ある日梨子ちゃんを部屋に誘った曜ちゃん。
楽しく遊んで、梨子ちゃんが帰った後に、曜ちゃんは梨子ちゃんの残り香で興奮してついつい致してしまう。

床に寝っ転がりながらくちゅってると、不意に目に映ったのは長い、ワインレッドの髪の毛。抜け毛。
――梨子ちゃんの髪の毛…♡

どきまぎしながら匂いを嗅いでみても、なにもしない……
一本だけじゃ梨子ちゃんの匂いがしない。

せっかく見つけたのにこれじゃしょうがないと思っていたのち、曜ちゃんは妙案を思い付く

食べた。
梨子ちゃんの髪の毛を、一本。
触ったらあんなにさらっさらなのに――舌の上ではけっこう固いって気がつく。
歯でうまく髪切って梨子ちゃんの髪の毛を咀嚼した。

――今、私の躰の、ほんの――ほんの数%だけは梨子ちゃん。