水ゴリだけがいない街
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花丸「いたたたた……」
ルビィ「どうしたの?花丸ちゃん」
花丸「昨日水ゴリラに剥ぐされた痛みがまだ残ってるずら。まったく、爪がすぐ生えてくるとはいえそろそろやめてほしいずら」
ルビィ「え?みず……なんて……?」 花丸「ばあちゃん、もう一つ聞いてもいい?」
国木田婆「なんだい?」
花丸「この爪、誰が剥がした物か分かる?」
国木田婆「そりゃあ花丸、あんたが自分で剥がしたんじゃないか」
花丸「そっか、そうだよね。ありがとうずら」 納得したくは無いけれど、もう何となく分かってしまった。
果南ちゃんはもう。いや、最初からこの世界には果南ちゃんはいなかったことになっているんだ。
花丸「…………」カキカキ
記憶を頼りに果南ちゃんの似顔絵を描いてみる。しかし──。
花丸「あれ、おかしいな……。果南ちゃんってどんな顔だったっけ」
花丸「おかしいなおかしいな。何で?何で思い出せないの?」
花丸「あんなに、あんなに一緒にいたのに」
花丸「あんなに爪を剥がされたのに」
花丸「何で……何で……!」 >>14
>(くっ、話が通じない)
に欠片も国木田要素なくてワロタ 自分の頭の中から果南ちゃんのことがスーッと消えていくのが分かる。
まるで目を覚ました後の夢の内容のように、果南ちゃんの事が思い出せない。
花丸「何で果南ちゃんが描けないずら」
花丸「他の皆はもう果南ちゃんの事を忘れちゃってるのに!」
花丸「おらが思い出せずにどうするずら!おらが果南ちゃんを忘れたら一体誰が果南ちゃんの存在を証明できるずら!?」
花丸「誰からも忘れられるなんて、本当に死んだようなものずら!」
花丸「そんなの……そんなの……」 プルプルプル
花丸「もしもしルビィちゃん?」
花丸「一緒に付き合ってほしい場所があるんだ」 君を待った僕は待った
途切れない明日も過ぎて行って ルビィ「ルビィ、自分達だけで動物園に来るなんて初めてだよ!ルビィ1人じゃ隣駅だって行けないし……」
花丸「ルビィちゃん嬉しそうずら」
ルビィ「うん!ルビィぞうしゃん見るんだぁ」 次の日の休日、マルはルビィちゃんと一緒に動物園に来ていた。
前々からルビィちゃんが動物園に行きたいと言っていたのもあるが、マルの目的は別にあった。
ルビィ「あ、ゴリラしゃんだ!」
花丸「ゴリラ……」
花丸(…………)
花丸(違う、水ゴリラはこんなのじゃなかったずら)
花丸(これじゃただの陸ゴリラずら)
花丸(確か水ゴリラはもっと……)
花丸(もっと……)
花丸(だめだ、もう……) これでゴリラの檻に何もいなくて、この世から全ゴリラの存在が消えてたりしてな ルビィ「そう言えば花丸ちゃん、確かこの前水ゴリラがどうとか言ってなかった?」
花丸「あぁ、それ?」
花丸「その事ならもう気にしなくていいずら。水ゴリラなんて動物、この世界にはいないんだから」
花丸(そうだ、水ゴリラなんて最初からいなかったんだ)
花丸(大体水ゴリラってなんずら。どうやったら果南という女の子のあだ名がそんなのになるずら)
それに爪を剥ぐなんて漫画みたいな行為、普通に考えて日常的に行われているはず無いじゃないか。
前に悪い夢でも見てるのでは無いかと言ったが、寧ろ今までが夢だったのだ。
それならば夢の内容なんて早く忘れて今を楽しもう。
これ以上は本当に変人扱いされて施設にでも入れられかねないから──。
花丸「ねぇルビィちゃん、次の動物見に行こう?」 水ゴリラや陸ゴリラの単語がザクやジムみたいでじわじわくる >>20
果南これ ストライク果南 果南&パンツァー ことりの魔法で果南はゴリラになってしまったのだ! 動物園にいたゴリラは実は果南はなのだ!! パワポケならラブライブ優勝するまで一人ずつ消える展開 シリアスとギャグが完全に調和してて感動するわ
やっぱ水ゴリラって神だわ 水ゴリラが剥ぐぅするSSあんま好きじゃないけどこれは期待 水ゴリラネタきらいだけどご飯作るやつは好き
これも期待 果南「オラァ」
ゲシッ
花丸「がはぁっ」
ドシャッゴロゴロ
花丸「」ピクピク
鞠莉「まだ生きてる。よく保つわねぇ」
鞠莉(果南に20分以上殴られ続けて意識保ってるなんて、やるじゃない)
鞠莉(でももう虫の息ね。体中痙攣してるし、内蔵や筋肉、骨の損傷も大きい)
鞠莉「そろそろ終わり、かな」
花丸「うう……痛いズラ、痛いズラ」ポロポロ
花丸「善子ちゃん……助けて、助けて」ポロポロ 果南「善子が助けに来る訳ないだろう?あんた畜生丸とか言って毒ばっかり吐いて嫌われてるんだから」
花丸「そんなっ」
果南「だーから梨子に獲られたんだろうが」
花丸「うう」
果南「それでちょっと優しくしてくれたら、鞠莉に擦り寄るんだからさぁ。頭来ちゃうよね」
ゴスッ
グジュリッ プシャアアアア
花丸「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!」
鞠莉「傷口の上に抉るような一撃!」
鞠莉(これは痛いわねぇ)
鞠莉(もんどりうっちゃって面白い)くすくす
果南「おや?鞠莉今のウけたかい?」
鞠莉「GOODよ、かなぁん」 果南「じゃ、今度はこっちの太ももの傷にっと」
果南「おっ、手頃な石発見」
鞠莉(沼津のこの辺は岩礁だから小さな岩がすぐに見つかる)
鞠莉(あんな栗のイガみたいな小岩だって手頃に転がってるわ)
花丸「え?何?何するズラ?」ガクガク
果南「ようし、この岩を太ももの傷にそえて」
花丸「これ以上は、痛いの嫌ズラ、助けるズラ」ブルブル
果南「おらぁ、松浦家秘伝!寒風摩擦!!」
ゴリゴリゴリゴリゴリ!!!
花丸「うわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!!!!」ジタバタジタバタ
花丸「やめるズラ!痛いズラああああ!!!!!やだあ゛あ゛あ゛!!!!」;;;;;;;;;;;;;
果南「がっはっは!上半身エビみたいに仰け反らせちゃって!面白いねぇ」
鞠莉「くすくすくすwwwwwシャイニー、面白いわぁ」 果南「さぁて。どんどん傷口に摩擦を加えていってやろうねぇ」
鞠莉「面白いものね」
花丸「いや、いや、やめて、もうやめるズラ」ポロポロ
果南「やーだね」
・
・
・
花丸「」ピクピク
果南「ズルムケだねぇ。全身包茎卒業かい?」
鞠莉「岩で擦りすぎて地肌露呈しちゃって。真っ赤でなんかアジの開きみたいね」
花丸「」ピクピク
果南「当の本人も泣き叫ぶ気力もないのか痙攣してるだけだし」
鞠莉「もうお終い?」
果南「まさか。やっとここからが本番さ」
果南(くっくっく。辛いのはここからだよぉ、不人気煽りを繰り返した報いを受けろ)ニヤリ
花丸「」ヒクヒク 鞠莉「どうするの?」
果南「簡単さ。すぐそばに海水があるだろう?」
鞠莉「あ!」
果南「そうさ。この全身ズルムケのアジの開きみたいな身体を海水に浸すと」
ジャブン
花丸「!!!!!!」
花丸「あげぇっ!?ひぎぃぃぃ!!!!」
果南「がっはっは!塩水の気付けは効いたかい?声もすっかり戻ったねぇ」
鞠莉(塩分が皮下組織を浸潤して神経を侵したのね)
鞠莉(これは地獄よぉ)
花丸「あっあぁあああ」ジタバタ
鞠莉(海の中で逃げ道もないものね)
鞠莉(皮膚がないんじゃ、塩分も防げない)
果南「くくっ。いい感じに塩が神経をズタズタにしてくれてるんじゃないのかい?」 果南「とは言っても。一方的にボコるだけじゃつまらないねぇ」
果南「そうだ!花丸も反撃しなよ。ほら、海から陸に上げてあげるからさぁ」
ザパァン
鞠莉(あーあ。果南もなかなかいい趣味してるわね)
鞠莉(皮剥ぎされて海水浸した肌を炎天の下に晒してご覧なさい)
鞠莉(水分が蒸発して塩分濃度が高くなって神経の炎症が酷くなる一方じゃない)
鞠莉(塩分濃度の移動が起きない分、海水中よりもキツくなるわ)
花丸「……ズラ」ボソ
果南「うん?何だい?」
花丸「もう、殺すズラ」ボソボソ
果南「はぁ!?」 果南「私は反撃しろって言ったんだよ?」
花丸「もうイヤズラ……もう痛いのイヤズラ……殺すズラ……殺して……」ポロポロ
果南「……つまらないねぇ」
鞠莉「完璧に戦意を喪失しちゃってるわねぇ」
果南「そうだ!あんた、善子とルビィに助けを求めていたねぇ」
花丸「!」
果南「善子があんたを助ける訳ないけど、ルビィの方はどうかねぇ?」クックック
花丸「あ……ああ」
鞠莉(ははぁん。ほんっと、果南とは気が合うわねぇ)
鞠莉「そうねぇ、幼馴染の無残な姿を見れば助けにきてくれるんじゃない?」クスクス
鞠莉「ここに呼んでみる?花丸の無様な姿、見せてみる?」 果南「だそうだけど?どうする?花丸」
花丸「!だあっ」タッ
鞠莉「立ち上がったわ」
鞠莉「肌ズルムケの丸裸で面白いけど」クスクス
果南「へぇ?さっきルビィに助けを求めていたのにねぇ」
果南「ルビィを呼ばなくていいのかい?」
花丸「ルビィちゃんには手を出すなズラ!」
果南「だったらさぁ、私を止めてご覧よ?私を満足させてご覧よ?」
果南「じゃないと、大切な幼馴染を無残な姿にされた妹さん、っていう美味しそうな敵を食っちゃうよ?」
花丸「ルビィちゃんには、絶対に手を出させないズラ!」カクカク
鞠莉(と、啖呵を切ったはいいけど)
鞠莉(立ってるのがやっとみたいね) 果南「ふふっ、いい意気だ。ご褒美に一発殴らせてあげよう」
果南「ほら、打ってご覧?」
花丸「だぁっ」ビュオッ
ゴオッゴキッ!
グシャア!!!
花丸「!?!?!?」
花丸「あがああああ!!!!」
鞠莉「Oh!ミラクル!ベリーミラクル!」
鞠莉(凄いファイトね。あんな身体であの勢いで殴れるなんて)
鞠莉(でも勢いがあったが故の悲劇。拳の方が壊れちゃったみたいね)くすくす
花丸「あ……ああ。手が、手が」
果南「おやおや。指が変な方向に曲がっちゃってるじゃないか」
果南「軟だねぇ」
鞠莉「果南が硬すぎるのよぉ。それで拳の骨が割れたのよ」
鞠莉「それじゃもう拳も握れないでしょぉ?」 果南「こんな手、もう要らないよね」ギュウッ
花丸「ああっ!!!!」
ミシミシ ボキボキ
花丸「痛ぁっ!」
鞠莉(砕けた花丸の拳を握りしめた!)
花丸「ああっ」
果南「こんなもんか」パッ
グッチャア
花丸「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
鞠莉「あーあ。右手が随分面白い形になったわねぇ」
鞠莉(骨が方々に突き出た肉団子が手首の先にくっついてるみたいね)
果南「ドラえもんみたいな手になっちゃったねぇ」
果南「それじゃもう本も読めないねぇ。ガッハッハ!」
鞠莉「もう。かなぁんたらぁ」クスクス
花丸「う。うう」 果南「まさかもう終わりかい?これじゃあ満足できないねぇ」
花丸「くっ」
ゲシッ ドゴッ
メリメリメリ
花丸「あがぁ!」
鞠莉「今度は膝蹴り!」
鞠莉(でも、果南の鉄壁は崩せず、膝の方が壊れたみたいね)
花丸「ぐぅっ」
果南「左膝の皿が割れちゃったのかい。血が出てて痛々しいねぇ」
果南「立つことも満足にできないだろう?ルビィを呼んだらどうだい?」
花丸「ルビィちゃんには、絶対に手を出させないズラ!」 続きは明日書きます
国木田花丸とかいう豚はこの世から消えろや
この無能デブが 翌日
ピンポーン
ピンポーン
花丸「…………」ガリッガリッ
ピンポーン
ピンポーン
花丸「…………」ガリッガリッ 善子「ズラ丸ー入るわよー」
花丸「…………」ガッガッ
善子「呼び鈴にも出ないで何してるのよ」
花丸「見ての通り爪を剥がそうとしてるずら。マルも早く普通に馴染まなきゃ」
花丸「でもね、やっぱりうまく剥がせないの。それにちょっと怖いし」
善子「…………」
花丸「ねぇ、どうしたら上手く自分で剥がせるかな?善子ちゃん」
善子「やっぱりあんた、おかしいわよ」 花丸「そりゃあ自分で自分の爪を剥がすなんておかしいとは思うけど、今までそれが普通だったみたいだからマルもそれに馴染まないと──」
善子「かなん、だっけ?」
花丸「……え?」
善子「あんた必死に言ってたじゃない。なんで皆かなんって人のこと覚えてないのって」
花丸「あぁ、そのこと。それならもう気にしなくていいずら。ただマルが夢を見ていただけだったから」
善子「夢?」
花丸「そう、夢。果南ちゃんなんて最初からいなかったずら」
花丸「果南ちゃんはマルが見ていた夢の中の登場人物。空想と現実をごっちゃにしちゃってただけだったんだ」
善子「ズラ丸……あんたね!」キュッ 花丸「何するずら!」
善子「何諦めてんのよ!私は覚えて無いけどかなんって人は確かにいるんでしょ!?あんたのあの必死な顔を見て私は嘘や思い込みなんかじゃないって確信してる!!」
善子「私の堕天使は空想上のものだけど、かなんは空想上の人物じゃない。多分確かに存在していたのよ!」
善子「あんたしか覚えて無いんでしょ!?ならあんたが諦めちゃったら誰がかなんを救ってあげられるのよ!!」 花丸「善子ちゃんには分からないよ!!ホントのことなのに誰にも理解されないこの気持ちが!」
花丸「マルだって色々考えたよ?でも果南ちゃんがいたって証拠が何一つ残って無いの!この爪だって本当にマルが自分で剥がした物なんかじゃない!」
花丸「でも皆は違うって、果南ちゃんなんていないって。そうなったらおかしいのはマルの方ずら!果南ちゃんがいないって……嫌だけど認めるしかないよ!!」 >>84
鞠莉「啖呵だけは切るわねぇ」
果南「でもどうするんだい?もう右手は使えず、左足の皿だって割れてる」
果南「ビッコみたいな姿勢で立っているのがやっとじゃないか」
花丸「まだ、やれるズラ」グッ
花丸「えい!」ブンッ
バキッ グサッ
果南「!?痛っ」
鞠莉「Oh!?」
花丸「あがああああ!!!!!」
果南「つぅ。なるほど、そうきたかい」
果南(潰された右手で殴ってきた。方々に突き出た骨が棘になってナックルみたいに作用したのかい)
果南(骨は硬い。私だって傷つくさね)
鞠莉「かなぁん!!大丈夫!?」 果南「大丈夫さ。ちょっと血が出ちゃったけどね。それに私より」
果南「こいつの方がダメージ大きいだろう?」
花丸「ああっううっ」
鞠莉「ほっ」
鞠莉(まぁそれもそうね。潰れて骨の突き出た拳で殴ったんだもの)
鞠莉(衝撃が骨を直に伝わって、地獄の苦痛よねぇ)
鞠莉(でも、私の果南を傷つけたのは事実。絶対に許せないわ)
鞠莉「かなぁん!頑張ってね!私の果南が傷つけられるなんて、嫌だもの」
果南「わかってるよ。私の身体に傷をつけたんだ。この代償は高く付くよ」
花丸「負けないズラっ」キッ 果南「本当に意気だけは一人前だねぇ」ギロリ
果南「でも私だって傷を付けられて腹が立ってるんだ。さっきみたいにはいかないよ」
花丸「ズラっ」ブンッ
鞠莉「また骨の突き出た右手で!」
果南「ふん。ならこうさ」サッ
ボギィッ!メキメキメキ
グシャアアア!!!!
花丸「うわあ゛.あ゛あ゛.あ゛あ゛.あ゛あ゛.あ゛!!!!!」
鞠莉「岩を!」
果南「そう、ここは小岩が多いからねぇ。盾代わりに使わせてもらったって訳さ」
鞠莉「それじゃ、花丸は岩を骨でなぐっただけなのね」
鞠莉「それで自爆して痛がってるだから馬鹿みたい」
花丸「う゛ー!う゛ー!」
果南「痛さでもんどり打ってるし、バカそのものだねぇ」ゲラゲラ 善子「それなら間違ってるのは世界の方なんじゃないの」
花丸「え……」
善子「あんたが言ってるようにかなんがいるのが本当の世界なのに、何かのきっかけでかなんがいない世界になっちゃったとか」
花丸「そんなの、物語の世界の話ずら」
善子「確かにそうかもね……でも言うじゃない。事実は小説よりも奇なりって」
花丸「…………」
善子「この世界に立ち向かう気になったらまた連絡して?私も出来る限り協力するから」 花丸「ねぇ」
善子「ん?」
花丸「善子ちゃんはなんでおらの話を信じてくれるの?なんで協力するなんて言ってくれるの?」
善子「それは……ズラ丸。あんたにも同じ事を聞きたいわ」
花丸「ずら?」
善子「小っちゃい頃。ズラ丸だけは天使ごっこに付き合ってくれたじゃない?ズラ丸だけよ、ちゃんと信じてくれた子は。それがどれだけ嬉しかったか」
花丸「善子ちゃん……」
善子「だから私もあんたの言うことを信じる。どんなことでもね」 果南「さぁて。割れた膝も潰させてもらうか」ぐいっ
鞠莉(のたうち回ってる花丸の脛と腿を持ち上げて掲げたわ)
鞠莉(Oh!あれをやるつもりですか)
花丸「離すズラ!」ジタバタ
果南「そう暴れなさんな。すぐに離してやるさ」グイイー
花丸「!?」
メキメキメキ
花丸「あがっあああああ!!!!!」
鞠莉「膝の関節を逆に曲げた!」
鞠莉(膝の皿が割れてることと、果南の超怪力があってなせる業ね)
花丸「ぐおえええええ!!!!!!」
果南「ふふん♪」
鞠莉「凄ぉい!花丸の左膝が反対の角度に曲がったわ」
鞠莉(折れた関節を逆に曲げると体内で骨が方々に刺さって地獄なのよねぇ)
鞠莉(よく痛みを与える手法を心得てるわ。流石私の果南)
果南「お楽しみはここからさ」 善子「それに誰にも理解されない辛さは、私もよく分かってるつもりだから」
花丸「善子ちゃん…………」 花丸(そうは言っても果南ちゃんがいた証拠なんてもう何を探せばいいか分からないずら……)
証拠が無ければ誰にも信じて貰えないけど、その前にマルが果南ちゃんの存在を信じきれてない。
何か爪の他にも、証拠が残っていればいいんだけど。 花丸(証拠といえば、推理小説ずら)
花丸(果南ちゃんの存在を消した犯人がいるとすれば、多分犯人は何らかのミスを犯しているに違いないずら)
花丸(うーん……)
花丸「参考に何か本でも見てみようかな」 果南、鞠莉、善子はぎりぎりつま先が床に着くくらいの高さで、花丸の腕を縛って吊り仕上げた。服はまだ着たままだった。
果南「花丸、これを見てみなよ」
3人は恐ろしい鉄の棘がびっしりと付いた鞭をそれぞれ手にして立っていた。
花丸「ッッッッゥゥゥうううう」
花丸は低く泣き始めた。
善子「どう?凄い鞭じゃない〜?」
鞠莉「それ!!」
鞠莉が力一杯棘鞭を花丸の背中に打った。
花丸「ぐはっっっああああああ!!!」
凄まじい激痛。花丸の制服は、ひとたまりもなく破れ、皮が剥がれ、血肉が飛び散った。次は果南が胸を打つ。
ブラウスの胸の部分とブラジャーが千切れ飛び、花丸の乳房が露わになった。その乳房も引き裂かれ、無惨に脂肪層が露出している。
花丸「ぎやゃゃゃぁぁぁー!!」
善子「あははははははは!!」
善子が更に乳房を打つ。花丸の左の乳首は無惨に千切れ飛んだ。
花丸「いや〜!!!あああああ〜痛いずら〜!!!」
部屋中に花丸の苦悶の声が響き渡る。3人は花丸が完全に全裸になるまで、容赦なく棘鞭でうち続けた。 もしこれが推理小説の世界であれば、犯人は何らかのミスを犯している。
その仮定は当たらずと雖も遠からずと言ったところだった。
花丸「無い……」
マルの本棚には、あるはずの1冊の本が無かった。
それは当然だ。今は果南ちゃんに貸しているんだから。
でもこの世界に果南ちゃんがいないというのなら、その本は一体どこにあるのだろうか。
花丸(もう少しだけ、証拠を探してみよう……!) 花丸が全裸になる頃は、全身白い部分がないくらい血まみれだった。左腕など最後まで制服の破片が残り3人に集中的に打たれたため 肉が裂け白い骨がのぞいていた。花丸を全裸にするのに1時間以上の時間を要した。
果南「やっと剥き終わった〜。」
これほどの苦痛の中、花丸は1度たりとも気絶することなく苦しみ続けた。
花丸「うううう・・・たっっ・・助けるずら・・・うぐ・・」
永遠に続くと思うような地獄のむち打ちが終わり、花丸が口を開いた。
鞠莉「ははは・・笑わせないでよ!やっと花丸を全裸にして、これから拷問しようって時に・・・」
そう言って鞠莉は、赤ん坊の指なら軽く砕いてしまいそうな強力な鉄製のクリップを花丸の残った右の乳首に付けた。
花丸「ぐぎゃ!!!あああああ・・・」
一瞬で、花丸の乳首は砕かれて潰れた。
善子「ありゃりゃ・・これで、乳首2つともなくなっちゃった。ククク・・赤ちゃん生まれてもおっぱいあげられないわね!」 3人は花丸をおろし、うつぶせに、身動きがとれないように寝かせた。
花丸「助けて・・助けるずら・・・」
弱々しくつぶやく。
果南「黙ってろ」
果南のひじ鉄が、花丸の背中に食い込む
花丸「ぐはっっ!!うううぅぅぅ」
鞠莉がメスを片手に花丸の足の裏に近づく。そして、右足の裏にメスを当て、ゆっくりと皮を剥がし始めた。
花丸「やめるずらっ!痛い!痛い!許して〜!!」
しかし許してもらえるはずもない。鞠莉は容赦なく皮を剥がしている。
花丸「ががががが・・・・!!」
あまりの苦痛に花丸の右足は痙攣し、ふくらはぎがつっていた。しかし身動き一つ出来ない
花丸「いた・・・痛い!!痛いずら!!」
右足を剥がし終わると今度は左足を・・・
花丸「あああああああ・・・」
両足の裏の皮を剥がし終わる頃には花丸は、激痛に体中を痙攣させながら、泡を吹いていた。
しかしこの拷問のクライマックスはこれからだった。3人は花丸を立たせた。
花丸「ぐふっ!!ああああぁぁぁ〜」
激痛に咽ぶ。更に後ろ手に縛り、天井からたれている鎖を花丸の首に巻いて、倒れられないようにした。
二人が花丸を固定している最中 善子は新聞紙大の真っ赤に焼かれた鉄板を部屋に運び込んだ。次ぎに何をされるのか、花丸に想像力は必要なかった。
花丸「たっっっ・・たす・・助けて!!」
善子「豚の焼き肉にしてあげるわ!」
2人が花丸を抱え上げている間に、善子は鉄板を花丸の足下まで移動させた。そして一気に花丸を真っ赤に焼けた鉄板の上に降ろした。
花丸「ぎゃああああぁぁぁぁっ」
人肉の焼ける気持ち悪い臭いがあたりを包んだ。
花丸は必死で逃げ出そうとする。しかし鎖を首に巻かれているため、移動できる範囲は鉄板の上だけだった。皮を剥がれ肉が剥き出しの 足の裏で必死で走った。
しかし逃げ場はない。灼熱の鉄板は容赦なく花丸の足の裏を焼き、焦がしていく。3人はそれを楽しそうに見守った。 花丸が力つきて、首の鎖に前体重を預けるまで シリアスとギャグが混ざって面白いです
応援してます保守 いっぱい更新来てるかと思ったら半分以上いつもの花丸荒らしで笑えない 水ゴリラとか爪剥ぐぅとかぎぃやぁぁとかの設定生かしたままシリアスやってるのほんと草 ーダイビングショップー
花丸「ごめんくださーい」
松浦母「はーい。あら、あなたはこの間の……」
花丸「すみません、何度も」
松浦母「あの、前にも言ったけどウチに子どもは」
花丸(お母さんなのに果南ちゃんの事忘れちゃうなんて……!)
花丸(ううん、今はそれより) 花丸「あの、今日は探して欲しい本があって!」
松浦母「本?」
花丸「そうずら!昔ここで忘れちゃって、家の中にあると思うんです!1番最後のページに国木田花丸って書いてあります!本の名前は──」 松浦母「あんまり必死に頼み込むものだから裏まで探しにきちゃったけど、ウチに本の忘れ物なんてあったかしら?」
松浦母「それに忘れ物なら……」ガチャ
松浦母「あれ、この部屋……物置きじゃなかったっけ」
松浦母「机にベッドに教科書……まるで子ども部屋じゃない。なんでこんなものが」
松浦母「あ、机の上に本があるわ。これがあの子の言ってた忘れ物かしら」ペラペラペラ
松浦母「国木田花丸……ホントにあったわね、忘れ物」
松浦母「それにしてもなんでこんな部屋が……」 松浦母「おまたせ」
花丸「……!ど、どうだったずら!?」
松浦母「これでしょ?あなたが言ってた本。本の忘れ物なんて預かった覚えは無かったんだけど」
花丸「…………………!!!!!!」
花丸「あ……あぁ………………!!」 花丸「それずら……!!その本ずら!!」
松浦母「あとそれと、あなたかなんって子がどうのこうの言ってたわよね?」
花丸「え……?はい」
松浦母「ちょっと見て欲しいものがあるんだけどいい?」
花丸「はい……」
花丸(何だろう) ガチャ
松浦母「この部屋なんだけど」
花丸「!!!これは!!!!」
松浦母「ウチに子どもはいないんだけど、まるでついこの間まで誰かが使ってたみたいな子ども部屋があったのよ。ここは物置だったはずなのに」
花丸(あぁ……あぁぁぁ……………!!)
松浦母「それにこの教科書、松浦果南って。あなたが言ってたのも確かかなんって名前だったわよね?何か関係が──」
花丸「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
そこから先、果南ちゃんのお母さんの言葉はマルの耳には入らなかった。 果南ちゃんの家にあった海の本。確かにマルが読書が苦手な果南ちゃんでも読めると思って貸した本だ。
花丸『し……仕方ないから水ゴリラにも読めそうな本を持ってきてあげたずら///
しばらく貸してあげるから暇なときにでも読めばいいずら///』
果南『だーれがページをめくっただけですぐ寝ちゃう脳ミソ筋肉馬鹿だってぇ!?』
花丸『そこまでは言ってないずらぁぁぁぁ!!!!』
薄れてしまっていた記憶が色を取り戻し、ハッキリと果南ちゃんとの思い出が呼び起こされていく。 花丸『こ、ここが水ゴリラの部屋ずらか……///』
花丸『あ、ベッドだ!!未来ずら〜!!』ピョンッ
果南『こら!!ベッドに飛び込まないの!!』
花丸『ぎいぃいいぃいやぁ〜〜!!』
花丸「うわぁぁぁぁぁ!!!!」 果南ちゃんがこの世界に確かに存在していたという安堵感と、思い出された果南ちゃんとの記憶が重なり、感情が
爆発していく。
自分の中で果南ちゃんの存在はこんなにも大きい物だったんだ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています