善子「ほら、こっち向いてルビィ、拭いてあげるから……ルビィ?」

ルビィ「むー……」

善子「何むくれてんのよ……ほら、拭くから」フキフキ

ルビィ「善子ちゃんは分かってない」

善子「なにが」フキフキ

ルビィ「ほら! そういう素っ気無いとこ!」

善子「いつも通りよ」フキフキ

ルビィ「嘘だよ! 終わった後はいつも冷たい!」

善子「そんなことないわよ。ほら、痛い所はない? 自分の手とか指とか噛んでない?」

ルビィ「う、うん、大丈夫……」

善子「そ。ならよかったわ。どうする? ちゃんとシャワー浴びる?」

ルビィ「やだ、善子ちゃんと一緒にいる」

善子「そう。じゃあ寝ましょ――痛ッ」

ルビィ「わかってない!」

善子「何がよ――ほら、もう寝るわよ」スッ

ルビィ「ルビィはもっとお話がしたいの!」

善子「あーそうね」

ルビィ「ほら、もう素っ気無い……」

善子「……うん、そうね」

ルビィ「話聞いてないでしょ?」

善子「うん……」ウツラウツラ

ルビィ「善子ちゃん嫌い」

善子「……うん」ウトウト

ルビィ「……」

善子「……」スースー

ルビィ「……いつもルビィのこと気遣ってくれてありがと」

善子「……」スースー

ルビィ「おやすみなさい善子ちゃん、だーい好き」ギュッ

善子「……」スースー