(TRPG風SS)「孤島の謎を追え!」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
TRPGみたいなのやりたくて立てた。
バランス調整ほぼしてないので、結構ガバガバ。許して
(TRPG風SS)無人島からの脱出
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1538993660/
こちらを少し参考にさせていただいております。 梨子「そ、それでね?これがトベラの葉っぱで、柊もこの島にあって、もう祠さえあればトントン拍子で……」
なんとかして励まそうとした結果、早口で進捗状況を話し始めた梨子ちゃん
千歌「それでね、鰯も釣れないしゴカイも取れないしもう最悪で―――」
ルビィの背中を撫でながら、優しい声で話しかけてくれる千歌ちゃん
ルビィ「えへへ、ありがと千歌ちゃん、梨子ちゃん!」
千歌「よかった」
梨子「元気になったみたいね」ホッ
まだ涙は止まらないけど大丈夫。ルビィは笑顔で、二人に顔を上げた。
すると
千歌「えっ……?」
千歌ちゃんが驚いた様子で固まる。
ルビィ「どうしたの?」
梨子「ルビィちゃん、その左目どうしたの!?」
梨子ちゃんが慌てた様子でルビィ肩をつかむ
ルビィ「えっ、えっ!?」
なんのこと?左目、って、あ、確かあの子に触れられたとこ…… 千歌「そっか、鏡も携帯も無いんだもんね」
そう千歌ちゃんはつぶやいて、
ルビィの手を握る
少し困った顔、でも優しい声色
千歌「びっくりしちゃうかもしれないけど、落ち着いて聞いてね?」
この感じ、真剣なお話をするときのおねぇちゃんみたい……
千歌「ルビィちゃんの左目……」
梨子「ち、千歌ちゃ」
千歌「ものもらいが出来ちゃってるよ、大丈夫?」
ルビィ「えっ、ものもらい?」 千歌「ほら、ルビィちゃん釣りしてみる?」
ルビィ「うん!」
千歌「……」
梨子「千歌ちゃん……」
千歌「言った方が、よかった?」
梨子「うぅん、あれでいいと思う」
千歌「……そうだよね」
ルビィ「〜♪」パタパタ
言えるわけない
ルビィちゃんの左目が無くなってるなんて
梨子「……」ハァ
千歌「考え過ぎるのは、よくないと思うよ」
梨子「……わかってる」 奥の肉が見えてるわけでもない、
ただ真っ黒に絵の具で塗りつぶされたようになってる
ルビィ「えへへ、魚さん早く釣れないかなー」
千歌「鰯じゃないと意味ないけどねー」
ルビィ「あ、そっか!」
ちかるび「えへへ」
みんなで行動しなかった罰なのかしら……
私が、みんなを急かし過ぎたからルビィちゃんが
千歌「梨子ちゃん」
梨子「!」ピクッ
千歌「梨子ちゃんもほら、一緒に釣りしよ?」
梨子「……うん」 今回はここまでです。
次回は23時以降とだいぶ遅くなってしまいます。
今日更新ができなければ、早めにお伝えさせていただきます。
それではお疲れさまでした。 乙
あの少女は完全に罠だったのか...ラスボス候補かもなぁ >>ハル「私なんかいないみたいに振る舞いやがるんだ」
夢の中の人物を無視するかよちゃんが唯一仲良くしていた村長の娘とは一体……ルビィが出会った少女もかよちゃんor村長の娘?
ゾロ目で色々なフラグをすっ飛ばし過ぎた感 クトゥルー的なメタ読みすると
村長の娘みたいに面と向かって話してない人物は
実在するかどうかも怪しい まだ腰を据えてはできなさそうですが、
>>332
>>334
でせっかく指摘していただいたのでMPチェック
やっちゃいたいと思います。
現在MP
千歌10 梨子9 ルビィ6
しかしMPが低いですね、次やるとしたら精神の2倍、3倍にするなど
もう少し考えますね。
ルビィちゃんは低いので今回は無し。
ルビィちゃんの無くなった目を見てしまった千歌ちゃん梨子ちゃんで
↓1、2 精神×5コンマ判定 成功で±0 失敗で-1 (千歌55以下、梨子55以下) 成功 千歌 失敗 梨子
MP→10 MP9→8
そのあと、私たちはお互いの成果や見たものを説明した
千歌→複数の竿 市女笠
梨子「竿あるんじゃない!?」
千歌「あるけどセッティングめんどくさいじゃん……」
ルビィ「い、市女笠……」
梨子→トベラの葉 柊の情報
千歌「おぉ、梨子ちゃん凄い!」
梨子「ふふん」ドヤァ
ルビィ(柊もう取ってきた……)
ルビィ→柊の葉 日記 謎の少女
梨子「市女笠の女の子……」
千歌「この日記の綺麗なボールってもしかして……」
ルビィ「……」
千歌「ありがとルビィちゃん」ナデナデ
ルビィ「♪」
梨子「残りは鰯の頭だけ、ね」
千歌「祠の位置とかもまだだけどね」
よく見たら梨子ちゃん走ってるのに、一回分の行動になってる
梨子ちゃんのみ次の安価は最終値に+30します、すみません。
千歌「次はなにをしよっか」
↓自由安価 (竿は複数あるため、複数人で釣りすることもできる。) 色々書き忘れていたのでもっかい
安価の相談や質問、感想は飛ばします。
↓1〜3、自由安価
・キャラ指定がある場合はお願いします、無ければ団体行動になります
・竿はあるので釣りは複数で行える
・ダイヤさんたちの実況は全部終わってからにした方がいいですかね 実況はとりあえずキリのいいところまで終わってからでいいんじゃない? 釣り成功、洞窟に祠読みでダッシュするしかなさそうだなぁ ザザーン
石橋に当たる波音が、少女たちの心を揺さぶります。
鰯fishing japanカップ
千歌「ふふふ、みんなの前で釣りあげてやるのだ!」
一番人気、一番 海の子、なみの子、元気な子、内浦育ち 高海千歌
ルビィ「鰯さん、釣れるといいね!」
二番人気が 二番 黒澤家の次女、あどけなさが残る 黒澤ルビィ
梨子「海釣りなんて、夏休みぐらいしかやったことないけど、多分簡単よ」
初参戦 海の音が聞きたい少女 桜内梨子にも注目です
各竿セット、投げる位置整いました。
千歌「とぅ!」 ルビィ「えい!」 梨子「たぁ!」
スタートしました
↓1〜3器用さ、運判定×5(千歌ちゃんのみ6)千歌(66)ルビィ(65) 梨子(55+30)の順で判定 成功 千歌 ルビィ 失敗 梨子
千歌「やっと一匹釣れたーーー!」
ルビィ「ルビィも!やったね千歌ちゃん!」
ちかるび「いぇーい!」
ザザーン
梨子「……」
確定しました。1着、二番黒澤ルビィ 2着には1番高海千歌が滑り込みました。
鰯オープン 次は鵜戸根の海でお会いしましょう さよなら
鰯二匹を入手した ・条件 洞窟に行ったことがある人が鰯を入手する
梨子「魚って結構ぬめぬめしてるわよね」ツンツン
千歌「あー、鰯は特に油が多いからね」
梨子「油?」
ルビィ「えっと、鰯は普通の小魚よりも魚油が多いんだ」
梨子「そういえば、授業で習ったことあったわね」
梨子「……それなら」
梨子「その油を布に滲みこませて火をつけたら」
梨子「明かりが作れるかも」
ルビィ「ぁっ、それなら洞窟も安全に進めそう!」
千歌「あー、洞窟ってそんなに暗かったんだ……」
洞窟に必要な明かりの知識を得た えっ!?アカン、火つける道具無いぞ
取りに行く時間も無いし 40分経過 16時40分
ザッパーン ザザ
返す波が激しくなる。
まるでなにかをこの島に招き入れるかのように
この島から、何人たりとも返さないという意思を持つかのように
梨子「そろそろ日が落ちてきてるわね……」
ルビィ「波も……さっきより荒れてるね」
千歌「……」
どうしますか
安価の相談や質問、感想は飛ばします。
↓1〜3、自由安価
・キャラ指定がある場合はお願いします、無ければ団体行動になります
・感想にもある通り、このままでは解体は行えません(体つきで効果が無くなるかどうかは不明) 釣竿の種類にもよるだろうけど、釣り糸を刃物の代わりにして鰯解体できない? KP、当然漁師たちが帰ってくる場所ですから、近くの家に新鮮なお魚を食べるための包丁と火をつける機材はありますよね? >>358
釣り糸は荒波で切れるかどうかの判定が出るぐらいボロボロ糸ですので、
刃物の代わりにするのは難しそうです >>359
漁師の家はわかりませんが
中央の村を探せば、確実にあると思います なら運が高いルビィはとりあえず村に行こう
ダッシュで 千歌も村までダッシュ
梨子は、千歌とルビィの荷物を持って洞窟前までダッシュかな、体力がもたないし 本日はここまでです。
成否はともあれ、明日には決着がつきそうです。
お疲れさまでした。次回は18時開始予定です。
最後にダッシュ判定をしておきます
↓1〜3 力×4でコンマ判定 失敗でHP-2 (千歌44梨子36ルビィ36以下で成功) 乙
>>365 あー、鞠は千歌ちゃんでお願いします 梨子「それじゃあ、二人の荷物は、私が預かっておくね」
ルビィ「梨子ちゃん、ありがとう」
千歌「じゃあ私とルビィちゃんは村に探しに行ってくるね」
気を付けてね、梨子ちゃんこそ
そう言いいながら、私たちはそれぞれ村と洞窟に向かった。
ちかるびサイド
HP11→9 HP9→7
千歌「や、やっと着いた」
ルビィ「小石が多い道って走りにくいね……」
村は、電柱が生えているなど大分様変わりしている。
建築物は4つほどで、金属瓦、藁葺き屋根の木造建築が半々といったところだ
ルビィ「ハルさんのお家は藁葺きのままなんだね」
所々に木々は生えているが、ほとんどが防風林で
大きなみかん畑は影も形もない
千歌「さて、どうしよっかな」
・目標のものを探すのみならば10分で2軒は回れるでしょう
・一つの家を集中して探すこともできます。
・たいまつには魚油、布、受け皿もしくは布を巻いて持つことができる棒 が 必要です
↓1〜2 どうしますか? たいまつには、火をつけるもの も必要でした、すみません 必要なものだけ探す
とりあえず、解体用の包丁とまな板、松明用の布と棒、それと火をつけるもの 千歌「それじゃああっちの家からいこっか」
ルビィ「うん」
ルビィ達は、さっそく民家の中を調べることにした。
金属瓦の家のタンスには置いていかれたであろう服が、
藁ぶき屋根の台所からは捨て置かれた包丁、まな板が見つかり
棒は防風林の枝を折った。
千歌「火をつけるものなんてあるのかな……」
ルビィ「うーん……あっ、千歌ちゃん、これ!」
台所の近くにマッチが置かれていたようだ
千歌「マッチだ!」
ルビィ「これでたいまつに火をつけられるね!」ニコ
千歌「やったやった!」
たいまつ製作用の道具一式を手に入れ、
意気揚々と梨子ちゃんの待つ方へと向かう
千歌「あれ?」
ふと元ハルさんの家の中を外から覗くと
白い布のようなものが見えた
千歌「あの布……市女傘のと一緒……?」
もう少し近くで覗きますか?それとも梨子ちゃんのところへ向かいますか?
↓ マッチ湿気ったりしてないか心配だな。何本かあるなら着くかだけ確認しておきたいけど
安価した 千歌「……」
ルビィ「千歌ちゃん、どうしたの?」
千歌「んーん、なんでもない」
ルビィちゃんに視線を戻して、梨子ちゃんの方へ向かう
白い布が動いた気がする。それは風で靡いただけなのか、それとも……
千歌「このマッチしけってないかな……」
ルビィ「大丈夫!中身結構入ってるし、試しにつけてみたよ!」
千歌「よかった」
洞窟前
梨子サイド
HP7→5
梨子「なんか今日、コケてばっかりな気がするわね……」ハァ
梨子「荷物は持ってきたけど、ルビィちゃん達を待ってる間なにしようかな」
↓なにをしますか? あー、布スルーされてたorz
多分重要アイテムだよなぁ、アレ
安価踏んでたら下 すみません、少し席を外していました
梨子「……」
暗くて、先の見えない洞窟
私は耳を傾けた
ザザザ
波の音がする
ザッパーン
荒々しくなった波が、岩礁に当たる音がする
梨子「洞窟の中だけど、しっかり波の音がする……」
少しだが、風の音も聞こえる気がする
梨子「この洞窟、やっぱり貫通してる」
ただの海に繋がってるだけでないようにと祈りながら
私は千歌ちゃん達を待つ ルビィ「梨子ちゃーん!」
梨子「!」
千歌「お待たせ」
梨子「……あったのね」ホッ
ルビィ「うん!」ニコッ
もう酉の刻まで時間はない
合流した後すぐに私たちは
たいまつと、鰯の頭を作りはじめた
千歌ちゃんは旅館の娘なだけあってか、ものすごく器用に魚をさばく
千歌「ほんとは、熱をかけて溶かし出したりしないといけないんだけど……」
そう言いながら、切った胴の部分を布にこすりつけたり、布にくるんで絞ったりする。
その布を、そのまま木の棒の先に括り付ける
ルビィ「いくよ、千歌ちゃん……」
千歌「点いて、お願い!」
梨子「」ゴクッ
ルビィちゃんがマッチの火を近づける。
はじめは焦がすだけだった火が、徐々に大きくなり、小さいがその形を保った。
ルビィ「わぁ!」
千歌「よかったぁ……」
梨子「ほんとによかった」ホッ 時間もないし、早くいこう
そう言って、私たちは小さな灯りを頼りに洞窟の中へと入っていく
少しぬめり、滑り易くなった地面を慎重に進んでいく。
灯りが無ければきっと大変な思いをしただろう
ある程度進んだころ、
ザザーン
先の方で波の音がする、洞窟の中に海水が流れる場所や侵入する場所は無い。
千歌「海に繋がってるのかな……」
千歌ちゃんが呟く。
もしこの先になにも無かったとしたら……
嫌な考えが浮かびそうになるが、
何とか抑え、歩みを進める あっ
夕暮れの、もうオレンジ色の明かり
洞窟の先に岩壁以外の景色が見えてきた
私たちは、洞窟の抜けた先に出た。
海は荒れ狂い、なにかがもうすぐ来る。
そんな異質な雰囲気に包まれている。
梨子「ほ、祠は……」
ルビィ「あ……」
千歌「あーーーー!」
目の前に木像の小さなお堂のようなものがある。
その扉の表面にはお札が張られており、しめ縄もあるがそれは千切れて
ダランと垂れ下がっていた。
木でできた看板には、海難法師の祠と書かれている。
梨子「海難法師……!」
ルビィ「や……やった!」
梨子「千歌ちゃん!」
千歌「うん、早くお供えしよ」
そう言って千歌ちゃんがお堂の扉に手をかけようとしたとき、あるものに気づく
千歌「え……?」
ルビィ「千歌ちゃん?」 誰か現在の目的とか所持品ををまとめて欲しいずら…… >>388
少しだけお待ちください。
ここで一旦、分岐が挟まります 千歌「これって南京錠……だよね」
梨子「えっ!?あっ、嘘……」
お堂の扉には錠前が施されており、
安易に開けることはできないようになっていた。
ルビィ「あ、開かない……」ガチャガチャ
梨子「こ、こういうのって、扉を閉めたままじゃだめなの!?」
千歌「わかんない、けど……」
千歌「ここで、開けずに供えてはいおわり、って感じじゃ、絶対ないと思う」
ルビィ「そ、そんなぁ……」ヘタッ
梨子「嘘でしょ……こんな……」 千歌「……」
千歌「開けよう」
ルビィ「え……?」
梨子「無理よ……鍵持ってない」
千歌「無理やりにでも開けよう!ピッキングとか、もう力づくでやっちゃうとか!!!」
梨子「そ、そんなことできるわけ……」
千歌「できる!私たちなら絶対できるよ!!」
千歌「ここまで頑張って来たんだよ!?あと少しってとこで間に合ったんだよ!?」
千歌「なのに鍵がされてたからお供えできません、はいおわり。って、そんなの絶対ヤダ!!!」
梨子「千歌ちゃん……」
ルビィ「……梨子ちゃんと千歌ちゃんのヘアピン、ピッキングに使えるかな?」
千歌「ルビィちゃん……!」
梨子「はぁ……こうなったら、力づくでもやるしかないのね」
千歌「梨子ちゃん……!」
千歌「やろう!」
ルビィ「ルビィ達なら絶対できるよ!」
梨子「こんなところで、終わるわけにはいかないわよね!」
ピッキング(器用さ×3)または力任せ(力×3)でコンマ判定。
☆ピッキングは二人まで、がんばルビィの残数は2なので、数字が大きい人に自動使用します。
・千歌 どちらも33 梨子 力27 器用さ36+10 ルビィ 力27 器用さ36+15(細かい作業に少しのプラス補正)
↓千歌は力(33)、梨子は器用さ(46)、ルビィは器用さ(51)の順にコンマ判定 今回のみ、全コンマにゾロ目の奇跡判定あり タンマ!KP、ピッキングツールの使用を申請します!
ヘアピンもしくは安全ピンの使用でプラス補正を!!! あっ、クリティカル出てた(笑)
本来のTRPGならファンブルだけど、ぞろ目がクリティカルで助かった・・・ しかもコンマのところしかみてなかたけどすでにヘアピン使ってたorz
マジで成功してよかった(汗) 千歌「お願い、開いて!!」
梨子「千歌ちゃん、石使って!?」
千歌ちゃんが南京錠を力任せに引き抜こうとした
次の瞬間
スポン
千歌「わぁぁ!?」
ゴチン
ルビィ「あわわ、千歌ちゃん大丈夫!?」
千歌「いたぁぁぁぁぁぃ……」
扉の取っ手部分が取れたせいで、
勢い余った千歌ちゃんは後ろに倒れ、石に頭をぶつけた
ルビィ「血は、出てないみたいだね」ホッ
梨子「千歌ちゃん、大丈夫?」
千歌「だいじゅーぶ……はっ!祠は!?」
ルビィ「開いたよ!」ニコ
梨子「もう大丈夫、早くお供えをしましょ?」
千歌「うん!」
そう言って、私たちは祠の方を見る。
ルビィ「ぴぎっ……!?」
梨子「うぇっ……!?」
千歌「な、なにこれ……」
祠の中には、顔がぐしゃぐしゃに崩れ、所々に穴の開いた人間の姿をしたものがあった。
どうやら生きてはいないようだが、
ぶよぶよとしたその体は、まだ死後数時間しか経っていない水死体のようだった 梨子「こ、これ海難法師じゃないの!?」
ルビィ「えっ、そ、それじゃあ見ちゃったってことはルビィ達……」
千歌「海から盥(タライ)に乗って来るって書いてあったから、多分違うと思う」
ルビィ「そ、そっか、それにもしこれが海難法師なんだったら慌ててももうルビィ達助からないよね……」
梨子「うぅ……」
千歌「お供え、しよ?」
りこるび「うん……」
順番とかあるのかな? とりあえず鰯は真ん中にしよう
なんて話をしながら、私たちは無事、祠にお供えをすることができた ルビィ「ぁ……」
祠へのお供えを終えたその時、
荒れくるっていた波が嘘のように止み、海は静けさを取り戻していた。
梨子「なんとか……なったの……?」
千歌「たぶん……」
梨子「よ、よかったぁ……」ペタッ
梨子ちゃんがその場にへたりと座り込む
ルビィ「やった……やった!やったよ千歌ちゃん、梨子ちゃん!!!」
ルビィちゃんはピョンピョンとジャンプをして喜んでいる
千歌「ほんとに……終わったんだ……」
私は、ただ海を眺めてぼーっと立っていた 千歌「勝利条件ってなんだったっけ?」
梨子「確かこの島の脅威を排除するとか」
ルビィ「無事に島から脱出するとかだったよね」
千歌「これ、この明かりだけじゃ夜絶対足りないよね」
等と話しつつ、元来た道を戻り、洞窟を進んでいた
ある程度進んだ時だった。
千歌「……!」ピタッ
梨子「千歌ちゃん?」
先頭を行く私が足を止める。 そして
ルビィ「ぁっ、ぁぁ……」フルフル
梨子「ルビィちゃん……?」
ルビィちゃんが怯えるように梨子ちゃんの後ろへ隠れた
梨子「どうしたの……っ!」
梨子ちゃんが前を見ると、
そこには市女笠を被った、小学生ぐらいの大きさの、髪の長い少女がいた。
少女「……」
千歌「……っ」ジリ
ヒタリ、ヒタリと少女がこちらに近づいてくる。
ここはあまり広くない洞窟、横に抜けるのは危険、
かといって後ろは祠と飛び込めるかどうか微妙な高さの海しかない
梨子「ち、千歌ちゃん……」
千歌「うぅ……どうしよう……」
この状況をどう切り抜けようか
なんて話をしようとしていると
ルビィ「ぁ……」ペタリ
ルビィちゃんがその場にペタリと座り込んでしまう 千歌「る、ルビィちゃん!しっかりして!」
慌ててルビィちゃんを起こそうとするが、
千歌「!?」フラッ
足元がフラつく。な、なんで……
梨子ちゃんに助けを求めようとするが
梨子「はぁ……はぁ」
梨子ちゃんはもう膝を折り、地面に突っ伏している状態だった
梨子「ごめ……なさい、なんか、急に眠く……」
千歌「梨子ちゃん……だめだよ……こんな、ところで……」
視界が少しずつぼやけてくる……
ルビィ「ちかちゃ……りこちゃ……ん」パタリ
ルビィちゃんも倒れ、そのまま気絶するように眠ってしまう
千歌「そ……そんな……」
市女傘の少女がもうすぐ近くまで来ている。
私も二人を起こす元気どころか、立っているだけでもきつい状態
コロコロ
不意に足元に鞠が転がる。
『それを忘れないでくださいね』
千歌「……ぁ」
ふと、夢の言葉を思い出しながら千歌は鞠を
↓蹴る、蹴らない 千歌「えいっ!」
ポコンッ
私は足元の鞠を思いっきり蹴った。
思いきりと言っても、立っていられないような私の蹴りは
鞠を少しコロコロと転がしただけだった。
コロコロ ピタリ
少女が蹴られた鞠の前でぴたり止まる。
千歌「……?」
ダメだ、視界がぐらつく……
ドサッ
少女がルビィちゃんに近づくのが見える
千歌「ルビィ……ちゃ……」
少女がルビィちゃんの頬を撫で、私の方に来た
そう思ったところで、私の意識は――
「ありがとう」
途切れた (……)
ふわふわとした心地、気持ちがいい感覚
(夢……?)
また夢……そう考えていると遠くから?声が聞こえてくる
ルビィィィィィィ‼怪我はありませんかぁぁぁ!? い、痛いよおねえちゃん……
(ん……?)
無事でよかったずらぁぁ えへへ、ありがとう花丸ちゃん、
(この声……ダイヤちゃん、ルビィちゃんそれに花丸ちゃん……?) もう絶対やらない!!!えぇー!?あんなに楽しそうだったのに!?
ホラーものじゃなかったら次もオーケーよね? いやそういう問題じゃなくて……
(梨子ちゃん、善子ちゃん、鞠莉ちゃんの声……?)
千歌ちゃん起きないね…… 二人が起きたから、大丈夫だと思うけど
(曜ちゃん、果南ちゃん……)
千歌「ん……」
曜「あ!」
千歌「う……うーん……?」
曜「千歌ちゃん!!!」
果南「全部見てたよ、ほんとお疲れ様、千歌!」
千歌「あ……」
夢じゃない
私、帰ってこれたんだ 鞠莉「えー、果南は全部見てないでしょ?」
花丸「果南ちゃんは途中気絶してたもんね」
果南「してない、ちょっと寝てただけだよ」
鞠莉「果南は怖いの苦手だもんねー☆」
果南「もう、鞠莉!!!」
花丸「果南ちゃん、苦手なものは我慢できなくて当然ずら、だから気にしなくていいんだよ?」ニコニコ
果南「うぐぐっ……その優しさは今はつらいよ……」
ダイヤ「梨子さんも、お怪我はありませんか?」
梨子「大丈夫ですよダイヤさ、いやほんと、ゲームですから、リアルな怪我はしませんからその大量の包帯をしまって……」
曜「梨子ちゃん」
梨子「あ、曜ちゃん、助けてダイヤさんが!」
曜「テーピングなら慣れてるから、私に任せてよ」
梨子「なにその大量のテープ……だ、誰か助け……」 ルビィ「千歌ちゃん」
千歌「ルビィちゃん!って、なにそのぐるぐる巻き!?」
ルビィ「おねえちゃんがちょっと……」アハハ
善子「お疲れ様、千歌、ルビィ」
ルビィ「えへへ、ありがとう♪」
千歌「もー、善子ちゃんのせいでひどい目にあったよー」
善子「ヨハネ!」
善子「もう……それに関しては悪かったってば」
善子「まさかあそこまでリアルだなんて思わなかったのよ」
善子「無事で本当によかった……」
千歌「心配してくれたんだ」
善子「えっ、そ、それはもちろん、リトルデーモンの心配をするのは主の務め出会って当然の」ゴニョゴニョ
ルビィちゃんと目を合わせて、お互いにフフっと笑いあう
フルダイブのVRゲーム、ちょっと怖かったけど楽しかった
でも、やっぱり私達は
今みんなといるこの瞬間が一番好き、かな
ちかるび「善子ちゃん!」
善子「だーかーらーヨハネだって……」
ちかるび「ただいま!」
善子「……」
善子「はぁ……はいはい、おかえりなさいルビィ、千歌」フフッ
TRUE END
GAME ALL OVER 良かった、>>1乙
ネタ晴らしに期待、今回時間なかったから探索したりなかったし えっすご
完全クリアしたんですね
奇跡何回か出たのがよかったのかな というわけでシナリオ終了です。
今回はクリアは普通、謎の全容を知るのは難しい
シナリオでした。 >>402は
全員生存が確定したので判定をスルーしたのですが、
一応緊張感保った方がいいかなと思ってあえて回答しませんでした
すみません
善子ちゃんの能力はかんっぜんにこちらのミスでした。
指摘していただいたのに、ノートと書き込んだ能力に違いがあることに
気づいたのが2日後でした
フルダイブVRはSA〇みたいなのでいいの?
などの質問にもスルーしてしまいほんとすみません。
また、持ち物やHPMPの表示、目標、現在持ち合わせている情報など、
記載が無いことが多く、すべてにおいて配慮を欠く形になってしまってました
次があれば、もっと気を付けて、UIのいいゲームになるよう心掛けていきます。
すみませんでした。
これからネタ晴らし、各箇所での見てる側(ダイヤさんたち)の反応を書いたり
していきますが、とりあえずお風呂入ってきます。
質問、感想自由にお願いします。
今度こそ、きちんと全てに返信したいと思ってます。
ご視聴、参加してくださった皆様、誠にありがとうございました。お疲れ様です。 善子ちゃんはただでさえ運が低いのに追加で1割ファンブル持ちはさすがにきつすぎたなぁ
逆に千歌っちの1割クリティカルは強かった、大きい数字も対象だったから×5換算でも成功率6割になるし
結局笠の秘密、少女の正体、祠の中の遺体などなどわからないことだらけだからなぁ おつおつ
TRPG安価SSって参加したの初めてだったからたのしかったよ そういえばルビィの左目がなくなったのは、どこでどうなってたら影響が出たんだろう 乙です
ヨハネちゃんは結局能力か特性を修正し忘れてたってことかな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています