名探偵ルビィ「また内浦で人が死んだの……?」曜警部「今回の現場は十千万旅館であります!」
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ルビィ「うわぁ、あっついよ、ここ……」
曜「うーん、外が沼津にしては珍しく大雪だからね!暖房ガンガンに効かせてるんだね!」
ルビィ「こんなの上着を着てられないよ」
千歌「あっ、名探偵さん!私がコートを預かります!」
ルビィ「ピギィッ!?」 なるほど、よく潰れないねってのがヒントになってたのか >>167
モヤモヤする
出題からこれはわからんわ おつ
確かに答えやヒントは書いてあるけどその発想には至らなかったわ〜
ウミガメのスープや亀夫君問題みたいな質問形式のほうが向いてる問題かも? ウミガメのスープは楽しそうだけど、実声の方が向いてるからできんな 回答者を騙そうとしすぎました
推理というより水平思考に近いですね くそ〜既に仏になっているのが確定しているから、狭くて入り組んだ店内の地下室からお薬投与されながら将来有望なものを有効活用(意味深)されている花丸巡査が発見されることはないのかドゥンキに巡回にいってから消息不明ならまだ可能性が……ないか 名探偵ルビィ「内浦で麻薬の取引?」曜警部「タレコミがあったであります」 ルビィ「草木も眠る丑三つ時だね、曜さん」
曜「タレコミだとこのオフシーズンの海の家で取引があるらしいんだけど」
曜「内浦警察を総動員した大捕物だよ、梨子ちゃんも突入班で待機してる」
ドドドドドドド
ルビィ「時間通り、やっぱり海から来たね」
曜「なるほど、沖の船からゴムボートで運んできたか」
ルビィ「海の家の中から取引相手が出てきた」
曜「警官隊は合図有るまで待機、梨子ちゃん、突入班の準備は?」トランシーバ
梨子『いつでもいけるわ』トランシーバ
曜「あと、現場の会話ならここからでも、ガンマイクで拾ってるから聞こえる」
善子『時間通り来るとはいい心がけね』 ルビィ「え?取引相手って善子ちゃんなの?」
曜「いつものブラウスにスカートにニーソなんだけど、本当に麻薬取引?」
『金はあるんだろうな』
善子『現金でこの通り、こんななりでもあんたの客よ』
『よし、じゃあ金とブツとを交換だ、同時にな』
善子『あんたらが金を確認している間に、こっちも純度を見させてもらうわ』
曜『善子ちゃん、何をやってるんだろう」
ルビィ「試薬で麻薬の純度を調べてるんだと思う」
『ブツの具合を見るのに試薬か?ペロってなめりゃわかるだろうが』
善子『ねえ、あんた、この商売を長くやっていくコツを知ってる?』
『さぁな』
善子『味見も含めて、自分だけはヤクをやらないことよ』
『はは、そりゃカシコイこった』
善子『純度もバッチリね、いい取引だったわ』
『ああ、あんたの金払いの良さはボスに報告しておく、次はもっといい取引ができるだろうぜ』 曜「頃合いだね……梨子ちゃん、警官隊を突入させて、行くよルビィちゃん」
ルビィ「ルビィは私立探偵だから逮捕権がないし、ここで見てるよ」
梨子『警察だ、全員手を上げろ』
『ふざけんなこの野郎』
善子『ちょっと何してくれるのよ』
ガッシポカ
梨子『確保ーーーーーーー!』
曜『2時15分、麻薬取締法違反の現行犯で逮捕!』ガチャリ
ルビィ「無事に全員逮捕できたね」
曜「梨子ちゃん、善子ちゃんの身体検査中であります」
梨子「スカートの下に、レッグホルスターで銃を持っていたわ」
曜「じゃあ善子ちゃんは銃刀法違反の現行犯も追加で」
こうして、この夜の大捕物は、無事に終わったと思われたのですが…… 曜「署長賞の金一封で、ルビィちゃんにプリンでもアイスでもおごってあげるであります」
ルビィ「警察の金一封って、プリンやアイスをおごれるぐらいしかでないもんね」
大捕物の翌日、そんな会話を曜さんとしながら歩いていると
「堕天龍鳳凰縛」
後ろから、誰かに関節を極められて
善子「ルビィ、大事な取引を邪魔してくれたお礼参りに来たわ」
ルビィ「善子ちゃん、どうして?」
曜「麻薬取締法と銃刀法のダブル現行犯なのになんで釈放されてるでありますか」
善子「そうね、その理由を問題にしましょうか」
ルビィ「あ、それってまさか」
善子「ルビィは判ったようだけど、まだ黙ってなさい、それと、この堕天使には弁護士など必要ないし、だから使ってもいないわ」
善子「堕天使ヨハネは、いかにして自由の翼を手に入れ、内浦警察の留置場から華麗に羽ばたいたか、答えてみなさい」 確かに調べてみたら、おとり操作で麻薬取引の購入者のフリするのは違法らしいな 麻薬取締官には麻薬の購入および所持、そして拳銃の携帯が認められているから
入れ墨(ボディーペイントかも?)バリバリの取締官もいるってテレビで見たことある 警察官のおとり捜査は違法だが、麻取のおとり捜査は合法
拳銃所持も認められている
多数ある司法警察職員の中でも一番権限が多いのが麻取 >>182,183
正解です
解答編
善子「じゃあ、ちょっとお話ししたいからその路地裏に入ってもらえるかしら、貴女たちと仲良くしてるように見られたくないから」
曜「ルビィちゃんを四の字固めしたまま歩くとか器用だね」
善子「堕天龍鳳凰縛では普通のことよ」
ルビィ「善子ちゃんは、曜さんと同じくで、司法警察員なんだよね」
善子「あたり、それとヨハネよ」
曜「え?……おとり捜査も麻薬の購入所持も、違法なのは常識だよ」
善子「それは曜が一般警察職員(警察官)だから」
ルビィ「善子ちゃん、わたしからネタばらししていい?」
ルビィ「善子ちゃんの所属は厚生労働省、東海北陸地方厚生局の麻薬取締部かな?」
善子「それもあたり、他言無用よ」
曜「えーーーー?それって、麻薬取締官だよね……本物は初めて見た」
ルビィ「麻薬取締官は日本全国で400人ぐらいしかいないから、すごいレアキャラだよ」
善子「レアキャラ言うな、身分証はこの通り」堕天龍鳳凰縛解除
ルビィ「日本の司法警察員の中で、麻薬取締官だけは、法律でおとり捜査が許されてるし、厚生労働大臣の許可のもと、麻薬の購入や所持ができる」
善子「でないと、表に出ない密売組織への潜入をしたり、証拠品を持って帰ったりできないでしょ」
善子「そのために、服務規程として、長髪や私服での勤務が許されてる、こんなファッションでもオーケーなのよ」スカートツマミ
曜「それって、アメリカの警察のバイス(風俗取締課)に近いね」
ルビィ「薬物以外の犯罪は警察権が及ばないけれど、曜さんたちよりも、捜査の自由道が高いんだよね」
善子「危険度も高いけどね、だから捜査活動において、銃の所持も許可される」スカートチラリ
善子「でも、ドラマのマイアミバイスみたいな派手さなんてないのよ」
曜「ところで、どうして大人しく逮捕されたの?身分証だって身体検査で出てくるはずなのに」
善子「苦労して金払いのいい麻薬ディーラー、っていうカバーを作ったのよ、捨てるには惜しいわ」
善子「リリーは協力者だから、銃の所持をまわりに知らせることで、あの場で身分証に注意が行かないようにしてもらったの」
善子「洋上の、麻薬を運んできた船から見られてる可能性があったから、そのまま売人と一緒に逮捕されたってわけ」 >>184
勉強になったわ
警察との連携みたいなものは無いのかな?
独自に捜査してる計画が警察のせいで台無しにとかありそう おつおつ
善子ちゃん公安とかも好きそう
> スカートチラリ
えっっっっ 実際には麻薬取締官は警察と連携しているらしいです
麻薬取締官を間違えて逮捕して、おとり捜査や潜入捜査を
台無しにする、というのは刑事ドラマの定番のひとつなので、
今回はその路線にしました 名探偵ルビィ「千の顔を持つ?」曜警部「変装の名人であります」 その日の朝、私たちは応援に行った土肥から内浦への帰路にあった
海沿いの道を、曜さんの車で、なんの成果もなく内浦に戻るところだ
ルビィ「土肥まで応援に行ってあの窃盗犯を取り逃がすとは……」ゲンナリ
曜「同一犯とわかってるだけで、、被害総額はそろそろ10億だってさ」ゲンナリ
ルビィ「盗むものも、高価な装飾品や宝石を選りすぐって、文字通り身体ひとつで逃げる、か」ゲンナリ
曜「その場にあるものを使って変装して逃げることまでは判ってるんだけどね」ゲンナリ
ルビィ「朝の海が無駄にまぶしい……」
オーイオーイ
ルビィ「曜さん止めて、道ばたで手を振っている人がいた」
曜「了解であります」
カツカツカツカツカツ
ルビィ「あ、こっちに走ってきた」
曜「内浦警察の渡辺ですが、どうされたでありますか?」
絵里「絢瀬絵里といいます、助かったわ」
絵里「自転車のタイヤがパンクしちゃったのよ」
曜「それはお困りでしょう」
ルビィ「あのロードバイクに乗ってたんですね」
曜「サイクルジャージとパンツがまぶしいでありますな、上から下までバッチリであります」
ルビィ「曜さん、それはいいから、サイクリングですか?」
絵里「ええ、下田から沼津まで、伊豆半島の西側を走ってたの」
ルビィ「ねぇ、曜さん、懇意にしてる店まで送ってあげようよ」
曜「え?あ、うん、ルビィちゃんがそういうなら」
ルビィ「こういうとき、便宜を図ってくれる店がありますので、そこまでお送りします、後ろに乗ってください」
絵里「助かるわ、でも、自転車はどうしよう」
曜「フレームに輪行袋がくくりつけてありますね、それに入れて、ラゲッジスペースに積めばいいですよ」
絵里「それもお願いできるかしら」
曜「まかせてください、タイヤ外して、袋詰めして、早いでしょう」ドヤァ
絵里「ありがとう、なにからなにまで」ウフフ
ルビィ「じゃあ、後部座席に乗ってくださいね」 ルビィ「お店に電話しておきますね」PiPoPa
ルビィ「あ、梨子さん? いまからお客様をお連れするから、受け入れ準備お願いしていいですか」
梨子『了解、いつもどおり配置しておくわ』
ルビィと曜さんとのあいだで、懇意の店とは、内浦警察署のことを指す符丁です
つまり、懇意の店にお連れする、ということは、不審者を警察署に連れて行くということなのですが
わたしが、絢瀬絵里と名乗った彼女を不審に思ったのはなぜでしょうか 盗んだ(ロード)バイクで走り出してたから
高いやつは100万超えるみたいだし
パーツ単位で売れば足もつかないかと 下田から沼津までの距離のサイクリングでパンク修理を用意してない←かなり怪しい
サイクルジャージやパンツや輪行袋まで持ってるのにパンク(ry←さらに怪しい
輪行袋を持ってるのに他人に入れさせる←怪しい
初心者が気合だけ入れて最初から装備だけ整えたとか他の可能性もなくはないけど物凄く怪しいわな 解答は午前0時以降に出します
朝に鳴ったらスマン
2分間ミステリーの重版がかったので挑戦してみたら
解けなかった問題が結構あったorz >>193
正解です
解答編
絵里「あら、もしかして、内浦警察署に向かってるのかしら」ウフフ
ルビィ「なんだ、気付きましたか」
ルビィ「曜さんが最初に警察官だと名乗らなければ、この車を奪うつもりでいたんじゃありませんか?」
絵里「そうね、そこの刑事さん一人なら、この車をいただいていたはずよ」
絵里「でも、かしこい探偵さんに敬意を表して、警察署までは行ってあげるわ」
絵里「……参考まで、どこが怪しかったのか教えてくれる?」
ルビィ「ロードバイクの知識はあるようですが、知識しか無いのがバレバレでした」
絵里「たとえばどんなところ?」ウフフ
ルビィ「曜さんが車を駐めたとき、貴女は車まで走ってきた、まずこれに違和感がありました」
ルビィ「ロードバイク用のシューズは、ビンディングペダルに固定するために、前の方にクリート(固定金具)が剥き出しで付いています」
ルビィ「なので、そういう靴を履いているときは、クリートが地面で削れないように、かかとだけでペンギンみたいに歩くんです」
ルビィ「クリートを保護するカバーもあるんですが、足音から、貴女はそれをつけていなかった」
絵里「次から参考にするわ」ウフフ
ルビィ「ほかにも、長距離の一人サイクリングなのに、自分でパンク修理ができない様子だったこと」
ルビィ「ローディーならバイクと言うべきところを自転車と連呼していたことなどもありますが」
ルビィ「決定的だったのは、曜さんに自転車を触らせたところです」
ルビィ「バイクを分解して輪行袋に入れるような作業は、オーナーがやることであって、他人にはやらせません」
ルビィ「下田から沼津までの長距離走るなら、それくらい自分でできるはずだし、自分でやろうとするはずですから」
曜「え?そういうことだったのでありますか」ガーン
ルビィ「ついでに言うと、そのサイクルジャージの下でも、宝石のように小さいものなら隠せますよね」
絵里「なんだ、そこまでバレてたのね」
ルビィ「いまのはかまをかけたんですが、当たっていたようですね」
曜「書で色々聞かせてもらうでありますよ」ドヤァ
ルビィ「曜さん、鼻の下伸ばしてたけど、なんでこの人が怪しいのか、気が付いてなかったですよね」
曜「面目ないであります(´・ω・`)」 おつおつ
言われてみれば自転車乗りの人の靴はペダルに固定するやつでしたね
絵里「さっ、いいわよ♡ どこでも好きなように調べて?♡」
曜「あっ……本当にいいでありますか? 本当に??」ドキドキ
絵里「早くぅ♡」ムギュー
曜「ふぇあ……」バタン
ルビィ「谷間に睡眠薬……。ベタすぎるビィ」
絵里「ふふっ♡ さーて、あなたは拳銃も持っていないし大して強くもなさそうね? どうする??」
簡単に形勢逆転されそうなのが辛い 金具がついてるの知らなかった……
そりゃ確かに歩き方変えないと変だ 名探偵ルビィ「お姉ちゃんに届いたプレゼント」曜警部「きれいなお花であります」 ルビィ「ルビィのお姉ちゃん、黒澤ダイヤは、黒澤ホールディングスの子会社のひとつ、黒澤水産の社長をしています」
曜「ルビィちゃん、誰に説明している出ありますか?」
ルビィ「黒澤グループって典型的な同族経営なので、親戚同士でいろいろあったりします」
ルビィ「わたしはそういうのが嫌になって、フリーのライターをしながら私立探偵みたいなことをしています」
曜「浅○光彦みたいな設定でありますな」
ルビィ「曜さん、設定って言わないでよ」
ルビィ「昨日、お姉ちゃんのオフィス宛に、大きな鉢植えの花が届いたらしいんだ」
曜「社長さん宛に鉢植え?」
ルビィ「うん、こんな匿名のメッセージが付いていたんだって」
『愛を込めて、貴女のイメージカラーのオリエンタル・ポピーを贈ります』
曜「歯が浮くような台詞だね」
ルビィ「黒澤本家の跡継ぎ娘だから、お姉ちゃんに取り入ろうって人も多いみたい」
曜「匿名なのはシャイなのか計算なのか……」ところでダイヤさんのイメージカラーって何だっけ」
ルビィ「赤だよ、アイドルグループに入ったときのイメージカラー、っていう診断をしたら、赤だったんだって」
曜「またよく分らない診断だねぇ」
ルビィ「同じ診断だとルビィはホットピンクだったよ……あ、インスタの更新通知だ」
ルビィ「お姉ちゃん、インスタグラムにもらった花の画像をあげてる」
曜「どんな花なんだろう、見せて見せて」
ルビィ・曜「……これって」 わたしと曜さんは、慌てて黒澤水産の本社に向かいました
状況を考えると、麻薬取締官の善子ちゃんにも連絡しておいた方がよさそうです
わたしたちは、なぜそうしたのでしょうか オリエンタルポピー、つまりオニゲシと日本では禁止されているハカマオニゲシは酷似しているが、花の色が赤色なのはハカマオニゲシなので
(オニゲシでも人工的に作られたものは赤色の花になるものもあるが) >>203,204
正解です
解答編
曜「内浦警察のものです、緊急の要件で社長にお会いしたい」アッコマリマスーアポイントガナイカタハ
ダイヤ「あら、曜さんにルビィ、そんなに慌ててどうしたの?」
ダイヤ「ルビィ、もしかしてようやく、探偵ごっこをおしまいにして黒澤グループで正業に就く気になったのかしら」クスクス
ルビィ「お姉ちゃん、インスタに載せてたお花、見せて!」
ダイヤ「そんなことのために来たの?」
曜「自分から説明するであります」
曜「この花は、栽培が許可されているオリエンタル・ポピー(オニゲシ)ということですね」
ダイヤ「ええ、メッセージカードにはオリエンタル・ポピーと書いてあったわ」
曜「外見的特徴から、麻薬及び向精神薬取締法で規制の対象となる、近縁種のハカマオニゲシである可能性があります」
曜「オニゲシとハカマオニゲシの見た目はそっくりなんですが、ハカマオニゲシの方は、花の色が真紅という特徴があるんですよ」
ダイヤ「……花の鉢ならその窓際に置いているわ、花屋さんが届けてくれたままよ」
曜「どこの花屋かわかりますか?」
ダイヤ「受付の記録で分かると思うわ」
ルビィ「うーん、花の色でもしかしてと思ったんだけど、ルビィでは区別できないよ」
ルビィ「善子ちゃんにもインスタ見てもらったんだけど、オニゲシの園芸品種で赤い花なのもあるって」
ルビィ「それに、オニゲシにもハカマ(苞葉)があるから、画像だけじゃ判断できないってLINEで」
善子『わかんないんだったら素直に専門家に見てもらいなさい』LINE
曜「……ダイヤさん、この花、鑑定のために預からせていただいていいですか」
ダイヤ「かまわないわ、贈り主も判らないし」
曜「ルビィちゃん、梨子ちゃんに電話してこの花の回収の手配をおねがい」
曜「わたしはその間に受付で、配達の記録と防犯カメラの映像をコピーしてくる」 善子「ダイヤのところに届いた花が、ハカマオニゲシだったって、こっち(東海北陸地方厚生局麻薬取締課)にも情報が来たわよ」
善子「で、花を持ち込んだ花屋は?」
曜「近隣に該当する花屋もなければ、防犯カメラに残っていた外見の従業員を使ってる花屋もなかったよ」
善子「ハカマオニゲシを、赤いオリエンタル・ポピーとしてホームセンターとかで販売してしまう事例は時々あるわ」
善子「でも、鉢植えを売っているような花屋が、その見分けが付かないというのもおかしいわね、そして、該当する花屋はなし、と」
ルビィ「お姉ちゃんに取り入るためのプレゼントというよりも、お姉ちゃんに麻薬所持のスキャンダルを起こすため、というのは」
善子「陰謀論が過ぎるわ、現時点ではね」
善子「ところで、ルビィはともかく曜はよくハカマオニゲシかもしれないって気が付いたわね、以外だわ」
曜「巡査の頃の街頭パトロールには、自生したり庭に植えてあったりする規制対象のほうののケシを探すっていう仕事もあってね」
曜「だから、交番勤務の巡査は、ケシの種類の見分けが付くように研修を受けるんだよ」
補足
善子「ケシからはモルヒネが採取できるので、あへん取締法の規制を受けるんだけれど」
善子「ハカマオニゲシから採取できるのはモルヒネと化学組成が似た別の毒物なので、麻薬及び向精神薬取締法で規制を受けるの」
善子「あと、海外ではケシやハカマオニゲシも園芸品種として許されていることがあるけれど、日本では薬物が採取できるものは、原則で栽培禁止だからね」
善子「ケシの仲間は繁殖力が強くて、そこらで自生しているのも珍しくないわ」
善子「なので、リトルデーモンのみんなが疑わしい花を見つけたときは、保健所や警察に連絡しなさい」 名探偵ルビィ「沈没船のお宝?」曜警部「大判小判がざっくざくであります」 曜「千歌ちゃんに話したいことがあるって呼ばれちゃってさ、これから十千万に行くんだ」テレテレ
ルビィ「曜さん、千香さんのお願いなら何でも聞いちゃうよね」ゲンナリ
ルビィ「将来的に、若女将の事件簿サスペンス設定になっちゃうのかな」
曜「それ、事件解決するの私じゃなくて千歌ちゃんになっちゃうよね」
千歌「曜ちゃん、忙しいところ来てくれてありがとう」
千歌「実は、内浦の旅館業組合に、スポンサー依頼が来てるの」
曜「スポンサー依頼?」
千歌「うん、海洋……考古学?の人と、テレビ局のディレクターって言う人が来て」
千歌「淡島の沖で、軍用金を積んだ伊豆水軍の船が沈んでいることが古文書からわかったんだって」
曜「伊豆水軍って、16世紀頃に伊豆半島の沿岸にいた水軍だっけ」
千歌「うん、学者さんもそう言っていたよ」
千歌「その宝探しを後援してほしい、って旅館業組合に連絡があったんだよ」
千歌「宝探しのドキュメンタリーを内浦の観光振興も兼ねる形で撮影したいから」
千歌「探索費用と、あと、うち(十千万)には、スタッフの宿泊と食事をスポンサーして欲しいって」
曜「そんな沈没船が実在するなら、果南ちゃんなら知ってるんじゃないの?」
千歌「そう思って聞いてみたけど、果南ちゃんは知らないって言ってた」
曜「なんかうさんくさいなぁ」
千歌「でも、沈没船があるあたりで、漁の網に小判が引っかってみつかったんだって」
千歌「小判の実物だってを見せてもらったんだよ、スマホで写真撮っちゃった」
千歌「ほら、これが海底から見つかったっていう小判なんだって」
千歌「えーっと、慶長小判、っていうんだったかな」
千歌「本当にお宝が見つかったら、奇跡だよ、ね、曜ちゃんもそう思うでしょ」
曜「……という話だったんだ」ゲンナリ
ルビィ「曜さん、その海洋考古学者とディレクター、今度はいつ来るの?」
曜「明日、内浦旅館業組合と2回目の話し合いなんだってさ」 ルビィ「その、自称海洋考古学者と自称ディレクターは多分、詐欺師だよ」
曜「え?それどういうこと?でも千歌ちゃんがあぶない、急いでなんとかしないと」
ルビィ「……なぜわたしが詐欺だって思ったか、先にその説明をさせて欲しいんだけれどな」
なぜわたしは、この一件が詐欺であると断定したのでしょうか? 慶長小判の製造開始は1601年〜
水軍がいたのは1500〜1600年頃で微妙なところではあるけど年代が合わないから 近くの土肥金山で金は産出されてはいたから金そのものだったら本物の可能性はあった >>210
正解です
解答編
ルビィ「伊豆水軍は、秀吉の小田原攻めの後ぐらいの時期に衰えてて、17世紀まで保たなかったとされてるんだけど」
ルビィ「千歌さんが沈没船のお宝としてみせられた慶長小判は、1601年に家康が発行したとされる小判なんだ」
曜「年代があわないっていうことか」
ルビィ「そう、あの二人は、伊豆水軍が軍資金にするはずのない小判を見せて、ありもしない宝を探すスポンサーを集めてるってわけ」
曜「……千歌ちゃんのところでタダで飲み食いするつもりなのか、許せない」
ルビィ「曜さん、怒るところそこなの?」
曜「ちょっとまってよ、伊豆水軍の残党が残っていて江戸時代も活動してた可能性とかは?」
ルビィ「伊豆水軍の残党が活動していたとか、そんな事実があったら、そっちの方が歴史上の大発見だよ」
ルビィ「仮にそうだとしても、支配圏の土肥金山で掘った金を軍資金にすればいいよね、わざわざ慶長小判なんかつかわなくていい」
ルビィ「でも、慶長小判でなくて、駿河墨書小判だったら疑いきれなかったかもね」
曜「するがすみがきこばん?」
ルビィ「慶長小判の数件前に出た小判で、家康によるものとも秀吉によるものとも、諸説有るんだけど」
ルビィ「秀吉の小田原攻めの報償として払われた駿河墨書小判を持ち出した軍船が沈没、みたいなストーリーだったら、もっともらしくて信じたかもしれないよ」 次の出題は明日以降になります
いくつかネタあるけど時期的にこっちを書く時間が取りづらいorz
おつおつ
このスレ見てると色々詳しくなれる気がする 乙です
クイズとしてはもちろんキャラの描写やネタも細かくて楽しいスレだ
ゆっくり待ってるよ 名探偵ルビィ「内浦の大捕物?」曜「果南ちゃんお手柄であります」 曜「果南ちゃんから、知り合いの家を乗っ取ってたヤクザを捕まえたから来てくれって電話があったんだ」
ルビィ「……うん、果南ちゃんならありえるよね」
果南「いつもアマチュア無線で通信してる知り合いが、急に別人になったようだったからさ」
果南「心配になって漁協の若いのとかダイヤの所の黒服とかと一緒に見に来たら」
曜「こいつらが家を乗っ取って勝手してた、と、えーっと5人もよく捕まえたね」
ルビィ「それはそうと、今回のこれ、私人逮捕になるか微妙じゃないの?」
曜「たしかに、徒党を組んで乗り込んだっていうことになるとね」
果南「そんな、こいつら、この家を乗っ取って勝手に無線機使ってたんだよ」
曜「うーん、これは署長の判断待ちかなぁ」
「そのことなら、我々の民間協力者ということで処理します」ケハイモナクシュツゲン 曜「うわっ、誰ですか」
「警察庁の園田海未といいます」
海未「内偵捜査中のグループの活動拠点へ踏み込もうとしたところでこちらの皆さんが突入されたわけで」
ルビィ「その尻馬に乗ることで、ご自分の正体を隠したということですか」
海未「さあ、それはどうでしょうか」
ルビィ「警察庁の官僚さんが内浦に来ているって、内調の官僚兼任者とかかな?」
海未「ご想像にお任せします」
海未「ともかく、松浦果南さんご一行は、善意の民間協力者として扱うことで、内浦警察署とも調整済です」
曜「犯行グループの素性は何ですか?」
海未「残念ながら下請けの地元ヤクザでした、覚醒剤の買い付けで洋上の船と連絡を取るために、ここの無線機に目を付けたようです」
海未「アマチュア無線の上級免許で扱える出力は、下手は放送局よりも強力ですから、その設備を奪おうとしたのでしょう」
ルビィ『そういう設備があっても一般人の家だから、警備がないっていうところを狙われたんだね」
ルビィ「それはそうとして、果南ちゃんがアマチュア無線の免許もってるのって、知らなかったよ」
果南「アマチュア無線の免許は取ってないけど、一総通(第一級総合無線通信士)もってるから」
曜「それ、すごいの?」
ルビィ「早く言えば、無線通信の限定解除免許だよ」
果南「海上無線とか、レーダやるのに海上特殊とかいちいち別の資格取るのが面倒だったから」
果南「全部いりの免許取って、受験勉強は一度で済ませちゃった」アハハ
果南「で、一総通の資格で1ハム(第一級アマチュア無線技士)相当の運用もできるんだ」
果南「それで、わたし、アマチュア無線の時はモールス通信で遊んでるんだけどさ」
果南「数日前に、いつもモールスで話してる通信相手の局のオペレータが、いつもの人じゃなくなってた」
曜「え?モールスってトンとかツーとかいうあれだよね、音声ならまだわかるけど、なんで別人ってわかるの?」
果南「わかるんだよ」
海未「はい、わかりますよ」 海未「松浦果南さんは、なぜ無線機を操作しているのが別人だと判断されたのでしょうか」
ルビィ「それルビィの台詞なんだけどなぁ……」 モールス信号の符号は和文と欧文にその他にもあるから、いつもの人と違う方式で打ってたからかな? はえーなるほど……
資格によって扱う符号の方式が違ったりするのかね ただ単に和文で打つのが好きな人と欧文で打つのが好きな人の違いじゃない?
パソコンのローマ字入力とかな入力、スマホのフリック入力とケータイ入力みたいに >>227,229
正解とさせていただきます
>>228
符号の方式は規定がないけれど、和文モールスが試験科目かどうかは資格に拠ります
解答編
曜「なんでトンツーで誰が通信してるのかわかるの」
果南「人間がモールス信号を送信する時って、単語や符号の使い方以前に、早さやリズム感で癖が出るんだよ」
果南「いつものOMさん(アマチュア無線のベテラン男性)とは、早さもリズムも全然違ったからそれでわかった」」
ルビィ「まるで、声の違いだね」
果南「曜は親父さんからそういう話ってきいたことないのかなん?」
曜「そういう話はあんまり聞いたことがないなぁ、パパは航海士から船長になったからかも」
曜「それに、今は、海上無線でモールスってほとんどやらないらしいし」
果南「そうだね、もう海上無線ではモールス信号は試験科目から外れてる、私は陸上無線や航空無線も込みの資格だからやったけどさ」
海未「発光信号でも使えるので、モールス信号は送受信できるようにな照っておくと便利ですよ」
海未「慣れれば音声よりも早く情報伝達できますから」
ルビィ「……実は園田さんって警察官僚兼任の内調さんじゃなくて自衛官?」
海未「お好きなようにご想像ください」
海未「それはそうと、この犯人は我々の方で取り調べさせていただきます」
曜「果南ちゃんから通報があったのは内浦警察なんですが」
海未「松浦果南さん他の皆さんの無罪と引き替えです、ご理解を」
果南「え?わたし何かしたっけ」
ルビィ「……日本には、自力救済禁止の原則っていうのが有るんだけどなぁ」
海未「麻薬取引二巻しては、麻薬取締官の、津島善子さんにもお知らせしておきます、津島さんとはお知り合いでしょう?」
曜「善子ちゃんは私たちの友人ですよ、どこまで私たちのことを知ってるんですか?」
海未「そうですね、この内浦には、警察官のワトソンと、その民間協力者である名探偵がいる、ということぐらいは知っていますね」
海未「渡辺曜警部、そして、私立探偵の黒澤ルビィさん、これまでは一方的ではありましたが、よく存じ上げておりますよ」 名探偵ルビィ「何が取られたか判らない盗難事件?」曜警部「皆目見当が付かないであります」 曜「いやーゆうべの夜の地震凄かったねー」
ルビィ「津波が来なくて良かったよ」
曜「でも、そのおかげで内浦に来ていた窃盗団が逮捕されたわけだからね」
鞠莉「地震の後、すぐに従業員でホテル内を見回りしたら、宿泊客でない招かれざる客がいたわけよ」
鞠莉「あとはうちの警備員で制圧、警察に引き渡し」
鞠莉「警備員の巡回情報まで手に入れてたっぽいから、地震が無かったら気付かなかったわ」
ルビィ「その窃盗犯が、仲間が十千万にも盗みに入っていたと自供したので」
ルビィ「私たちはホテルオハラから船を出してもらって、対岸の十千万に来たわけです」
鞠莉「ルビィは時々誰もいない方向に向かって説明するって、ダイヤが心配してたよ」
ルビィ「……色々事情があるんだよ」 千歌「えー?鞠莉ちゃんのところに入った泥棒が十千万にも来てた?」
曜「うん、仲間が盗みに入ったはずって自供したから、取られたものがないか、確認してもらいたいんだ」
千歌「うーん、金庫の鍵は志満姉が持ってるし、廊下の絵画や壺、人間失格な文豪さんの書とか、全部そのままだよ」
鞠莉「じゃあ、千歌っちのところは無事だったのね」
曜「なら、ここは未遂か住居侵入までかな、って電話だ」MY NEW WORLD アタラシイ♪
曜「はい、渡辺……あ、梨子ちゃん?十千万に入った犯人を確保した?」
梨子『何かを盗んだか盗んでないかは警察で調べろ、って言ってるの、拘留期限までには口を割らせるけどね』
梨子『なので、千歌ちゃんに盗まれたものがないか、確認してもらって』
鞠莉「うーん、千歌っちのところは、盗まれるとしたら文化財かしら」
ルビィ「なにか今朝になって、変わったことって無かった?」
千歌「大浴場のマッサージ椅子とゲームコーナーの古いゲームが何台か、スイッチ入れても動かなくなったぐらいかな」
千歌「地震のあとだし、それで壊れたんじゃないかなぁ』
曜「あのマッサージ椅子、初めてここに来たときからあったよね」
千歌「うん、私が産まれる前からずっと置いてある古いものだから、きっと、地震で壊れちゃったんだよ」
曜「千歌ちゃん、もう一度聞くけれど、本当に盗まれたものってないの?」
千歌「ほら、そこの壁に掛けてる、友達を人質に置いていく作家の色紙も無事だし」
千歌「帳場の現金が消えたとか、お客様のものが盗難に遭ったとか、そういう報告もあがってない」
ルビィ「うーーーーん、盗まれた可能性……あ、あった」
鞠莉「ところで、ルビィはなぜ難しい顔をしてるの?」
ルビィ「うーん、盗まれた可能性があるものを思いついたんだけど」
ルビィ「わたしでは、それが盗む価値があるものか、いまいち判らないんだよ」 わたしは、その盗まれたかもしれない何かについて、一番詳しそうな人に電話をかけました
善子『ルビィ、あんた麻薬取締官のヨハネに何をさせたいの……え?今度は麻薬がらみじゃないのに私っておかしいでしょ』
わたしは、十千万から、何が盗まれていると考えたのでしょうか? >>243
正解です
解答編
善子「呼ばれたから来たわ、ちょっと詳しい民間協力者よ」
曜「千歌ちゃん、善子ちゃんは麻や……」ウッカリ
梨子「曜ちゃん、民間協力者のよっちゃんを連れてきたよ、はい繰り返して」メガワラッテナイニッコリ
曜「エキスパートの善子ちゃんに民間協力者として来てもらったんだ、きてもらったんだ、千歌ちゃん、逃げてー」ガクガク
善子「だからヨハネよ、それになに怯えてるの」
ルビィ(なぜ梨子さんが善子ちゃんと一緒に?)
梨子(この前よっちゃんを逮捕したことの後始末で来てもらってたの、なのでここまで私の車で)
ルビィ「千歌さん、ゲームコーナーに案内してください?」
千歌「え?古いゲームをとりあえず置いてるだけだよ」
ルビィ「ルビィの予想が当たっていれば、犯人の狙いはそれだから」トコトコ
千歌「はい、ここが十千万のゲームコーナーだよ」
善子「なにこの宝物殿は!」 鞠莉「ヨハネは、いったい何に興奮してるの?」
善子「どれだけすごいゲームを置いてるのよ」
千歌「なんでゲームが動いてないのに判るの?」
善子「インストカード(遊び方の説明を書いたカード)が筐体についてるでしょ」
善子「それを見れば、どんなゲームが入ってたかわかるわ」
ルビィ「じゃあ、善子ちゃん、筐体をあけて中を見せてくれる?」
善子「はいはい、千歌、鍵貸して」
千歌「はい、マスターキーだから全部これで開くよ」ジャラ
ルビィ「……やっぱり」
善子「……やられてるわね」カラッポ
ルビィ「犯人は、アーケードゲームの基板だけ持っていったんだよ」
曜「えー?なんで?これぜんぶ私たちが産まれる前の古いゲームなんでしょ!?」
善子「それだからよ」
ルビィ「こういう、古いアーケードゲームって、国内外にコレクターがいて、基板は結構いい値段で取引されるんです」
善子「無くなってるのは、マニアに人気があるのばかりね」
善子「そうね、盗まれたものを全部東京の専門店で処分したとすれば、余裕で100万を超えるわ」
鞠莉「なんで千歌っちのところにそんな貴重品が?」
善子「こういう旅館って、一度入れたゲームの入れ替えとかやらないから、古いゲームが残ってることが多いのよ」
梨子「そのうえ、警察も古いゲームの取引には注目していないから換金も容易い、でしょ?」
梨子「警視庁に居た頃、生活安全課がゲームの盗難や非正規ルートでの輸出に注目してたのよ」
梨子「マル暴(捜査四課、暴力団担当)さんとも、暴力団の資金源になってないかっていう面から共同で捜査してたけれど」
梨子「上がそっちに理解のない人になって沙汰止みになったわ」ヤレヤレ
善子「そうね、そして、どれだけ希少でも工業製品だから、アニメのセル画やマンガの生原稿ほどは、出所が問題にならない」
善子「その上、日本国内よりも海外で評価されてマニア市場があるから、労を惜しまないなら、もっと高く換金できる」
ルビィ「まるで、陶器の包み紙扱いだった時の浮世絵だねぇ……」 乙
レトロゲーの基板って今そんなに価値あるものなんだ レトロゲーの基盤ではわからんがPS2くらいだと兵器にも転用できるから怖い ミサイルに転用なんて言われてた時期があったけど
いまじゃスマホすら相当にスペック上がってるしへーきへーき >>248
だいぶ前から、海外のマニアの買い漁りに
引きずられて、国内の価格が急騰してる 名探偵ルビィ「西伊豆ハイウェイで事故?」曜警部「ロードバイクが転落したであります」 曜「今日はルビィちゃんと、西伊豆ハイウェイでドライブであります」
ルビィ「……わたしは志満さんが風邪で、十千万を仕切るために急に来られなくなった千歌さんの代役だけどね」
曜「まことに済まないであります、流石に新車を一人で走らせるのは辛いでありますよ」
ルビィ「あ、曜さん、ロードバークのトレイン(一列走行)だ」
曜「ジャージがお揃いだし、どこかのチームのトレーニングかな」
ルビィ「あれ、内浦で後援してる実業団チームだよ」
ルビィ「背中に内浦旅館業組合の加盟旅館の名前が入ってるし、前は漁協と農協」
ルビィ「レーパンの方にはホテルオハラと黒澤水産のロゴが入ってるんだよ」
曜「あ、対向車線をロードバイクが1台おりてくる……すごいスピードだね」
ルビィ「ロードバークのダウンヒルだと70km/hぐらいは当たり前に出るよ、プロだと瞬間的に100km/h越えることもあるんだ」
ルビィ・曜「え?ロードバイクが下りカーブでふっとんで崖下に落ちた?!」ガラガラガラガラ
曜「ルビィちゃん、車止めるから、三角灯と発煙筒を準備して」
曜「その間に、私が状況確認して救助を呼ぶよ」
場所が場所だけに、普通のレスキューだと時間がかかりすぎるので、落ちた人は山岳救助のヘリで吊り上げて搬送されました
幸い、命は助かったそうですが、まだ予断は許さない状況です
そして、ガードレールを越えて落ちたのは、さっきの実業団のエースでした
曜「ダウンヒルのスピード出しすぎの事故だね、これは」
ルビィ「ドライブレコーダーに写ってると思うから、念のため見てみようよ」
ルビィ「あ、ロードバイクの前を何か飛び出してる、狸かなにかかな」
曜「すぐに、腰を浮かして身体を後ろに引いてる、パニックブレーキ姿勢だね」
ルビィ「……そのあと、前につんのめるようになってふっとんで、カードレールを越えちゃってるよ」
曜「ブレーキング失敗っぽいね」
わたしは、現場近くの展望台兼駐車場に移動していた、実業団チームに話を聞きます
ルビィ「あの落ちた人、どんなバイクに乗っていたんですか?」
「ああ、今日はチームで用意してたスペアバイクだよ、あいつのバイク、コンポ(変速機)が不調になったから、今日はスペアバイクを使うってことになってさ」
スペアバイクというのは、レースの時にロードバイクが壊れたら、その代わりに使うロードバイクのことです
チーム制のルールではスペアバイクが認められています ルビィ「曜さん、あのチームの人間関係とか、調べてみた方がいいかもしれないよ」
曜「ルビィちゃん、それってどういうこと?」
ルビィ「これは、ただの自損事故じゃないような気がする」
ルビィ「明らかな殺意はなくても、未必の故意か、認識された過失か、そのどちらかかもしれないから」
ルビィ「多分、転落したバイクを回収して、落ちた人がいつも乗ってるのと比べたら分かると思う」
わたしは、なぜ、ただの自損事故ではなく、人為的ななにかが絡んでいると思ったのでしょうか? >>253
誤変換があったのでこの部分上げ直します
ルビィ「あ、曜さん、ロードバイクのトレイン(一列走行)だ」
曜「ジャージがお揃いだし、どこかのチームのトレーニングかな」
ルビィ「あれ、内浦で後援してる実業団チームだよ」
ルビィ「背中に内浦旅館業組合の加盟旅館の名前が入ってるし、前は漁協と農協」
ルビィ「レーパンの方にはホテルオハラと黒澤水産のロゴが入ってるんだよ」
曜「あ、対向車線をロードバイクが1台おりてくる……すごいスピードだね」
ルビィ「ロードバイクのダウンヒルだと70km/hぐらいは当たり前に出るよ、プロだと瞬間的に100km/h越えることもあるんだ」
ルビィ・曜「え?ロードバイクが下りカーブでふっとんで崖下に落ちた?!」ガラガラガラガラ
曜「ルビィちゃん、車止めるから、三角灯と発煙筒を準備して」
曜「その間に、私が状況確認して救助を呼ぶよ」
場所が場所だけに、普通のレスキューだと時間がかかりすぎるので、落ちた人は山岳救助のヘリで吊り上げて搬送されました
幸い、命は助かったそうですが、まだ予断は許さない状況です
そして、ガードレールを越えて落ちたのは、さっきの実業団のエースでした
曜「ダウンヒルのスピード出しすぎの事故だね、これは」
ルビィ「ドライブレコーダーに写ってると思うから、念のため見てみようよ」
ルビィ「あ、ロードバイクの前を何か飛び出してる、狸かなにかかな」
曜「すぐに、腰を浮かして身体を後ろに引いてる、パニックブレーキ姿勢だね」
ルビィ「……そのあと、前につんのめるようになってふっとんで、カードレールを越えちゃってるよ」
曜「ブレーキング失敗っぽいね」
わたしは、現場近くの展望台兼駐車場に移動していた、実業団チームに話を聞きます
ルビィ「あの落ちた人、今日はどんなバイクに乗っていたんですか?」
「ああ、今日はチームで用意してたスペアバイクだよ、あいつのバイク、急にコンポ(変速機)が不調になったから、今日はスペアバイクを使うってことになってさ」
スペアバイクというのは、レースの時にロードバイクが壊れたら、その代わりに使うロードバイクのことです
チーム制のルールではスペアバイクが認められています バイク関連の描写のどこかだろうけどさっぱりわからん… チームの誰か(単独なり複数なり)が元のバイクのコンポに細工をしたからかな?
その上でスペアバイクにも何らかの細工もしていると思う
不慮の事故として亡き者にしたい時の常套手段とも言えるが わからん……
重心を後ろにかけたのに前輪が止まって前につんのめるのがおかしいとか? 解答編
ルビィ「パニックブレーキを失敗したのは、後ろよりも先に前のブレーキを握って、前輪をロックさせたからだと思う」
曜「「実業団レベルだとありえないミスだよ」
ルビィ「なぜそれが起きたかは、落ちた自転車を回収したらわかるはず……」
実業団がのメンバー集まっている駐車場で、私たちは検分を始めました
曜「崖下に落ちたエースの、調子が悪くなって乗らなかった自前のバイクがこれ」
ルビィ「そして、崖下から山岳救助隊の人が担ぎ上げてくれたバイクがこれ……予想通りだ」
メンテ用のスタンドを借りて、2台を並べて、たてかけます
曜「さすがに、全体的に形が歪んでるね」
ルビィ「曜さん、違い分かる?」
曜「……こっちが落ちて壊れてる以外、何が違うの?」
ルビィ「じゃあ、これでどう?」カチカチ
わたしは並べて置いたバイクの正面に廻ると、エースのバイクの右ブレーキと、転落したバイクの左ブレーキを同時に操作しました
曜「……あ、両方とも前のブレーキが動いてる!」
曜「スペアバイクの方が、わざと逆に組んでるんだね?」
ルビィ「そうでもないんだよ」
曜「でも、JIS規格だったかな、自転車のブレーキは、右が前、左が後ろって決まってるじゃない」
ルビィ「うん、だから日本では、ロードバイクでも、右が前、左が後ろっていう組み方をすることが多いんだ」
ルビィ「ここにあるバイク、確認してみて、ほとんど右が前、左が後ろで組んでるはずだから」
曜「……見てきたけど、ここにあるのは全部そうだった」
ルビィ「でもね、欧米では左右逆の組み方をするの、いや、自転車に関しては、日本が欧米の逆って言うべきかな」
ルビィ「だから、スポーツ用の自転車のブレーキパーツは、左が前、右が後ろにしたとき、ワイヤーのとり回しが自然になるわけ」
ルビィ「もちろん、日本でも右が後ろ、左が前で組んだバイクに乗っている人もいるよ」
ルビィ「普段、左が後ろのブレーキになるバイクに乗っている人に、左が前のブレーキとなるバイクをあてがったとしても、頭の中で左右を意識して操作できる」
曜「でも、とっさのパニックブレーキ操作では、考えるより先に左側のブレーキを強く引いちゃうってことか」
ルビィ「そう、でも、このチームに、右後左前のブレーキのバイクはない」
ルビィ「それなのに、、なぜこのスペアバイクは、右後左前の組み方をしていたんだろう、ってことになるんだよ」 おつおつ
だから前輪がロックしたのか、なるほど
ブレーキまで頭が回らんかった そういや旦那の車はウインカー左だわ
たまに乗ると曲がろうとしてワイパー動かしちゃう 名探偵ルビィ「ドラマ収録現場で」曜警部「狙撃事件であります」 ルビィ「今日は、三津シーで、A-RISEの綺羅ツバサさん主演の人気連続ドラマ、内閣情報調査室の収録です」
ルビィ「収録の観覧、というか、イルカの海の観覧席に座っているエキストラとして、わたしも三津シーにいます」
ルビィ「ああ、むこうがわでツバサさんが演技指導を受けて……」オペラグラス
曜「演技指導は、園田海未さんでありますな」
ルビィ「曜さん、どうしてここに?」
曜「内浦の一大イベントなので、平和な内浦では普段は暇な、捜査課が警備にかり出されるでありますよ」
梨子「私もいるわよ」
ルビィ「それにしても、園田海未さんって何をしている人なんだろう」
梨子「東京に居た頃、名前は聞いたことがあったけど……ね」
ルビィ「あ、某国のスパイから重要な情報を奪い返すシーンのリハーサルだね」
ツバサさんは、三津シーのイルカ像の前で、銃を手に敵役の訳者さんを追い詰めます
梨子「プロップガン(撮影の獣、日本では当然モデルガンベース)はワルサーPPK/Sかしら、P230は用意できなかったのね」ソウガンキョウモゾキ
ルビィ「トイ(玩具銃、プロップガンのベースにする)の入手性がいいからなじゃいかな」オペラグラスノゾキ
その時です
ドカッ
変な音がしました
園田海未さんがすごい勢いでツバサさんと相手の役者さんにタックル
その直後に
ドカッ
また音ががしました
その直後です
ダバーーーン ……ダバーン
遠くから銃声が響いて、もう一度銃声が響いて、そして静かになりました
海未「狙撃です!内浦警察の方は、民間人の退避をおねがいします!」
ルビィ・曜・梨子(狙撃?!)
キャーテッポウヨージュウゲキヨー
異変がおきたのを理解したらしい、イルカの海の観客席のエキストラがパニックになります
曜「内浦警察です、おちついて、お子様をお連れの方から順番に階段を降りてください」
梨子「警察が皆さんを安全な建物内にご案内します、警備課は民間人の避難を最優先に!」
それからは、さいわい、もう銃弾が飛んでくることはありませんでした 撮影は当然中止、エキストラさんは、建物内で待機してもらって、実況見分です
曜「イルカ像の台座に2発食い込んでる、玉の後が大きすぎるなあ」
海未「おそらく、50口径(12.7mm)の対物ライフルでしょう、本気のテロですね」イキナリシュツゲン
梨子「あなたが、『今の代の』園田海未さんですか」
海未「はい、元警視庁公安課の桜内警部穂ですね、ご高名は常々伺っておりますよ」ニッコリ
梨子「内浦警察署警備課の桜内警部です、以降お見知りおきを」ニッコリ
ルビィ「ところで、海未さんは今日は何をしに?」
海未「ああ、とある政治家の先生経由で、綺羅ツバサさんの演技指導を命ぜられまして」
海未「国民に内閣調査室を知ってもらう良い機会だから広報のお前が演技を付けてこいと、官僚とはつらいものですね」
梨子「まあ、これだけ私たちに顔をさらせば広報にもなりますか」
梨子さんが東京に居た頃、海未さんと何かあったようですが
ルビィ「それよりも実況見分だよ」
ルビィ「カメリハだったら、状況を撮影していたんじゃないかな?」
カメラのモニター用液晶をみんなで囲んで、再生します
シュードコッ
ルビィ「この風切り音は弾だね、ツバサさんの近くにあったカメラだから、その音も入ってるんだ」
曜「ドコっていうのは、台座に弾があたった音だったのか……」
梨子「この時点で海未さんがカメラのフレームに飛び込んできてますね」
海未「とりあえず、役者のお二人を守らねばと夢中でした」
シュードゴッ
曜「もう一度ドゴっていう音だ」
ダバーン……ダバーン
ルビィ「そのあとで発砲音が2回入ってきてるね」
海未「そうですね、狙撃距離はおよそ500メートルから600メートル、向こうの山から狙ったのではないかと」 曜「あれ?海未さん、なんで距離とかどこから狙われたかとかわかるんですか」
曜「それに、海未さん、発砲音がするよりも前に動いてますよね、狙撃があることを知っていたのでは?」
海未「まさか、今回は、完全に虚をつかれましたよ」
曜「どんなお立場でここにいるのか、署でお話を伺ってもよいのですかね」
梨子「そうね、『当代の』園田海未さんとは、じっくり話がしたいわ」
海未「それは困りましたね、このあとツバサさんの護衛として十千万に泊まるはずだったのですか」
ルビィ「みんな落ち着いて!」
わたしは、この後、曜さん&梨子さんと、園田海未さん、どちらの味方をしたのでしょうか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています