ことり(16)「今日から貴女の専属メイドになることりです。鞠莉ちゃんよろしくね♡」鞠莉(11)「ふんっ…」
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ことり「やぁ〜♡可愛い♡」ツンツン
鞠莉「ちょ、ちょっと…触らないで!」 長女の微笑み 1/1
まり「ただいま!いえの!」
家野「お帰りなさいませ、お嬢様。ことりさんも」
ことり「今日はまりちゃんがお膝に乗ってくれませんでしたぁ」シュン
まり「なんで乗るのが前提なのよ」
ことり「昨日は乗ってくれたもん!」
まり「そっ!れ、は…そんなの気にする余裕なかったからっていうか……」ゴニョ
まり「いいから、早くおやつの用意してて!ママ呼んでくるわ!」スタスタ
ことり「うう………あ、家野さん。紅茶とコーヒー淹れましょうか」
家野「はい。では紅茶をお願いします。お嬢様とも随分打ち解けてきましたね」カチャ
ことり「えへへ…そうですか?」テレ
家野「目標の髪を撫でるのはそろそろできそうですか?」
ことり「それは、まだ…っぽい、ですね…」ム
家野「では引き続き精進ですね」フフ
ことり「あっでも昨日お話はしてくれなかったけどお風呂は一緒に入ってくれましたよ!」ルン
家野「それは素晴らしい」
ことり「それから、それから──」
家野 (お嬢様とことりさんと。姉妹のようで、お二人の仲はずっと見ていても飽きませんね)
的なね
ちょっと小休止 凶兆不安注意報 1/3
九日目…
スッ…
家野「! ことりさん、おはようございます──」
ことり「お、おはようございますっ家野さん!!」
家野「!?」キーン
家野「えっと、はい、今日もお元気そうで…なによりです…?」
ことり「はいっ!南ことり、元気です!朝ごはんの用意しますね!」
家野「では、いつも通りお嬢様のご朝食をお願いできますか」
ことり「お任せくださいっ!!」
家野 (う、うるさい…)
鞠莉ママ「なんだか大きな声が聞こえマスが、どうかしまシタか?」ヒョコ
家野「奥様、おはようございます。特になにがあったというわけではないのですが…」
ことり「おはようございますっ小原さん!!」
鞠莉ママ「!? ぉ、オハヨウ…」キーン
家野 (これです、これ) 凶兆不安注意報 2/3
船頭「おはようございます、まりお嬢さん。メイドのお姉さんも」
まり「おはよう。よろしくね」
ことり「ぉ、おはようございます…」
まり (え。さっきまであんなにうるさかったのに)
船頭「…?乗らないんですか?」
ことり「えっと…」
まり「早くしてよ、学校行くの遅くなっちゃうでしょ」
ことり「…今日は、お見送りここまでにしよっかな、なんて…」
まり「は?」
まり「…どうして?」
ことり「その……今日はちょっと、船に乗るの、は…」
まり「………」
──まり「ママ、また──────の?」
まり「…ことり、あなたも…私のこと…」 凶兆不安注意報 3/3
ことり ハグッ
まり「!」
ことり「本当は向こうまで送っていきたいんだけど、今日は…ちょっとね。ごめんね」
ことり「今日、おやつなに食べたい?」
まり「ぇ、ぁ…」
まり「なんか、フルーツの…やつ…」
ことり「わかった。美味しいおやつ作って、まりちゃんが元気で帰ってくるの待ってるからね」
ことり「いってらっしゃい」ギュッ
まり「………うん。いってきます」ギュ…
まり「…!」
まり (汗のにおい?こんな朝から…?)
船頭「出しますよ」
ブ…
ブゥゥゥゥン…
ことり 手フリフリ
まり「…」
的なね もしかしなくても、ノーブラでぶっ倒れた子と同じ過ちやらかしてるんじゃ... あらかじめ、あったもの。 1/7
ことり「私、温泉見てきますね!」タタタ
家野「あ、はい。お願いします」
鞠莉ママ「イエノ」ヌッ
家野「奥様」
鞠莉ママ「なんだか、今日のコトリは随分と…張り切っている?ように見えマスが、ワタシの気のせいデスか?」
家野「ええ、私にもそう見えますが…」
家野「張り切っている、のとは少し違うようにも見えます。挨拶を含め全体的な声量が大きく、動きも普段より明らかにきびきびしている」
家野「ことりさんもバイタルの波があるでしょうし、その一環なのかもしれませんが…」
鞠莉ママ「…笑顔が、強いデスね」
家野「強い…?」
鞠莉ママ「なんと言うのでショウ。一生懸命笑顔を作っているように見える、というか」
家野「表情が堅い、と?」
鞠莉ママ「ああ、そう言うのかしら。なんだか無理をして笑っているように──…」ハッ
鞠莉ママ「イエノ。コトリを連れてきなサイ」
家野「? は、はい」タタタ あらかじめ、あったもの。 2/7
ことりの部屋
家野「なるほど、こういうことでしたか」
『37.8度』
家野「ことりさん、平熱はどのくらいですか?」
ことり「…36度前半です」
家野「朝から体調が悪いのは自覚していらっしゃいましたね?」
ことり「はい…」
家野「いけませんね」
家野「お仕事をきちんとこなそうとするのは大事ですが、体調不良を隠すのは責任感不足です」
家野「ことりさんはお客様達のいるフロアにも顔を出しますし、まだ免疫力の低いお嬢様とも密接な距離にいる。風邪など伝染るものであった場合、接した相手に影響を与えることも充分に考えられます」
家野「一人で動いていただいているときにもし体調が悪くなって倒れたりしても、それを把握していなければ気付くのが遅くなるかもしれません」
家野「ことりさんご自身のためにも、周りの方々のためにも、決してよい選択とは──」
鞠莉ママ「イエノ」ポン
鞠莉ママ「あなたは現場に戻りなサイ。イエノの手がなくては、現場の業務の進行が間に合わなくなってしまいマス」
鞠莉ママ「コトリにはワタシからよく言って聞かせておくから」
家野「…はい」 あらかじめ、あったもの。 3/7
家野「それでは後ほど」
キィ…バタン
ことり「……ごめんなさい」
鞠莉ママ「ノンノン。イエノはマジメなのであんな言い方をしまシタが、コトリを心配していただけデス。言わなければいけない立場というのもありマスから」
鞠莉ママ「…朝からオオゲサに元気がよかったのはわざとデスか?」
ことり「はい…昔からの癖で」
ことり「お母さんがあんまりお仕事を休める人じゃなかったから、風邪を引いたりしたときも気付かれないように隠す癖ができて。いつもより元気に振る舞うようになってました」
鞠莉ママ「シカシああも普段と違えば、余計に変だと思いマスけどね」
ことり「あはは…その通りです。お母さんにも友達にも、すぐにばれてました」
鞠莉ママ「そこはまだまだコドモということね。オトナはいつもより元気に振る舞うのではなく、いつもと同じように振る舞うものなのデース」
ことり「そっか、そうなんですね…」エヘヘ… あらかじめ、あったもの。 4/7
鞠莉ママ「…」ギシ
鞠莉ママ「いけまセンね。体調不良を隠すのは」
ことり「はい…」
鞠莉ママ「あなたは『それ』を、ずっと後悔しているのでショウ」
ことり「…………ぇ…」
鞠莉ママ「ホノカ、でシタか」
ことり「……………!!」バッ
鞠莉ママ「体調不良を隠して無理をして、倒れて。気付いてやれなかったことをずっと後悔している。自分が気付いていれば、ホノカは倒れなかった。あんなことにはならなかった」
鞠莉ママ「そう、全てを後悔しているのではないのデスか?」
ことり「どう、して……」
ことり「小原さんが、そんな…こと…」 あらかじめ、あったもの。 5/7
鞠莉ママ「ミナミ」
鞠莉ママ「あなたの母とは、何度か話をしたことがありマス」
ことり「えっ!?」ガタ
ことり「小原さん、お母さんと──っ」フラ
鞠莉ママ「おっと。急に体勢を変えてはいけまセン」ガシ
ことり「なん、なんで、いつ、お母さん、」
鞠莉ママ「落ち着きなサイ」
鞠莉ママ「ワタシの夫が、いくつか学校の理事としての権利を持っているのデス。細かいことはショウリャクしマスが、その仕事の中で話す機会があった──といったところデスね」
ことり「そう、だったん…ですか…」
ことり「…あれ?ってことはもしかして、私がここに連れてこられたのって偶然じゃないんですか…?」
鞠莉ママ「HA-HAHAHAHA!!」カンラカンラ
ことり ビクッ
鞠莉ママ「どこの馬ともanemoneとも知らない輩に大切な娘を任せるほど、愚かではありまセーン」
ことり「え、ええ…」ポカン あらかじめ、あったもの。 6/7
ことり (あ、でも、そっか。だから──)
──鞠莉ママ「今は服作りをしているようデスが、メイドもキライではないのでショウ。いい勉強だと思って頑張りなサイ」
──ことり「そ、そんな勝手なあ…」
──ことり (あれ?服飾の学校にいるって言ったんだっけ…)
ことり (初めから、知ってたんだ…ことりのこと)
ことり (だったらそう言ってくれたらいいのに、待ち合わせの日とっても怖かったんだから…) ムゥ
鞠莉ママ「ミナミはあなたのことをとても心配していまシタよ」
鞠莉ママ「連絡をくれる回数が減った、元気がないのではないか、まだ──気になっていることが残っているのではないか、とね」
ことり「!」
鞠莉ママ「聞けばちょうど学校も休みの時期だというので、いいvacationになればと思ってワタシの帰国に合わせてことりにも来てもらったというわけデス」
ことり (そんな田舎のおばあちゃんの家に帰るのについていったみたいなノリじゃなかったけど…) あらかじめ、あったもの。 7/7
ことり (でも、そうなんだ。お母さんに心配かけて、小原さんまで巻き込んで──私…)
鞠莉ママ「だから、一日だって無駄にしているヒマなどないのデスよ。せっかくのsummer vacationを布団の中で過ごすなんて、ダメ、ダメ、デース」
鞠莉ママ「あなたが体調不良で倒れただなんて知れたら、ミナミからオオメダマを喰らってしまいマスから」テヘペロ
ことり「小原さんってば…」クス
鞠莉ママ「ゆっくり休んで、早く治して。作っていない、本当の笑顔をまた見せなサイ」ポン
ことり「ぁ……」
ことり「はい…」///
鞠莉ママ「ではワタシは行きマス。オネボウなコトリに代わってマリのおやつを用意しておかなければ」スク
鞠莉ママ「また後で顔を見にきマスから。お休みなサイ、コトリ」
ことり「──お休みなさい、小原さん」
キィ… バタン──
的なね
あと一回分続きます 他人本位な嘘同士 1/8
家野「…」
『まりお嬢様:ちょっとおそくなります』
『まりお嬢様:船は自分で呼ぶからお迎えはこなくて大丈夫です』
家野 (先ほど船が向こうへ行ったのはお嬢様ですかね。間もなく戻ってくるはずですし、一応表で様子を見ておくとしましょうか) スタスタ…
ブゥゥゥ…
船頭「お嬢ちゃん一丁!」
家野「やはりお嬢様でしたか、お帰りなさいませ」
まり「ただいま」ヨット
家野「お話ししておくことがあります。ことりさんのことなのですが、」
まり「気分悪いんでしょ」
家野「! ご存知でしたか」
まり「朝、ちょっとね。気になったの」
まり「だからね、いえのに教えてほしいことがあるんだけど」ガサ
家野「それは──」 他人本位な嘘同士 2/8
ニュル…
鞠莉ママ「………っ、…フゥ」
鞠莉ママ「…できまシタ!」
料理長「奥様、これは…」
鞠莉ママ「今日のマリのおやつデーース!」
デコレーションケーキ ドドーーーン
料理長「お誕生日はもう過ぎましたが…」
鞠莉ママ「育ち盛りの女の子にはこれくらいの甘いものが必要なのデス!」
料理長「ええ…」
鞠莉ママ「おや?いつもなら帰ってきている時間だけど、まだマリは帰らないのかしら」
家野「奥様、お嬢様がお帰りになりました」ヒョコ
まり「ただいま」ヒョコ
鞠莉ママ「oh, 待っていまシタ!さっそく手を洗ってきなサイ、このspecial cakeを一緒に──」
まり「ママ、今日はおやついらないから!」
鞠莉ママ「!?」ガーンッ…
家野 (またこんなものをお作りになって…)
料理長 (どうするんですかこれ…) 他人本位な嘘同士 3/8
ことりの部屋
コンコン
ことり「!」
「起きてる?」
ことり「はい、起きてます。どうぞ」
キィ…
まり ヒョコ
ことり「あっまりちゃん、お帰りなさい。えっとね、これはね」アセ
まり「わかってる。気分悪いんでしょ。いいから寝ててよ」
ことり「…うん」 他人本位な嘘同士 4/8
まり モジ…
ことり「? うつったりするやつじゃないから大丈夫だよ」
まり「うん、そう、ならいいんだけど」
まり「…ごはんは?」
ことり「お昼前から寝てたから、食べてないんだぁ」
まり トコトコ…
まり「だったら、ほら、これ、あげる」コト
すりおろしりんごのハチミツがけ
ことり「わあ…!えっ、まりちゃんが?」
まり「べ、別に。たまたまりんごが余ってたから、いえのが作ってくれたの。持っていってあげなさいって、まりがって」ゴニョ
ことり「そっか」
ことり「ありがとう」エヘヘ
まり「い、いいから早く食べたら?」プイッ
ことり「うん。いただきますっ」 他人本位な嘘同士 5/8
ことり シャムシャム…
まり ジー
ことり「食べやすいし、とっても美味しい」
まり「!」パァ
まり ハッ
まり「そ、そう。後でいえのに言っといてあげる」
まり「まりが言うから、ことりは余計なこと言わなくていいからね」
ことり「はぁい」シャム… 他人本位な嘘同士 6/8
まり「…どうしたの?風邪?」
ことり「ううん、風邪じゃないんだよ。ほら、咳は出てないでしょ?」
まり「うん」
ことり「えっとね、たまに…なるんだ。私は軽い方なんだけど、何ヶ月かに一回だけ、熱が出ちゃうことがあるの」
ことり「だいたい一日で引くし、付き合い方にも慣れてるから。心配しなくても明日には元気になるよ。ありがとう」
まり「そ、そう。それならいいけど」
ことり「でも、怒られちゃった。小原さんにも家野さんにも。体調が悪いのを隠しておくのはよくない、って」
まり「………言っとくけど、私も怒ってるわよ」
ことり「えっ!?……ごめんなさい」
まり「うん、許してあげる」
ことり ホッ… 他人本位な嘘同士 7/8
ことり「ごちそうさまでした」カラン
まり「晩ごはんの準備は家野がするからって、ことりは休んでなさいってママが言ってた」
ことり「小原さんはしないんだ…」
ことり「うん、わかった。お言葉に甘えようかな」
まり「寝る?」
ことり「少しだけ」
まり「やっぱりきついんじゃないの」
ことり「…少しだけ」
まり「ねえ、ことり」
ことり「なに?まりちゃん」
まり「私には、隠しごとしないで」
ことり「──────」
ことり「…うん。ごめんね」ナデ…
まり「うん…」ギュッ 他人本位な嘘同士 8/8
コンコン
家野「ことりさん、体調はいかがですか。食事ができたので、食べられそうなら──」キィ…
ことまり スゥ…スゥ…
家野「お姿を見かけないとは思っていたけれど、やはりここにいらしたのですね」
家野 (奥様から伝染るものではないだろうと言われているし…) スタスタ
空の器
家野 (お腹もまるっきりの空っぽというわけでもないようですし) スッ
家野「また、後で参りますね」ヒソ
キィ… バタン──
的なね
>風邪をひいてしまった鞠莉orことり
一応この亜種です 尊さの具現化やで…
そして消費される事の無いマリママのデコレーションケーキ可愛そうw乙! 仁義なき覇権争い 1/2
十日目…
ことり「おはようございます、小原さん。家野さん」
鞠莉ママ「オハヨウ。もう良さそうデスね」
ことり「はい、無理もしてません」
家野「おはようございます。それならばよかった」
ことり「ご心配おかけしました」ペコ
まり「おはよう、ママ。いえの。ことりも」
鞠莉ママ「オハヨウ、マリ」
家野「おはようございます、お嬢様」
ことり「まりちゃんおはよう。昨日はありがとう」
まり「な。んの、こと?元気になったんならちゃんとフルーツのおやつ作ってよね。昨日は約束守ってくれなかったんだから」プイ
鞠莉ママ「マリ。おやつならばspecial cakeがありマス」
ことり「あ、ごめんねまりちゃん。今日はおやつ作れないんだぁ」
まり「え、なんで?」
ことり「だって今日は…ねえ」ニコッ
まり「………………まさか…!?」ハッ 仁義なき覇権争い 2/2
お昼過ぎ
ことり「やーーでーーすーー!ことりも絶対まりちゃんの応援に行きますー!」
鞠莉ママ「Noooo!! マリのハレスガタを見るのはワタシデース!コトリはおとなしくマリのおやつを作っていなサイ!」
ことり「小学校の場所だってかなんちゃんに教えてもらったし道も調べましたもん!」
鞠莉ママ「ハグゥの言うことなど信じてはいけまセン!海に引きずりこまれマスよ!ワタシがどれだけ頑張ってこの時期にvacationを取ったと思っているのデスか!!」
家野「お二人で行けばよいのでは」
ことり「こんな格好でいいのかなぁ」ソワ
鞠莉ママ「こんなのはどうデスか?」っ喪服
ことり「黒あんまり好きじゃないからイヤです!」
家野「色の問題でしょうか」
ことり「それじゃあ行ってきます」
鞠莉ママ「このコは大瀬崎までヨロシク」
船頭「えっ」
ことり「小原さん!!」チュン!
家野「仲良くなさってください」
ブ…
ブゥゥゥゥン…
家野 (いいな、私も行きたいな) チェー
十日目:今日はまりちゃんの授業参観です!
的なね
事前に描写がなかった点はご容赦ください 二人行く道 1/4
鞠莉ママ「歩いて行きまショウか」
ことり「はい!」
テクテク…
ことり「小原さんって歩くんですね」
鞠莉ママ「どういう意味デスか?」
ことり「運転手さんがいて車で運んでもらったりするものなのかなーと思ってました」
鞠莉ママ「頼めばクルマを出してくれる者くらいはいマスが、ワタシを運ぶために貴重な人材を使うのはムダというものデス」
鞠莉ママ「歩けば済むし、busだってtrainだってあるのだから。人材は大切に使わなくてはね」
ことり「へ〜、素敵な考え方ですね」
鞠莉ママ「そ、そうデスか?普通のことでショウ、これくらい」ゴニョ 二人行く道 2/4
鞠莉ママ「淡島の居心地はどうデスか?」
ことり「はいっ、もう最高です!自然がいっぱいで気持ちいいし、ホテルのお仕事も楽しいです。なによりもまりちゃんがいるので♡」ウットリ
鞠莉ママ「よほどマリを好いたようね」
ことり「このまままりちゃんの専属メイドになっちゃいたいくらいですもん」
鞠莉ママ「ハハハ、それはマリも喜ぶでショウ。イエノはイヤかもしれまセンけどね」
ことり「あー、うう…まりちゃんの専属メイドは家野さんのお役目ですもんね…」シュン
鞠莉ママ「第二のマザーとも言うべき存在デスからね」
家野「くしゅんっ」
※ 専属メイドではありません。 二人行く道 3/4
ことり「ここを曲がった先だってかなんちゃんが言ってましたよ」
鞠莉ママ「ホントなのデスかね」
ことり「嘘をつく理由がないような…」
鞠莉ママ「前に行ったときはそうでシタが、今も同じとは限りまセンからね」
ことり「どうして小原さんはそんなにかなんちゃんを信じてないんですかぁ」
鞠莉ママ「ハグゥと遊ぶようになってから、マリがイタズラっ子になってきたのデス。夜に部屋を抜け出したこともあるのデスよ」
ことり「へ、そうなんですか?全然そんな風に見えないし、私が来てからは一度もそんな素振りなかったけど…」
鞠莉ママ「ワタシが帰ってきているからでショウね。ハグゥとデスワもそれをわかっているので夜に来ないのでショウ」ヤレヤレ
鞠莉ママ「それに、今はコトリもいマスから」
ことり「私ですか?」
鞠莉ママ「いいコでいたいのだと思いマスよ。マリだけでなく、ハグゥもデスワも」
ことり「夜にお部屋に来たって、抜け出したって、悪い子だなんて思わないですけどね」ボソ
鞠莉ママ「!? コトリまでそんなことを言い出すのデスか!?」
ことり「あっやっ冗談です嘘ですごめんなさい!ちゃんと叱りますっ!」アワワ 二人行く道 4/4
鞠莉ママ「やっと着きまシタね」フー
ことり「ぽつぽつ他の保護者さん達も入っていってますね」
チラ…チラ…
鞠莉ママ「なんだか見られていマスね?」
ことり「小原さん目立ちますからね」
鞠莉ママ「メイド服のコトリも目立っていると思いマスけどね」
ことり「メイド服で来てる保護者さんはいませんね」キョロ
鞠莉ママ「いるはずがないでショウ」
鞠莉ママ「…コトリ、飲み物を買っておきまショウか」
ことり「校門の傍に自販機あるのっていいですね。私買いますよ」スス
鞠莉ママ「お金は出しマス。ワタシはcocoaで」
ことり「はーい。私はミルクティーかなぁ」ポチ
鞠莉ママ ソロ…
ことり「自販機の冷たいココアって美味しいですよね。私は結局いつもミルクティーにしちゃうんですけど、ココアも好きで──…って、あれ?小原さん…?」
鞠莉ママ「マリの一番乗りはワタシデーーース!!」ダッシュ!
ことり「あーっ!あーっ!?ちょっ、やだ、嘘ずるい小原さん!待って!小原さんが言うから買ったのにひどい!私が先です〜〜っ!!」タタタ…
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