絵里「かいとうだんはじめました」
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「今日は?」
「今日はここのお宝をいただこうかと思ってるわ」
「下調べはちゃんとしてあるの?」
「もちろん万全よ」
「成程、たしかにこいつは悪徳なやつみたいね」
「まぁ、私達もいい人じゃないけどね」
「お留守番よろしくね」
「ヴェ!?また私!?」 真姫「もう一人のリーダーっぽいやつも忍者なのかしら?」
にこ「lily whiteは忍者軍団だったとか?」
絵里「そうだとしたら中々、厄介そうな感じね」
真姫「そんなことはないわよ」
絵里「え?」
真姫「久々にいい刺激をもらえて、いいものが作れそうだわ」
にこ「久々に新作来るの?」
真姫「えぇ、期待してて」
絵里「助かるわ、真姫」 にこ「こっちも準備しておいたほうがよさそうね」
絵里「いつ、あちらが襲ってくるかもわからないし」
にこ「全く...こっちは平穏な街にする為にやってるのに」
絵里「仕方ないわ、きてしまったものは」
にこ「そうね....」
絵里「まぁ、来たら来たで...全力で潰すだけよ」
にこ「アジトの警備も強化しておくわ」
絵里「頼んだわ、にこ」
絵里「さてと、私は夕飯でも作ろうかしら?腹が減っては戦はできぬって言うからね?」 絵里「こら!真姫、トマト以外も食べなさいよ」
真姫「いいじゃない、好きなんだから」
にこ「ちゃんと食べないとだめよ?ちゃんと成長できないわよ」
真姫「それって...ギャグ?」
にこ「....は?.....」
絵里「せっかく作ったんだから...食べてよ」シュン
真姫「わかった、わかったから!そんな悲しそうな顔をしないでよ」
にこ「演技よ」
真姫「え?」
絵里「ちゃんと食べてね♪」 にこ「......!」
バリン!!
真姫「!!」
絵里「!?」
にこ「何か投げ込まれた?」
絵里「これは....矢文?」
真姫「....果たし状....」
にこ「連中?」
絵里「開けるわよ」
真姫「開けて大丈夫なの?」
絵里「...うん、ただの紙だけみたいだから大丈夫よ」 BiBiの皆さん、御機嫌よう、lily whiteです
単刀直入に申し上げます、私達と勝負をしましょう
にこ「勝負?」
街に二組の怪盗グループはいりません、勝った方がこの街の真の怪盗グループです
真姫「後から勝手にこの街に来て、何様よ!」
逃げようとか思わないでくださいね、貴方達の正体はもうわかっています
こちらは貴方達をこの街から合法的に追いやることも可能なんですから
絵里「これは...ことりの写真...」
にこ「随分と私達、探られていたみたいね」
場所は×××× 時間は今日の〇〇時
全員で必ず来るように、それ以外の人間には他言無用でお願いします
それではお待ちしてます
lily white
絵里「...........」 にこ「どうすんの?これ」
真姫「売られた喧嘩は買うわ」
絵里「どうするって....行くしかないでしょ、正体もバレてるんだし」
にこ「今日は仕事がない日でゆっくりできるかと思ったら」
真姫「遅かれ早かれぶつかる運命だったんだし、少し早まっただけよ」
絵里「そうね、なら面倒事はさっさと片付けましょう」
にこ「理事長には連絡しとく?」
絵里「後でしておくわ、今、下手に接触をして理事長まで巻き込む訳にはいかないわ」
真姫「たしかにそうね」
絵里「さぁ、出かけるわよ」 ザー....
真姫「指定場所が夜の埠頭の空き倉庫なんていかにもって感じね」
にこ「まるでドラマみたいね」
絵里「........」
にこ「周りに気配は感じられないわね」
真姫「そうね...大人数で待ち伏せって感じではなさそうね」
にこ「あんな果たし状を送ってくるくらいだから、それはないでしょ」
真姫「あくまでグループ同士の戦いってこと?」
にこ「多分ね、強さを求めてるって言ってたくらいだし」
真姫「いい迷惑ね」
絵里「二人共、お喋りはその辺にしておきなさい」
にこ 真姫「!」
「「...........」」
絵里「どうやら向こうさんはもうお待ちみたいよ」 海未「よく来てくれましたね」
にこ「........」
真姫「よくもなにも呼び出したのはそっちでしょ」
凛「今度こそやっつけてあげるよ」
絵里「随分と血の気が多い方達みたいね」
希「〜♪」
凛「あの金髪の人が最後の人みたいだね」
海未「やはり貴方でしたか」
絵里「やはり?...!成程、昼間の視線の正体はやはり貴方達だったのね」
海未「えぇ、それは私です」 絵里「人のことを言える立場じゃないけど、盗み見は感心できないわよ」
海未「堂々と人を騙して生きている貴方にはそんなことを言えないのでは」
絵里「随分と棘のある言い方ね」
海未「事実を言ってるまでです」
絵里「..........」
希「なんか機嫌悪そうやね」
凛「うん、なんかそうなんだよねー」
真姫「随分とそっちはお気楽モードね」
希「リラックスしてるって言ってほしいな」
にこ「.........」 海未「昼間、貴方と一緒にいた方、あの方は警察の方ですよね?」
絵里「誰のことかしらね?」
海未「とぼけなくてもいいですね、調べましたので」
絵里「ふ〜ん....」
海未「南ことり、彼女は警官でこの街の権力者の娘でもある」
絵里「それで?」
海未「警察と癒着でもしてるんですか?」
絵里「彼女とはなんもないわよ、手も組んでないわ」
海未「そうですか....じゃあ、彼女を騙して利用しているんですね!」
絵里「は?」
海未「許しがたいですね....!!」 にこ「一つ質問してもいいかしら?」
希「んー?なに?答えられる内容なら答えるけど」
にこ「あんたがリーダー?それともあっちで盛大に勘違いしてる馬鹿?」
希「あー、うちらのリーダーさんはあっちだよ」
にこ「あんたらのリーダー...なんであんなに熱くなってんの?」
凛「さぁ?」
真姫「随分と噛みついてくるわね」
希「まー...あれは病ってやつやね」
にこ「病?」
希「そう...うちらじゃ、どうしようもない病」 絵里「許す、許さないって貴方、何様なの?」
海未「黙りなさい、女性をたぶらかすやつには私が鉄槌を下します」
絵里「はぁ...貴方って、頭が固いって言われない?」
海未「!」ピクッ
絵里「もうちょっと柔軟に理解することはできないのかしら?」
海未「っ........」
絵里「私達にも事情ってものがあるのよ、それに口出しするようなよそ者は黙って消えて頂戴」
海未「言葉を交わすのは無駄なようですね」
絵里「初めて話がちゃんと噛み合ったわね、そうね無駄ね」
海未「.....二人共!!!」
凛 希「!!」
海未「私はこの人と一騎打ちをします、手出しはしないください」 凛「えー...凛もやりたいのに」
希「まぁまぁ、今日の呼び出しは多分、あれが目的だっただろうし」
にこ「あいつの狙いはあいつってこと?」
希「まぁ、そんなところかな?」
真姫「..........」
絵里「一騎打ちねぇ....」
海未「貴方を倒します」
絵里「やりたくないって言ってもだめなんでしょ?」
海未「拒否権はありません」
絵里「はぁ...面倒だけど、いいわ...相手してあげる」
海未「........」 絵里「で?勝負って何をするの?」
海未「お互いに戦うだけです、相手が倒れるまで」
絵里「随分と泥臭いわね」
海未「その代わり命を奪うのは禁止です、無駄な殺生はしたくないので」
絵里「勝利条件は」
海未「10カウントしても立ち上がれない、もしくは気絶した場合などですね」
絵里「武器の使用は?あり?なし?」
海未「ありです、その代わり武器はこちらで用意した特別な武器を使ってもらいます」
絵里「特別な武器?」
海未「えぇ、殺傷能力を弱くした安全な武器です」 絵里「安全な武器ってなによ」
海未「たとえば、この刀...刃は切れませんが...」スッ
絵里「......」
海未「やぁ!!」
ビリビリ!!
海未「このように切れば電流が流れます」
絵里「電流....」
海未「ここにある銃や刀なども武器は相手に当たれば電流が流れる仕組みになってます」
絵里「弾は当たれば流れるってことね」
海未「その通りです」 絵里「ルールは理解したわ」
海未「では、武器を選んでください」
絵里「私は...これかしら?」スッ
海未「では、私も.....」
真姫「...........」
希「心配?真姫ちゃん?」
真姫「!」
希「ふふふ...」
真姫「あんたなんで....」
希「情報収集は基本中の基本だよ」
真姫「........」 にこ「そういうあんたは東條希ね」
希「...ありゃ、知ってるん?うちのこと?」
にこ「ってことはあんたが星空凛、あっちが園田海未かしら?」
凛「にゃ!凛のことも知ってるの?」
にこ「ってことはあっちが園田海未ね」
希「...かまをかけたね、貴方」
にこ「顔は知らなかったからね、名前だけは調べてあったから」
希「ってことは貴方が矢澤にこかしら?」
にこ「さぁね?」
凛「自分だけ明かさないなんて卑怯にゃ!」
にこ「勝手にあんた達が自分達で自爆しただけでしょ」
希「....中々、意地の悪い子やね」
にこ「あんたらには言われたくないわ」 絵里「........」
海未「.........」
絵里「そちらからどうぞ」
海未「いいのですか?」スッ
絵里「えぇ、さっさと終わらせましょう」
海未「ならお望み通り...すぐに終わらせてあげます!!」ダッ
絵里「....刀ね.......」スッ
海未「やぁ!!」ブン!!
絵里「........」サッ
ガン!!
海未「いい動きをしますね」
絵里「...まぁね」 絵里「貴方、そんなたくさん武器を背負ってよく動けるわね」
海未「私は幼いころから色んな道を学んできました」
絵里「へー」
海未「剣道、柔道、弓道...私なりに努力をしてきました」
絵里「.......」
海未「だから貴方には負けません!!」
絵里「まるで弁慶みたいね...」
海未「でやあああ!!!」
絵里「なら、私もそれに応えないとね」 ガキン!!
海未「........」ググッ
絵里「力も言うだけはあってあるわね」ググッ
海未「トンファーですか....銃以外も武器を選んでいたんですね」
絵里「わざわざ相手に申告したり、見せたりする必要はないと思ってね」
海未「そうですか...」
絵里「私こう見えても、負けず嫌いなの」
海未「見ればわかりますよ」
絵里「あら?そうかしら?」
海未「私も負けず嫌いなんですよ」
絵里「言わなくてもわかるわよ、見ればね」 希「おー...海未ちゃんとやり合えるなんてあの金髪さんやるね」
真姫「当然よ、私達のリーダーなんだから」
凛「意外、信頼してるんだ」
真姫「意外ってどういう意味よ」
凛「貴方って自分以外しか信用してなさそうな感じがしたから」
真姫「....私は仲間は信じるわ」
凛「ふ〜ん....」
にこ「あいつはそこら辺のやつにやられるようなやつじゃないわ」
希「それを言ったら海未ちゃんもそうだよ」
にこ「..........」 海未「...........」
海未(意外とやりますね、なら少し戦法を変えますか)
ガキン!! サッ!
海未「力は互角みたいね....」
絵里「かもね、どうする?」
海未「なら....」スッ
絵里「!」
海未「........」ギリギリ.....パシッ!!
絵里「おっと」サッ
海未「...避けましたか、ならこれならどうです?」
パシュ!パシュ!パシュ!!
絵里「..........」 真姫「なに?あの弓の連射は!?」
凛「あー、海未ちゃん本気だね」
希「あれは躱すのは難しいかな?」
絵里「.........」グッ
海未「!」
スッ スッ サッ
絵里「...........」
凛「ぜ、全部を避けた?」
希「嘘やろ?....海未ちゃんの3連撃を..まるでダンスでもするように避けた?」
にこ「相変わらずむかつくくらいにいい動きをするわね」 絵里「昔、踊りをやっててね...動きには自身があるの」
海未「成程...いい動きをする訳ですね!」ブンッ
ガキン!!
絵里「貴方もいい動きよ、素人には見えないわね」
海未「っ.....この!!」ググッ...
絵里「.........」
ドン!!
海未「!!ぐっ!!!」
凛「あの体勢からキックをした!?」
希「体が柔らかすぎやろ....」 絵里「柔軟性は大事よ」
海未「.........」
絵里「まぁ、貴方の場合は頭の柔軟もした方がいいかもね」
海未「!.......」スッ
にこ「武器を置き始めた?」
海未「....少し躱すのが上手いからと言って調子の乗らない方がいいですよ!!」ダッ
絵里「.....!早い......」
海未「やあああああ!!!」ガッ!
絵里「!」
海未「でぇい!!!」ブン!!
絵里「ぐっ!!」
真姫「投げ技!?」
にこ「相手も中々、器用なやつみたいね」 絵里「この!!」パシッ!
海未「!」ビリ!
絵里「全く、服が少し破けちゃったじゃない」
海未「完全に決まったと思ったんですが、そうは上手くはいきませんか」
絵里「柔道もできるの?まさか素手でやってくるなんて」
海未「言ったはずです、色んな道を学んできたと」
絵里「そう」
海未「そして貴方には負けません」 絵里「.........」スッ
海未「銃ですか」
絵里「えぇ、こっちのが得意でね、実は」
海未「得意?」
絵里「.........」スッ
海未「!」
バン!
絵里「へぇ...銃弾を躱すなんてやるじゃない」
海未「別に難しいことじゃないですよ」
絵里「ふ〜ん....」
海未「試してみますか?」
絵里「面白い、やってみなさいよ」 にこ「..........」
凛「海未ちゃん、張り切ってるにゃ」
希「そうやね...」
凛「どうかしたの?希ちゃん?」
希「いや、なんでも...ないよ」
凛「?」
バン!
海未「.........」スッ
絵里「へぇ.......」カチッカチッ
海未「全弾避けましたよ」
絵里「それが貴方の身体能力ってことね」
海未「えぇ、今は武器も持ってないですからね、身軽です」
絵里「たしかに身軽そうね、色々と」 絵里「...........」カチャン
希(あの人、全弾避けられたのに、あの余裕そうな感じはなんなん?はったり?)
海未「リロードしても無駄だと思いますよ」
絵里「それはどうかしら?」
海未「無駄口を....」
絵里「無駄口かどうかはすぐにわかるわ」
海未「.........」
絵里「..........」スッ
海未「!」
バン! BiBiのリーダーは絵里だし作中でも言ってるぞ
海未も同様 カン!
絵里「........」
海未「私の体力の消耗を狙っているのでしたら無駄ですよ、この程度でへばる私ではありません」
絵里「........」スッ
海未「ふ...いいでしょう、次に貴方が弾切れを起こした時が貴方の終わりの時です」
絵里「果たしてそうかしら?」
バン!!
海未「!」サッ
バン!
海未「ぐっ!!!」ビリ!
絵里「........」
凛「海未ちゃん!!」 海未「掠っただけです、大したことはありません....」
絵里「.......」
海未「運がいいですね...私が移動する方向に先撃ちをするなんて」
絵里「運は強い方よ」
海未「しかし、あてずっぽうに撃って当たるほど私は甘くないです」
絵里「なら、試してみる?」スッ
海未「いつまでその余裕が続きますかね!」ダッ
絵里「.........」
バン!
海未「!」ダッ
バン!!
海未「っ!!....あああ!!」ビリビリ!!
凛 希「!!」 絵里「当たったわね」
海未「ぐっ...まぐれです...」
絵里「それはどうかしら?」
海未「...どういう意味ですか」
絵里「貴方の動きは私にはお見通しって訳よ」
海未「お見通し....」
絵里「いいわ、教えてあげる」
凛「海未ちゃん....」
希「そんな馬鹿な...海未ちゃんのスピードに追い付けた人なんて今までいなかったのに」
にこ「なら今、うちのリーダーがあいつを捉えたってだけの話よ」 絵里「私はただ、ずっと闇雲に無駄撃ちをしてる訳ではなかったのよ」
海未「.......」
絵里「貴方の動きを見ていた、目の動きや筋肉の動きをね」
海未「動き?」
絵里「まぁ、貴方の簡単に言えば貴方の癖ってところかしら?」
海未「癖....」
絵里「その動きのパターンを見極めて動く方向を予測して撃っただけよ」
海未「な!」
絵里「だから当たったでしょ?」
海未「た、たまたまです!!」
絵里「なら、もう一度....」スッ
海未「!」 バン!!
海未「ぐっ.....ぁ!!」ビリビリ!!
絵里「.........」
海未「ま、まぐれです...」
絵里「強がらなくてもいいのに」
海未「強がってなんかいません!」
凛「っ.....っ.....」
にこ「は?」
真姫「え?」
希「ま、まずい.....」 海未「そんな簡単に当てられて....」
絵里「嘘はついてないわよ?」
バン!!
海未「っ!!」ビュン
絵里「ね?今のは...わざと外したけどね」
海未「っ〜〜!!それでも、私は貴方に....!」
絵里「私は意味のない無駄な争いは好まないわ、降参してくれると嬉しいんだけど」
海未「降参なんて....!」
希「降参や、うちらの負けや」
海未「!」
絵里「あら、お仲間からタオルを投げられたみたいね」
海未「希、どうして.....」
希「.........」 海未「どうして止めたんですか!!希!!」
希「このままやってもこっちがジリ貧だから」
海未「そんなことは!」
希「海未ちゃんもわかってるはず、こっちに勝機が薄いってことを」
海未「っ.......」
希「それに....」チラッ
凛「う....うぅ.....」ポロポロ
海未「!」
希「凛ちゃんの泣き虫が再発や、これ以上は」
凛「海未ちゃんは負けないの!!海未ちゃんは強いの!!」
海未「..........」 絵里「仲間を泣かしてまで頑張る意味はあるのかしら?」
海未「......」
絵里「貴方の為に泣いてくれる人がいるならそれは大切にしてあげないとだめよ」
凛「うっ...うぅぅぅ......」グスグス
絵里「...お開きね、今日は私の勝ちでいいわよね?」
海未「はい....」
にこ「........」
絵里「に、にこ?なんか怒ってる?」
にこ「あんた甘すぎよ!!!」
絵里「何が?」
にこ「なんで連中に街から出て行けとかって言わなかったのよ!」
絵里「あー....」 真姫「エリーになんか考えがあったんじゃないの?」
にこ「どんな?」
絵里「いや、あんなわんわん泣いてる子の前でさっさと街から出て行けなんて言えないでしょ、空気的に」
にこ「なんで空気を読もうとすんのよ、そんなタイミングで」
絵里「それにあのタイミングで言ったら私達への憎しみを念を強くしそうだったしね、泣いてた子とか特に」
真姫「傷口に塩を塗り込むスタイル」
絵里「それに今は、私のが強いんだからいざって時はね」
にこ「はぁ....わかったわ」
絵里「それに....」
真姫「それに?」
絵里「強い敵と戦うのって楽しいじゃない?」
にこ「....戦闘狂が」 絵里「失礼ね、でも...あの海未って子、絶対に強くなるわ」
真姫「エリーがそんなことを言うなんて珍しいじゃない」
絵里「少し、真っすぐすぎるところがあるけど...光る物を感じたわ」
にこ「光る物ねぇ....」
絵里「いいライバルになってくれれば、こっちもより一層高みを目指しやすくなるわ」
真姫「でも、もし、私達の仕事の邪魔をしたら?」
絵里「制裁」
真姫「ふふ...なによ、容赦ないじゃない」
にこ「優しいのか冷徹なのかどっちなのよ」
絵里「物事には優先順位ってものがあるのよ」
にこ「はいはい」 絵里「さてと帰りますか」
にこ「あー...にこの出番なかったわね」
真姫「にこちゃんって強かったっけ?」
にこ「あんたには言われたくないわよ」
真姫「私は医者だから」
にこ「闇医者の癖に」
絵里「はいはい、喧嘩はしない」
〜♪
絵里「!」 凛「ぐすっ.....」
海未「もう負けたのは私なのに、いつまで泣いてるんですか」
凛「泣いてないもん」
海未「...次は勝ちますから」
凛「海未ちゃん....」
海未「私は負けず嫌いなんです、勝つまで諦めませんから」
凛「うん...」
海未「必ず超えてみせます....」
希「無理はほどほどにね」
海未「次は絶対に勝ってみせます!!」 絵里「もしもし.....はい...はい」
にこ 真姫「...........」
絵里「...わかりました」
にこ「誰?」
絵里「仕事よ」
真姫「今から?」
絵里「文句を言わない、行くわよ」
にこ「はいはい」
絵里「...今日の夜は一段と長くなりそうね」 プロローグ的なAパートはこれでおしまいです
まったりもうちょっと続きます lily whiteの音ノ木坂襲撃から数週間後
音ノ木坂はBiBi、lily white、そして、忍び寄る新たな組織によって混沌を極めようとしていた
穂乃果「うーん.....今日もお仕事疲れたぁ」
私の名前は高坂穂乃果、とある局のリポーターである
穂乃果「明日もBiBiが一面かな?」
この街には怪盗グループが暗躍している、まるで映画みたいだよね
しかも、そんなのが二組も街にいるもんだから警察はもう大変
穂乃果「大丈夫かな?」
そんな訳で今日はその大変なお仕事をしている友達と会う予定なんだけど...
ガラララ
ことり「..........」ゴクゴク
花陽「こ、ことりちゃん!!飲み過ぎだよ!!」
ことり「今日はとことん行きたい気分なのぉ....」
穂乃果「わぁ....」
どうやら今日はかなり荒れているご様子です 穂乃果「二人共お待たせー」
花陽「穂乃果ちゃん!」
ことり「遅いよぉ....」
穂乃果「ごめんごめん、ちょっとあってね」
花陽「リポーターも大変だね」
ことり「.........」ゴクゴク
穂乃果「ことりちゃん、結構飲んでる?顔が真っ赤だよ」
ことり「そんなに飲んでないぃ....」
穂乃果「程々にね」
ことり「明日は非番だもぉーん....」
穂乃果「あはは....そっか」
ことり「........」 穂乃果「花陽ちゃん...」ヒソッ
花陽「な、なに?....」
穂乃果「今日はまた一段と荒れてるけど...どうしたの?」
花陽「えっと....色々あったみたいで」
穂乃果「色々?」
花陽「それは....」
ことり「こらぁ!」
穂乃果 花陽「!!」
ことり「ことりだけ抜きにして内緒話ー?」
穂乃果「た、大した話じゃないよ」
ことり「本当ぉ?」
穂乃果「本当だよ、本当!」
ことり「ふ〜ん....」 ことり「zzzzzz」
穂乃果「ことりちゃん、寝ちゃったね」
花陽「うん....」
穂乃果「疲れてたのかな?」
花陽「いつも真剣にやってるからね」
穂乃果「花陽ちゃんも大丈夫?ことりちゃんのお手伝いをしてるって聞いたけど」
花陽「毎日じゃないから、大丈夫だよ」
穂乃果「そっか....」
花陽「穂乃果ちゃんの方はどうなの?」
穂乃果「まぁ、ぼちぼちって感じかな」 穂乃果「そろそろお店出ようか?」
花陽「うん、そうだね」
ことり「zzzzzzzz」
穂乃果「ほら、ことりちゃん起きてー」ユサユサ
ことり「んー.....」
穂乃果「帰るよー」
花陽「起きてぇ、ことりちゃん」ユサユサ
ことり「...絵里ちゃん....」
穂乃果「えりちゃん?」 花陽「大丈夫?穂乃果ちゃん?」
穂乃果「平気、平気...ことりちゃん軽いから」
ことり「zzzzzzz」
花陽「タクシー呼ぶ?」
穂乃果「それがいいかもね、家まで送ろっか?」
花陽「そうだね」
穂乃果「ちゃんと着替えて寝るんだよ?」
ことり「はーい...」
花陽「じゃあ、またね」
ことり「んー.....」
バタン! ガチャン
穂乃果「鍵は扉の郵便入れにいれてっと」チャラン
花陽「私達も帰ろっか?」
穂乃果「うん」
穂乃果「そういえば、えりちゃんってことりちゃんが言ってたけど、えりちゃんって誰?」
花陽「あー...絵里ちゃんはことりちゃんがよく行く教会のシスターさんだよ」
穂乃果「シスターさん?」
花陽「うん、その教会で絵里ちゃんが懺悔室をやっててそれがきっかけで知り合いになったんだって」
穂乃果「へー...教会かぁ」
花陽「とっても綺麗な人だよ、サラサラの金髪で青い目で」
穂乃果「外人さん?その人って」
花陽「ううん、たしかクォーターだったと思うよ」 穂乃果「教会なんて行かないから全然知らなかったよ」
花陽「穂乃果ちゃんも忙しいもんね」
穂乃果「まぁ、そこそこね」
花陽「どこも忙しいよね」
穂乃果「そうだね...まぁ、最近ずっと騒がれてる怪盗達が落ち着いてくれれば少しは楽になれそうだけどね」
花陽「あはは...そうかもね」
穂乃果「全く、この街は事件が絶えないね」
絵里「へっくし!」
にこ「潜入した後はしないでよね」
絵里「わかってる、わかってる」
にこ「さてと、お仕事の時間ね」 真姫『端末に資料を送ったわ、館内の構造はこれである程度把握できるはずよ』
絵里「ありがとう、真姫」
にこ「じゃあ、にこは外で控えてるから」
絵里「えぇ、なにかあったらよろしく」
にこ「はいはい」
絵里「よし、いくわよ」
花陽「じゃあ、また、一緒にご飯食べようね」
穂乃果「うん、花陽ちゃん気をつけてね!」
花陽「はい!」 絵里「.....よし、開いたわ......」カチャ
にこ『絵里、どう?』
絵里「見つけたわ、これが例の教典...ラブノベルス...」
にこ『さっさと回収してずらかりましょう』
絵里「そうね」
にこ『罠とかにひっかからないでよ』
絵里「今のところはそれらしいものは見当たらないから問題はないと思うわ」
にこ『だといいんだけど...』
絵里「よし...回収、完了」
ブー!!
絵里「!!」 にこ『絵里、あんた何をしたの!』
絵里「どうやら、金庫の中身が無くなって一定時間が立ったら警報が鳴る仕組みだったみたい」
にこ『っ...面倒ね』
絵里「とにかく、すぐに脱出するわ!」
ザワザワ...ザワザワ....
にこ「!成程、このタイミングですぐに来るってことは....」
絵里『にこ、外の様子はどう?』
にこ「いっぱい来てるわよ、もう....この早さは罠ね」
絵里『罠...』
にこ「さっさと離脱するわよ」 「探せ!まだいるはずだ!」
「BiBiか!?それとも」
「どっちでもいい、捕まえるんだ!!」
「!!」
「どうした?」
「あそこ!あの窓!」
「!いたぞ!!!まだ館内にいるぞ!!」
「急げ!!出入り口も固めろ!!」
「はい!!」
「............」 絵里「大丈夫...私ならできる!!」ダッ
スタッ
絵里「っ....ふぅ、ビルからビルからに飛び移るなんて」
絵里「まるでどっかのスーパーヒーローみたいね」
穂乃果「〜♪この裏道を通れば近道なんだよねー♪」
ガサガサッ!!
穂乃果「へ?」
絵里「........」スタッ!!
穂乃果「!!」
絵里「!」
穂乃果「び、BiBi!?な、な、な!」
絵里「静かに」スッ
穂乃果「ムグッ」 絵里「ちょっと黙ってて....」
穂乃果「むぐ...ぐ.....」
絵里「........」
穂乃果「.......」
絵里「撒いたみたいね」
穂乃果「んー!んー!」
絵里「あ、ごめんなさい」パッ
穂乃果「ぷはぁ...び、BiBi...」
絵里「...........」 絵里「ここにいたら危ないわ、早く家か人の多い通りに行きなさい」
穂乃果「え?」
絵里「この辺は私を追いかけてる怖い人達がたくさんいるから気をつけなさいってことよ」
穂乃果「!は!はい.....」
絵里「....貴方のお天気コーナー、私は好きよ」フサッ
穂乃果「!...綺麗な金髪...」
絵里「じゃあね」ダッ
穂乃果「...........」
絵里「ふぅ...ここまで逃げれば平気かしら?」
コツ...コツ...
絵里「!」
「...........」
絵里「もう、脅かさないでよ」
「........」べリッ
にこ「こうなったのもあんたのせいでしょうが」 絵里「さすがにこね、一瞬、連中かと思って本気でびっくりしたわ」
にこ「にこの変装スキルを舐めないで」
絵里「なんか私より背が高くない?」
にこ「背丈なんて伸ばすだけならなんとでもなるわ」
絵里「成程、小柄だとなんでもできるってやつね」
にこ「そうよ...ん?」
絵里「まぁ、お互い無事で何よりだわ」
にこ「全く、ひやひやさせないでよね」
絵里「ごめんごめん」
『〜〜〜〜〜!!!!』
にこ「あ、やば、真姫ちゃんにちゃんと繋いでなかった」
絵里「うわっ...真姫、怒ってそう」
にこ「絵里、よろしく」
絵里「私!?」
にこ「リーダー、よろしくー」 真姫「待ち伏せされていた?」
絵里「えぇ、警報が鳴って追手が来るまでのタイミングが早すぎたわ」
にこ「あらかじめ、こっちが来るのがわかっていたって思うくらいにね」
真姫「....成程」
絵里「別に私達は予告状を送ってる訳でもないし、待ち伏せされることはないはずなのにね」
にこ「...いや、ないことはないわよ」
真姫「そうね、私達やlily whiteを警戒して警備を強化してる可能性もあるし」
絵里「あー....」
にこ「はぁ...やりづらくなったものね」 理事長「ご苦労様、皆」
絵里「!理事長...」
真姫「毎度毎度、急に現れないでくださいよ」
理事長「ふふ、ごめんなさいね」
にこ「例のやつはちゃんと回収しましたよ、この通り」スッ
理事長「さすがね」
絵里「.........」 理事長「今日は皆に話があって来たのよ」
絵里「話ですか?」
理事長「えぇ、ちょっと面倒な話を小耳に挟んでね」
にこ「面倒な話....」
理事長「今まで貴方達にはこの街の秩序を保つために裏の組織に流れて資金源になりそうねタカラモノ達を回収してもらっていた訳だけど」
真姫「.......」
理事長「それをよく思わないグループが面倒な人達を雇ったって話を聞いてね」
絵里「グループ....」
理事長「まぁ、本当かどうかわからないけどね」 絵里「正体とかはわからないんですか?メンバーの構成とか?」
理事長「噂によるとグループは3人組、貴方達と同じよ」
真姫「lily whiteとはまた別ですよね?」
理事長「えぇ、あれとはまた別のものよ」
にこ「それ以外の情報は?」
理事長「それ以外は全く、でも腕は相当なものらしいわよ」
絵里「........」
理事長「気を付けてね」
絵里「わかりました」 真姫「新しいグループね...」
にこ「次から次へと...面倒ね」
絵里「でも、わざわざ理事長が警告をしに来るなんて...警戒はしておいた方がよさそうね」
にこ「今日の件もひっかかるしね」
真姫「lily whiteにも伝えておく?一応」
にこ「あら、真姫ちゃんがそんなことを言うなんて」
真姫「あっちの不手際でこっちの方まで面倒なことに巻き込まれたくないだけよ」
絵里「リスクを考えたら伝えるのはありかもね」
にこ「あいつら面倒なのよね....」 絵里「面倒って...」
真姫「まぁ、たしかに面倒ね、海未だっけ?会うたびにエリーに挑んでくるじゃない」
にこ「そうそう」
絵里「あー...でも、悪い子ではないわよ、あの子」
真姫「エリーはあの子のなんなのよ」
絵里「....師匠?」
にこ「他人を鍛える前に自分を鍛えなさいよ」
真姫「もしかして、少年漫画みたいに敵もしくはライバルから友情が芽生えちゃうとかっていうやつ?」
絵里「真姫って少年漫画を読むの?」
真姫「話の腰を折らないでよ」 絵里「あの子はいい刺激にもなってるのよ、私自身にね」
にこ「刺激?」
絵里「私程ではないけど、私とやり合える実力の持ち主が私を目指して努力をしている」
絵里「いつか私を倒すためにね....わくわくしない?」
にこ「にこには理解できない考えね」
絵里「残念ね、まぁ...私は負ける気はないけどね」
真姫「ふ〜ん....」
にこ「鍛えるのはいいけど、無茶なことは程々にしてよね...仕事に支障をきたしたら洒落にならないから」
絵里「わかってるわ」 海未「やぁ!!はぁ!!」ブン!!ブン!!
凛「........」
希「今日も海未ちゃん張り切ってるね」
凛「うん、絵里ちゃんに絶対勝つんだって」
希「ふ〜ん...って絵里ちゃんって随分仲良くなってるやん」
凛「凛が泣いてたらお菓子くれたにゃ」
希「へー...意外と優しい所があるんやね」
凛「でも凛は海未ちゃんを応援してるから」
希「そっか、うちも応援してるよ」 海未「二人共....」
凛「にゃ?」
希「なに?海未ちゃん?」
海未「私も人のことは強くは言えないですが、二人共、メニューはちゃんとやったんですか?」
希 凛「あ」
海未「打倒!BiBiなんですからlily whiteも一致団結しないと!」
凛 希「は、はい...」 海未「はぁ...全く、あの二人は...」
絵里『今日も私の勝ちね』
海未「次は...負けません!!」ブン!!
絵里『ふふふ...』
海未「次こそは勝ちます!!」ブン!
絵里『また?貴方もしつこいわね』
海未「私は諦めが悪いんですよ...そして...」
海未「負けず嫌いなんです!!」 穂乃果「んー!...今日もいい天気....」
穂乃果「珍しくお休みで早起きできたし、ちょっと散歩でもしようかな?」
穂乃果「そうだ!ことりちゃんとか花陽ちゃんも誘ってみよっと!」
穂乃果「まぁ、皆仕事だよね...残念」
穂乃果「あ、教会...こんなとこにあったんだ...」
花陽『絵里ちゃんはことりちゃんがよく行く教会のシスターさんだよ』
穂乃果「そうだ!噂の絵里ちゃんに会いにいってみようっと!」
花陽『とっても綺麗な人だよ、サラサラの金髪で青い目で、たしかクォーターだったと思うよ』
穂乃果「どんな人なんだろなー?」 穂乃果「おー!中、広ーい!ステンドグラス綺麗!」
穂乃果「穂乃果、あんまりこういうところ来ないから新鮮かも!」
にこ「なにか御用ですか?」
穂乃果「!あ、えっと....」
にこ「初めての方ですか?礼拝ですか?」
穂乃果「はい、初めてで...えっと!絵里さん?に会いに来たんです!」
にこ「絵里に...ですか?」
穂乃果「はい!!」
にこ「........」 にこ「絵里のお知り合いの方ですか?」
穂乃果「違います、友達がお知り合いみたいで」
にこ「友達...ですか?」
穂乃果「えっと...ことりちゃんっていうんですけど、もしかしたらシスターさんもお会いしたことがあるかもしれないですけど」
にこ「!...ことりさん...」
穂乃果「それで、その絵里さんがとっても綺麗なシスターさんってお聞きしたので」
にこ「...成程、たしかによく、うちの懺悔室に来てますね」
穂乃果「懺悔室?」
にこ「えぇ、この奥の部屋です、絵里はそこにいますよ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています