花丸「ところで式はいつにする? 善子ちゃん」
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善子「は? アンタ何を言ってるの?」
花丸「だから結婚式はいつにするか、って聞いてるずら」
善子「うん、その言葉も意味も理解できるけど、何でそんな事を言ってるのかが理解できないの」
花丸「16歳になれば結婚はできるけど、でも学生のうちは学業を優先しないとね」
善子「その心がけは肝心ね、でも私の話も聞いて」
花丸「でも籍だけ入れて式は後からっていうのもアリだよね」
善子「話を聞け」
花丸「卒業式と一緒にやっちゃう?」
善子「はーなーしーをーきーけー!」 善子「結婚も何もまだ付き合ってすらいないじゃない!」
花丸「え…」
善子「えっ、付き合ってたっけ? いつの間に?」アセアセ
花丸「こないだ皆の前で言ったずら」
善子「こないだ!? っていうか皆の前!? ヤバい全然覚えてない…」
花丸「そう、これは2週間ほど前の部活の時の事…」
善子「え、何? 回想入るの?」 曜『ワン ツー ワン ツー』
千歌『よっ、ほっ』
果南『じゃあそろそろ休憩にしようか』
善子『あ、暑い…』ハァハァ
ルビィ『その黒いの脱いだらいいんじゃないかな…?』
善子『そうね、ここまで暑いとさすがにこれを着たままじゃ…』
フラッ
善子『あっ…』
花丸『善子ちゃんっ!』ダッ
\ドターン/ ダイヤ『善子さん! 花丸さん! 大丈夫ですか!?』
善子『痛たたた…ちょっと擦りむいたけど、それ以外は大丈夫ね』
花丸『オラも特に…痛っ!』
善子『ずら丸っ!? その足、もしかして私のせいで…』
鞠莉『たぶん捻挫だとは思うけど…とにかく手当よ、2人とも保健室に行きましょう』 花丸「…って事があったよね?」
善子「そうね、勿論それは覚えてるわ」
花丸「じゃあその後の事は?」
善子「その後は保健室に行って手当をして…他に何かあったっけ?」
花丸「ハ〜…」クソデカタメイキ
善子「うわっ、厭きれっぷりが溜息のデカさに表れてる」
花丸「仕方ないなぁ、続きを話すからしっかり聞くずら」 梨子『2人とも大した怪我じゃなくて良かったね』
善子『私は擦り傷程度で済んだけど、でもずらマルは…』
花丸『軽い捻挫だし、ちょっと練習には参加できないけど大怪我ってワケじゃないから大丈夫ずら』
善子『でも私のせいでする必要のない怪我をさせてしまって…本当にごめんなさい』
花丸『大丈夫、気にしないで』ニコッ
善子『でも…あ、そうだ!』
ルビィ『どうしたの?』
善子『誰がどう言おうと私が怪我をさせてしまった、それは事実。だから…』
花丸『だから?』
善子『だから責任をとってアンタの面倒を最後までみるわ!』
花丸『えっ!/// 善子ちゃん、それって…///』
善子『苦労させないよう私も頑張るから、これからよろしくね!』
花丸『ふ、不束者ですが…よろしくお願いします…///』 善子「…別に普通じゃない? あんたの顔が赤かった以外は」
花丸「 >>6 の下から四行目をよく見るずら」
善子「急にメタいわね」
花丸「要するに…」
善子『だから責任をとってアンタの面倒を"最期"までみるわ!』
花丸「これはつまりプロポーズって事だよね?」
善子「はぁぁぁぁぁ!?///」
花丸「だからオラも『末永くお願いします』という意味で返事をしたずら」
善子「そ、そういう意味じゃなくて、怪我が治るまでって意味よっ! っていうか字も違うし!」
花丸「またまた〜」
善子「いやいや照れ隠しとかじゃないから! って言うか…」
花丸「あ、オラはここでバス降りるからまた明日ね」ノシ
善子「えっ、あ、ちょっと!」 〜in津島家〜
善子「津島善子、恋人いない歴=年齢に終止符が打たれる時がきました」
善子「よーし、今年の夏休みはリア充の仲間入りね☆」
善子「なぁぁぁんて言ってる場合かぁ! どういう事? 一体どういう事なのこれは!?」
善子「落ち着け、落ち着いて素数を数えるのよ…2、3、5、7…」
善子「ふぅ、少しは落ち着いたわ…」
善子「はぁぁぁぁぁ!? 意味わかんねー!」
\ウルサイワヨー!!/
ゴメンナサーイ!! チュンチュン
善子「はぁ、昨日はよく眠れなかった…」
善子「どんな顔してずらマルに会えばいいのやら…」
善子「ま、今日は休みだしその辺の事は考えずにのんびり過ごしましょう」
ガチャッ
善子「おはよ…」
善子母「って事が小学生の頃にあってね〜」
花丸「そうなんですね」フフッ
善子「!?」ズコー!! 善子「はぁぁぁぁ!?」
花丸「あ、おはよう善子ちゃん」
善子母「おはよう、朝から元気ね」
善子「な、なな、な、な…」
花丸「7?」
善子母「こら善子、起きたらまずはおはようでしょ」
善子「あ、おはよう…」
善子母「ご飯にする? パンにする?」
善子「えっ、じゃあパンで…」
善子母「ん、花丸ちゃんそこからパンとってくれる」
花丸「はぁい」
善子母「3人ぶん作るからちょっと待っててね〜」
善子「…何これ」 \イタダキマース/
善子「で、何で朝っぱらからここにいるの?」
花丸「昨日バス降りる時に『また明日ね』って言ったずら」
善子「言ったけども、確かに言ったけど流石に早すぎでしょ」
花丸「まぁその辺はおいといて…」
善子「いや、おいとかないでよ」
花丸「今日来たのはお義母さんへのご挨拶とか色々ずら」
善子「はぁ? っていうかお義母さんってアンタ」
善子母「やるじゃない善子、あんたいつの間にかこんな可愛い彼女捕まえたのね」
善子「いや、ずらマルは…」
善子母「幼稚園でお別れした時から会ってないけど、こんなに可愛くなってるなんてね〜」
花丸「お義母さん、可愛いだなんてそんな…///」
善子母「善子、しっかりしなさいよ」
善子「待って、本人放置で話を進めないでくれる?」 花丸「あ〜美味しかった」
善子「人ん家にご飯を食べに来たの?」
花丸「いやいや、これもリサーチの一環ずら」
善子「リサーチ?」
花丸「そう、お義母さんに善子ちゃんの好きな食べ物を訊いたりお袋の味を教わりにきたんだ」
善子「お義母さん言うな。っていうか好きな食べ物くらい直接私に聞けばいいじゃない」
花丸「それでもいいんだけど、どうせならいきなり手作りを振舞って善子ちゃんを驚かせたいなって思って///」テレテレ
善子「ずらマル…///」キュン
花丸「それに胃袋をしっかりつかんでオラ以外の料理を受け付けないようにすれば他の人に靡く事もなく安泰ずら」
善子「さっきのときめきを返せ。っていうか重いを通り越して怖いわ」 花丸「時に善子ちゃん、卵かけご飯は好き?」
善子「ホント唐突ね。まぁどちらかと言えば好きかしら」
花丸「わぁぁ…やっぱりオラ達は結ばれる運命だったずら…!」
善子「え、今の流れのどこでそう思ったの?」
花丸「いい善子ちゃん? 卵かけご飯というのは卵とご飯を混ぜたものだよ?」
善子「それくらい言われんでもわかるわ」
花丸「卵の色は黄色でオラの色、ご飯の色は白で善子ちゃんの色、つまり卵かけご飯は実質オラ達って事ずら」
善子「えぇぇ…それと一緒にされても…」 善子「ハァ…アンタの頭の中いったいどうなってんのよ」
花丸「多分こうなってる」ヒョイッ
善子「ひぃぃっ、脳みそ!?」
花丸「腸とか他の臓器もあるよ」ヒョイ ヒョイ
善子「えぇぇ…ってよく見たら模型?」
花丸「うん、先生が人体模型を廃棄するっていうから善子ちゃんにあげようと思ってもらってきたずら」
善子「コレを私に? 何で?」
花丸「こういうの善子ちゃんがやってる生配信の雰囲気に合うかなって思って」
善子「生贄を捧げるような儀式をした覚えは無いわよ」 花丸「そっかぁ、合うと思ったんだけどなぁ」
善子(でもコレは私の事を想って持ってきてくれたのよね…モノはともかく、それは素直に嬉しいかな…うん)
花丸「…」ジーッ
善子「どうしたの? 臓器の模型をじっと見て」
花丸「なんだかもつ鍋が食べたくなってきたずら…」
善子「ホントに頭の中どうなってんのよ」 花丸「でも水族館を見に行った後にお寿司とか食べたくなったりしない?」
善子「うっ、それは…あるかも」
花丸「それに牧場にバーベキューができる施設が併設されてる事もあるよね」
善子「た、確かに!」
花丸「だから臓器を見てもつ鍋を食べたくなるのも自然の摂理ずら」
善子「いや、それは違うと思うわ」 〜夜、花丸帰宅後の津島家〜
善子「あ〜、今日は朝から疲れたわ」
善子「しっかし明日から学校でどんな顔してアイツに会えばいいのやら…」
善子「って今朝も同じこと言ってたわね」
〜♪
善子「LINE…ずらマルからか」
花丸:今日はありがとう、朝から一緒にいれて楽しかったよ
次はちゃんと外でデートしようね
その時はお義母さんに教えてもらった料理を作っていくね
トリコリコにしてあげるずらっ
善子「デ、デートって…/// いやいやまだそんな関係じゃないし!」 〜♪
善子「また通知…ん、ルビィ?」
ルビィ:二人は朝からデートだったの? 明日学校でお話聞かせてね!
曜:よーしこー! 私は一足先にバスの中で詳しく聞かせてもらおうか
鞠莉:アツアツで羨ましいわね♪
花丸:あ
花丸:間違えた
花丸:ゴメン、みんな無視してください
善子「ぬぁぁぁぁぁぁぁぁ!/// 個別トークじゃなくてAqoursのグループじゃないこれ!」
善子「何て事してくれてんのよアイツはぁぁ!」
善子「明日どんな顔してアイツらに会えばいいのやら…」 善子「あー、学校行きたくない…」
曜「おはよーしこー!!」
善子「うわっ早速会ったし」
曜「朝イチで人の顔を見るなり『うわっ』とは失礼な」
善子「いや、だって…」
曜「っていうか『ヨハネよっ!』てツッコミは無いの?」
善子「そんな元気ない」 曜「何で?」
善子「これからの事を考えたらそりゃ憂鬱でしかないわよ」
曜「これから…あー、昨日のデートの事を聞かれるから?」
善子「そうね、デートでは無いけど」
曜「でも朝からずっと一緒にいたんでしょ?」
善子「私の家でね」
曜「おっ、おうちデートですかぁ? このこのぉ」
善子「ウザっ! だからデートでは無いってば」
曜「なるほど、じゃあ彼女を親に紹介したんだ」
善子「してない、というか寧ろ私が起きたらもう仲良しだった」
曜「既に仲良しなら嫁姑問題は無さそうだね」
善子「そこの心配するの早すぎない?」 千歌「ねぇねぇ、おうちデートってどんな事してたの?」
梨子「千歌ちゃん、恋人が一つ屋根の下にいるって事は…そういう事よ」
千歌「家でする事と言えば…あ、トランプ! いや、オセロとかボードゲームか!」
梨子「千歌ちゃん…」 鞠莉「ハァイ善子、昨日はお盛んだったのかしら〜?」ムフフ
果南「こら鞠莉、そんなストレートに聞かないの」
ダイヤ「恋愛は別に構いませんが、部活動に支障が無いように気を付けてくださいね」 ルビィ「昨日はどういうデートだったの?」
花丸「もちろん恋人なんだからここでは言えないような事をしたずら///」
ルビィ「キャ〜!///」
善子「待てい」 花丸「あ、善子ちゃんおはよう」
ルビィ「おはよう」
善子「おはよう、じゃないわよ。何を言ってるのよ」
花丸「何って昨日の事を…」
善子「言えないような事をした覚えは無いわよ」
花丸「え、じゃあ言っていいの?」
善子「はいはい、どうぞどうぞ」
花丸「それじゃあお義母さんから聞いた中二…いや、厨二の頃のお話を」
善子「待てい」 善子「それより下駄箱にアンタからのラブレターらしきものが入ってたんだけど…」
花丸「あ、もう読んでくれた?」
善子「読んだけど、まさか新聞から文字を切り貼りした文章とは予想外だったわ」
花丸「ただ書いても印象に残らないと思ったから演出に凝ってみたずら」
善子「確かに印象には残ったわね」
花丸「やった! ドキっとした?」
善子「したした、悪い意味で。脅迫状かと思ったわよ」 花丸「おかしいなぁ、『これで善子をドキっとさせられるわよ♪』って鞠莉ちゃんに教えてもらったのに」
善子「ある意味ドキっとしたから正解だけど、鞠莉の意見は今後参考にしない事ね」
花丸「だったら果南ちゃんの案に従って赤いインクで書いた方が良かったずら?」
善子「それはそれで血文字みたいで怖いわ」
花丸「む〜、善子ちゃんはワガママだなぁ」
ルビィ「そうだねぇ」
善子「え、コレ私が悪いの?」 キーン コーン カーン コーン〜♪
善子「さてお昼休みね」
花丸「善子ちゃん、今日はお弁当持ってきてないよね?」
善子「昨日そう言われたから持ってきてないわね」
ルビィ「という事は…もしかして愛妻弁当!」
花丸「正解〜! という事で善子ちゃんにはこのお弁当を進呈します!」
善子「…卵かけご飯とか言わないわよね?」
花丸「ある意味では惜しいけど、でも違うずら」
善子「え、惜しいの? 蓋を開けるのが怖くなってきた…」 善子「では…」
パカッ
ルビィ「わぁ…!」
善子「これは…卵そぼろ? あ、下にご飯がある!」
花丸「さすがに卵かけご飯をお弁当にするのはどうかと思ったので、こういう形にしてみたずらっ」ドヤッ
善子「なるほど、だから"ある意味惜しい"だったのね」
花丸「ちなみにもう一つの容器は普通におかずが入ってるよ」
善子「わ、美味しそう…!」
ルビィ「花丸ちゃんすごい! お料理上手だったんだね!」
花丸「これも愛のなせる事ずら」
善子「なっ…!///」
ルビィ「照れてる照れてる」フフフ
善子「て、照れてないっ!///」
ルビィ「顔を真っ赤にして言っても説得力無いよ」
善子「だぁぁぁぁぁぁぁっ!///」 〜放課後〜
果南「はい、じゃあ今日の練習はこれでおしまい」
千歌「ふへぇ、今日も疲れたね〜」
ルビィ「し、しばらく動けない…」
曜「あーっ!」
梨子「曜ちゃん?」
曜「バスの時間! もうすぐ来ちゃうよ!」
善子「え…あ、ホントだ!」
曜「よーしこー、バス停に急ごう!」ダッシュ!
善子「だからヨハ…って言ってる場合じゃなーい!」マッテヨー!
ダイヤ「元気ですわねぇ…」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています