絵里「フフッ...待ちなさい真姫っ!」真姫「ちょっ...絵里何してんのっ?やめてよぉ〜///」
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「ここの問題をじゃあ…」
絵里「・・・」
授業中にも関わらず、私はグラウンドをぼーっと眺めていた
澄み渡る空は、私の好きな水色がどこまでも続いている
何故だろう
昔からこの色を見ると、スッと溶け込めるんじゃないか・・・そう感じてしまう
空のような水色にするためにわざわざ裏でことりを呼んで衣装を作ってもらったぐらいだ
バラバラバラッ…
透き通るような水色の世界をヘリコプターが悠々と泳いでいた
(サンッ…!)
絵里(珍しい色のヘリねぇ…)
(アヤセサンッ?)
絵里(私も空を飛べたらあの水色をもっと間近で見れるのになぁ…)
「絢瀬さんっ?!」
絵里「はっ?!」ガバッ
「絢瀬さん、この問題解いてください?と言うか…外に先生は居ませんよ?」
絵里「は、はいっ!すいません...」シャキッ
クラスメートが私を見て笑った
希「...」ニヤニヤ
今までの私ならクラスメートからこんな風に笑われることは無かったのだろう
恥ずかしい気持ちと同時に私を変えてくれた穂乃果に感謝した ホスト制限が2日立っても治らないので
茸で投稿しました。
以下、同一人物です 絵里(しっかりしなきゃね・・・!)パンッ!
頬を叩き、意識を切り替え授業に集中しようとした時だった
キランッ
絵里(何かしら...今の?)
さっきまで見続けていたグラウンドに何か光るものが落ちた事に気付いた 絵里(次の時間割は...)キョロッ
身を乗り出し廊下側の黒板を確認した
1 発展数学
2 コミュ英
3 古典
4 体育
5 日本史
6 生物
7 L(☆)
絵里(体育...だったら取りに行けるわね)
「じゃあ、今日の授業はここまで。皆さんしっかりと点を取ってくださいね?」キーンコーンカーンコーン..
キリよくチャイムと同時に授業は終わった 希「えりち〜着替えに行こ?」
絵里「ごめん希!先行ってて〜」タッタッタッタッ
希「うん?分かったー」
階段を駆け下りグラウンドに向かった
絵里「えっと...わっ?!眩しっ...!!」
思いのほか、外は眩しかった
絵里「あら?どこら辺だったかしら?」
絵里「教室から見たときは確かココらへんだった気が・・・」 キラッ
絵里「あったあった...あそこね」
絵里(ほんと...体育なんだから余計な時間取らせないでよね?)ヨイショ 自分ながら思うが休憩中にグラウンドの真ん中で金髪の生徒会長がぼーっと立っている姿はよっぽど滑稽だったろう
しかし、そうせざるを得ない物だった
絵里「商品名も会社名も・・・はぁっ〜」
思わず長い溜息が出てしまった
私が胸に期待を寄せて探しに来た獲物はこんなチンケな目薬だった
絵里(私はこんな物のために胸を踊らせてたのね...)
絵里(ことりがあんな話するからよ...) 〜2日前〜
ことり「みんな〜!!」ガチャッ!
にこ「どうしたのよ、そんな慌てて?」
凛「珍しいにゃ〜」
ことり「なんか、今ネットのニュースで見たんだけどね?」
ことり「UFOみたいな、何か変な物体が空を飛んでるんだって?!」キラキラッ
にこ「あんたね...そんな目輝かせて、何歳よ今?」
ことり「そ、そうだけど!この動画見てよ?リアルすぎるよ?」 絵里(へぇ〜っ...)
真姫「ことり...それ、アメリカの軍隊がジョークで作った動画って下の方に書いてない?」
ことり「えっ?」
【米軍によるCG映像が話題沸騰】
ことり「そ、そんなぁ〜」ウルウル
花陽「で、でも!私も騙されましたし?全然本物だと思います!」
にこ「あんた、それフォローになってないわよ」
希「まあいいんやない?だって、それさっきにこっちも騙され...」
にこ「希っ!!次のテストの範囲教えてくれないっ?!」ガッ
希「うわ、すごい食い付き...自分も騙されたことバレたくないんやろ?」ニヤニヤ
にこ「違っ・・・違うわよっ!?何、言ってんのよあんたっ?!そっ、そんなもの!!」アセアセ
凛(図星にゃ〜・・・) 〜〜
絵里「ちょっとの可能性を信じた私が馬鹿だったわ...」
いきなり目の前に【光る物体】が落ちて来れば、ひょっとしてひょっとするんじゃ...
だが、現実は何度見てもただの目薬だった
絵里(でも、この目薬不思議なのよね...文字が一つも書いてないしまるっと新品だし) 希「えりち〜!」ダッ
希「ほら、早く着替えて体育行かないと遅れるよ?」
時計は授業開始2分前を指していた
絵里「えっ?!もうこんな時間?!」
希「だから、早く着替えて来て!先生には遅れる理由適当に言っとくから〜!」ダッダッダッ
絵里「ありがと、すぐ行くわ!!」ガサッ
落ちていた目薬をポケットに突っ込み、更衣室へと足を進めた 〜7時間目〜
この時間は担任の誕生日をクラス全員でサプライズをした
先生は号泣、その姿にもらい泣きをしてしまった 〜放課後〜
【生徒会室】
絵里「ふうぅっ...」
ライブも近いのに書類は山積みだった
頑張れば今日中に終わらすことは出来る量だがノンストップでやらなければならなかった
絵里(よしっ!全部速攻で終わらせてすぐにライブの練習に参加しましょっ!)
〜30分後〜
絵里「ダメだぁ〜っ!!」ギシッ
背筋をグッと伸ばした
絵里「というか、書類全部文字が小さすぎるのよ...目がショボショボしてしょうがないわ....」
カランッ
絵里「あ、これ...」
背筋を伸ばしたと同時に休憩時間に拾った目薬がポケットから落ちた
絵里「何度見ても新品よね・・・?」
絵里(一回...一回だけ使わさせてもらっても構わないわよね...)
周りを見渡した
確かに、部屋に自分一人なのを確認し目薬を指した ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています