたことも事実です。あんなこと、本来なら学校側からなんらかの処分は免れませんが」
あなた「そ、そんな!あれはせつ菜ちゃんは悪くなくて……」
栞子「分かっています。今回は目を瞑ります」
あなた「栞子ちゃん……」
栞子「ですがしばらくの間彼女と合わない方がお互いの為かと」
あなた「うん……そうだよね」
栞子「天王寺さんなら元に戻す方法がなんとかできるんですよね?」
あなた「多分ね……でも今は璃奈ちゃんのところには……」
栞子「……私が行きますよ」
栞子「同じ学年ですしそれとなく伝えてきます」
あなた「いいの……?」
栞子「生徒会長ですから。それに……あなた方同好会とはもう……他人事ではありませんし……//」
あなた「栞子ちゃん……!!」 栞子「な、なんですかその顔は!別に深い意味はありません!ただ、借りがあるだけです!」
あなた「ふふ、そっか」
栞子「その態度やめてください!もう、本当上原さんそっくりですね!幼馴染というのはこれだから……」
栞子「私はもう行きますよ!」
あなた「うん。ありがとう栞子ちゃん」
栞子「……と、その前に」
スッ
フキフキ
栞子「涙、ちゃんと拭かないとダメですよ」
あなた「あ……ありがとう…//」
栞子「それでは」
トコトコ あなた(栞子ちゃんはいつも通りだったなぁ……助かったけど……それってつまり私のこと近しい人って思ってなかったってことだよね……)
あなた(はぁ……ちょっぴり、ショックだな)
〜
栞子(……彼女の言っていたことは本当なのでしょう)
栞子(……想い人のことならそのくらいわかります。それに……おかしいと思っていました)
栞子(私が……素直に告白なんてできるわけないんです……記憶はあるのに、まるで自分とは思えない積極さ……)
栞子(偽りの記憶……でも、それはすごく楽しい思い出で……)
栞子(あの人には言えない。言ったら困らせてしまう。悲しませてしまう。そんなことはしたくない)
栞子(いえ……本当はただ私自身が彼女の口から恋人関係を否定されたくないだけでしょうね)
栞子「本当……なんて女々しいのでしょう)
栞子(とにかく今私ができるのはあの人の為に天王寺さんに少しでも早く話をつけること。おそらく私にしかできないことだから) あなた「さて……これからどうしよう」
あなた(大人しく帰るのも手だけど……何か嫌な予感がするからなぁ……)
あなた(それに同好会の中にも栞子ちゃんみたいに電波の効果がない子もいるかもしれないし……それもそれで悲しいけど)
あなた「よし!こうなったらみんなに会いに行こう!」 トコトコ
愛「あ!おーい!!」
タタタ
ダキ-ッ
愛「やっほー!一人で校内ぶらついてるの?」
あなた「愛ちゃん!う、うん…ちょっとね」
愛「あれ?そーいえば今日ってせっつーは練習じゃなかったっけ」
あなた「あー……せつ菜ちゃんちょっと用事みたいで……」
愛「へ〜……」
愛「と、いうことはもしかしてキミ今日は暇?」
あなた「そう……だね。うん、暇になっちゃった」アハハ 愛「それじゃ今から愛さんたちと遊びに行かない?」
あなた「愛ちゃんたちと?」
愛「そ!愛トモの子たちと行く予定だったんだけどキミも暇なら来てよー!」
あなた「私が行ってもいいなら……」
愛「何言ってんの、いいに決まってんじゃん〜」
愛「ほら!いこいこ!まずはカラオケだ〜!」グイ
あなた「うん!」
あなた(愛ちゃんは全然変じゃないな〜いつもの愛ちゃんだ) この時間なら安心して読めるよ
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