果南「お腹空いたよ」
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果南「ポケットには100円玉が3枚と一円玉が2枚……」チャリン
果南「今頃鞠莉やダイヤはご馳走食べてるんだろうなあ」
果南「はあ……これじゃカップ麺しか買えないよ」
果南「どうしたものかな」 千歌「お腹空いたのだ……」グギュルルル……
花丸「ずらあ……」グー
果南「あ、やんちゃコンビだ」
千歌「果南ちゃんだ、果南ちゃーん!」ガバッ
果南「おー、よしよし」
花丸「あー……お魚屋さんが見えるずら〜……」
果南「これは重症だ」 まりえもんハグして四次元口座からひみつ小遣い貰えばいいじゃん 千歌「果南ちゃんもお金無いんだね」
果南「喫茶店にもいけないよ、どうしよう?」
花丸「一応マルはこれだけあるけど」つ546円
千歌「チカもこれだけー」つ85円
果南「私のと足して……えーっと」
花丸「933円ずら」 果南「よし、とりあえずこれで何か食べよう?」
千歌「良いね!」
花丸「どこ行くの?」
果南「ファミレスだよー」 ファミレス
千歌「チカ、ポテト食べたい!」
果南「じゃあハンバーグとライスも頼もうか」
花丸「足りるの?」
果南「ギリギリだけど」
千歌「じゃあ注文しようか、すいませーん」 店員「お待たせしました」
千歌「来た来た!」
花丸「で、誰がどれなの?」
果南「そうだね。ちょっとゲームしようか」
『ゲーム?』 果南「ここにあるポテトとハンバーグ&ライス」
果南「そしてコップに入った水」
果南「勝った人が一番良いのを食べられるってゲームだよ」
千歌「おお、面白そう!」
花丸「え、水は食べ物なの?」
果南「胃に入るなら全部食べ物だよ」 千歌「で、ゲームって何を?」
果南「シンプルにじゃんけんとか」
花丸「シンプルだね」
果南「よーし、いくよ!」
『最初はグー!』 花丸「ハンバーグ美味しいずら〜♪」モグモグ
千歌「うん、美味しい!」モグモグ
果南「…………」ゴクゴク……
果南「なんでなのさ」 果南「マル、ライスちょうだい」
花丸「ダメだよ〜」モグモグ
果南「チカ、そのポテト……」
千歌「ダメー」モグモグ
果南「何が悲しくて水飲んでるんだろう」
千歌「果南ちゃん水女でしょ?」
果南「雨女みたいに言わないでよ」 果南「そりゃ負けた私が悪いよ、でも先輩に少しだけ気をつかう事しても罰は当たらないんじゃないかな」
花丸「あー、知らない知らない」
千歌「しょうがないなー。あーん」
果南「あーn」
花丸「やめるずら」パシッ
果南「うぼっ」 花丸「いやー、食べた食べた」
千歌「果南ちゃんありがとねー!」
果南「うん」
果南「腹減った……」つ31円 果南「うーん……さっきよりお金が減っちゃった」
果南「鞠莉は海外に居るし、ダイヤも東京行っちゃったしなあ」
果南「あ、あの子が居たよ」
曜「果南ちゃんヨーソロー!」
果南「やっほ」 果南「実はかくかくしかしかで」
曜「へえー……果南ちゃん東京に行ったと思ったのに」
果南「お金も頭も無かった私には無理だったよ」
果南「頼れるのは曜だけだ」ハグッ
曜「おお友よ……!」ハグッ 曜「うーん、でもお金が無くてご飯食べられないのは困るね」
果南「そうなんだよー」
曜「じゃあしばらくウチで働く?」
果南「え、良いの?」
曜「良いよ良いよー、その代わり生活はこっちに合わせて貰うけど」
果南「それぐらいならお安い御用だよ」
曜「決まりだね!これからよろしく果南ちゃん!」 アパート
曜「ここが果南ちゃんの部屋だから。好きに使ってくれて良いよ」
果南「おー、結構広いね」
曜「あと必要な物があったら気兼ね無く私に言ってねー」
果南「助かるよ、本当にありがとう」
曜「じゃあ私は用事があるから、また後でね」 果南「さてと、お爺ちゃんに連絡しておこ」
果南「今まで居候で迷惑掛けちゃったもんね」
果南「お爺ちゃん明るかった……なんかあっけないなあ」
果南「でも当面はここで生活できるし、今日はお祝いだ」
