梨子「近くて便利セブイレブンです。うふっ」
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千歌「え？梨子ちゃん家、セブンイレブンになるの？！」
梨子「そうなの、お父さんが脱サラしてコンビニオーナーを始めるって決めてね。家族みんなで経営していくのよ」
千歌「思い切ったことするんだね〜」
梨子「明日から工事がはじまるから、旅館には迷惑かけちゃうかもしれないけど…」
千歌「全然いいよ！隣がコンビニだとお客さんも喜ぶだろうし」
曜「でも、松月の前もセブンイレブンだよね。割とすぐ近くにあるのに大丈夫？」
梨子「えっと…それはドミナント出店って言ってね。東京じゃ珍しくないのよ」
曜「へぇ〜そうなんだー」 善子「何？なんの話？」
千歌「あ、みんな来た。ねぇねぇ梨子ちゃん家がセブンイレブンになるんだって！」
ルビィ「え？そうなの？」
梨子「うん、私もお店を手伝わなくちゃいけなくなるから、練習に出られる時間が少し減っちゃうけど」
ダイヤ「ご家庭の事情では仕方ありませんわね」
果南「浦女から一番近いコンビニってことになるのかな？ 私たちも使うことになりそうだね」
梨子「花丸ちゃん、ルビィちゃん。バイトも募集してるわよ。家から近くていいんじゃない？」
ルビィ「ル、ルビィ接客業は…」 梨子ちゃんコンビニエンスバイブレーションしない？大丈夫？ ---ついにオープン---
千歌「わぁ、結構広いね」
花丸「新築ずら〜」
梨子「みんないらっしゃい！」
梨子ママ「あらみんな、ようこそいらっしゃいませ」
善子「セブンイレブンの制服似合ってるじゃない！梨子」
梨子「それ褒めてるの？ふふ、ありがとう。ゆっくり見ていってね…と言っても…」
鞠莉「オープン初日から大繁盛ね！」
梨子「そうなの、ありがたいわ」
梨子ママ「はいこれ、オープン記念にドリンク1本プレゼントよ」
ルビィ「あ、ありがとうございます！」 果南「幸先のいいスタートで良かったね。近くにコンビニあるし、ちょっと心配してたんだけど」
梨子「朝から沢山来てくれて家族みんな安心してるの！ちょっと気がかりなのは、あんまりバイトが確保できてないことかな、特に深夜帯が…」
ダイヤ「まぁこの辺りにフリーターの方はあまりいらっしゃらないでしょうからね」
鞠莉「マリーたちもよく使うようにするからね」
梨子「ありがとう、みんな。 あ、花丸ちゃん。イートインで食べるなら消費税は10%よ、ふふっ」
花丸「そうだったずらー！」 ---次の日---
曜「梨子ちゃんのお弁当、サンドイッチとおにぎり？美味しそう」
梨子「ふふっ、セブンのたまごサンド私好きなの！これからは毎日食べられるわ！」
千歌「え、商品食べていいの？！」
梨子「売れ残りだけどね、でもほとんど味はかわらないのよ！」 パク
梨子「うーん、美味しい」
曜「余った商品食べられるのは羨ましいなぁ〜 ハンバーグ美味しいんだよね〜 あの〜もし余ったら…」
梨子「ダメよ(笑) ちゃんと買ってよね、ふふっ」 ---1週間後---
花丸「梨子ちゃん、今日もサンドイッチと…あれはレジの横で売ってる揚げ物ずら？」(小声)
曜「うん、この1週間、ずっとセブンの商品だよ」(小声)
千歌「昨日、窓から部屋の中見えたけど、梨子ちゃん一人でセブンのお惣菜晩ご飯に食べてたよ。ご両親は一階でお店に出てたし」(小声)
善子「ニキビ増えてない？揚げ物ばっかり食べてるからよ」(小声)
梨子「どうしたの？みんなヒソヒソして」
花丸「な、なんでもないずら！」
千歌「な、なんでもない！なんでもないよ！」 ダイヤ「さて、そろそろ練習始めますわよ」
ピロン
梨子「家からLINE。え？」
ダイヤ「どうしました？」
梨子「ごめんなさい、シフトに入ってくれるバイトの人が急に休むことになって、私代わりに出なくちゃ！」
ダイヤ「それは…仕方ありませんわね」
梨子「みんなごめんね！」
果南「練習終わりにみんなで顔だすよ〜」 こんな嬉しそうにしてる梨子ちゃんが悲しむところなんて見たくないよー セブンのフランチャイズは本当に不幸しかないからやめてくれ…… 梨子「あ、みんないらっしゃい」
千歌「梨子ちゃんお疲れ様〜」
梨子「みんなこそ、練習お疲れ様。ごめんね、今日は休んじゃって」
ルビィ「うゅ〜アイス〜」
花丸「ずら〜」
梨子「ふふっ、アイスどれにする？練習疲れたでしょ」
善子「店内…私たちだけみたいね」
梨子「まぁ混雑してたのはオープン数日だけで…で、でも田舎のコンビニはこんなものよ」
善子「それもそうね」 ---1週間後---
美渡「ねぇ千歌…あのさ」
千歌「ん？何、美渡ねぇ」
美渡「梨子ちゃんってさ、留年してるわけじゃないよね？」
千歌「へ？何言ってんの？」
美渡「いや、あんたと同い年よね？梨子ちゃん」
千歌「そうに決まってんじゃん！」
美渡「いや〜そうだよなぁ。いや…隣のセブンに夜酒買いにいったんだけどさ…」 ---セブン入店---
梨子「いらっしゃいませ……っ！」
千歌「梨子…ちゃん？……」
千歌「梨子ちゃん、今深夜だよ？なんで働いてるの！」
梨子「あ…あ、もしかしてあなたが隣の千歌ちゃん？ はじめまして、梨子の姉の梨香子です。よろしくだしw」
千歌「へ…？」
梨子「梨子から聞いてない？東京で大学生をしてたんだけど、家を手伝いにこっちに来たのよ」
千歌「梨香子…いや、梨子ちゃんだよね」
梨子「いえ、大学生の梨香子よ」
千歌「梨子ちゃん………」 ---次の日学校---
千歌「…ってなことがあったんだよ」
曜「梨子ちゃんにお姉さんがいるなんて、聞いたことないよね…？」
果南「いきなりそれは無理があるよ…」
ルビィ「どう考えても嘘だよぉ…」
花丸「労働基準法では18歳未満の深夜労働は原則禁止されているずら…」
ダイヤ「とはいえ、あまり騒ぎ立てれば処分されるのは梨子さんのご両親ですわ…」
鞠莉「難しいところね」
千歌「梨子ちゃん、今日の授業結構居眠りしてた…」
鞠莉「あの真面目な梨子が？！」 善子「うちの親、梨子のママと結構仲いいじゃない？」
曜「うん」
善子「それで、聞いたらしいんだけど…梨子のお父さん倒れちゃったらしいのよ…」
千歌「ええ？」
善子「なんでも、あんまりバイトを確保できてない見切り発車で開店しちゃったもんだから、シフトがキツくて、穴は梨子の両親が埋めてたみたいなんだけど、そのうち確保してたバイトまで逃げ出しちゃって…今はほとんど家族3人で回してるらしいわ」
花丸「２４時間営業を3人は無理ずらぁ！」
善子「そうこうしてたらお父さんも倒れちゃって…それで梨子も深夜に働かざるを得なくなったんでしょうね…」
果南「壮絶だな…」 小原グループが助けても根本的解決にはならんのやで... コンビニのフランチャイズ経営って成功するパターンあるのか？
転職サイトでもよく募集してるけど、どの層が応募するのかわからん 千歌「何か私たちにできることないかな！」
ダイヤ「女子高生がてっとりばやくコンビニを救う方法といえば？」
曜「そうか、バイトだ！私たち梨子ちゃん家でバイトしてあげればいいんだよ！」
ルビィ「そっか！そうすればいいんだ！ルビィも頑張るよ！」
鞠莉「まって、でも私たちは全員高校生。結局学校の時間と深夜は働けないわ。沼津組はバスの時間も考えたら平日はほぼ無理だし」
曜「そっか、人手が多ければいいってわけじゃないんだ…」
花丸「鞠莉ちゃん、なんとかできないずら…」
鞠莉「さ、流石のマリーでも、友達の家の事業の手助けは許してもらえないデース…」
善子「そっか…そうよね」 ウチから半径2キロくらいにセブン5軒あるわ
同じ2キロ圏内で都会だとどれくらいあるんだろう 全員が力合わせたら平日夕方と休日昼間は埋められる
お母さんが平日昼間、お父さんが毎日夜勤すれば余裕よ…… 梨子「あれ？みんな練習まだはじめないの？」
千歌「梨子ちゃん！今日はお店はいいの？」
梨子「うん、今はお母さんが出てるから。今日は練習できるわよ」
曜「そっかぁ、梨子ちゃんが練習に出られるの、久しぶりだな」
梨子「そうだ、曜ちゃん！これ、金の炭火焼ハンバーグ。好きでしょ」
曜「うわぁ、梨子ちゃんありが…」
梨子「買わない？一個388円よ。賞味期限切れじゃないから安心して」
曜「え…？う、うんじゃあ買うよ」
梨子「いっぱいあるけど、10個くらいいる？」
曜「え…じゃあ10個」
梨子「ありがとう曜ちゃん！レジは後で通しておくから、持ってかえってもらって大丈夫よ！はい、お釣り1,120円ね」
曜「わーい、ハンバーグ美味しそうだな…」
鞠莉(人出だけじゃなくて、売上も厳しいのかしら？) ---数日後---
千歌「ついに梨子ちゃん、学校に来なくなっちゃった…」
ダイヤ「鞠莉さん、何か連絡は？」
鞠莉「お店の手伝いで少し休むって連絡は来てるわ。長く続くようなら、果南の時みたいに休学届けを出すよう言わなきゃいけなくなるわね」
花丸「バイトの申し出も断られてしまったし、打つ手がないずら…」
善子「なんで断るのかしら。夕方だけとはいえ少しはシフトに入れるのに」
ダイヤ「娘の知り合いをシフトに組み込むと、梨子さんに深夜労働させているのがバレるからではありませんか？」
果南「もうバレてるようなものだけどね」 田舎なんだからもうすでに全校生徒と近隣住民みんなが知ってそう Aqours3家庭も自営業なのか
寺とか黒澤とかも自営業みたいなもんだし大変だなあ 梨子ちゃんはいい子だから曜ちゃんに売りつけたこと1人になったとき後悔してそう 善子「ん？何このアカウント？」
ルビィ「善子ちゃんどうしたの？」
善子「いや、Twitterにね、セブンイレブン十千万横店のアカウントがあるわ」
千歌「え？梨子ちゃん家のアカウント？」
ダイヤ「どんなつぶやきをしてますの？」
Twitter梨子「OOOさんが焼き鳥を食べに来てくれました」
(ツーショット)
千歌「えーなにこれ？Aqoursのファンの人とツーショット撮影してTwitterにupしてる！」
果南「プロフィールに スクールアイドルのいるコンビニって書いてるね…」 ダイヤ「こ、こんなツーショットを売りにお客さんを呼ぼうなんて、破廉恥です……けど、怒れる状況じゃありませんわね…」
花丸「なりふり構ってられないんずらね…」
千歌「と、とにかく今から梨子ちゃん家に行ってみよう！」 千歌「梨子ちゃーん！ ってうわ！すごいお客さん」
梨子ママ「はい、じゃあみなさん焼き鳥持って下さいね。はいチーズ」
梨子「ありがとうございました。またのご来店お待ちしてます！」
千歌「梨子ちゃん……！」
梨子「千歌ちゃん？それにみんなも！」
善子「リリー、あんた…何してるの？」
梨子「あ、さっきのやつ？ お母さんの提案でね。スクールアイドルとしてのお客さんを呼び込んだらどうかって…」
ルビィ「梨子ちゃんのママ、ちょっとやつれた？」
花丸「髪もボサボサずら…」 焼鳥程度でツーショ撮ってあげるとかお母さん芸能人商売下手すぎだぞ
1枚3000円は取れるわ 千歌ちゃんと一緒に働きたくて会社の重役を降りてくる千歌おじ そりゃまぁあんな場所にコンビニ建てたところで
オタクの客は来ても働き手なんて居ないよなぁw 鞠莉「Aqoursの知名度を使うのは別にいいけれど…でも梨子、忙しくなったら接客が大変じゃない？ ただでさえ人が足りないのに？」
梨子「たしかに今は大変だけど、利益が出たら……少しお金はかかるけど本部からバイトを派遣してもらえる制度があるの」
花丸「それを使うためのTwitter活動ずらか」
梨子「そうなの、あ、次のお客さんだわ。いらっしゃいませー、そうです、はい、焼き鳥を買ってもらえれば…」 ダイヤ「良かった、これでなんとかなりそうですわね…」
---数日後---
曜「Twitterのアカウントが消えちゃってるよ？！」
果南「え？なんで？」
善子「………」
千歌「善子ちゃん、何か知ってる？」
善子「本部から怒られたらしいのよ。客の顔を晒すようなTwitterは…」
千歌「そんな…せっかくうまくいきそうだったのに…」 LINE曜「どう？梨子ちゃん家の様子は？」
LINE千歌「さっき買い物に行ったら梨香子さんがいたよ。もう会話を合わせるのにも慣れちゃった」
LINE曜「そっか…大変だな梨子ちゃん」
LINE千歌「うん…客足も元に戻っちゃったみたいだし」 前に変態セブンとかいうのがニュースになったとき梨子ちゃん思い出したよね でもガチど田舎辺境のコンビニって24時間営業じゃないし大手でもないし従業員ひとりかふたりしかいないよな セブンが無くなっても別に…だけどデイリーヤマザキが無くなったらショックだわ >>48
セイコーマートがFC経営の手本やぞ
24時間営業、ホットシェフ設置はオーナーの独断
大半の店舗が夜中は電気を消すので電気代が安い 果南ちゃんがオーナーだったら朝7時から昼11時までしか店開けなそう ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
