善子「……千歌? そんなにファンとのツーショットが羨ましいの?」

千歌「えっ、と……あ、あはは」

善子「ったく……仕方ないわね」ギュウッ

千歌「……ぇ、」

善子「もっと肩寄せて、ほら」

千歌「な、なん……っ」

善子「千歌のファンがツーショット撮ってあげるって言ってるのよ! 恥ずかしいんだから早く済ませるわよ!」

千歌「ぇ……ち、ちかのって!?」

善子「だから! ………………私のこと」

千歌「…………え?」

善子「わ、私が……千歌の、ファンなの」

千歌「…………………………ほぇ」

千歌「っ…………///」ボフッ///

善子「写真……撮ってくれる?」

千歌「……///」コクコク

善子「じゃ、じゃあ……私のケータイでいい?」

千歌「は、はひっ……///」


パシャリ


善子「ありがと。……これ、待ち受けにしていい? みんなに言っちゃダメよ、死ぬほど恥ずかしいから」

千歌「……はぇ」←魂が抜けた様子

千歌「………………あ、私も宝物にするね」

善子「そ、そこまで!? というか、それ私のセリフじゃ……」



思いがけず手に入れた好きな人とのツーショットでしたが……

私、すっごい顔真っ赤だし変な顔してるし……

せっかくのツーショットだったのに撮り直しを要求したいくらい恥ずかしい出来栄えで


千歌「……いつか告白したらもっといいの撮るんだ」


そんな決意をしながら、私もその写真を待ち受けにするのでした