果南「あ、お金無かったんだった……」 びっくりした
じゃんけんする直前でちかまるが食いだしたのかと思ったよw 果南「曜」
曜「あ、どうしたの果南ちゃん?」
果南「お金無いんだよね、ちょっと貸してくれない?」
曜「良いよ〜、いつか返してね」つ1万円
果南「ありがと」
果南「さ、喫茶店でも行こう」 喫茶『クロサワ』
果南「炙り海鮮丼とケーキで」
「かしこまりました〜」
果南「……って、ルビィ!」
ルビィ「?あ、果南ちゃんだあ!」 果南「ここでバイトしてるの?」
ルビィ「えへへ、ここの店はルビィが仕切ってるんだよ」
果南「リーダー的なやつかな」
ルビィ「そんな感じだねー」
果南「頑張ってね、これお小遣いだから」つ2000円
ルビィ「ひゃ〜!ありがとうー!」ピョンピョン 果南「ご馳走様」
ルビィ「果南ちゃんまた来てねー!」フリフリ
果南「美味しかったよ、また来るから」
ルビィ「ありがとうございまーす!」
ルビィ(……やっぱりお気楽さんだね) 果南「さ、お腹もふくれたし……ちょっと打っていこうかな」
果南「軍事金は5000円、まずまずだね」
ウィーン
果南「や〜、田舎の娯楽はこれしかないよね」
「も〜!何で出ないのよぉ!」
果南「あれ、あの子は……」 果南「善子!」
善子「んん?あ、果南じゃない!」
果南「どうしたどうしたー?出なくて八つ当たりかー?」バシバシ
善子「痛っ!しょうがないでしょ、出ないんだから!」
果南「運が悪いんだよ、我慢我慢」
善子「そんなの私が一番分かってるわよ!」 果南「で、何万負け?」
善子「じ、10万……」
果南「おうっ」
善子「ママに怒られるわ」
果南「しょうがない、お姉さんが貸してあげよう」つ2000円
善子「マジで!?」
果南「良いよー。私は軽く打って終わりにしようと思ってたし」
善子「恩に着るわ!」 果南「おーし、2万ゲット〜♪」グビグビ
善子「ビール飲んでる……」
果南「いやー、ここ飲めるから良いよね」
果南「それより善子は調子どう?」
善子「あと野口1枚よ」
果南「いっかんの終わりかなん」 善子「負けたわ……」
果南「どんまい、これあげるから」つ柿ピー
善子「食べかけじゃない!」
果南「じゃあねー」
善子(どうせなら1万欲しかったわ) 果南「なんなんな〜ん♪」ガチャ
曜「あ、果南ちゃん!」
果南「私の部屋に入ってどうしたの?」
曜「へへ、綺麗に掃除しておこうと思ってね」
果南「気が利くねえ」
曜「果南ちゃんは適当にくつろいでてすぐ終わるから」
果南「りょーかい」
果南(お金……また今度返せば良いか) 翌朝
曜「果南ちゃんおはヨーソロー!」ガチャ
果南「んー……ああ、おはよー」
曜「ありゃ、まだ寝起き?」
果南「んー」
曜「顔洗ったら私の部屋に来てね」 バシャバシャ……
果南「ふう、さっぱりした」
曜の部屋
果南「で、何か用?」
曜「へへー、果南ちゃんには今日から早速働いて貰おうかと思ってね」
果南「おっ」 曜「まずはその服に着替えてね」
果南「これ?随分黒いけど」
曜「パリッとしてるでしょ」
果南「うーん……確かに決まる感じはするね」
曜「あっちの影で着替えてねー」
果南「はいはい」 果南「どう?」
曜「良いね良いね!私の思ったとおりだよ!」パシャパシャ
果南「めっちゃ撮るね」
曜「かっこいいんだもーん。後で1枚あげるから」
果南「いらない」
曜「ありゃりゃ」
曜「まあそれは置いといて、もう仕事場行こうかと思ってるけど……準備は良い?」
果南「多分……うん、良いと思うよ」
曜「決まりだね!じゃあヨーソロー!」
果南「それは言う決まりなの?」 埠頭
曜「やあやあ皆ー」
『お疲れ様です!!』
曜「今日から入る新人さんだからよろしくー」
果南「よろしく」
『よろしくお願いします!』
果南(なにこれ) 果南「ねえ曜」
曜「何?」
果南「この黒服達は誰?鞠莉かダイヤの所じゃないよね?」
曜「あはは、この人達は私の部下だよー」
果南「ぶ、部下?」
曜「えへへー、黒澤興業の社員さん達でね。私の仕事にぴったりの人材だから役に立つんだよ」
果南「黒澤興業……あれ、ダイヤは居ないよね」
曜「だからルビィちゃんが管理してるんだって」
果南「なあん!?」 ザッザッザッ……
曜「おっ、そうこう言ってる内にボスのお出ましだ」
果南「ボス?」
『お疲れ様ですボス!』
ルビィ「ん」ヒョイ
果南(片手上げてカッコつけてる……) ルビィ「皆さん今日も頑張っていきましょう」
『はい!』
ルビィ「では」
ザッザッザッ……
果南「何あれ」
曜「いやー、相変わらずギャップが凄いよね」
果南「昨日喫茶店に居た時と別人なんだけど」
曜「そりゃあれはルビィちゃんの店だし、表の仕事だもん」
果南「やっぱりそういう事だったんだ……」
曜「いひひ、果南ちゃんも流石に驚いた?」
果南「いや全然」
曜「だよねー慣れてるもんね」 果南「で、私は何をすれば良いのかな?」
曜「そうだね。私のボディーガードをして貰おうかな」
果南「ボディーガード?」
曜「うん。果南ちゃんガタイ良いし仕事内容も簡単だからしばらくはそれで慣らそうかと」
果南「まあお金貰えるならそれで良いよ」 曜「じゃあ早速出航だね」
果南「出航?」
曜「果南ちゃんも乗って乗って!」
果南「あ、うん」
曜「じゃあ……全速前進ヨーソロー!」
果南(やっぱりそれは言うんだ) 甲板
果南「いやー、まさかこんな豪華客船に乗せて貰うとは」
『皆様、本日は黒澤ヨーソロー号にご乗船頂きまことにありがとうございまーす!』
果南「あ、曜の声だ」
『目的地はアメリカ、乗船時間は2週間の予定です!』
果南「……はっ!?」
『快適な海の旅をお楽しみ下さーい!』
果南「に、2週間……?」 黒服「果南ちゃん、船酔いは大丈夫?」
果南「うん……で、これ2週間って聞いたけど」
黒服「あれ、何も聞いてないの?」
果南「ただ乗ってくれと言われただけだよ」
黒服「そうか……船長も人が悪いな」
黒服「この船はアメリカのある大企業とビジネスの契約を結ぶ為に出航してるんだ」
果南「え、わざわざそんな事の為に……?」
黒服「海の上は比較的安全だからね、それに豪華客船としてお金持ちを多数乗せてるからある程度のお金は返ってくる」
果南「そうだったんだ……」
果南(曜……子供の頃はあんなにバカだったのに) スクッ
黒服「あれ、どこ行くの?」
果南「トイレ」
黒服「あそこの扉入ったら右だよ」
果南「ありがとう」
果南(逃げよう!) ガチャ
果南「うわ」
ガヤガヤ……カチャカチャ
果南「いかにもお金持ちみたいな人達が高そうな料理食べてる」
果南「こんな裏社会の縮図みたいな所に私は居れないよ」
果南「あ、トイレここだ」 トイレ
果南「ふう……すっきりしたよ」
果南「さて、どうやって脱出しようか」
「キャー!」
果南「ん?」 「おら、動くんじゃねえぞ!」
「た、助けて下さい……」
果南「わっ、ナイフ持った人がお金持ちを襲ってる!」
果南「助けなきゃ」ダッ 「てめっ、動くんじゃ……」
果南「はっ!」ビシッ
「うごっ」
果南「そいやっ!」バキッ
「げふぉ」
ドサッ
ワーパチパチ
果南「……へへ」 夜
曜「じゃあ今日は果南ちゃんの活躍を祝って」
『乾杯!』
果南「ありがとー」 曜「いやー、見たかったな果南ちゃんのかっこいい姿」
果南「やめてよ、大した事してないから」
黒服「いやいや、あの咄嗟の判断は中々だったよ」
黒服「被害に会った人も謝礼として300万くれたしな」
果南「あはは……本当にたまたまだから」
曜「謙遜しないで良いよ。やっぱり私の見立てた通り果南ちゃんをボディーガードにして良かったよ
果南「そうかな」
果南(本当は逃げたかったのに……これは逃げられそうもないな) 2週間後
鞠莉「ハ〜イ♪」
果南「鞠莉!?」
曜「えへへ、びっくりしたでしょ」
鞠莉「サプライズ成功ね!」
曜「イェーイ」パシン
鞠莉「ヘーイ」パシン
果南「カメラ仕掛けて無いよね」
鞠莉「あるわけないでしょ」 曜「さて、早速仕事の話して良いかな」
鞠莉「準備は出来てるわ、後は用意するだけよ」
果南「用意?」
曜「うん、結構力の要る作業だから果南ちゃんも手伝ってくれる?」
果南「良いよ」 ガラガラ……
果南「この中に入ってる物は?」
曜「聞かない方が良いよ」
果南「あっ、そう」
鞠莉「曜、これが契約書よ」
曜「はいはい」サラサラ
鞠莉「……ええ、確かに受け取ったわ」
曜「へへ。また頼むよ」
鞠莉「勿論よ、曜は最高のパートナーだもの♡」 果南「終わったけど」
曜「そう?じゃあ早いけど帰ろうか」
果南「え、また船で帰るの?」
曜「それじゃ時間掛かっちゃうよ、特別にヘリをチャーターしてるから」
果南「おお、太っ腹だ」
曜「船は黒服達に送らせるから、果南ちゃんは私とヘリで帰ろうよ!」
果南「おっけー」 ヘリ
曜「いやー、快適だね」
果南「それにしても曜がここまでしっかりしてるなんてね」
曜「へへ、仕事しないと生活出来ないもん。私も必死だよ」
果南「その割には楽しんでるよね」
曜「まあね、何事も楽しんでこそだよ」
果南「そっか……」 果南(何事も楽しむか……今までの私にはそんなの無かったな)
〜回想〜
お爺ちゃん『果南、いつもすまんな』
果南『良いって。お爺ちゃんは休んでて』
お爺ちゃん『だがお前の生活を犠牲にしてワシの世話を……』
果南『また言ってる……だから気にしないでよ』
果南『私はお爺ちゃんと一緒に居れるだけで良いんだから』
お爺ちゃん『果南……』 果南『え、施設?』
お爺ちゃん『ああ、70歳から入れる格安の部屋が見つかってな』
お爺ちゃん『ワシの生活なら無理なく払えるから予約しておいた』
果南『何で……?私と一緒じゃ嫌なの?』
お爺ちゃん『そうじゃない、いつまでもお前の世話になるのは癪なだけだ』
お爺ちゃん『若いお前には未来がある、ワシに縛られず自由に生きろ』
果南『…………お爺ちゃんのバカ!!』 果南「……」グス
曜「おーい、果南ちゃん……おーい?」
果南「……はっ、ごめんね」グシグシ
曜「どうしたの?何か嫌な事でもあったの?」
果南「いや……私って子供だなって」
曜「何言ってんのー、果南ちゃん程お姉ちゃんって言葉が似合う人居ないよ」
果南「そうかな」
曜「ここ最近慣れない環境で疲れたんだよ、ゆっくり寝てて良いから」
果南「……ごめんね、そうする」
果南「……ん……すぅ……」
曜「寝付き良いなー」 曜(やっぱり果南ちゃんってお爺ちゃんの世話で忙しかったんだろうね)
曜(しかしルビィちゃんも良く調べたよね……)
曜『え、施設の部屋の値下げ?』
ルビィ『うん、果南ちゃんのお爺ちゃんが予約してるんだよ』
ルビィ『友達サービスで安くしておこうかなって』
曜『でも、月7万でしょ?どうするの』
ルビィ『そこは私達で3万くらい補填してさ』
曜『そこまでするなら無料で良いんじゃない?』
ルビィ『流石にそれは怪しまれるよ。4万くらいなら何とかだろうし』
曜『ふーん……ルビィちゃんしっかりしてるね』
ルビィ『てへへ、お姉ちゃんが居ないし興業を支えるのは私だけだもん』
曜『そっか……』 曜(結局あの後お爺ちゃんは健康になって)
曜(話は保留になったんだけど、またどうなるか分からないよね)
曜(果南ちゃんのお爺ちゃん離れも時間掛かりそうだし……まあ何とかなるかなん?なんてね)
曜「ふわ〜……さあて私も寝るか……」 千歌「よーしーこーちゃーん、あーそーぼー!」ドンドン
「あー、無理無理」
花丸「この扉チェーンソーで切り外すずらー」
千歌「かしこーい!」
「ひぃっ!13日でも金曜でも無いのよ、やめなさいよ!」
千歌「早くしないとぉー……」ウィーン
「分かった、分かったから!」 ガチャ
千歌「開いてるじゃん!」
善子「開けたのよ!アンタ達が一晩中うるさいから!」
花丸「早く出てきてくれたら良いだけの話だよ」
善子「何で私が怒られてるのよ……」
千歌「それより遊ぼう!打ちにいこうよ」
善子「無理よ、金欠だもの」 千歌「嘘付いちゃダメだよー」
善子「嘘じゃないわよ!ほら、この通り」つ294円
花丸「うわ、貧乏」
善子「ストレートすぎない?」
千歌「じゃあさ、3人であれやろうよ」
花丸「あれ?」
善子「何するってのよ」
千歌「ふっふっふ……」ニヤリ 千歌「良いよ良いよー、次はポーズ変えてみようか!」パシャパシャ
善子「は、恥ずかしいんだけどぉ!?」
花丸「千歌ちゃん風はこれで良い?」
千歌「良いよ、良いよこれぇ!」パシャパシャ
善子「ちょ、裸だし寒いんだけど」
千歌「もうちょっと我慢してー」パシャパシャ 善子「ハァ……何が悲しくて自分の裸を編集しなきゃいけないのよ」
千歌「そりゃ全裸じゃアウトでしょ」
善子「私の身にもなりなさいよ」
花丸「仏教じゃ身を清める為に裸になるのは当たり前ずら」
善子「多分アンタ間違えて覚えてるわよ」 善子「ふう、これで良いかしら?」
千歌「おお……、これは良いエロだ!」
花丸「確かに官能的ずらぁ……」
善子「ほぼ全裸なんだけど、一応モザイクは掛けてるから」
千歌「よし、後はこれを量産するだけだよ!」
花丸「諸経費はオラの貯蓄を使うから善子ちゃんは気にしないでね」
善子「寺のお金をこんな汚い事に使うのね……」
花丸「大丈夫だよ、お賽銭も俗の道に行くから」
善子「リアルね!」 千歌「ふっふっふ、後はこの写真を売り捌いて一攫千金なのだ!」
善子「でも素人の私達がこれを売るなんて難しいんじゃ?」
花丸「そこはあの人に頼むずら」
善子「あの人?」
千歌「まあ見ててよ」 花丸「もしもーし、うん、うん……あ、良い?」
花丸「じゃあ今度のサークルでね。はーい」
善子「……サークルってまさか」
千歌「へへ、流石に分かっちゃったか」
花丸「善子ちゃんの考えてる通りの人だよ、早速来週会いに行くから」
善子「ほんと色々早いわね」 即売会会場
梨子「久し振り、皆」
善子「やっぱりリリー!」
千歌「やあやあ梨子ちゃん!」
花丸「早速だけど例のブツを持ってきたよ」
梨子「確かに、これなら問題なく捌けるよ」
千歌「良かったね善子ちゃん!」
善子「何か実感無いわね……」
花丸「さて、後は若い2人に任せるずら」
千歌「そだねー」
善子「え、貴方達は?」
花丸「オラ達は遊んでくるから梨子ちゃんと仲良く売っててよ」
善子「ええ……」
梨子「よろしくね。よっちゃん」
善子「……しょうがないわ、このヨハネが全て売り切って見せるわよ!」 キャーキャー!
梨子「はい、押さないで下さーい」
梨子「今ならよっちゃんの写真集もお付けしますよー」
善子(予想以上に繁盛してる……)
梨子「ほら、善子ちゃんも握手してあげて!」
善子「へぇっ!?あ、よろしく……」ニギッ
「キャー!ヨハネ様ー!」
善子「あ、あはは……」
善子(慣れない……胃が痛いわ) 千歌「でさ、花丸ちゃんこれからどうしようか」
花丸「遊ぶって言ってもお金無いもんね」
千歌「こんな時は……銀行強盗やっちゃう?」
花丸「もちろん。この平和ボケした街を恐怖に落としてあげようよ」
千歌「良いね良いね!映画の悪役みたいで!」
花丸「ふふ、成功したらホテル貸しきって豪遊しようずら」
千歌「おお〜、最高に輝いた時間だね!」 千歌「でもさ、テレビで見る強盗って大体銃とか持ってるけど」
花丸「オラ達にそんな華やかさは似合わないずら、頭を使って無傷で突破してみせるよ」
花丸「それに強盗出来るのは銀行だけかな」
千歌「えー?他にあったかな?」
花丸「そこのファミレスとか暇してるよ、ささっとかき集めて逃げれそうじゃない?」
千歌「良いね!でも抵抗されたらどうしよう」
花丸「安くこき使われてる従業員がわざわざ店の為に命を賭けるなんて正義感持っているわけ無いずら」
千歌「それもそうだね!」 |c||^.- ^|| なんてこと…… なんてことですの…… ただのチンピラからいきなりガチ反社にスキルアップしてて草 9638の息がかかった警察により防衛射撃(死体撃ち)するよ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています