にこ「――で、どうして私たちがここに集められたわけ?」

絵里「もういい加減はっきりさせたいって思って」

にこのぞうみ「…」

絵里「ねえ希」

希 プイッ

絵里「私たち付き合ってるのよね?」

希「知らない」

絵里「付き合ってるのよ、私たち」

海未「……」

にこ「そうは見えないけどねぇ」

絵里「それどころか一緒に住んでるのよ、希の家で」

にこ「へー」

絵里「はいこれ、証拠の合鍵」

にこ「ふーん」

絵里「でね、私と希で幸せに2人で暮らしていたのに、最近になってそれを邪魔する輩が現れたのよ」

にこ「へ〜だれだれ気になるにこ〜」

絵里「あなたでしょ」

にこ「……」

絵里「なに人の女に勝手に手出してんのよ」

希「違う!にこっちはウチのこと泊めてくれてただけやもん!!」

絵里「もう7泊くらいしてるわよね」

にこ「別にいいじゃない、泊めるくらい」

絵里「いいえ、駄目だから」

にこ「なんで」

絵里「付き合ってるから私たち。私が駄目って言ったらダメなのよ」

にこ「うっわ、引くわ。なにその束縛」

絵里「付き合ってるってこういうことだから。いちいちこちらのやり方に口出ししないでくれる?」

希と海未「……」

絵里「さ、帰るわよ希」

希「帰らないっ」