ルビィ「ウュウュの奇妙な冒険」
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ルビィはごく普通の女子高生!
一つ違うとすれば、それは産まれつき幽波紋(スタンド)が発現していること。
聞かれたって困る、発現しているものはしちゃったんだもん。
まあっ、スタンドはスタンド使いにしか見えないんだし、特に困ったことはないんだけどね!
ルビィ「おねえちゃ〜ん! はやく学校いこ〜」
しかし呼んでもお姉ちゃんは出てこない。
ルビィ「あれ?」
一度部屋に戻り、中を覗くと……そこには血塗れのお姉ちゃんが倒れていた。
ルビィ「おっ、お姉ちゃん!?」
ダイヤ「る、ルビィ…逃げなさい…」
ルビィ「窓が割れてる……! 誰かいる!?」 ルビィ「……?」
ルビィ(なに? なにもない、けど…)
花丸「ぅ、あっ、ぁ…!」
ルビィ「! 花丸ちゃん!」
果南「ぁがっ、だ……!」
ルビィ「果南ちゃん…?」
理亞「やりなさい」
果南「にがっ」 果南「『ハッピー・パーティー・トレイン・スカイ・ジャーニー』!!!」
ガシャコンガキンッ!!
ルビィ「!?」
ルビィ(まさか…)
シュルルッ!!
花丸「『ワクワ・クウィーク』!」
ルビィ(やっぱり…、理亞ちゃんのスタンドは!)
ルビィ(人を操る…能力!)
ルビィ(そうかっ、あのときの! イカゲソの芽は!)
果南「ウァラァッ!!」
ルビィ(いやっ、今はそれどころじゃない!)
ルビィ「『レッド・ジェム・ウィンク』!」
ルビィ「うごっ!?」
果南「がぁっ!」
ルビィ(嘘でしょっ、磁力で反発させてっ、この勢い……!?)
ルビィ(殴られてるとしかっ、思えない!) ルビィ「うぁっ!?」
ルビィ(だめだっ、接近戦は不利だ!)
ルビィ(離れるしかない!)
シュルルッ!!
ルビィ「うわっ!?」ガクンッ
ルビィ(花丸ちゃんの『ワクワ・クウィーク』!)
ルビィ(足に絡まって…!)
ルビィ「!」
果南「ンンッ!!」ブォンッ!
ルビィ(やっ、やっば……!?) 理亞「……」
理亞(こんなものなの? ルビィ…)
ルビィ「ぐっ!」
ルビィ「『レッド・ジェム・ウィンク』!」
ブォンッ!
果南「ん!?」
ビダンッ!
ルビィ(受けられないなら、近づけさせない!)
ルビィ(しばらく壁に張り付いていてもらおう…)
ゴゴゴゴ…
ルビィ「ん?」
果南「っ、ふ、ぐぐぐぐ!」ググググッ!
ルビィ「えぇ!?」
果南「ぅがぁぉぁぁ!!」ドシンドジドシンッ!!
ルビィ(どうして!? 能力は…いやっ、ちがう!)
ルビィ(強引にッ! ただ純粋な! 果南ちゃんのパワーでごり押している!)
ルビィ(でもいくらなんでも…!)
理亞「……」 理亞(『クラッシュ・マインド』。洗脳と同時に身体能力共に、強化する)
理亞(私自身が直接戦うことはない)
理亞(…いざとなれば、戦うけど)
ルビィ(う、あ、ぁぅ!)
果南「ヴんっ!!」
ルビィ(──)
ビゴンムッ!!!
ルビィ(うぎっ!)
ルビィ「えぽっ」ゲポッ ルビィ(や、やばいでしょっ、これ…!)
ルビィ(直接当たって、ないのにっ、これは…!)
ルビィ(だめだっ、二人を相手してたらっ、いつまでたってもッ終わらない!)
ルビィ(このままでは…!)
ルビィ(やっぱり、理亞ちゃんのスタンド能力を解除させるしかない!) ルビィ(……)
ルビィ(よし。なら…!)
ルビィ「『レッド・ジェム・ウィンク』! ルビィと理亞ちゃんを引き合わせて!」 理亞「!」グイッ!
ルビィ「!」
ギュムッ!
果南「ぁ…」ピタッ
ルビィ(やっぱり、これだけ近ければ、迂闊には…)
理亞「離れない…」
ルビィ(さて、ここからどうするか) 理亞(……)
理亞(ちょうどいいわ、時間が経てば経つほどに。あなたは不利になる)
ジュクジュク…
理亞(いや、果南の方はもうすぐかな?)
理亞「『クラッシュ・マインド』の、真の能力」
ルビィ「?」
理亞「ねぇ、ルビィ。今なら間に合うのよ。だから考え直して?」
ルビィ「なにを…」 理亞「あなたを今助けられるのは、私だけなの」
ルビィ「……なにを。人の…姉を……襲って…!」
理亞「……いいわ。言っても聞かないでしょ」
理亞(さぁ、黙らせるわよ)
理亞(『クラッシュ・マインド』!!) ポシュウウウウ!!
ルビィ「?」
ルビィ(果南ちゃんのおでこのイカゲソから煙が…)
モコモコモコ…
クラマイ『おぉぉっし! やっとかァ! 理亞ァ!』
ルビィ「!?」
ルビィ(せ、聖良さんの声!? で、でも…)
ルビィ(いやっ、これは…自立型スタンド!?) クラマイ『……いや、なにくっついて? そういう趣味でもあったっけ?』
理亞「ちがう、これはルビィの能力」
クラマイ『まあなんでもいい。…今度は』
クラマイ『へえ、こりゃまた。ものすげーパワーのスタンド』
ルビィ(なに? なんの話を…) クラマイ『じゃぁ〜〜〜よぉっ! こうか!』
クラマイ『「ハッピー・パーティー・トレイン・スカイ・ジャーニー」!』
ルビィ「!?」
ガシャコンガキンッ!!
クラマイ『うぉぉーーー!! 力がわいてくるぜぇ〜!』
ルビィ(どういうこと…まさか、あのスタンド、洗脳した相手のスタンド能力もコピーできるの!?)
クラマイ『オッッラァッ!!』
ルビィ(なっ! すぐ後ろにっ理亞ちゃんいるのに!)
ルビィ「れっ、『レッド・ジェム・ウィんっ!?」
ボッグォッ!!
ルビィ「げはっッ!!」コパッ ビチャピチャッ!
ルビィ「ぅあ…」
理亞「けほっ…おっ、と。能力が緩んだわね、ルビィ!」
ルビィ「げほっ! えほっ…!」
ルビィ(な、なんで理亞ちゃんは平気なんだ…!?)
メキメキ…
ルビィ「!」
クラマイ・理亞『ワクワ・クウィーク』
ルビィ(ッ、腹に…なにかを成長させて、仕込んで…) 理亞「ふふ、驚いた? 驚くわよね」
クラマイ『私の能力はスタンドのコピー!』
クラマイ『とりついたあと、少しばかりの時間はかかるけどな』
クラマイ『コピーした能力は私と理亞が使えるようになるのさ! ただし、私がこうやって姿を見せてから一時間だけだけどよォ〜〜〜』
ルビィ(くっ、ぐ…!) クラマイ『それにぃ、忘れちゃいけない。こっちにはまだ洗脳した2人のスタンド使いもいる』
ルビィ(実質、1VS4……)
ルビィ(どう、する…)
ルビィ(……絶望的だよ) ルビィ(それでも……やるしかない!)
ルビィ「いつだってそう、絶望的だからこそ見えるものがある」
ルビィ「希望があるからこそっ、絶望がみえる!」
理亞「……」
理亞「そう…残念」
ルビィ「いくよ」 ダッ!
ルビィ(パワーじゃ果南ちゃんには敵わない。あの四人のなかじゃ、一番厄介なのは間違いない。磁力で止めることもできない)
ルビィ(だけど、…その攻撃は単調で大振りだ)
ルビィ(そこをつくしかない)
ルビィ(あとはどうにでもなれっ、いややるんだ!!) ルビィ「『レッド・ジェム・ウィンク』」
ルビィ「跳べ!」
自身を磁力の勢いに任せて、この場からおったんか退避。
ルビィ「人気のない、そして…」
ルビィ「岩…とかがいいかな」
理亞「いくわよ! 果南!」
果南が花丸と理亞を脇にかかえ、その場から思い切り跳躍し、後をおう。 ───
理亞「ここで決着つけようって?」
ルビィ「うん。……ここでね」
理亞(こんな誰も通りそうにない…)
理亞(ふん、これなら逆に果南にとっても有利。…なにを考えているのかしら)
ルビィ「いくよ!」
ブァッ!!
理亞「ん?」
バババババ!!
理亞(大量の岩を飛ばしてきたか)
理亞(そうね、あんな町中じゃそれはできない)
理亞(でもこれだけ自然が多い場所なら)
理亞花丸「『ワクワ・クウィーク』」
ギュルルッ!!
三人を包み込むように、大木となったそれが岩から守る。
ドガガガガゥ!!
理亞(この程度なら…)
クラマイ『理亞ぁ!!ぼけっとすんな!』
ルビィ(視界を消す必要があった!)
ルビィ(大丈夫っ、直前で止めるから死なないよ!)
理亞「まさかっ……!」
ルビィ「小原家のヘリコプターだぁぁぁぁ!!!」
ズッガァァァンッ!!!
果南「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!」
ルビィ「ウユウユウユウユウユウユウユウユァ!!!」
クラマイ『だからいっただろ!』オラオラオラァ
理亞「ちっ…!」 理亞「くそっ!」
理亞(でも、数が数ならこちらが!)
ルビィ「おりゃぁ!!!」
ボグォ!!
理亞(『ワクワ・クウィーク』!)
理亞(ルビィの真後ろから貫いてやる!)
……。
理亞「なに!?」
理亞(どうしてっ、スタンドがっ、まだ一時間なんて経ってないのに!) クラマイ『二人分だから半分の三十分になったんじゃねえ?』
理亞「呑気に言わないで! こんなはずじゃ…!」
理亞「花丸! あなたがやりなさい!」
花丸「……」
理亞「花丸!!」 花丸「いっ、いや、だっ…!」
理亞「っ!」
花丸「うぐっ、ぐ…!」
理亞(そんなっ、まさか…『クラッシュ・マインド』から自力で抜け出そうって言うの!?)
理亞「そんなの!」
ピシッ!!
理亞「ひっ!」
果南(うっ、うぐっ…!)
ルビィ(果南ちゃんも意識を取り戻してきてる…これなら!)
ルビィ「よしっ、これで届」 ルビィ(果南ちゃんも意識を取り戻してきてる…これなら!)
果南(うっ、うぐっ…!)
理亞「ひっ!」
ーーー
クラマイ『だからいっただろ!』オラオラオラァ
ルビィ「ウユウユウユウユウユウユウユウユウァ!!!」
果南「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!」
ズッガァァァンッ!!!
ルビィ「小原家のヘリコプターだぁぁぁぁ!!!」
ーーー
ルビィ「希望があるからこそっ、絶望がみえる!」 ルビィ(そこをつくしかない)
ルビィ(パワーじゃ果南ちゃんには敵わない。あの四人のなかじゃ、一番厄介なのは間違いない。磁力で止めることもできない)
ルビィ(だけど、…その攻撃は単調で大振りだ)
ーーー
ルビィ「ウリィイャァッーーー!!」
ルビィ「とどめ………え」
理亞「!」
果南「え?」
花丸「!?」 ルビィ「…こ、ここは…さっきの町中じゃ」
果南「んん!? あれ、何してたっけ…」
理亞「……!」
花丸「…、あ、あれ? おかしいな…さっきまでは…まだ…」
『なにをしているの? 理亞、さん?』
理亞「……ぼ、…ボス…」
ダイヤ「やめてください、その呼び方は」
ルビィ「…お、お姉ちゃん?」 ダイヤ「どうして私がここまで手を焼く必要が?」
理亞「ぼ、ボス! 私はまだっ、あが!?」ビドンッ
ルビィ「!?」
ダイヤ「あなたの『裏切り』を見逃してあげたことを、忘れたのですか?」
理亞「ち、ちがっ…」
果南「ちょ、ちょっとダイヤ! どういうこと?!」 花丸「ダイヤさんがボスってどういうことずら!?」
ルビィ「お姉ちゃん、どうして…!」
理亞「にげ、てルビィ……この人には…誰も勝てない!」
ルビィ「っ、そ、そんな…急に、言われても…!」
ルビィ(わけがわからないよぉ…!) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています