絵里「……スクールアイドル部?」穂乃果「はい!私たち、廃校阻止のための活動を始めたいんです!」
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絵里「……?廃校阻止とアイドル活動に何の関係が?」
穂乃果「スクールアイドルって素敵なんです!キラキラしてて、きっと生徒会長もスクールアイドルを見たら、きっと音ノ木坂を知らない人たちも私たちの活動を見たら、興味を惹かれると思います!」
絵里「興味を惹かれることがこの学校に入る試験問題なの?」
穂乃果「ダメですか……?スクールアイドル、私はやりたいです!」
絵里「言っている意味が分からないわ」
穂乃果「私たちもこの学校のために何かしたいんです!動きたいんです!」 絵里「……全然話が見えてこないわよ」
希「だから海に来た、のだからは、どこに掛かってるん?」
穂乃果「亜里沙ちゃんの言ってることが理解できなかったってところだよ……だから海に来た、そして……見えた」
海未「……何が見えたのです?」
穂乃果「亜里沙ちゃんはこうも言ったの……私の好きなμ'sに、私はいない……」
にこ「……中々カッコいい台詞ね」
穂乃果「私が叶える物語、μ's……私が叶えたいのは、μ'sのラブライブ優勝……」
海未「それはみんな同じですよ、穂乃果」
穂乃果「だから、ラブライブが開かれる前までは、1人になっても、100人になってもμ'sはμ'sだよ」
ことり「そっか……ラブライブが終わっちゃったら……」
穂乃果「もう、μ'sの役目は終わり……私たち、グループ名に囚われすぎていたんだよ、きっと……」
花陽「3年生がどうとか、新入生がどうとか、そうじゃないですもんね……私がいるからμ's……ただそれだけだったんです」 穂乃果「街にいたら分からなかった……9人だけの世界……海に来て、夕日を見て、思った……この景色は、今だけのものなんだって……」
真姫「雲が出て、日が陰っても、今は今……」
穂乃果「μ'sは、ラブライブで優勝するよ……そして、その優勝時のこの9人こそが、かけがえのないμ'sだったんだ……!」
にこ「穂乃果……」
花陽「……」
凛「……何かしんみりしてきちゃったにゃ」
ことり「……」
絵里「ラブライブ、頑張りましょう……」
穂乃果「……あーっ!!」
希「どうしたん!?急に!」
穂乃果「帰りの電車!無くなっちゃうよ!?みんな、走って!!」
ことり「えーっ!?穂乃果ちゃん!」
絵里「きっと、泣きそうになったから誤魔化してるだけよ、かわいいとこあるんだから」 海未「いや、嘘ですよね、ほんとに電車無いじゃないですか……」 司会「エントリーナンバー11、音ノ木坂学院スクールアイドル、μ's」
モブ「わー!」
モブ「あれがμ's……」
モブ「A-RISEを倒したグループ……」
絵里「……いよいよね」
にこ「分かってるわよ、戦いはもう始まってる……」
穂乃果「行ってくるね」 海未「ラブライブ本選、やはりどう考えてもトリが有利すぎます!」
希「参加チーム50組やろ?1組5分の持ち時間でも250分、4時間以上……」
海未「そんな長時間、同じステージを見続けて、集中力がもつはずありません!」
絵里「16番、27番なんてしょうもない数字を引き当てたら敗退間違い無しだわ」
ことり「じゃあどうするの?μ'sを強く印象付ける方法ってある?」
にこ「……あるにはあるわ、ただ、凄く邪道だけど」
穂乃果「ルール違反ってこと?」
にこ「ルールには反しないわ……」
凛「もったいぶらずに言ってほしいにゃ」 にこ「まずは一度、穂乃果が壇上に上がりなさい」
穂乃果「上がったらくじを引けばいいの?」
にこ「違うわ、くじを引く直前に少し考えた振りをして、客席を振り返るの」
穂乃果「うん……そのあとは?」
にこ「にこちゃん!くじを引くのは、にこちゃんだよ!と言うのよ」
ことり「くじ引きもテレビ放映されるみたいだしね!とにかく長くステージに残ることが重要なんだ?」
にこ「そうよ!そして私がくじを引いて、仮に50番を引き当てたとする」
絵里「もちろん、それが一番良いけれど……」
にこ「でも、そんな偶然ってある?最も注目されていたA-RISEの後釜に収まったμ'sが、最も目立つトリを手にするなんて……」
花陽「……はっ!きっと、出来レースを疑われます!はじめからA-RISEがトリになるように、くじ引きが仕組まれていたんじゃないかって!」 にこ「会場にいるのはスクールアイドル好きな人ばかりだもの、A-RISEのやり方が気に入らない人だって少なからずいるわ」
凛「出来レースだって糾弾されるの……?」
にこ「そうしたら私はこう言うわ」
にこ「出来レースだったら何?μ'sがA-RISEを破ったことは事実なのだから、その恩恵にあずかってもいいんじゃない?下らない言いがかりで私たちの足を引っ張らないでちょうだい!ってね」
絵里「確かに印象に残るわね!」
真姫「でも、にこちゃんがトリを引けず、別のグループが引き当てることだってあるんじゃない?」
にこ「その場合も同じことよ」
ことり「同じ?」 にこ「トリを引いたグループに向かって、出来レースよ!と大声で叫んでやるの」
希「策士にこっちや」
にこ「そうすることで、トリのグループが歌うときにμ'sの姿が頭に浮かぶでしょ?」
海未「では、にこがトリを引いた上で、他のグループが何も言ってこなかった場合はどうなるのです?」
絵里「そうね、結果としては上々だけど、くじを引いただけの人になるわよ」
にこ「ふっふっふ、そこのところも考えてあるわ!本番を楽しみにしていてちょうだい!」 穂乃果「にこちゃん!くじを引くのは、にこちゃんだよ!」
にこ「まったく、しょうがないわね!くじ引きならこのにこにーにお任せあれ!」
司会「では!こちらの箱からどうぞ!」
にこ「……えいっ!」
穂乃果「にこちゃん、どうだった……?」
にこ「えっ、嘘……50番……」
穂乃果「トリだ……一番最後だよ!にこちゃん!」
司会「μ's、50番を引き当てました!」
モブ「μ'sがラストだって!」
モブ「やっぱり持ってるチームは違うなぁ!」
モブ「運も実力のうちよね!凄い……!」
海未「……全く糾弾される気配がありませんが」
絵里「どうするのよ、にこ……」 にこ「……」
穂乃果「……!?にこちゃん!どうしたの!?」
にこ「悔しい……でも、嘘……そんなことって……」
絵里「にこ!大丈夫!?」
司会「体調を崩されたのですか!?」
にこ「悔しい……こんなのって……うぅ……」
希「どうしたん!?」
にこ「……私は、ずっとスクールアイドルが好きでした」
モブ「μ'sどうしたんだろう?」
モブ「何かあったのかな……?」
モブ「待って、矢澤さんが喋ってるみたい……」 にこ「この会場にいる多くの人がそうであるように、私もA-RISEの大ファンでした……」
花陽「にこちゃん、さりげなく司会からマイク奪ってる……」
にこ「ですが、あるとき知ってしまったのです……このスクールアイドルブームそのものが、A-RISEを売り込むでっち上げにすぎないということを……」
モブ「μ'sってアンチA-RISEなの……?」
にこ「このラブライブ大会にしてもそうです、スポンサーはA-RISEを擁するUTXのスポンサーと被っています……」
ことり「これは……」
にこ「ですが!私たちは地区予選でA-RISEと戦い、そして知りました!A-RISEの3人は、本気でスクールアイドル活動に取り組んでいたことに……!それなのに……」
モブ「矢澤さん……」
にこ「周りの大人たちは違ったのです!A-RISEを金儲けの道具としか見ていません……!このくじ引きにしたってそうです!」
モブ「どういうこと……?」 にこ「都合良く、A-RISE、あるいはμ'sが、全国知名度の高い私たちの地区の代表チームが、そう都合良くトリを引き当てることなんてあるでしょうか!?」
モブ「……!」
にこ「私は……A-RISEが可哀想でなりません……こんな……彼女たちはこんなお膳立てをされなくても十分優勝に値するグループなのに……」
モブ「A-RISEのために泣いてたんだ……」
にこ「私は!μ'sはトリで歌います!踊ります!μ'sのために、A-RISEのために、そして、未来のスクールアイドルのために!テレビの前の皆さん!是非、μ'sの姿を見てやってください!」
モブ「わー!」
モブ「私も他のグループのためにも歌う!」
モブ「スクールアイドルはみんなのために!」 真姫「いや、どうするのよ、ラブライブが出来レースみたいな喧伝して……」
にこ「困るのはUTXとそのスポンサーよ、火消しはA-RISEに頼んでおいたわ」
海未「なるようになれ、です!」
花陽「ラブライブ運営の釈明会見って今晩だよね!」
ことり「学校に泊まってみんなで見ようよ!」
絵里「申請は一週間前には出さないと通らないのでは?」
ことり「お母さんが無くしたことにしておいたから大丈夫!」 花陽「ご飯、炊けたよー!」
穂乃果「わあ!美味しそう!前は誰かのせいで食べられなかったもんね!」
ことり「私だけのせいじゃなかったよね……」
にこ「まあまあ!夕飯でも食べながらテレビを見るわよ!」
凛「ドキドキするにゃ」
希「肝試しみたいやね!」
海未「あっ、始まります!」
運営「……ラブライブ大会のチーム選出において不正行為が行われているのではないかとの指摘がありますが、そのような事実は一切ございません……ですので……とのことです……」
穂乃果「……終わっちゃった」
にこ「そもそも不正は無いもの、疑惑の解消なんて簡単よね」 もう何も浮かばないから一週間後にまたこの続きから
では ゆっくりでええんや。
自分が楽しんで書けるようになったら戻ってきてな。 私がいるからμ'sは名言
ほら、たまにはゆっくり自分のペースでって歌あるだろ
大丈夫、書けるさ むしろよくここまで詰まらず書けたなw
一週間と言わず待つよ まあこのまま書いてたら人格が畜生に乗っ取られてた可能性があるからな
静養は必要だろ こんな飛んでるやつ書くんだからそりゃあなあw
待ってるよー 本編の出来事を大袈裟にしてるスタイルだからμ'sがまとまってきた2期後半は書きづらいわな ゆっくりでかまへんかまへん
まだ劇場版もAqours編も残ってるしな!! 読者まで畜生なのはこのssに毒された結果
イッチは責任を果たすべきだよなァ!?
(ゆっくりでいいのでファイトだよっ!) 自分が大好きで…
自分が大好きで…
自分が大好きで…
自分が大好きで…
自分が大好きで…
自分が大好きで…
自分が大好きで…
自分が大好きで…
自分が大好きだったから… お詫び
好評連載中の『ラブライブ!2期』ですが、諸事情により、掲載誌変更させていただくことを決定致しました。
掲載お待ち頂いておりましたお客様にはお詫び申し上げます。 新連載のお知らせ
別誌連載中の『ラブライブ!2期』ですが、次号より本誌での移籍連載となることをご報告させていただきます。
物語が終盤に差し掛かっての移籍となり、両誌の読者様に混乱が生まれることが懸念されます。
今回の移籍にあたり、今号にて直近2話の再掲載が決定致しました。
移籍作業による不安やストレスが募り、現行掲載誌にて満足のいく作品を描けなかったという作者たっての希望もあり、本誌の読者様へ向け加筆・修正を施した特別仕様となります。
今後とも『ラブライブ!2期』の応援よろしくお願い致します。 デコ「あなたたち……」
穂乃果「明けましておめでとうございます!良いお年を迎えられなくて残念でしたね!」
デコ「……」
海未「初詣に来たのではありませんか?」
ことり「もう帰っちゃうの?」
清楚「……さっきすでに参拝は済ませたの」
ノッポ「ラブライブ、あなたたちの思っているような甘い舞台じゃない……」
凛「負け惜しみが酷いにゃ……」
デコ「どうして……どうしてA-RISEじゃなくてμ'sが……!」
穂乃果「……」 穂乃果「わあ、3人とも!その何か変な白いやつお似合いですね!」
絵里「巫女装束ね……」
凛「一緒に写真撮ってほしいにゃ!」
にこ「あんた一人見劣りするからやめなさい、それに忙しいから、はい、どいたどいた」
凛「行っちゃった……」
花陽「あと3ヶ月で別れちゃうのに素っ気ないね……」
海未「10年後も20年後もあんな感じだと思いますよ、気にしても無駄です」
ことり「……μ's、あと3ヶ月で終わりかあ」
穂乃果「えっ、3年生になっても続けるでしょ!?」
ことり「μ'sって9人の女神がどうとか、希ちゃん言ってなかった?てっきり、9人じゃなくなったら解散かと思ってたけど」
海未「……どうなんでしょうね、ラブライブが終わるまでは考えないようにしますか」 亜里沙「お姉ちゃーん!」
絵里「亜里沙!何をお願いしたの?」
亜里沙「音ノ木坂に合格して、μ'sに入れますようにって!」
絵里「そう……」
亜里沙「雪穂が待ってるからもう行くね!」
希「μ's、うちらが卒業したらどうなるんやろね?」
にこ「絶対続けさせなさいよ!?もし私が大人気アイドルになったとき、μ'sが活動してなかったらテレビでの紹介が困るじゃない!」
希「かつて存在した伝説のスクールアイドルグループμ'sって肩書きもありやない?」
にこ「一理あるわね……絵里はどう思う!?」
絵里「うーん、まあそれはどうでもいいとして、一度みんなで話したほうが良さそうね」 穂乃果「自由!?」
海未「はい、歌も衣装も曲の長さも基本的に自由です」
絵里「とにかく全チームが1曲ずつ歌い終わって、会場とネット投票で優勝を決める……シンプルな勝負よ」
花陽「大会が始まるまでに、いかにグループの印象を強めるかが重要なのです!」
絵里「50曲も覚えてるわけがないもの、ネット視聴者はお目当てのグループが終わったらあとは見ないでしょうし」
海未「私たちはA-RISEを倒したグループとして名が売れていますが、大会のある3月まで維持できるかというと……」
花陽「それで重要なのが、グループにキャッチフレーズを付けることみたいです!出場チームは公式ページのグループ紹介に好きな言葉を載せられますよ!」
穂乃果「……恋の小悪魔、はんなりアイドル、With 優♡」
ことり「A-RISEを倒した功績は忘れられるのに、これが3月まで印象に残るとは到底思えないんだけど……」 希「何にせよ、無いよりはマシやん?」
花陽「そうです!μ'sを一言で表す言葉を付けましょう!」
穂乃果「μ's……μ's……9人の女神μ's」
絵里「それだと一言で伝わる私たちらしさが欠けてるわよ」
海未「私たちらしさって何でしょう?絵里と希は、私たち9人は似ていると言っていましたが」
絵里「キャッチフレーズの形で表すのは難しいわね……ラブライブで優勝したいという思いは間違いなく共通していると思うけれど」
凛「ラブライブ!優勝!μ's、ってこと?」
真姫「……夏にA-RISEが出たときは何て付けてたのよ?」
にこ「確か第一回大会はそんなシステム無かったわよ、どうせA-RISEが優勝するに決まっていたし」
ことり「私たちっていうイレギュラーが生まれたせいで、ちょっとルールが変わっちゃったんだね」
穂乃果「……何か喉まで出掛かってるんだよなあ……今日は持ち帰って後日発表しよっか」 穂乃果「……あれ!向こうの歩道にいるのって」
海未「綺羅ツバサ……?」
ことり「あっ、こっちに渡ってきたよ」
デコ「高坂穂乃果さん、ちょっといいかしら、そこの公園にでも」
穂乃果「……?」
デコ「聞いておきたいことがあるのよ」
ことり「先に帰ってるね?」
デコ「……私たちはあの最終予選ですべてを出し尽くした……そして負けた……」
穂乃果「……」 デコ「どうして私たちが負けたのか、全く分からないの」
穂乃果「……なるほど」
デコ「?」
穂乃果「今ちょうど、ラブライブ出場にあたって、グループのキャッチフレーズ決めで悩んでたんですよ……ツバサさんの話を聞いてたらちょっとまとまりそうです」
デコ「……そうやって」
穂乃果「?」
デコ「そうやって、人の話も真面目に聞かないで……何でそんなグループに私たちが!」
穂乃果「ちょ、ちょっと、子供もこっち見てますよ、泣かないで……」
デコ「私たちがどんな思いでスクールアイドルをやって来たか……会う度にいつもバカにして……」
穂乃果「お金使って良いもの揃えただけじゃないですか……」
デコ「それの何が悪いの!?」
穂乃果「悪いというか……虚構ですよね、見せかけの華やかさですよ、A-RISEって」 デコ「見掛けを良くしないと人は集まらないわ!それに、私たちはお金儲けのために活動しているわけじゃない!それは学校も、出資者も、私たちの理念に共感する人は、みんなで盛り上がりたい!みんなを楽しませたいと思っているだけなの!」
穂乃果「みんなで盛り上がりたい……」
デコ「絶対に良いものを産み出してる自信があった!だからいっぱい宣伝もしてもらって、絶対失敗できない!ファンを裏切ることなんて出来ない!なのに、あなたたちは私たちのファンまでバカにして……!」
穂乃果「だけどツバサさん、ネットでバカにされてるじゃないですか」
デコ「えっ……?」
穂乃果「A-RISEだけじゃないですよ、Twitterとか見ると、μ'sも罵倒されてます」
デコ「バカにされるって、どんな風に……?」
穂乃果「誰々より丸々ちゃんのほうが可愛い、何であんな人がメンバーなのか分からないとか、あとは容姿の特徴をあげつらって蔑称を付けられたりもしてます」
デコ「……目立つ人を嫌う人種というのはいるわ」
穂乃果「それがそうじゃないんです、メンバーを叩くのは別のメンバーのファンなんですよ」
デコ「うそ……」
穂乃果「ほんとですよ、自分の好きな子が人気になってほしいから、別のメンバーを落とすんです」
デコ「……でもそれは、根底にあるのは好きという気持ちでしょう?」 穂乃果「ファンってもしかして、自分のおかげでスクールアイドルは輝けていると思ってるんじゃないかな、でもそれは正しいと思う、μ'sもみんなそうだし」
デコ「そうよ、一人一人の力が積み重なって、私たちは輝けているの……そう言えば、最終予選の日に学校の子達が雪掻きをしてくれていたじゃない?」
穂乃果「それが何か?」
デコ「どうして何もお礼をしなかったの?彼女たちのおかげでμ'sは会場に辿り着けたのに」
穂乃果「あれは彼女たちが好きでやったことですから」
デコ「μ'sが好きだから手伝ってくれたってことよね?」
穂乃果「μ'sのステージを見たいから、と言っていましたよ?」
デコ「……うん?今そういう話をしているのでしょう?」
穂乃果「……?私はμ'sとしてラブライブで優勝したい、そしてファンもまたμ'sを見たいと思っている、だからμ'sはA-RISEに勝てた」
デコ「いえ、A-RISEのファンも私たちを決勝の舞台で見たいと応援してくれていたはずよ」
穂乃果「それはみんなではなく自分のためですよね?」
デコ「自分?私のためってこと?」
穂乃果「……?」 デコ「A-RISEに関わる人はみんな、A-RISEの成功を祈っているわ」
穂乃果「μ'sに関わる人もみんな、μ'sの成功を祈ってましたよ」
デコ「……?」
穂乃果「みんなではなく、自分のためですよね?でもA-RISEはみんなのためだから負けたんですよ」
デコ「……?」
穂乃果「一人一人の思いがμ'sを大きくしてくれたんです、自分に出来ることを各々が突き詰めた結果、最高のパフォーマンスに繋がったわけです」
デコ「やはり、A-RISEよりもμ'sのファンの思いのほうが大きかったということなの……」
穂乃果「……?」
デコ「……?」 絵里「これが……μ'sのキャッチフレーズ……」
にこ「……確かに、私たちってこうよね」
花陽「みんなが同じ気持ちで前に進んで……」
海未「少しずつ夢を叶えていく……」
ことり「みんなの力……」
希「その原動力……」
真姫「同じだけど……」
凛「同じじゃない……」 『ぴかぴか Eye』雪兎娘
『Song and Dance Dream』いばねばっ娘
『甘さとすっぱさの化学反応』れもんみるく
『色の架け橋』9RANE 雪穂「118……あった!」
亜里沙「……私もあった!雪穂……!」
雪穂「亜里沙!やった!」
亜里沙「やったよぉ!これで私たち、音ノ木坂だよ!音ノ木坂の生徒だよ!」
雪穂「そうだね!」
亜里沙「μ'sだよ!?私、μ'sだぁ!やった!私、μ'sだよ!」
雪穂(え、どういうこと……)
亜里沙「お姉ちゃん!私、μ'sだよ!!」
雪穂「……亜里沙はμ'sじゃないよ」
亜里沙「えっ、違うの……?」
雪穂「え、μ'sなの……?」
絵里「どうなの、亜里沙」
亜里沙「私μ'sだよ?」
雪穂「μ'sなんだ……」
雪穂(……μ'sなの?) 雪穂「ただいまー」
穂乃果「もう!何でメールしてくれなかったの!一緒に行くって約束したのに!」
雪穂「合格だった」
穂乃果「何でそんなに冷静なの!?合格だよ!?万歳だよ!?」
雪穂(万歳……?)
雪穂「万歳じゃないよ、合格だよ」
穂乃果「合格だよ、万歳だよ!」
雪穂「違うよ、合格だよ……ねえ、お姉ちゃん」
穂乃果「何?」
雪穂「亜里沙は、μ'sなの……?」
穂乃果「えっ、μ'sなの?」
雪穂「えっ、違うの?」
穂乃果「亜里沙ちゃんも受かったなら……それは万歳だね!」
雪穂「万歳だったの……?」 海未「それはきっと、μ'sから3年生がいなくなっても、あるいはまた別のメンバーが入っても、μ'sはμ'sなのか?と聞きたかったのですよ」
ことり「μ'sから3年生がいなくなってもμ'sだって穂乃果ちゃんは前に言ってたよね」
穂乃果「うーん、でも、9人じゃなくなったらやっぱりμ'sじゃないのかも」
希「うちが9人の女神がどうとか言ったのは気にしなくてええんよ」
絵里「それを決めるのは残ったメンバーだから」
にこ「私はμ'sを続けてほしいわ」
真姫「いや、にこちゃんに発言権はないでしょ、黙ってて」
花陽「よく考えてみると、3年生が辞めたらμ'sの名前を使えなくなるっていうのもおかしいよね」 凛「どうして?」
花陽「え、だってこの人たちあとから入ってきた3人だよ……?私たち、その前にはすでにμ'sで活動してたんだし……」
海未「そうですね、後進のくせしてグループ名の存続を左右するというのもおこがましい話です」
穂乃果「でもそうすると、雪穂や亜里沙ちゃんが入ってきたときに、μ'sですってなるのも癪だよね」
ことり「あなたたち、μ'sとして何か貢献してきたの?って気分になるよね」
凛「μ'sの名を捨てるのも3年生を気遣ったみたいで嫌だし、μ'sのまま継続するのも後輩がイキりそうで迷うにゃ……」
絵里「まあラブライブが終わるまでに決めたらいいじゃない、そのときには私たちはいないし、この問題に関しては気が楽ってものよ」 花陽「……ううん、ラブライブ前には決めたほうがいいと思う」
ことり「?」
花陽「雪穂ちゃんも亜里沙ちゃんも、μ'sだから入りたいと思ってるかもしれないし……私たちの気持ちの入れ方に関わってきます」
海未「これで終わりというつもりで全身全霊をぶつけるか、今後の入部希望者のためにもμ'sの在り方を魅せるか……」
にこ「いいから続けなさいよ、μ's」
凛「にこちゃんはどうしてそんなに続けてほしいの?」
にこ「プロのトップアイドルになったとき、μ'sが無くなってたら困るでしょ、そのときの部員に先輩面できないでしょ」
ことり「それは困るかも……ことりも時々μ'sの様子を見に来て、あっ、これってラブライブ優勝時の衣装の写真だ!そういえば作るの苦労したなぁ、とか後輩に自慢したいよ……」
穂乃果「ことりちゃんのそれはスクールアイドル部が残ってればいいんじゃない?μ'sじゃなくなってもさ」
希「そうやって悩むのが青春や」 穂乃果「ただいまー」
雪穂「おかえりー」
亜里沙「わっ!穂乃果さん!そうだ!見てください!」
亜里沙「μ's、ミュージック……スタート!!」
亜里沙「どうです!?練習したんです!」
穂乃果「……えっ!?」
亜里沙「下手でしたか……?私、μ'sに入っても問題ないですか……?」
雪穂「……亜里沙、お姉ちゃん大会に向けて忙しいから」
亜里沙「そうですね、ごめんなさい!」
穂乃果(……あれって練習するものだったんだ……μ'sの誰よりも上手くてビックリしちゃった) 雪穂「亜里沙……少し話があるんだけど……」
亜里沙「うん……?」
雪穂「外、行こっか」
亜里沙「……話って?」
雪穂「亜里沙は、μ'sのどこが好きなの?」
亜里沙「えっ、どこって……」
雪穂「……亜里沙はさ、μ'sじゃないんだよ」
亜里沙「……どうしてそんなこと言うの?」
雪穂「亜里沙は、万歳なんだよ、お姉ちゃんが言ってた」
亜里沙「亜里沙は……万歳……」
雪穂「意味、わかる……?」
亜里沙「万歳ってあれでしょ?大日本帝国憲法発布の日、1889年2月11日に青山練兵場での臨時観兵式に向かう明治天皇を歓呼する際に、最敬礼では物足りないので歓呼の声を挙げようということで定着した、両手を挙げながら声を発するっていう……」
雪穂「それは知らないけど、喜ぶときの掛け声だよ、万歳って」
亜里沙「どうして亜里沙が万歳なの……?」 雪穂「万歳って、良いことばかりじゃないんだ……もうお手上げ、どうにもならないことも万歳って言うんだよ」
亜里沙「どうにもならない……」
雪穂「亜里沙が好きになったμ'sに、亜里沙はいないでしょ……?」
亜里沙「あっ……」
雪穂「お姉ちゃん、私たちに気を遣ってくれたんだと思う、はっきり言うにはキツいことだから……」
亜里沙「私たちが音ノ木坂に合格したことは喜ばしいけど、μ'sに入れることはできない……」
雪穂「それを一言で表したのが、万歳だったんだ……」 穂乃果「行ってきまーす!」
雪穂「お姉ちゃん!」
亜里沙「すみません、話があるんです!」
穂乃果「え、いいけど……」
亜里沙「あの、私……」
穂乃果「……」
亜里沙「μ'sに入らないことにしました!」
穂乃果「ええーっ!?どうして!?どうして!」
亜里沙「……」
雪穂「いいんだよ、お姉ちゃん、もう分かってるから……μ'sはあの9人でμ'sなんだもんね」
穂乃果「そうなの!?」
雪穂「そうなんだよ……μ'sは9人でμ's」
亜里沙「昨日、雪穂に言われて分かったの、私、μ'sが好き、9人が大好き……私が大好きなスクールアイドルμ'sに、私はいない……だから、私は私のいるハラショーなスクールアイドルを、雪穂と作ります!」
雪穂「……そういうこと、頑張るね、先輩!……なんてね」
穂乃果「そういうこと……?どういうこと……?」 穂乃果「遊ぶぞ〜!」
花陽「この9人でプライベートで遊ぶ日が来るなんて思いもしませんでした!」
凛「何して遊ぶにゃ?」
絵里「一人一つずつ行きたいところを挙げて、全部回りましょう?」
海未「いいですね!行きましょう!」
真姫「……それで、あとは、穂乃果の行きたいところだけど」
穂乃果「私は……海に行きたい……」
海未「海未は私ですが」
穂乃果「この9人で、9人だけの景色が見たい……!」 絵里「ハラショー……」
凛「夕日が照って良い景色だにゃ……」
にこ「どうして突然海だったのよ」
穂乃果(昨日、雪穂と亜里沙ちゃんが私のところに来て、私たちμ'sには入らない、って言ってきた……μ'sは9人だからμ's、その通りだ……今しか見れないこの景色のように、ラブライブ決勝の舞台に立つ、この9人こそがμ'sなんだ……!)
穂乃果「大会が終わったら、μ'sはおしまいにしよう……!」
海未「……?」
ことり「……?」
希(穂乃果ちゃんの中で……何が起きたん……?) ほのつばのお互い「……?」になってるとこ いつ見ても笑う >>780
読んでる人も「……?」ってなってるからセーフ 相変わらず会話のキャッチボールが全然出来てなくて草 海未「ラブライブ本選、やはりどう考えてもトリが有利すぎます!」
希「参加チーム50組やろ?1組5分の持ち時間でも250分、4時間以上……」
海未「そんな長時間、同じステージを見続けて、集中力がもつはずがありません!」
絵里「16番、27番なんてしょうもない数字を引き当てたら敗退間違い無しだわ」
ことり「じゃあどうするの?μ'sを強く印象付ける方法ってある?」
にこ「……あるにはあるわ、ただ、凄く邪道だけど」
穂乃果「ルール違反ってこと?」
にこ「ルールには反しないわ……」
花陽「もったいぶらずに言ってほしいです……」
にこ「本番を楽しみにしていなさい、決してへまはしないから……」
凛「凄い自信だにゃ……!」 司会「エントリーナンバー11、音ノ木坂学院スクールアイドル、μ's」
モブ「わー!」
モブ「あれがμ's……」
モブ「A-RISEを倒したグループ……」
絵里「……いよいよね」
にこ「穂乃果、分かってるわね?壇上に上がったら一度立ち止まって、私を呼ぶのよ?」
穂乃果「うん、変わったことをやって印象づける作戦だもんね!」
海未(本当にそれだけのことで優位に立てるのでしょうか……) 穂乃果「にこちゃん!くじを引くのは、にこちゃんだよ!」
にこ「わ、わたし!?……分かったわよ!」
司会「代表者、どうぞ、前へ!」
にこ「……えいっ!」
にこ(ここで50番を引けたらずっとやりやすくなる……お願い!)
穂乃果「にこちゃん!?50!50番だよ!トリを引いたよ!」
にこ「えっ!?うそ!」
モブ「μ'sがトリ!?」
モブ「やっぱり持ってるグループは違うわね!」
絵里「にこ!やるじゃない!」
海未「凄いですよ、にこ!」
にこ「……」
穂乃果「にこちゃん……?」 司会「どうかされましたか……?」
にこ「いま……今、出来レースって言ったの誰よ……」
モブ「えっ!出来レース!?」
にこ「……聞こえないと思ったんでしょ!?聞こえてるわよ!……どうして、どうしてそんな酷いことが言えるの……」
モブ「いったい誰が言ったのよ……」
にこ「確かに私たちμ'sは、A-RISEという偉大なグループに地区予選で打ち勝ったわ……業界の全面的なバックアップを背景に持つあのA-RISEにμ'sは……μ'sは勝った……!」
海未(出来レースなんて一言も聞こえませんでしたが……)
にこ「ラブライブというスクールアイドルの祭典、その宣伝を本来はA-RISEが請け負っていたのでしょう……でも、μ'sがその位置へ躍り出た……」
絵里「……」
にこ「そんな話題性のあるμ'sを、確かに売り出したいという思惑はあるのかもしれない……でも、私たちμ'sは、そんな陰謀とは無縁に、必死に、μ'sは真剣に活動してきました!」 にこ「それはμ'sだけでなく、すべてのスクールアイドルが同じだと!μ'sはそう考えて……それなのに、出来レースだなんて!よくもそんな汚い言葉を口に出来るわね!」
モブ「……」
にこ「知名度のあるμ'sがたまたま50番目を引き当てるなんてありえない!そんな下らない思い込みで変な言い掛かりをμ'sに付けるのはやめてください!」
ことり(この人何回μ'sって言うの……)
にこ「それはμ'sだけでなく、A-RISE、ここにいる本選出場のグループ、いいえ!すべてのスクールアイドルへの侮辱よ!!」
穂乃果「にこちゃん……そうです、うちの、μ'sの部長の言う通りです!μ'sだけでなく、すべてのアイドルを愚弄する情けない行いです……!」
にこ「私は悲しいです……自分の大好きなスクールアイドルから、そんな言葉を聞かされるだなんて、本当に情けないです……でもこれは、その発言をした人だけの責任ではありません……!」
モブ「!」
にこ「私たちμ'sは、スクールアイドルの罪すべてを背負い、その責任から、トリを見事果たしたいと考えています!」
モブ「……そうよ、μ'sだけじゃない、スクールアイドルの失態は、スクールアイドルがカバーしなくちゃ!」
モブ「私たちも正々堂々戦います!」
モブ「誰がケチ付けたか知らないけど、ラブライブは全グループがトリなのよ!そんな意気込みで頑張りましょう!」 絵里「あれだけμ'sμ's言えば相当印象に残ったでしょうね」
凛「ちょっと不自然じゃないかにゃ」
真姫「こういうのは不自然すぎるほど言ったほうが良いのよ」
希「最後に残るのは不自然さよりもその強烈な印象や」
海未「そういうものですか?」
希「例えばしんりがくって言葉を聞かされたあとに、し○○がく、○の中に入る言葉は?と問われたとするやん?」
海未「その場合、しんりがくと答えたくなりますね、修学や商学でも構わないはずですが」
希「運の良いことに、ラブライブは全グループがトリなんて言ってくれたし、どのグループを見ても、観客の頭には本当のトリのμ'sが浮かぶんよ」
穂乃果「へえ、にこちゃんも中々やるね」
にこ「へへーん、まあね!」 絵里「それにしてもよく合宿の許可が降りたわね、確か申請期限は2週間前でしょう?穂乃果が急に、学校でお泊まり会したいだなんて言い出したのに」
ことり「お母さんが申請書類無くしたことにしておいたんだよ、貰った覚えはないって言ってたけど、ずっと責めてたらそんな気がしてきたって認めてくれたの」
海未「それも似たようなものですね、納得です」
穂乃果「……今日、泊まってよかったね、星が綺麗」
花陽「学校の周りは建物が少ないから、光がよく見えるんですね」
穂乃果「ねえ、屋上、言ってみない?」 穂乃果「……凄いね」
ことり「光の海みたい……」
海未「この一つ一つが、みんな誰かの光なんですよね……」
穂乃果「この中にはきっと、私たちと話したことも、会ったこともない、触れ合うきっかけもなかった人たちがたくさんいるんだよね……」
にこ「でも、繋がった……」
絵里「スクールアイドルの活動を通して……」
希「μ'sの歌を聞いて、何かを考えたり、ちょっぴり楽しくなったり、ちょっぴり元気になったり、ちょっぴり笑顔になったり……」
花陽「……この街に灯る明かり、私たちが点けたようなものですよね」
凛「ついに明日だよ、本番は」
真姫「この街だけじゃない、日本中を私が照らすときが来た……」 花陽「衣装もバッチリ!」
凛「ねえ真姫ちゃん、かよちんと凛、どっちが可愛いと思う?」
真姫「いや、どっちも大差ないわ、よく私に聞く勇気があったわね、身の程知らずよ」
希「今日もうちは遠慮せず前に出るからね!?」
絵里「最前は私よ?過ぎたるは及ばざるが如し、前に出すぎてステージから落ちないようにね?」
にこ「ふふん、面白いこと言ってるじゃない、今日は本気になった私の実力を見せてあげるわ!」
海未「さあ、そろそろ時間ですよ!」 穂乃果「ついにここまで来た……!自分の持てるすべてを発揮して、今までμ'sが届けてきた気持ちと思いと、歌ってくれてありがとうという感謝!全部観客から引き出そう!」
穂乃果「μ'sラストライブ、全力で飛ばしていこう!いち!」
ことり「に!」
海未「さん!」
真姫「よん!」
凛「ご!」
花陽「ろく!」
にこ「なな!」
希「はち!」
絵里「きゅう!」
穂乃果「行こう!GiRa-GiRa Sensation!」
μ's「μ's!ミュージック、スタート!!」 私が叶える物語とギラギラセンセーションを見れただけでもこのSSの価値がある μ’s「いち!」
一周回ってなんか良いシーンに見えるかも ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています