女性の感情と関係性を丁寧に描くタイプの百合作品って売れなくて、良質な月刊アンソロジーが創刊されては廃刊になった
代わりに男の性欲を女子キャラに仮託したような(パンツかぶったりセクハラちっくな)男性向けの百合が残った 今回の百合展も後者寄りに見えるけど、自分はこれを百合とは呼ばない
この事実は重要
女性の心理的機微の繊細さや揺れ動く感情を考慮した構成&シナリオによって構築された作品は、ヒットせずとも「名作」が多々ある
男のインスタントな性処理に丁寧さが不要なのは、刹那的快楽を満たす為には短期決戦の描写が都合良いからだと推測でき、まがい物には百合の香りは宿らない

全面的に同意。
女の子が女の子と想い合う事に性はおまけみたいなもんで、もっとも重要なのは男の子同士よりも曖昧な距離感とその距離感に戸惑う気持ち。そこを描くのが「百合」だとおもう。
えっちなのがいけないとは言ってないし、えっちな百合は大好きだけど、やっぱり男性作家さんは自らが持つ、「気持ちよりも性が大切な男性性」が入り込んでくるから、
「性よりも気持ちが大切な女性性」である女の子同士の恋愛が読みたい人には、ネガティブな感情が出てくるんだろうね。
恋人同士が手を握ったときにどこに血が集まる(温度が上がる)かをサーモグラフィで見たとき、男性は局部が、女性は心臓が赤くなったという結果が眉唾でないなら、
良し悪しでなく最早性差で男性は下半身、女性はココロで恋を考えてるんだよね。
だからこれはもう仕方がないので、男性百合作家は生物学というジャンルで女性的な感性や考え方を勉強するか、女性百合作家さんをもっとフューチャーしてくれという気持ち。わたしも上質な百合が読みたい。
https://togetter.com/li/1208780