海未「私の王子様」
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海未「あぁ愛しの姫よ、どうか私のキスで目を覚ましてほしい…」
「…あなたは王子様?」
海未「姫!目を覚ましてくれたのですね!」
こうしてお姫様は王子様のキスにより深い眠りからようやく目が覚めたのでした 海未「…」テクテク
「あっ!園田さん!」
海未「どうかしましたか?」
「園田さん!演劇見ましたよ!かっこよかったですね!」
「園田さんって女の子だけど王子様が似合うと思います!」
「園田さん!来年も是非かっこいい王子様を演じてください!」
海未「皆さん…ありがとうございます!私も皆さんが喜んでくれて何よりです!」 海未「王子様ですか…」
海未「そうですよね…似合う人が似合う役をやるのが一番いいんですよね…」
海未「やりたい人がやりたい役をやるのではなくて…」
穂乃果「海未ちゃん?何言ってるの?独り言?」
海未「ほっ、穂乃果!?」
穂乃果「ねぇ海未ちゃん!早く帰ろうよ!」
海未「そ、そうですね!早く帰りましょう!」 一年後
先生「えーまた今年も毎年恒例の演劇の時期がやってきました」
先生「この時間は私たちのクラスの演劇の役を決めたいと思います」
「もうこんな時期かー」
「どんな役があるのかなー」
「あの役あったらやりたいなー」 先生「さてと…ある程度立候補で決まったけどまだいくつか決まってない役がありますね…」
先生「ではもう一度まだ決まっていない役を演じたい人を探したいと思います」
先生「もしくはこの役はこの人が似合いそうっていう推薦も募集します誰か意見のある方はいませんか?」
「先生!それなら王子様役は園田さんがいいと思います!」
海未「えっ」 「それいいねー!」
「そういえば園田さん去年も王子様やってたっけ」
「園田さんならきっと似合うよ!」
海未「…」
先生「みんな落ち着いて、静かに!」
先生「みんなは良くても園田さんは他の役がいいかもしれないので園田さんの意見も聞きたいと思います」
先生「園田さん、王子様役でいいでしょうか?」
海未「えっと…私は…その…」 キーンコーンカーンコーン…
先生「時間ですね…他にも決まっていない役がいくつかありますのでとりあえずこの話は保留にします」
先生「次の演劇の役決めまでに皆さんでやりたい役などを考えておいてください」
「「「「はーい!」」」」
海未「…」
海未(やりたい役ですか…)
穂乃果「…」 穂乃果「ねぇ海未ちゃん?」
海未「どうしました?宿題は見せませんよ」
穂乃果「な…そんなんじゃないよ!演劇の話だよ!」
穂乃果「海未ちゃんやりたい役とかないの?」
海未「やりたい役?」
穂乃果「そう、やりたい役。例えばお姫様とか」 海未「私にお姫様なんて似合いませんよ」
穂乃果「えー!穂乃果は似合うと思うけどなー」
海未「私が似合うのは精々王子様辺りでしょう」
穂乃果「あーたしかに海未ちゃん王子様似合うよね」
海未「え…えぇ!そうでしょう?」
穂乃果「でも海未ちゃん」
穂乃果「王子様やりたいの?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています