穂乃果「百年経ったらまたおいでッッ」千歌「ライタイ祭?」 2回戦
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ピシッ
にこ「ッッ!」ギュッ
『なッなにが起こったァ―――ッッ』
ダイヤ(空気を飛ばしたッッ)
ダイヤ(見えない目潰しッッ!?)
海未(似ている――――)
海未(あんじゅの毛飛ばしに―――あるいは私の破廉恥キッスにも―――――)
せつ菜「……」ずいっ
にこ「――ッ」
『せッせつ菜の間合いだァ―――』 せつ菜(あるもの全てを使用える――――)パッ
ダイヤ(掌……)
せつ菜(謝謝(アリガトウ)ッッ)ス…
ドワンッ
真姫「ッ!!!」
月「………!」
『これはッッ』
にこ「――――ッ」プシャアアアア
ドシャアッ 『打震ですッッなんと先程の渡辺月に続いて、せつ菜までも打震!!!』
『こうも続けざまにパクられては真姫の立つ瀬がな〜〜〜〜〜いッッ』
ダイヤ「いやッッ」
せつ菜「パクりとは心外ですね」ムッ
ダイヤ「掌の打ちつけ方が微妙に違いますッ」
ダイヤ「恐らくは打震の“源流”――――」
ダイヤ「中国拳法、北派の技法ですわッッ」
せつ菜「この際ですからハッキリ言っておきましょうか」
せつ菜「二回戦で宣言した『アナタ達のいる場所は2000日以内に通過する』の真意」
にこ「………………ッッ」ムズ…
せつ菜「あの言葉は千歌さん一人に対してのものでも、Aqoursの皆さんに対してのものでもありませんッッ」
せつ菜「本日この大会の参加者ッッ否ッ我々虹ヶ咲以外の全スクールアイドルに対してのものです!!」 曜「なッ…」
穂乃果「ひえ〜〜〜」
千歌「―――ッ」
せつ菜「そして、それはあくまで皆さんの“実績”についての話です」
せつ菜「こと実力―――格闘技術の話でいえば」
せつ菜「皆さんのいる場所は我々中国拳法家が三千年前に通過しています!!!」
鞠莉「〜〜〜〜〜〜〜ッッ」
海未「………ッ」
果南「……………………」
にこ「……………………ッッ」
せつ菜「格闘技者の――スクールアイドルの――皆さんの持つ技術」
せつ菜「空手も、医術も、プロレスも、あれも、これも、どれも全てッッッ」
せつ菜「全ての源流は我が中国拳法にあるということですッッッッ」ポイッ 『!!!』
絵里「靴を……」
亜里沙「まさかッッ」
せつ菜「ハイィッッ」ダシュッ
『これは絵里の―――』
せつ菜「“絵里さんの”ではなく、私の―――― “中国拳法の”領域ですッッ」
ガシイッ
『足でにこの髪を掴んで引き起こす〜〜〜〜〜』
せつ菜「フンッッ」バッ
曜(逆足の膝を――――)ゾクッ…
曜(顔面に……ッッ)
ゴシャアアアッッ にこ「〜〜〜〜〜〜〜ッッ」ブシャアッ
ズチャッ…
『に…』
にこ「……………」ウツブセー
『にこ撃沈〜〜〜〜〜〜ッッ』
せつ菜「やりましたッッ」ピョンッ
ダイヤ「中国四千年――――四千年という時間(とき)――――その重み」
ダイヤ「もう一度考え直さなければいけないようですわね」アセタラ… せつ菜「皆さんの声援のおかげですッッ」
ワアアアアアアアアアアアア
にこ「ちょ…」
せつ菜「!」
にこ「ちょうしこいてんじゃねェ小娘ェッ!!」スクッ
ダイヤ「あ…」
曜「あれで終了らないの……ッッ」
せつ菜「にこさん…」ニヤリ
ザッザッ…
にこ「おおお…ッッ」
せつ菜「ちょうしこかせてもらいます!!!」ザッザッザッザッサ ダイヤ「あ、あ、あれは………ッッ」ガタガタ
穂乃果「ツバサさんの…………ッ」
海未「マホメド・A-RISE流ステップ…………ッッ」
せつ菜「“舞”についても―――我が中国が最も永く、濃い時を刻んでいますッッ」
ダイヤ「歴史が………」
ダイヤ「違いすぎますわ……」
にこ「……………………ッッッ」
そういうことなのだ………
にこ「ッッ」キッ にこ「――ッ」ビュンッ…
優木せつ菜に勝つということは―――――先人達に全勝するということなのだ………ッ
にこ(神さま………………………………初めて貴方にお懇願いいたします)
にこ(どうか…………………………)
せつ菜「―――」シュララッ…
にこ(どうか私に勝―――――)
ピタッ
ダイヤ(顎に…) ゴッッッ
ダイヤ(寸勁………)
にこ「―――――――」ブワッ…
希(にこっち……)
絵里「……」グ…
ダアアァァンッッッ
にこ「……………………」
にこ「」ガクンッ
審判「勝負ありッッ」
せつ菜「ありがとうございましたッッ」パン 『決着……………!!』
『Cブロックからの勝ち上がりは優木せつ菜だッッ』
ざわ ざわ ざわ
観客「せつ菜強ェ〜〜〜」
観客「誰も勝てねェッ」
せつ菜「……」ニコッ
クルッ…
チチチチチチチ………
せつ菜「ッッ!?」バッ
にこ「………………………」グッタリ
チチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチ せつ菜(これは…………ッッ)
せつ菜「まだ終わっていませんッッ」ダンッ
ミカ「優木選手?」
フミコ「勝負ありですよッ」
せつ菜「いえッッ」
せつ菜「まだ……」
果林「何?」
かすみ「せつ菜先輩が決着を……」
ヒデコ「にこ先輩……」ス…
せつ菜「アッダメですッッ」
ダラリと壁にもたれ座るにこに、ヒデコが近づくと―――― ガキイッッッ
ヒデコ「ッッ!!?」
にこの両腕がネズミ捕りのように―――ハグでもするように超高速で閉じた。
両手は三本指が立てられている。
ヒデコ「……………ッッ」ヒヤ…
ダイヤ「まさか、擬態!!?」
にこ「」
果南「イヤ…」
果南「本当に失神してるよ」
し………ッッ失神したまま………!!? 海未「なんという執念………」
穂乃果「…ヒデコだから良かったケド……」
ことり「もし……超肉体のせつ菜ちゃんがにこちゃんに近づいていたら」
真姫「にこちゃんの指はせつ菜の横乳を突いて――――」
心肺を強烈に圧迫していた可能性 大
花陽「そうなったら………結果は逆だったッッ」
自身に刻み込まれた細胞の記憶
意識失えど尚にこ… 地上最強のにっこにっこにー
三回戦第三試合 せつ菜〇 にこ× 穂乃果と果南って
技らしい技を使わずに勝ってるよな... 遅くなっててすまぬッッッ
今日中にほのうみ戦上げます 朝になったら書かれ終わってると思って寝たら
今日中ってそういう意味かい! ・白虎側入り口前。
凛「1ッ2ッ3ッ4ッ」パァンッ パンッ
穂乃果「凛ちゃん、ちょっとずれてるよ〜」タンタンタタタンッ
凛「やっぱりコレ難しいよ〜」パンッ パァンッ
穂乃果「ほら1ッ2ッ……」タンッタンッ
にこ「………」ザッ…
凛「あッ!」
穂乃果「にこちゃん!」 凛「にこちゃん、惜しかったねー…………」
穂乃果「ズルするからだよ…」
タンッタンッ
にこ「うるさいわね…ズルでもなんでもよかったのよ………海皇になれれば…………」フンッ
にこ「………………」
タタンッタンッタンッ
にこ「………アンタそれ何やってんの?」
穂乃果「何って…」
凛「見れば分かるにゃー」
タンタタタンッ
穂乃果「ウォーム・アップだよッ!!」ババンッ ・青竜側入り口前。
海未「ウォーム・アップですか………………」
花陽「うん、いつもやってるダンスのステップを…」
海未「ぶっ」
海未「武というよりは舞、舞踊ですね」
しょせんはスポーツ・マンですねえ!
花陽「…ぶ………?」パクパク
海未「しかし何故おにぎりを………?」
花陽「なんだァ?てめェ…」 『三回戦第四試合!!』
『ロマンをかきたてずにはおかない一戦がここに実現しましたッ』
『園田海未vs高坂穂乃果!!一回戦の海未vsことりに続く、μ'sの二年生対決ですッッ』
ワアアアアアアアアア
穂乃果「負けないよ、海未ちゃん!」
海未「こちらこそ」
『静かに笑みをたたえた両者の表情からは血生臭さは読み取れませんッ』
『しかし今からこの両雄が真剣勝負で立ち合うことはまぎれもない事実ですッ』
絵里「にこが負けてしまったから、この試合の勝者がμ's(私達)の最後の砦になるのね」
にこ「…………ま、どっちが勝っても」
希「不足はないやろうね」
審判「両者下がってッッ」
ザッザッ…
審判「開始めいッッ」ゴワアアアンンン 海未「………」スタスタ
穂乃果「………」テクテク
『間合を詰めます両雄ッ』
『しかしその歩みはまるで散歩に出掛けるかのようにさりげなく……』
穂乃果海未「――」バッ
『拳と開手ッ』
『剛と柔ッ』
海未「………」グー
穂乃果「………」パー
『奇しくも両者の取った構えは同じ構えだァッ』 ダイヤ「穂乃果さんは当然穂乃果スペシャル狙い」
ダイヤ「海未さんとしては打撃戦を展開したいといったところでしょうか」
穂乃果海未「…………」ジーッ
『仕掛けないッッッ』
『両者あと半歩の間合いで動きを止めたままです』
海未「……では」ス…
穂乃果「――」ダシュッ
海未「!」 ダイヤ(海未さんの出足をッッ)
海未(こ…このッッ)
ガシッ
穂乃果「そぉらッッ」ゴオッ
『いきなり炸裂穂乃果スペシャルゥ―――』
海未「―――――ッ」
『武神が地面と平行に飛んでいく〜〜〜〜ッッ』
にこ「ハア?」 ダアアンッ
海未「〜〜〜〜」
絵里「フフ、受け身とったわね」
にこ「イヤ、それは良いけど………」
海未「……………ッ」
海未「ナルホド」スクッ
穂乃果「………」ニィ
海未「追いつきましたよ」ニコッ
にこ「海未の奴、何フツーに投げられてんのよ」
にこ「合気はどうしたのよ合気は」 希「海未ちゃんの合気――――」
希「敵意殺意を持つ技ならどんなに速くてもものの数ではないやろうけど」
希「あ〜〜まで見事に意を消されるとなァ」
絵里「護身術の最高峰と言える合気も、あの穂乃果の前では形無しだわ」
にこ「どういうこと?」
絵里「相手の敵意を利用して力を返すのが合気――――」
絵里「けれど穂乃果の攻撃には敵意がない」
絵里「穂乃果の頭の中には、海未をブッ倒そうなんて気持ちはないのよ」
海未「これは…………………決闘じゃない……」
海未「私達二人が向き合う以上………どこまで行っても…」
親友喧嘩! 穂乃果「だから…………急所は狙わない…………!」
海未「親友喧嘩とは……ダメージを狙わない」
穂乃果海未「フフフフフフ」ニッコリ
ことり「…………………」ムス…
にこ「………ケッ、って感じだけど」
にこ「とにかく自慢の合気が使用えないとなると、海未は苦しいわね」
希「いや〜〜〜〜」
絵里「どうかしら」フフフ
海未「だったら……………これが良いですかね」ユラ…
穂乃果「!」
合気のない園田海未は強くない
そんな奇跡は期待しない方が良い…… ダイヤ「おッ」
ダイヤ「海未さん、あれをやる気ですかッッ」
海未「私の修めた技術(わざ)の中ではそう優れたものとは言えませんが………」
海未「こういう時には都合がいい」だら…
彼方「脱力〜〜……」
海未「殺傷力が低く……苦痛は絶大…」だら…
穂乃果「へ…………………やったらいいじゃん……………」
穂乃果「前みたいにさ………」ニヤ…
海未「………………」ジトッッッ
海未「……貴方は…………」ゆら…
貴方は最低ですッッッ
ベチイイイッッッ 穂乃果「…………………」
しん…
果南「コレは…」
鞠莉「ビンタ!?」
ダイヤ「鞭打(べんだ)ですわ」
善子「鞭打…」
ダイヤ「液体…」
ダイヤ「腕全体が水…重い液体と信じ」
ダイヤ「振るッ」
穂乃果「………………」ジーッ…
ダイヤ「この攻撃(わざ)は……………痛いですわよ」 神が与え給うた確かな猶予。
穂乃果「………………」ピタ…
ルビィ(善子ちゃんの堕天使の泪を食べた時もそうだった…………)
ルビィ(大きすぎる“痛み”はスグにはやってこない)
ルビィ(まず痛みっていうより“衝撃”みたいなものがやって来て……………)
穂乃果「………!」ビクッ
“衝撃”が教える、後に襲いくる痛度…………
海未「………」ニヤリ
数瞬…………そして約束通り訪れる
穂乃果「…………………――――――」
予測を下回ることのない本痛!!!
穂乃果「!!!!」 バオッ
観客「何だ!?」
観客「穂乃果が飛び跳ね…」
穂乃果「いだあぃ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ」ズダンッッッ
穂乃果「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」ゴロゴロゴロゴロ
穂乃果「いたいよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」ジタバタジタバタ
本痛の高は………予測を遥か裏切り…もはや闘うどころではなく…
海未「フフフ…」ニッコリ
どころではなく…
穂乃果「〜〜〜〜〜〜〜」ジタバタバタバタバタ
どころではなく… 穂乃果(痛い!!)
穂乃果(激痛い!!)
穂乃果(苦痛い!!)
穂乃果(辛苦い!!)
穂乃果(イタい!!)
穂乃果「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ」ジタバタバタバタ
善子「…………………」ポカーン
ダイヤ「鞭なんてものは皆さんせいぜい馬のお尻を叩くものくらいにしか思っていないかもしれませんが」
ダイヤ「あれは大変な武器ですわよ」
ダイヤ「中東あたりではまだ鞭打ちの刑が残っているのですが」
ダイヤ「決められた回数に達する前―――せいぜい十数回……悪くすれば数回で―――」
ダイヤ「ショック死に至ります」 ダイヤ「それほど激痛(いたい)のです」
ダイヤ「肉体が死を選択んでしまうほど」
今後の永い人生どれほどの幸福があろうとわずか数回で帳消しにしてしまう程の激痛(いたみ)!
穂乃果「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ジタバタバタ
海未「見ちゃいられませんね…」フフフ
ダイヤ「それを顔に受けたとなれば―――」
ダイヤ「穂乃果さんのあの反応も無理からぬことですわ」
穂乃果「〜〜〜〜〜………」ヘタ…
海未「ようやく止まりましたか………」ヤレヤレ
ポタ…
海未「!」 穂乃果「う……うう………」ポロポロ
鞠鞠「あ〜…」
花丸「泣−かしたー泣−かしたー」
穂乃果「いた……いだいよ……………」ポロポロ
『こッこれは前代未聞!!!』
『高坂穂乃果、試合中に寝転がったまま泣き出してしまったァ――――ッッ』
雪穂「ちょっと、お姉ちゃん………」カアア…
月「自由だね〜〜〜」アハハ…
穂乃果「うう……ううう………」エグヒグ
海未「全く……」ハア
海未「早く起きなさいッ恥ずかしいですよッッ」 海未「このままでは決着になってしまいますよ!!」
海未「私との試合ですよッもう終了りでいいのですかッッ!?」
穂乃果「海未ちゃんの悪代官………」エグヒグ
凛「穂乃果ちゃんかわいそう…」
真姫「相変わらず、海未は穂乃果に特別厳しいわね……」
ことり「…そんなことないよ…………」トオイメ
花陽「……?」
穂乃果「…………」ムクッ…
海未「そうです、やればできるではありませんか」
海未「しかし鞭打一発でこの騒ぎようでは、先が思いやられ………」
穂乃果「海未ちゃん…」ゆら…
海未「!」
ビタッッッッ 海未「……………………」ピタッ…
ダイヤ「穂乃果さんも鞭打をッッ!?」
穂乃果「“脱力”だったら、海未ちゃんより私の方が上手いッッ」フフンッ
雪穂「だらけるのが得意だからね……」
穂乃果「さあ海未ちゃん…………」ニヤリ
海未「………………………………」
海未「!」ピクッ
穂乃果(痛がっちゃえ!!!)
穂乃果(激痛がっちゃえ!!!)
穂乃果(苦痛がっちゃえ!!!)
穂乃果(辛苦がっちゃえ!!!)
穂乃果(イタがっちゃえ!!!) 海未「………――――――――――」
穂乃果(叫んで………………転がりまわって――――オイオイ泣いちゃえ……ッッ)ニヤ…
穂乃果「!」
海未「――――――………」
穂乃果「え……………」
穂乃果が驚愕くのも無理もなかった。
海未「……………………………」ミキ…
普段の様子からは想像もできないような――――突如の海未の豹変―――― : :: : :: : :: : :: / : :/ |: :: : :: : :: : :| \: ヽ: : :: : :: : :: ::,
:: ::.: : :: : ::.__i::_;厶イヘ:.:: : :: : :|: ::ト、__|:_:: ':: :: : :: : :: : ::,
: :: : :: : :: ::./|::/____∧: :: : :: j: :リ ___|:: :ハ: :: : :: : :: : ::,
: :: : :: ::i:: /≫─宀ト ': : :: : : ァ宀‐≪. ∨: ::|: :: : :: :!
: :: : :: ::|〃 ,__)ハ 八: ::/|〃 ,__)ハ Vハ : i: : :: : ::|
: :: : :: ::|{{ 弋~ツ }/ 弋~ツ }} |:: : :: : :: : |
: :: : :: ::| \ -= =- 丿 |:/:: : :: : :;′
∧:: ::.八 ´“ ′ ”` 八:: : /: /
(ハ: :: : ::、 __ .: :: : ::/}/
__)、:: : ::\ /ー――ヘ /:__:: //
ト、 〈 \::\ \ /:::::::::::::::::::::::::::. '⌒Z八
i :`ト--:、\:Z⌒ {⌒⌒¨¨⌒ヽ__| ,′
i: ::i:: : : ::.\ 、 リ .イ
i: ::i:: : :: : ∧>、 \ー‐‐ / イ::│
i: ::i:: : :: : /∧ ≧=-  ̄_,.. < :: :i: : | ことり「………………」
海未「……………………………」ピタアアアァァッ…
事態(こと)は――単純明確。
右手を叩いた痛みが左手を叩くことで軽減するように、鞭打による激痛みを分散!!
目力もいっぱいに――――
拳…………全力で握り、同等じ力で開き………
腕…………全力で伸ばし、同等じ力で縮め、脚…………全力で踏みしめ、全力で引き上げ
胸………絞り………、腰………反り………、尻………突き………
海未「………………」ミキ…
要するに、動かぬまま五体すべての筋繊維を一気に駆動!
全身運動の苦痛により、皮膚の痛みを分散………
海未「……………………」ピタアアアアア…
かろうじて無表情を保持(キープ)していた。 : :: : :: : :: : :: / : :/ |: :: : :: : :: : :| \: ヽ: : :: : :: : :: ::,
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i: ::i:: : : ::.\ 、 リ .イ
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i: ::i:: : :: : /∧ ≧=-  ̄_,.. < :: :i: : | 穂乃果(痛くないの…!!?)
穂乃果(あの痛みが………!!!)
海未「………………………」
海未「…………………」
海未「……………」スウ…
穂乃果「!」
海未「…フウ……」
穂乃果「戻った…」ポカーン
海未「どうです………」ドヤ
海未「スクールアイドルたるもの、鞭打程度で大騒ぎしてはいけません」フフン 穂乃果「くう〜〜〜〜〜〜ッッ」
穂乃果「海未ちゃんはやっぱり強いなァ〜〜〜」
にこ「何仲良さそうに話してんのよ………」フンッ
希「しょうがないなぁ……」
真姫「やっぱり、ことりの言った通りね…」
ことり「…………………………」プクーッ
花陽「こ……ことりちゃん………………?」
穂乃果「だったら………これならどうだッッ」緩…
海未「!」 どろろ…
穂乃果の足腰が鞭打の時以上の脱力を見せる。
曜「スゴい…………完全に……ッッ」
果南「水みたいだね……」
穂乃果(緩めて……緩めて………)
穂乃果(水よりも…)
穂乃果(大気よりも)
果てに訪れる……
せつ菜「ほう………彼方さん以外にアレをできる方がいるとは………………………」
彼方「びっくり〜〜〜………」
穂乃果(今!!!)バッ ―
――
―――
・穂乃果の部屋。
穂乃果「うわァ〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」ドタバタ
雪穂「うるさいなァ…………」ガララ
穂乃果「助けて〜〜〜雪穂〜〜〜〜〜ッッッ」ウルウル
雪穂「何、どうしたの?」
穂乃果「ア、アレ……」プルプル
雪穂「!」 ゴキブリ「キッ」シュバババッ
雪穂「うわァ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」ドタバタ
穂乃果「雪穂ッッなんで逃げるの!?」
雪穂「そりゃ逃げるよッッ」
穂乃果「助けてくれるって言ったじゃんッッッ」
雪穂「言ってないしッッ」
ワーキャーワーキャー ドッタンバッタン
ほのパパ「…」ガチャッ
穂乃果雪穂「お父さん!!」 バンッ
ゴキブリ「」チーン
穂乃果「あ、ありがとう……」ホッ…
ほのパパ「…」ガチャ…
雪穂「これで一件落着………」
ゴキブリ「」
雪穂「お父さんッッ!死体がそのままだよッッ」ドタドタ
ゴキブリ「」ドロドロ
穂乃果「うう〜……気持ち悪い………ゴキブリの中身ってあんな風に………」
穂乃果「!」
穂乃果「え…………」 穂乃果(あんなに速く動いてたゴキブリの中身が………)
穂乃果(筋肉じゃない……繊維じゃない……)
ゴキブリ「」ドロドロ
穂乃果(乳白色の液体……ッッ)
穂乃果「!!!」ビビビッ
穂乃果(これだァ〜〜〜〜〜〜〜ッッッ)
―――
――
―
穂乃果「―――」ビュインッッッ
海未「!」
カッ 穂乃果(どう海未ちゃん…あなたの親友が編み出した)
海未「――――」
穂乃果(ゴキブリタックル…だよッッ)
『穂乃果がとてつもない勢いで海未に突っ込んだァ――――――ッッ』
ダアアアンッッッ
海未「ガハッッ」
ダイヤ「あのゴキブリにだけ可能とされる―――最高速(マックス)を初速(スタート)に!!!」
ダイヤ「脱力と想像(イメージ)力で自身の体を液体化することで実現するとはッッッ」
海未「くッ……」ざう… 絵里「穂乃果らしいわね」
絵里「かつて私にダンスを教えてくださいと頭を下げたように…………」
絵里「自分が成長するためにはどんなものにも教えを乞う……ゴキブリすら師匠にしてしまう………」
にこ「イヤ…限度ってもんがあるでしょ…………」
海未「かはッッ」ビチャッ
観客「海未が吐血したッッ」
観客「ダメージが大きいぞッッ」
海未「………ッ」ヌグッ…
穂乃果「どう?海未ちゃん」
穂乃果「私のとっておきは………」
海未「フフフ……」ヨロ… 海未「素晴らしい………攻撃でしたよ穂乃果」
穂乃果「やったッッ」グッ
海未「でもまだまだです」
穂乃果「ええ〜〜〜ッッ!?」
海未「貴方の全力を私は確かに受け止めました」
海未「そして尚立っています」
穂乃果「ムムム………」
海未「そもそもですッッ」キッ
穂乃果「え?」 海未「スクールアイドルがゴキブリを師匠にするとは何事ですかッッ」
海未「汚いですッ汚らわしいですッッ」
穂乃果「海未ちゃんは頭が固いな〜〜〜」ブー
海未「私の問題ではありませんッッ」
ワーワーワーワー…
希「また始まっちゃった」
にこ「本当にあの二人は………」イライラ
???「いい加減にして」ズチャ…
穂乃果海未「え……?」クルッ
ことり「女同士イチャイチャと………」
ことり「見てらんないよ」 『っとこれはァ〜〜〜〜〜!?』
『残された親友、南ことりが闘技場に乱入だァ〜〜〜〜ッッ』
穂乃果「ことりちゃん…なんで……」
海未「試合中ですよ…」
ことり「試合?」
ことり「どこで試合してるのかな?」
穂乃果「え…………」
海未「………」
ことり「やるならやる」
ことり「止めるなら止める」
ことり「シャキッとしてよ二人とも」 ことり「一つ叩いてはペラペラ」
ことり「一つ叩いてはイチャイチャ」
ことり「見てらんないよッまどろっこしくてッッ」
穂乃果「――――――」
梨子「強いね………」チラッ
曜「アハハ…」
ことり「真剣勝負じゃないよこんなのッッ」
海未「……………………」
にこ「そうよッッッよく言ったわことりッッ」
希「ことりちゃんのは、にこっちとは違いそうやけどね……」
果南「どう思う?」
鞠莉「スメルプンプン嫉妬ファイア〜〜〜〜」 海未「……」
海未「おっしゃる通り」
海未「よく喋る、その通り」
海未「親友ですからね」
穂乃果「そりゃ喋るさ」
穂乃果「いちゃいちゃもするさ」
穂乃果「親友だもん」
親友だからこそ出来る“遊び”がある
ことり「〜〜〜〜〜〜〜〜」
海未「でも大丈夫………ことりが妬くのはここまでですよ」
穂乃果「え?」
海未「順番からいって………次は私の “全力”の番ですからね」 スッ…
ことり「!!」
ことり「海未ちゃん、それは流石に……」
海未「下がってくださいことり」
海未「怪我しますよ」キラリ
絵里「無弓………ッッ」
希「終了らせる気やね」
海未「穂乃果………」ニコ…
海未「生きてくださいね……」
真姫「無理よッッッ」ガタッ
真姫「どんな精神力でもッッ受け身が上手くてもッッそれで耐えられるシロモノじゃないッッ」 海未「さあ………いきますよ穂乃果……………」どろ…
彼方「脱力…」
せつ菜「ぬかりないですね………」
凛「本気だ………ッッ」
凛「海未ちゃん、本気の本気で無弓を穂乃果ちゃんに当てるつもりだよッッ」
穂乃果「来なよォ…親友…………」
果南(ここで決定まるッ)カッ
海未「御免ッッ」ビュオッッ 曜(速い!!)
海未「―――」ブンッ…
曜(これは避けられな………)
穂乃果(ごめんね海未ちゃん)
穂乃果(海未ちゃんの全力―――受け止めてあげることはできない)
穂乃果「…」ス…
海未「!」
海未(これは…)
穂乃果「――」タタタンッ にこ(ダンスのステップッッ!?)
希(毎日練習してる、あの……)
スカッ
海未「――」
凛(躱したッッ)
ガシッ
穂乃果「掴んだよ海未ちゃァん!!!」
真姫(海未の手首を―――)
花陽(無弓を止めたッッ) 海未「………」フッ…
穂乃果「!」
海未(その通りです穂乃果!!)
海未(貴方は―――否ッッッ)
海未(私達は掴んでいる!!!)スッ…
穂乃果「え…」
海未(剣(やいば)なきこの時代――――)
タタタンッ
舞こそが武!!! 絵里(海未もステップをッッ)
ぐるんっ
穂乃果「ッッ」ニギ…
海未(流石に離してはくれませんか)
海未(ですが構いませんッッ)スッ…
真姫「!」
ことり(左手を口元へ………)
海未(私の第二のとっておき)
海未(投げキッ……)
パシッ 海未「!」
穂乃果(ダメだよ海未ちゃん………)
希(左の手首もッッ)
にこ(捕まえた!!)
海未(それも構いませんッッッッ)
海未(手を添えなくてもこの距離ならただ唾を飛ばして………)
穂乃果(私と海未ちゃんの関係だもん…………)ス…
海未「…え………」
ダイヤ(………!) 穂乃果(キスって言ったらやっぱり―――)
千歌(まさか―――)
穂乃果(直接じゃなきゃ………)
ことり「ダメぇぇぇぇッッ!!」ガタッ
ズキュウウウウウウン
海未「〜〜〜〜〜〜」
雪穂亜里沙「や、やったッ!!」 『なッなッなんということだァ〜〜〜〜〜ッッ』
『なんと試合中に、キスッッッッしかも口づけ!!』
『親友だけに許された究極の愛情表現だァ――――ッッ』
穂乃果海未「〜〜〜〜〜〜」
にこ「何をバカなことやってんのよッッ」
ス…
にこ「さっさと闘いを……」
ドシャアアッ
にこ「は?」
海未「」 『こッこれはどういうことだッッ!?』
『このタイミングで海未がダウンしてしまいましたッッッ』
海未「」
『動かないッッ海未は動かないッッ』
ざわ ざわ ざわ
ミカ「ちょっと、園田さん!?」
『たまらずスタッフが駆け寄るッッ』
ヒデコ「海未ちゃ…」
ヒデコ「!」ハッ
ヒデコ「魂が………抜けている………」
審判「勝負ありッッ」 『勝負あってしまったァ〜〜〜〜〜ッッ』
『異例づくしの親友対決ッッフィニッシュはなんとディープキスだァァッッッ』
穂乃果「…………」ニッコリ
ルビィ「ええ………」
千歌「どういう………」
梨子「ワカるでしょ」
梨子「大好きな親友に、公衆の面前でくちづけされるなんて………」
梨子「レズであろうとなかろうと、魂が抜けるのも当然というものよ」
曜「確かにワカる」ウンウン
千歌「ワカるかなあ…」ウーン ことり「あわわわわわわわわ」
凛「みんな来てッッことりちゃんの様子がッ」
ことり「ほほほ穂乃果ちゃんとうう海未ちゃんが………」
ことり「るてしキスキしてる」ブクブク…
ことり「」
凛「ああッことりちゃんまで〜!!」
花陽「魂が抜けちゃったのォ!?」
にこ「ぬわんでよッッ」
ワーワーワーワー
善子「……とんだGuilty Kissね………」
三回戦第四試合 穂乃果〇 海未× 乙
ほのうみの死闘は想像つかなかったがひでえ決着だw(褒め言葉) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています