ルビィ「善子ちゃんルビィたち一線を越えちゃったね」善子「あー……」
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ルビィ「ルビィ初めてが善子ちゃんで良かった」
善子「んー」
ルビィ「善子ちゃんの初めてにもなれてルビィ嬉しい」
善子「そ……」
ルビィ「善子ちゃん獣みたいに腰振ってて実はちょっと怖かったんだけど善子ちゃんからキスたまーにしてくれてホッとしたんだぁ」
善子「……」
ルビィ「善子ちゃんって早いんだねっ」
善子「……」カァァ
ルビィ「善子ちゃーん?善子ちゃーん?」
善子「んー……?」
ルビィ「むぅぅ〜善子ちゃんさっきからそっけない」プクー
善子(疲れたのよ……もう寝かせてちょうだい……) ああああああああああ拗れる(確信
ハッピーエンドになるのかはたまた…… めっちゃ良い雰囲気やん
と思ったらここからさらに拗れるのか……
続きが楽しみ 別段悪くない雰囲気じゃないかと思ったが確かに友達然としてるな
表現上手い ルビィ「すー……すー……」
善子「……」
ルビィ「んぅ……んん……すー……」
善子(……眠り損ねた)
善子(ルビィと一緒に寝る時って百五十パーセントの確率でシてるから)
善子(シた後特有の睡魔で寝てたわけで)
善子(もしかして今私、緊張してる?)
善子(……そんなバカな。水でも飲んでちょっと仕切り直しましょう)ソ〜ッ
ルビィ「すー……すー……」
善子(……起きてない、か)ソロリソロリ
善子(しっかし可愛い寝顔ね……)マジマジ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b) 「ふぁぁ……♡ 善子ちゃんの、もう……すごい……♡」
「ねえ、善子ちゃん……さわって?♡」
「あ"っ♡ あ”っ♡ だめっ、よしこちゃ――♡」
「ふぁ……♡ でてる……♡♡ いっぱい……♡」
「うう"う"あ"っ♡ あ、あ"あ、あああああっ……♡」
「ふああぁっ」
善子「〜ッ!?///」ゾクゾクゾクッ
善子(いま、わたし、な、何考えて、ってか、なにして……)
善子(ルビィの寝顔が、快感に陶酔する顔と重なる。その表情をさせたいと、寝ているルビィに)
善子(わたし、覆いかぶさってる……)ドクンドクンドクンドクンドクン 善子(なに、かんがえてるの、わたし)ドクンドクンドクンドクンドクン
善子(心臓が口から吹っ飛んで出てきそうなほど暴れている)
善子(喉が渇いて、唾を飲み込む)
善子(ルビィのパジャマを脱がしたい欲望が、いや、剥ぎ取って存分に突きたい気分に)
善子(――っ!!)バッ
善子(性欲よりも、ルビィにそんなことをしたら、私が嫌われてしまう。後天的な本能が、先天的な本能を叩きのめす)
善子(ルビィから飛びのいて、ダッシュで部屋から飛び出す) 善子「――ハァッ ハァッ はぁっ――っく」
善子(ダイニングに飛び込んで水道水をコップに入れてがぶ飲みする)
善子(何考えてんの……何考えてんの私……何を――)
「んっ……♡ はぁ……ん、ちゅ――♡」
「ねえ善子ちゃん――シよ?♡」
「ひゃっ♡ あっ♡ すごっ い♡」
「んっぷ♡ ん――ぷぁ♡ んっ――んっ、んんっ♡」
「んっ♡ んっ♡ んっ♡ いいよ、らひて――♡」
善子「――っは」ドクン
善子(気を抜けば、脳裏に浮かぶのはルビィの愛欲の虜になった姿……)
キュッ ジャーッ キュッ
善子「んぐっ んぐっ んぐっ んぐっ」
善子「っぷは――」
善子「……っく……」ギリッ
善子(ぐっと手のひらに爪を突き立てる) いいゾ〜
>>293
同レス同文のせいかな?
>ルビィ「すー……すー……」
>ルビィ「すー……すー……」 善子「……今日はソファで寝よ」
善子(自分に失望を抱く。ここまで私は自分を抑えられない人間だったのだろうか)
善子(何がルビィが他人を信じられるようにする、なのよ)
善子(ルビィとのセックスは好きだ。ルビィを体を重ねる時、その時は私のカラダにコレがあってよかった、と思う時がある)
善子(けれど……今は)
善子「はぁ……」ボスッ
善子(四肢をソファに投げ出して、ソファの冷たさに少しの心地よさを感じる) 善子(……私は、ルビィに相応しいのだろうか)
善子(本当は、私が求めているものをルビィが読み取って、そういう風に振舞っているのだろうか)
善子(……私は、ルビィの恋人で居て、いいのかな)
善子(……)
善子「……」
善子「……」スー
善子「……」スー スー 「……♡」トテトテ
善子「……」スースー
「あはっ……♡」
「……」スースー
「善子ちゃん、かわいい寝顔……♡」
シュルッ パサッ
「……ねえ、善子ちゃん……♡」
「ルビィね、よしこちゃんのこと、だいすき、だよ……♡」
スルッ ビンッ
「わぁ……寝てても、ルビィとえっちしたいって、思ってくれるんだぁ……♡」
「ルビィね、善子ちゃんが我慢してるの、気付いてたよ……♡」
「ルビィが嫌がるって、思ってくれたんだね……♡」
「でもね……んっ……♡」チュッ
「……ルビィは、善子ちゃんになら、何されてもイイよ……♡」 「ん……♡」
チュッ
「ふぁ……ん」
「えへへ、寝てても声が出ちゃうんだね……」
「善子ちゃんが弱いところ、もうルビィもだいぶわかってきたよ……」
「こうやって……ん、べ……」
トロッ
「よしこちゃん、これ、すき、だよね……もっと、とろとろに……」
トロ トロッ
「ん……それで、ゆびでわっかをつくって……」
「やさしく……じょうげに……」
サワサワ サワサワ……
「んっ……んんんっ……」
「あはっ、かわいい……」
「でも、よしこちゃんはいつもルビィにやさしくて……」
シュッシュッ
「はっ……んんっ……」 「ルビィがこまってたら、かならずたすけてくれて……やさしくわらいかけてくれて……」
――あんたらっ! このこのピンをかえしなさいよっ!!
――うわ! 『ふこう』エキスがうつるぞ!
――オトコのくせにオンナのコをいじめるなんてサイテイよ!
――うわっ! やめ、やめろぉ……ぎゃぁ!
――おとといきなさいってのよ!
――ぁ、ぁのぅ……
――はい、ピン。あとは、うわばき?
――ぅん……えっと、えっと……
――? このピン、ちがうの?
――えっと、その、あなたも、るびぃみたいに、イヤなこと、されちゃう……
――ベツにいいわよ
――え?
――じぶんがヤなメにあうのはなれたけど、ほかのヒトがイヤなメにあうのは、イヤなの!
――……え
――それにわたし、もうすぐぬまづにひっこすから! うわばきもとりかえすから!
――あっ……
――このヨハネにまかせなさい! 「は あっ……んっ……」
「そんなの、すきにならないわけ、ないよ……」
シュッシュッ シュッシュッシュッ
「んっ んんんっ ふぁぁ……っ」
「ねえ、よしこちゃん……ん……れろ……んっ……」
ピチャ ツー ピチャ ピチャ
「んっ……んっ……はっ……な、なに――!?」
ルビィね? 善子ちゃんのことが大好きなんだよ?
高校になってからじゃなくて。
ルビィの髪が長かったあの頃から。
ルビィのピンと上履きを取り返してくれたあの日から。
他人の不幸は嫌いだって優しく笑ったあの日から。
ルビィはずっと善子ちゃんに、恋してるの。
「善子ちゃん……大好きだよ」 ――生徒会室
ダイヤ「……」
善子「……」
ルビィ「……」
ダイヤ「わたくしが何を言いたいのか、わかる?」
ルビィ「……」
善子「……」
ダイヤ「わたくしとて人の恋愛事情に口出しするほど、野暮な性格ではないの」
ダイヤ「ですが」 ダイヤ「節度というものがあります。ルビィ。今何時ですか」
ルビィ「じゅ、十二時十五分です……」
ダイヤ「……善子。あなた方が登校した時間は?」
善子「じゅ、十二時ちょうどです……」
ダイヤ「……それまで何をしていたの? ルビィ?」
ルビィ「ね、ね……寝ていました……」
ダイヤ「……夜遅くまで何をしていたかはこの際不問とします」
善子「えっ?」
ダイヤ「ですが」ピシリ ダイヤ「いくらなんでもこの時間は遅すぎるわ二人とも!」
善子「ひえっ!」
ルビィ「ご、ごめんなさいっ!」
ダイヤ「全く、わたくしが庇いきれるのもそろそろ限界なのよ?」
善子「え、庇うって……」
ダイヤ「所構わず校内で……知ってるのよ? 授業中にも――」
ルビィ「ええええ!? なんで知ってるの!?」
善子「バカ! ルビィ!!」
ダイヤ「今知ったからよ……あぁ……どうしてこんなことに……」
ルビィ「クワかけられちゃった……」
ダイヤ「耕してどうするの」
善子「カマでしょうが」
ダイヤ「それに善子、わたくし言ったはずよね? 学校では控えるようにと」
善子「ナ、ナニとは言ってなかったし……?」
ダイヤ「は?」
善子「すいません」 ダイヤ「……はぁ。二人には罰を受けてもらうわ」
善子「えっ、何!? 何されるの!?」
ルビィ「お、お姉ちゃん……ゆるしてよ……」
ダイヤ「黒澤家の者でありながら、こんな情けない……」
善子「い、いや、もとはと言えば私が流されたから……」
ダイヤ「言い訳無用! 二人とも、一週間は遊んだりお互いに手を出さない事!」
ルビィ「ええっ!!!!」
善子(なんだ、意外に甘いわね)
ダイヤ「ルビィは部活が終わったらわたくしとまっすぐ家に帰る事」
ルビィ「……」
ダイヤ「返事は?」
ルビィ「……はぃ」
善子「私に追加の罰とか追い打ちでないわよね?」 ダイヤ「あなたは真面目に授業に出なさい。地頭はいいくせに宿題もしないばっかりに」
善子「お、おっとその話は今の話と関係ないわよね!?」
ダイヤ「は?」
善子「すいません」
ダイヤ「とにかく今日から一週間は二人とも遊びにせよ何にせよ控えること。いいわね?」
善子「は、はい……」
ルビィ「はぁい……」 善子「じゃ、じゃあ私はこれで……」
ルビィ「る、ルビィも……」
ダイヤ「ルビィにはまだ言わなければならないことがあるから、残りなさい」
ルビィ「……」
善子「ちょ、ちょっと待って、ルビィだけ叱るのは不公平だわ」
ダイヤ「善子」ピシャッ
善子「っ」ビクッ
ダイヤ「……お昼休みが終わるわよ」
善子「っ……失礼、します」クルッ ガチャ
ルビィ「……」
ダイヤ「……」 ダイヤ「最近、姿勢が良くなったわね」
ルビィ「えっ……えっ?」
ダイヤ「椅子に座って机に向かっているとき。食事をしているとき」
ルビィ「……」
ダイヤ「いつもはわたくしが猫背になるのを注意していたけれど、高校に入ってから……」
ダイヤ「善子と付き合ってから、更に姿勢は随分正しくなったわね」
ルビィ「……」
ダイヤ「……姿勢が正しいだけでも体幹が鍛えられるし」
ダイヤ「骨盤の筋肉……『骨盤底筋』という筋肉も鍛えられるそうね?」
ルビィ「……そ、そう、なんだ……」 ダイヤ「……善子と体を重ねること。わたくしはそういった行為を悪だとは言わない」
ダイヤ「姿勢が良くなったことも、発端は更なる性的快感の為とは言え、咎める理由はないの」
ダイヤ「二人が幸せならば、わたくしは咎めないわ」
ダイヤ「あの子は良い子だと私も思う。名前の通り。不器用で意地っ張りで、流されやすい所もあるけれど」
ダイヤ「ルビィをとても大切にしている、と姉の目から見ても思うもの」
ダイヤ「だからこそ、そういった子と――彼女は、独特な身体の女の子だけれど」
ダイヤ「善子と付き合っていくことを、わたくしは応援したい」
ダイヤ「だからこそ。今一度わたくしたちの家は、普通ではないことを肝に銘じなさい」
ダイヤ「ルビィ。あなたには自由がある。わたくしが黒澤を継ぐのだから、貴女は自分の未来をしっかり見据えなさい」 ダイヤ「一時の快楽に囚われないで。ここで問題を起こしてしまえばルビィの自由が失われるの」
ダイヤ「わたくしも、自分のことは諦めがついても、ルビィのことは耐えられないの」
ルビィ「……ごめん、なさい」
ダイヤ「……浮かれる気持ちもわかるのよ。ルビィが話していた『ヨハネ』に会えたこと、恋人になれたこと」
ダイヤ「あの堕天使は覚えてないのかもしれないけれど。それでも、長く持ち続けた恋心が結ばれた喜びは――」
ダイヤ「とても大きいものだって。だからこそ、その恋を最後まで実らせて、幸せな未来を貴女に掴んでほしいの」
ダイヤ「わかるわね、ルビィ?」
ルビィ「……」
ダイヤ「……ルビィ?」 ルビィ「でも、もしお父さんに『同性は駄目』って言われたら……?」
ダイヤ「……っ」ビクッ
ルビィ「……お姉ちゃんも、だって――」
ダイヤ「ルビィ」ピシャリ
ルビィ「っ」ビクッ
ダイヤ「一週間。それだけは必ず守りなさい」
ルビィ「おねえちゃ――!」
キーンコーンカーンコーン
ダイヤ「さあ、次の授業が始まるわ。善子が待っているわよ。普通に話す分には、何も咎めたりはしないわ」
ルビィ「……うん……」 禁止されればされるほど破った時の興奮度は…ゴクリ 乙!
>>314
口でだったらセーフの可能性が微レ存…? ――教室
ガラッ
善子「はぁー……」
花丸「あ、えと……おはよう? 善子ちゃん?」
善子「おはよう、花丸」
花丸「今日は随分遅かったんだね?」
善子「盛大に二人そろって寝坊したからね」
花丸「日曜日は二人で遊びに出かけてたんだっけ?」
善子「そうよ。で、そのままウチでゲームしてたら寝落ちした」
善子(という事にしておこう)
花丸「あははは……ルビィちゃんは結構ねぼすけさんだけど、善子ちゃんもなんて……」 善子「私も朝に強いわけじゃないしね……はぁー」
花丸「あはは……今日の遅刻はちょっと問題だね……」キョロキョロ
善子「……そうね――ああ、ルビィならまだよ」
花丸「? まだダイヤさんのところ?」
善子「そ、私は解放されたけど、ルビィには追加のお説教」
花丸「……そう、なんだ」
善子「私も悪いって言ったんだけど、有無を言わせぬ勢いだったわ……」
花丸「……」ウツムキ
善子「……花丸?」 花丸「でも……ちょっと今回のは、強く言っておいた方がいい、と思うな」
善子「まあ、これだけ社長出勤すりゃね……お堅い生徒会長は黙ってらんないでしょうね」
花丸「……というよりも、ルビィちゃんの為でもあるし」
善子「まあ、ダイヤがルビィのことを思いやって説教してるのはわか――」
花丸「わかってないよ」
善子「は、花丸?」
花丸「わかってないよ、善子ちゃんは。ダイヤさんがルビィちゃんのことをどう思ってるか、なんて」
善子「え、いや、そりゃ、大切な妹でしょ……」
花丸「……黒澤は、普通の、マルたちのような家庭じゃないの」
善子(寺生まれも私から見れば普通じゃない、というのは呑み込んでおく) 花丸「ダイヤさんはね、黒澤家の跡取りとして生まれたの」
善子「網元としてずっとここら一体を牛耳ってきた家の跡取りでしょ」
花丸「そう。逆に言うと、ダイヤさんは黒澤の跡取りであると同時に、次の代を遺す必要があるの」
善子「はぁ……急に途方もない話ね」
花丸「善子ちゃん、ある日突然『貴女はこの人と結婚しなさい』って言われて納得できる?」
善子(ある日ルビィじゃない誰か別の人間と、と言われたと仮定すれば、当然納得できない)フルフル
花丸「それを呑み込まざるを得ないのが、ダイヤさんなの」
善子「え」 花丸「蝶よ花よと育てられたダイヤさんには、約束された将来がある。それはつまり、ダイヤさんには何の自由もないって事」
善子「い、いやいや、そんな時代錯誤な……」
善子(生徒会室での話を思い出す。稽古のことだとか、周りの目のことだとか。ダイヤは何一つ投げ出さずにやり抜いていたのだと)
花丸「ダイヤさんはね、自由のない人生を受け入れたの。だからこそ、ルビィちゃんには自由に生きていて欲しいの」
善子「……っ」ゾクッ
花丸「なのに、学校で問題を起こして、ルビィちゃんが問題児扱いされれば、黒澤家の沽券に関わる―――」
――黒澤家の一族と近しい存在である以上、立ち振る舞いには一層気を付けて。
善子(今更ながら、ダイヤの言葉の本当の意味を、今私はやっと理解した)
花丸「善子ちゃん、長女の自由を容易く奪えるような家の人が、家名を汚す次女の自由を奪う事なんて――」
善子(私は、ルビィを、ルビィがもう一度他人を信じられるようになってもらう、という願いと程遠い行為をしていたことを――)
花丸「いとも簡単にやってのけると、思わない?」
善子(……いまやっと理解した) キーンコーンカーンコーン
花丸「だから、今日のことは特にきつく言い聞かせているんだと思うよ」
善子(――……ああ。私は何をやっていたんだろう。何を考えていたんだろう)
花丸「善子ちゃん」
善子(私は、ルビィのために頑張っている風を装って――)
善子(ただ、気持ちのいい方へばかり流されていた、大馬鹿野郎だってことだ……)
花丸「……よしこちゃ」
ガラッ
ルビィ「お、おはようマルちゃんっ!」
花丸「おはようルビィちゃん。大丈夫だった?」
善子(……ああ。私は……私は)
ルビィ「あ、あははは……なんとか……善子ちゃん?」
善子(……)
花丸「いまはそっとしておいてあげて?」
ルビィ「うん……」 ――一週間。ルビィと二人っきりにならないで済むこの一週間が。
――今後のことを考える時間になった。
――大馬鹿でルビィになにひとつ相応しくない私が……これからどうするかってことを。 ドキドキワクワクしながら読んでいるがこれはつれぇわ
頼むぜ善子…… よしルビもそうだがダイヤさんも救われてほしい展開だな…… ――ルビィの部屋
ルビィ(お姉ちゃんの罰が始まってから三日……)ボケー
ルビィ(善子ちゃんとは二人っきりで会わなくなった、というよりも)
ルビィ(善子ちゃんは私を避けているみたいだった)
ルビィ「……返事、こないなぁ」
ルビィ(スマホを夜空に向けて掲げてみても、善子ちゃんからの返事は当然受信しない)
ルビィ「はぁ……」
ルビィ(返事が返ってきても、スタンプだけとか、うん、とか、それだけ) 善子はそうでもないけどルビィは1週間我慢させたらとんでもないモンスターになりそう ルビィ「はぁ……」
ルビィ(ルビィは知ってる。お姉ちゃんには付き合っている人がいたけれど)
ルビィ(お姉ちゃんもルビィと同じように、女の子が好きなひとで……)
ルビィ(実際に付き合っていた人がいたみたいで。でも、ある日お姉ちゃんはお父さんにそれを打ち明けたみたいで)
ルビィ(でも、子供が産めないから、って言う理由で別れさせられた)
ルビィ(……黒澤の血が途絶えるのは許されない、っていうのが、おうちの考えで)
ルビィ(お姉ちゃんはそれを受け入れて……)
ルビィ(……) ルビィ(それにしても、お姉ちゃんどうしてルビィが「アソコのトレーニング」してるってわかったんだろう?)
ルビィ(姿勢を良くしただけでバレるって……ふつうそんなの分かんないよね……?)
ルビィ(まあ、いっか……)
ルビィ(……あと四日かぁ……善子ちゃんとお話したいなぁ……)
ルビィ(はぁ……)
ルビィ(善子ちゃん……)
ルビィ「さみしいよ……」 ルビィ(善子ちゃん……今、何やってるんだろう……)
ルビィ(いけないな、と思った)
ルビィ(この切ない感情と一緒に善子ちゃんのことを考えちゃ、ダメ……)
ルビィ「ぅ……ん」
ルビィ(あ、だめだ。そう思った時にはもう、心と体の奥の奥から、善子ちゃんが欲しいという気持ちが溢れてきた)
ルビィ「あ……っ……」
ルビィ(善子ちゃんのいない部屋で、善子ちゃんのいないベッドに倒れ込む)
ルビィ(もう気付けば体は熱くて熱くてしょうがなくて……)
ルビィ「ふっ……ん♡」 目を閉じて、善子ちゃんの姿を想像する。
吊り上がった瞳。ワインレッドの瞳。白い肌に、青い髪。しなやかな腕とすらりとした足。
スレンダーな体つきで、とっても美人な、ルビィの恋人……。
たったひとつ、普通じゃないところは、そんな善子ちゃんに、男の人のものがあるってことだけで……。
男の人が怖いルビィは、それを見た時は驚いたけど……。
でも、すぐに善子ちゃんのものだとわかると、自然とそれも愛おしいと思うようになった。
そして、善子ちゃんと初めてえっちして、善子ちゃんにとってルビィは一番じゃないと分かった時から……。
ルビィは善子ちゃんを気持ちよくして、せめて、善子ちゃんを一番気持ちよくできる人になりたかった。
善子ちゃんの一番好きな人になりたかった。ううん、きっともう、なってる。
その為に姿勢を良くして、ナカの筋肉を鍛えて、締まりを良くして……。
その辺りから、ルビィ自身善子ちゃんとのえっちが好きになっていった。 熱に浮かされた体を起こして、枕を手繰り寄せる。
腰を浮かせて、枕に跨る。善子ちゃんを受け入れる為に濡れた下着の、冷たい感覚が背筋を這いあがってくる。
でも、あと四日はココに善子ちゃんは入らないから……。
「ふっ……ん」
頭の中で、善子ちゃんを想像する。
何度か騎乗位はやったことあるけれど、いつもルビィの体力が持たなくて、最後は善子ちゃんのペースになってしまう。
だから、最近はずっとこの練習をしてる。
跨った枕の上で、ルビィは一度腰を浮かせる。
「……っふーっ」
息を吐きながら、善子ちゃんのそれを受け入れるように、腰を落とす。
「……っは」
もう一度。今度はナカを締め付けながら、ゆっくりと腰を上げる。 お尻とも、太ももとも違う場所。善子ちゃんのを離したくない、という気持ちと。
善子ちゃんが好き、という気持ちを強く湧き起こせば、自然とナカが締まる。
「っはぁ……っん」
もう一度、息を吐きながら腰を下ろす。
ナカを締め付けながら、腰を上げる。
ぎしぎし、とベッドのスプリングが軋む。
もう一度。今度は少し早く。
ルビィのペースじゃ善子ちゃんはイけない。ルビィが遅すぎるから。
「んっ……んっ、んっ」
ぬちゅぬちゅ、とルビィのナカが粘っこい音を鳴らす。
善子ちゃんのことを想って枕に跨って、腰を上下に動かしているだけで。
どんどんどんどん溢れてくる。 「はっ、はっ、はぁっ、んっ、はぁっ」
気分が高まってくる。脳裏には善子ちゃんの優しい笑顔が浮かんでいる。
ありもしない善子ちゃんのソレが、ルビィのナカにあるような気がした。
ベッドのスプリングがどんどん激しく軋む。
「んっ、んっ、んんっ、よ、しこちゃ」
枕に跨って、ただ善子ちゃんを想うだけで。
「んっ、んっんっはぁ、はっはっはっ」
どうしてこんなに、気持ちいいんだろう? きっと、これだけ早く動いても、たぶん善子ちゃんよりルビィの方が、はやくイっちゃうんだろうな。
「んっ、ぅんっ、んぅっ! はっ、あぁっ、ぅぁっ!」
チカチカと頭の中が明滅する。
善子ちゃんが好き。善子ちゃんと添い遂げられるなら、ルビィはどうなっても構わない。
「は、あ、あ、あっ、う、う"ぅ、ああっ」
これ以上は早く動かせない。それにもう、ルビィは限界が近くて。
「よしこちゃん、よしこちゃんっ」
目を閉じれば、明滅する頭の中でも善子ちゃんが微笑んでくれて。
――ルビィ、好きよ。
「ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
身体が仰け反る。ナカが痙攣して、今までにないほどの快感が全身を駆け巡って、頭の中真っ白になる。
「あ あ、う……」
びく、びく、とルビィのカラダが勝手に痙攣する。 そのまま、枕に跨っていたルビィのカラダはふらりとベッドに倒れ込む。
ぎしっとスプリングが軋んでベッドに蹲る。
「枕カバー……取り替えよ……」
けど、今は身体が重い。とにかくそれは後回し。
うっすらと目を開ければ、視界に入ったスマホがチカチカと光っていた。
微かな希望が、重い腕を動かす原動力になった。
「なぁんだ……」
メッセージは友達からの、宿題の範囲の質問だった。 おにゃにゃーの描写が丁寧過ぎる完璧すぎる……
あと4日、ルビィちゃんはどうなってしまうのか ――学校 図書室
善子(……ダイヤの罰が始まって五日が経過した)
善子(この五日間、私は極力ルビィから距離を取るようにしていた)
善子(気持ちのいいことばかり選んでしまう私が、ルビィに甘えないためだ)
善子(今まで近くに居たルビィから遠ざかってみれば、私の心の中には寂しさだけが募っていくばかりだった)
善子(私はルビィが好きだってことを重々承知していたつもりだったけど)
善子(たった五日距離を取るだけでこれだけ寂しいと思うのだから、私は相当だと思う)
善子(この五日の内で、ルビィはダイヤに黙って私とシようとするんじゃないかと思っていたのだけれど)
善子(それは私の希望的観測に過ぎなかったのかもしれない)
善子「そう思う時点で……」
善子(花丸の言っていた言葉が蘇る) ――学校で問題を起こして、ルビィちゃんが問題児扱いされれば、黒澤家の沽券に関わる
――長女の自由を容易く奪えるような家の人が、家名を汚す次女の自由を奪う事なんて
――いとも簡単にやってのけると、思わない?
善子(これらはすべて、私が本当にルビィのことを考えていれば、防げたはずのことなのに)
善子(ルビィは何も悪くない。ただ、人との関わり合い方が上手くできないだけで)
善子(むしろ一番近い距離にいた私が、きちんと導くべきだったんだ)
善子(……私は、ルビィにとってマイナスの存在でしかない)
善子(私はルビィの一番に相応しくない。ルビィの一番は、ルビィを『他人を信じることができる世界』へ導くのは)
善子(私じゃない)
善子(……私はむしろ、ルビィをただ……不幸にしているだけ……)
善子「……ならもう、答えは決まったわよね」
善子(図書室の隅でぼやいてみても、答える人間は誰もいない)
善子(教室のルビィと花丸は、今頃何をしているんだろう) ――教室
善子「……」
ルビィ「あ! 善子ちゃん!」トテトテ
善子「……ん、どうしたのルビィ」
花丸「善子ちゃん、昼休み始まるとすぐにどこか行っちゃうから、マルたちずっと気になってたんだよ」
善子「あぁ、ごめん。でもまあ、来週からはいつも通りに戻るから」
ルビィ「! そ、そうだよね! 今週は色々あるもんね! 来週はまたみんなでご飯食べられるね!」ニッコリ
善子(……ああ。ルビィの笑顔が辛い)
花丸「善子ちゃん、ちなみにどこ行ってたの?」
善子「え、いや……特に?」
ルビィ「えっ何してたの昼休み!?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています